我々コンサルが海外で調査活動する際、当然他のドナーの動向を調べることになるがこれが中々難しい。
世銀事務所に行って資料を見せてくださいと云っても当然門前払い。だからと云って入手しないと意味がない。そこで相手国政府サイドからゲットすることになる。それでも見せてくれないのが、
覚書
だ。相手国政府との覚書は我々コンサルでも中々見ることができないし、セクターレビューも一部しか公開されないことが多い。
小生も既に水省の中にいて1年半。世銀の報告書だけでなく、覚書やセクターレビュー報告書はゲットしているから世銀の動向はほぼ完全に掴んでいる。彼らに会って情報くださいというおとぼけな質問や依頼はしない。
このブログでも何回か書いているが、世銀に対して情報公開を強く求めてきたのが、BICである。
その影響もあってか、情報公開されてこなかった覚書も最近公開されるようになった。大きな進展である。
ところが、非公開時の覚書と公開されている覚書を比較するとやはり書きっぷりは以前の方が強烈だ。公開されると分かると自然と内容にも慎重さがでてくる。しかし、非公開時のものを見ることが無ければその比較もできない。
覚書に小生の名前がでてくるのも時代を反映しているね。世銀が日本人に情報を求めるのも世銀の情報収集力に陰りが出てきたのかもしれない。今こそ、日本人のコンサルが台頭するいいチャンスなんだけどね、如何せん内向きのコンサルばかりでは勇敢な戦士がいない。
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