この国のある事情は、英国の旧植民地とはずいぶんと違うようだ。
政府機関には、ヨーロッパ系やインド系混血の方が何人か見られる。普通のことのようだ。
旧宗主国から移民でやってきた一族の三代目の方がこの政府機関でも臨時で働いている。歳は70歳前後だろうか。そういう方が働いているのも珍しいしいが、彼の部屋の目の前の部屋にいるので、時々雑談する。
英語ができるのでいいんだ。
彼は植民地時代、地方にもいて軍にも在籍していた。ここに来る前はUNICEFにいて定年退職。その前は情報省だったらしい。
文書管理が専門。
彼の昔話がとても面白い。生き字引のような人の昔話。
地名の変化、この首都の変遷、昔の中国人街の話。戦時中のドイツやイタリアからの亡命者。話は尽きない。
隣国でも植民地時代から続いて住んでいるヨーロッパ人が大規模農園や商店を営んでいるが、さすがに独立後には政府機関には従事してはいない。
この国は、インド系やヨーロッパ系との混血も多く、ブラジルのようだ。そうした混血が民族間の対立を軽減させているのではと推測した。
今度行く州都にはこの国最大の中国人街があるらしい。おいしい中華が食べられるといいね。
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