2024年5月10日金曜日

2953:ヘッドハンティング後日談

新しい事業が6月から開始予定。1年4か月続くことに。ということで、あるプロジェクトのプロマネのお誘いはなしにした。フランス人の幹部との面談も1時間に及んだが、プロジェクト自体の難しさを痛感した。外資系の会社が日本で建設事業を実施するのは実際大変なのだ。 2018年から約2年間、東広島のマイクロン半導体工場の新設事業に参画したが、毎日が地獄のような混乱状況だった。僕の所属したドイツのEPC会社は、半年ほどで事業者から最後通牒をでて、ドイツ人のプロマネは解任、そして1年後にはEPC契約も解除され、参加していた20名以上の職員は解雇。僕もその中にいたが、事業者内の多くの知り合いの推薦を得て、事業の最後まで事業者のインハウスコンサルタントとして無事に工事を終えた。そういう経験はあまりないものだ。 実際、日揮とか大手プラント会社出身の人もいたが、日本での外資系企業のケースには経験が乏しい。会社や部下が助けてくれるしね。日本での外資系事業は大変なのだ。文化、価値観、技術などなど。。。 お誘いのプロジェクトも同じようなご事情と面談での情報で確信した。資金ショート、日本人と外人とのコミュニケーション、工事の進め方、事業者サイドの管理能力、コンサルの調整能力など問題が山積。このような状況でプロマネが辞めたとのこと。それで新人のプロマネを投入しても到底問題解決はできない。 管理組織全体を見直さないとね。東広島のケースでは、事業者側のプロマネも数回交代していたが、最終的には無力。結局、数人の幹部で曖昧な形で工事管理したね。 さて、リクルーターも大変で、僕は一本釣りだったが、それではいい人材がいないということなのか、公募に切り替えた。2週間ほどで40名以上の応募があった。しかし、その後、別のリクルーターが公募開始し、さらにまた3番目のリクルーターが公募。こんなの珍しいね。結局、第1番目のリクルーターの公募は消えた。今は2,3番目の公募がまだ消えていない。さてさて、誰を選ぶんでしょうね。フランス人に選定する能力があるかどうかも疑わしい。彼らだって管理者の一員だし、現場に行かないで本部で管理している。だれも事業者内では責任を取りたくないのだ。だから外部から?無責任な話だ。自分たちができないことを外部から探すのは滑稽。 まあそのうち結果が出るでしょうが、プロマネが現地入りしたらさぞびっくり仰天でしょう。こんなはずではないと!! 外資系企業の日本での建設事業は鬼門だ。

0 件のコメント: