タイで最初に仕事をしたのは、あの大導水計画のコクインナン導水計画であった。
96年であったと思う。レソトとトルコの出張から帰国し、すぐ参加した。三祐コンサルの樋口副社長が団長だったね。古き良き時代だ。
メコン河支流のコク川とイン川をパイプラインで結び、ナン川支流まで導水し、チャオピア川の流量を増加させ、バンコク周辺の水利用に寄与する計画である。あれから15年たっても実現はしていない。
ナン川周辺を回ったときは雨期で洪水による湛水地域が広がっていた。バンコクまで流下するまで確か1か月以上かかると言われている。だから1か月単位で水収支すると現実的ではなかった。
今回のタイ大洪水でも北部地域のダム貯水池からの放流のピークは1週間以上経ってバンコクで現れる。
気候変動と異常洪水の関係はこれまでにもタイでも予見されていたが、現実のこととなったようだ。80年代には、チャオピア川の洪水湛水防御計画もPCIさんとか建技さんがやっていたと思うが、60年に1回という広域洪水事象は対象としていないかもしれない。
大学院の同期が26日からバンコクに観光で行くそうだ。26日までに収まるかは微妙な状況だ。アユタヤの水没というのも滅多にないことだから面白いかもしれない。ただし、道路が利用できればの話だ。
身の安全だけには気を付けてくれればと願っている。
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