南部アフリカ出張までまだ1か月以上ある。こういうのも珍しい。
前回の場合は、クライアントのご都合ですぐ行った。現地での瑕疵検査に同行する必要があったからだ。でも、その時見た実情があまりにもひどかったので、現地の課題がすぐ分かったのだ。詳しくは守秘義務があるので言えないが。
プロジェクトベースでずっと同じことを繰り返したコンサルの視点が問題だったのだ。1件ごとに取り組まず、こなしてきたに過ぎない。一切改善する目がなかった。プロジェクトが終わってからの問題には手を付けようとはしなかったようだ。CBMもデモンストレーションにすぎなかった。コンサルも国ごとに牙城があり、コンサル間の競争がなくなり、新しい風が吹き込まない。これについはまたの機会に論じよう。
プロジェクトからプログラムという視点が全くなかった。視野の狭い職人さんの欠点でもあるね。
以前も書いたが、前回の場合、局長クラスにご挨拶した際、彼のコメントは、
「20年以上も日本から沢山コンサルが来るが、20年で初めて英語のできる日本人に会った。」
へー、今まで居たコンサルは何だったんでしょうね。別の局長は、
「これまでコンサルが沢山建設で来たが、プロジェクトが終われば挨拶なしで帰ってしまうし、維持管理の課題など僕と話すことは一度もなかった。」
日本のコンサルのある一面を垣間見たのだった。クライアントのTORだけやっていて、本当の課題を解決する改善策を提案していない。会社が建設で儲かればそれでいいという発想で、担当しないプロジェクトはどうでもいいという発想。
今度の国ではどうでしょうか?
ボトムアップも非常に重要だが、適宜トップダウンの効果にも留意する必要があるのだ。前回は、大臣、事務次官、各局長、部長などアポなしで会えるようにしてあったから、何か問題が発生すればすぐ解決した。トップダウンとボトムアップの統合もIWRMの一つのテーマだ。
さて作業に戻ろう。現地のインターネットラジオを聞きながら!!
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