NHKプレミアムでブックレビューを見ている。特集は、
「蜩の記」
いい作品らしい。帰国したら読んでみよう。紹介本では、
「二流小説家」も良さそう。
こちらに来てから電子図書を1冊頼んでいる。珍しいことだが、日系移民入植当時の話なので急遽手に入れた。移住公団の方が書いた本は珍しい。作者の息子さんですか、とホテルの経営者の方に言われたのにはびっくりだった。
東京の本社からも日系移民の現状について書いてくれとも言われているが、ちょっと時間を下さいとお願いした。今回は西語からの情報収集が大変なので、書いている暇がないというのが理由だ。
とはいえ、こちらの日系移民社会のことは非常に興味もあり、いずれじっくりと書こうと思う。
特に興味深いのは、ハワイや米国の日系2世の時代が太平洋戦争前なのに対して、この国では、今まさに進行中ということ。たくさんの2世に会うと、戦前のハワイや加州などの日系人と会っているような錯覚に陥る。
通訳のKさんは都会派だが日本語のレベルが非常に高く、帰米二世のようだ。入植地の二世世代も同じように西語と日本語を同じように操るが、日本語の方が得意だと言っている。
同じ二世でも西語中心に暮らしている日系二世も多く、日本語は会話程度。3世になると日本語ができないことが多い。農牧省のM氏も全く日本語はできない。彼のような日系もアメリカには多かった。話し方やしぐさに日本人的なところがないのも同じだった。
実際、通訳ができる日系人が激減している。いずれ日系人の通訳はいなくなる可能性が高い。
困ったことに英語ができる日系以外の現地人がいないので、これから大変だ。
今回の出張で、日系社会の移行期に入っているのを観察する幸運を得たのだった。
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