彼と出会ったのは、いつごろだろうか?
2009年南部アフリカの内陸国へ2年間赴任した。かんがい水開発省のアドバイザーだった。要請したの同省水資源局であった。したがって、支援業務の対象は、地下水と表流水の開発が主体だ。
しかし、時が経つにつれて、給水局(都市および地方)の事業にも関係することになった。これについては、水資源局局長はあまり好ましくは思っていなかったが、省全体(かんがい局は除くが)の支援の必要性があり、了解していただくこととなった。
それから、水供給局局長であった、ゴンドゥエ氏とは知り合いになった。当時、副局長のマンバ氏(現かんがい局長)と協議を重ね、いくつかの案件を形成し実現している。マンバ氏の紹介で、初めてゴンドゥエ氏と面談したのが、赴任して3か月ぐらいしてからか。
彼は、寡黙な方で、セミナーなどではそれほど目立たない。しかし、省には30年以上在籍し、水資源や給水に関しては省内第1の経験と知見を持っている。
ある時、案件形成の話になって、5分だけという面談が、結局は、2時間に及んだ。彼の独壇場で、2時間たっぷり水に係る講義を伺ったのだった。
お別れして、もう2年ちょっとになるか。
先ほど、隣国の知り合いからゴンドゥエ氏が亡くなられたことを知った。僕よりいくつか年上だと思うから、60歳ちょっと過ぎたぐらいか。
健康面で特に悪いとは伺っていなかったので、驚いている。
彼は、哲学者でもあったね。しっかりとした理念を持っていた。世銀や他のドナーに屈することがなかった。
詳しい事情は分からないが、残念なことだ。途上国では、優秀な方の死去が省の運営に大きく影響する。
2年という歳月も意外と長いのですね。
合掌
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