6月26日朝10時過ぎ。
インド洋も快晴のいい天気。移動日にはもってこいだね。
あと1時間で空港に向かい、首都に帰る。
昨日は、片道3時間かけて地方を周った。2郡適当に決めて行く。事前の情報がこの州では得られないので行き当たりばったり。
これまで小中学校の給水衛生施設を5州で見てきているが、なかなかいい事例に出会えない。一つだけ100点満点の小学校があっただけ。CIDAが長年支援した良例だ。
マコミアという郡で、ついに中学校の良例に昨日偶然出会えた。奇跡だね。
その中学校は、公立ではなく私立、とは言えかなりの田舎だし授業料とかどうしているのか、コロンビアの修道会が遥々当地に開いた教会の付属中学だ。昨日はこの州の学校はお休みなので、用務員さんが対応してくれた。ドライバーも良く知っていてこれも奇跡。大概のドライバーは指示されない限り動かない。
まず、驚いたのが学校全体の施設の素晴らしさ。教室、図書館などすべての施設が良く管理されている。カギは当然あるし、窓も盗難防止策が施されている。
そして、トイレ。生徒用と先生用とも清潔だし、施設もこの国レベルでは最先端。
次は、手洗い用の水供給施設。大体、屋根の雨水を貯留する半地下タンクが設置されているのが普通だが、うまく機能しているケースは稀だ。
ここでは、深さ4メートル、幅4メートル、長さが5メートルほどのコンクリート製。劣化したり、水質悪化しなように厳重に管理されている。この貯水タンクが2基ある。
驚いたのは、タンクの上に浅井戸用のダイレクト・ポンプ(タンザニア方式だね)が設置され、タンクの水を揚水できる仕掛けがある。このポンプも厳重に管理されている。
さて、水洗い場はどこ?
揚水した水を大きなポリバケツ群に入れ、小さな水差しで使うシステムを教室の中に設置。生徒は、トイレ後それを使って手洗いする。別の目的でも使っているようだ。
通常は、トイレの傍にあるが、そもそも外では水自体が汚くなるおそれあり。WaterAid支援案件ではそうだったね。ゴミが混じって手洗い用には不適だったね。
タンクの容量はかなりあり、乾季の数か月間雨がなくても凌げるそうだ。合理的だ。技プロで設置した貯留施設を別の州で見たが、容量もなく乾季には使えないし、蛇口も劣化してダメ。持続的とは言い難。コンサルさんもあとはどうなっても知らん顔だ。
水供給
トイレ
手洗い
これらの3種の神器と適切なWASH活動。
完璧と言っていいね。
こんな田舎にどうして?
修道会の資金力でしょうね。学校施設自体がかなり整備されているから、当然水衛生施設にも力を入れている。用務員さんの維持管理活動もあるかな。
ただ、お金がないとできないね。
しかし、学校や保健所といった施設には当然あるべきだね。
ベストプラクティスを見せてもらったね。コロンビアでの教訓と良き実践かもね。
カトリック信者である小生もうれしい発見である。
州都に戻ってネットが不通。エビちゃんは8月末にまた頂こう。
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