休み明けの金曜である。
朝早くクライアントの事務所に行き、ローカルコンサルが提出した報告書を頂く。
事前にローカルコンサルとは協議していたが、またも成果が乏しい。
乏しいというより、かなりのチョンボだ。
衛星画像を基にした土地利用図が荒いので改善を要求したのだが、結果として出てきた土地利用図は衛星画像を反映していない。
どうも手作業で適当に判別したようだ。
こちらは精度の高い土地利用図を別機関から入手済みだから、彼らのチョンボがすぐ分かってしまう。
何たることか!
これがローカル、最近はナショナル・コンサルタントとちょっと言い方が優しいが、こうしてチョンボをされるとやっぱりローカルはね、と期待感はなくなってしまう。
以前、インドネシアのハッサン・ヌーディン大学の研究者に依頼した時は、土壌侵食モデルもよく解析しており、土地利用図を手作業でするチョンボはなかった。責任者が素人だったこともあるが、南米のローカルコンサルの実力もなさそうだ。プレゼンだけはやけに偉そうなんだけれど。それだけで、中身がない。
できないことは、できないと言ってほしかったが、薄っぺらなプライドだけは強い。
困ったことだが、彼らの仕事はきちんと評価することとなる。
他にも否定的なコメントは多々あるのだが、ほめるところがない。現地情報もおおざっぱ。結局、こちらで新規に入手したほどだ。
インターナショナル・コンサルタントの違いを示すことができそうだ。
今日はある有名な国際NGOと協議したが、彼らは非常に有能で情報も豊富。小生が考える流域保全の考え方を詳細にメモを取っていた。
この国でまともな英語をしゃべる人も滅多にいなかったが、NGOの若手は英語も使える。
アフリカでもそうだが、意外とNGO職員はいい給料をもらっているので、実力者がいるようだ。
コンサルよりいい人材がNGOに流れることだけは避けたいものだ。
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