土木の世界では、もう20年以上前からプロジェクトマネジメントの重要性が唱えられ実践されている。工事監理という視点ではある。
さらに、最近では官民の組織でのプログラム管理に発展している。当地での小生の仕事はまさに水省組織のプログラム管理の向上を目的としている。
さて、コンサル会社ではどうかと云うと、事務系は別として技術者は当然スペシャリストとなるべく実務経験を重ねていく。課長ぐらいなると会社経営上のマネジメントとしての役割を持つようになる。言わば、時系列的にスペシャリストからマネジメントに移行する。ただし、管理職になることがなければ定年までスペシャリストとして続けることになる。
最近、JICAさんの職員規定を見る機会があり、
マネジメント職群
エキスパート職群
に分かれ、それぞれの職位が示されている。
なるほど、新入社員からいずれかを選択するシステムなのだろうか。
JICAさんの場合は、契約社員として専門員制度があり、僕の理解ではJICAの中でのエキスパートを担当していると思っていた。
今後、JICAさんの正社員の方々がエキスパートとしての職務をすることになりそうだ。
大変いいことだと思う。世銀やアジ銀も概ねそうだ。
いずれ、役務や短専などコンサルに委託する必要もなくなるかもしれない。
そういう状況も想定して、さらにエキスパートとしての力量を高めることになりそうだ。
さて、話はプログラム管理に戻るが、
やはりコンサルもプログラム管理者としてのレベルの高いサービスを提供するようにしたい。専門性を確保し、さらにプログラムマネジメントの能力も身に付け、単に会社内の管理者だけでなく、社外に対してプログラム管理専門家としてコンサルサービスが提供できるようにならないと、いずれコンサルとしての職を失うかもしれない。
水セクターで云えば、
水資源管理を計画運営支援出来るのは、水資源プログラム管理専門家である。こうなると、マネジメントとエキスパートと云う差別化は意味がなく、統合化である。
20年のエキスパート経験と10年のマネジメント経験で合計30年。僕にはまさに統合の時期だ。
でも、まだまだお勉強は続く。日本じゃなくて、世界レベルを目指さないといけない。
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