2020年1月13日月曜日

2891:ある変化!?

先週の金曜日は午後二つのセミナーに参加した。

最初は世銀。最後に世銀のセミナーに参加したのはもう何年も前だ。今回は偶然知り合いがプレゼンターであったので早速参加した。

テーマは、「ダムの安全、リハビリ、改善プログラム」。インドの事例発表。17年から始まったプロジェクトの成果。

内容は普通であり特別新しいものではない。小生もマレーシア、インドネシアなどで実践済みだ。

世銀の案件も以前は他機関とのコラボについてはほとんどなかったが、今はコンサルや公共機関とのコラボが普通になったか。

日本工営の貢献やJWAの参加が取り上げられている。時代も変わったか。いずれも小生が働いていた会社や機関であり、プレゼン後のコメントとして感謝を表明した。

ただ、ダムの安全やO&Mに関しては、上流域の流域管理という視点がなかったね。特に堆砂の問題は流域管理を無視できない。また、膨大なマニュアルやガイドラインを作ることは大変いいことだけれど、実践は難しいのだ。またお金もかかる。そもそもダム地点が不適当という事案もある。

当方から実践の難しさを事例を交えて語らせていただいた。プレゼンターは工営の後輩で、世銀に移った人だ。彼の英語は日本人のものだね。帰国子女であったはずだが、そういう雰囲気はなかったね。洗練さがなかったかな。日本人相手だから、どんくさい英語をわざと使っていたかもね。

さて、世銀からJICAのセミナーに急いで移動。霞が関から四谷まで地下鉄で20分。すぐ、JICAの知り合いの方にご挨拶。7年ぶりかな。彼女も二人の息子さんを育てながらだから頑張っているね。女性の活躍が望まれますね。

JICAのセミナーのテーマは、「クラスター及びサブクラスターの適用」。マルチセクターに係る案件の推進だ。当たり前のアプローチなのだが、やはり縦割り行政の影響で、これまで組織的な対応はあまりなかったようだ。特に、水関係は。僕の経験では普通のことで、流域管理案件はそれ自体がマルチセクター。水道なんかはあんまりマルチではないので、それだけやっているコンサル会社は意識が低いかな。それと自分の会社が対応できない案件形成には後ろ向きかな。

最近の案件の仕様を見てみると、

1.港湾事業の無償で、気候変動対策専門家が入る。
2.地域計画では、防災計画専門家が入る。
3.水道案件で、防災及び気候変動対策への留意が入る。

などの変化がみられるね。

今後はもっとマルチセクター的な案件が増えるでしょう。それに対しては、JICA職員の対応も必要だし、コンサルも多様な人材をそろえる必要がでてくる。

JICAさんもこの2年間の資金ショートで、効果的な案件を作る必要性を考えたのでしょうが、それは大歓迎。どんどん複雑系の案件を形成してほしいね。

10日にプロポを提出した案件の結果は27日。結果が楽しみだ。

2020年1月2日木曜日

2890:2020年迎春

1月2日。

1981年から開始した国際コンサル人生も40年。長いような短いような。

65歳なんで、年金をいただき始めました。8社目の会社も去年12月から勤め始めました。

もうすぐ南米の案件で行くかも。3社競争の様相ですが、1位指名確定の会社なんでまあ行くでしょうね。

去年は、3月末までドイツのコンサル、4月から9月までアメリカのコンサル、そして12月から日本のコンサルと1年で3社でした。目まぐるしい変化でしたね。特に入社後の社内システムの習得は1週間はかかったかな。

65歳なんで、特段人生上の計画設計はないけど、70歳までの5年間コンサル家業は続けたいね。70歳後のことは健康状態も大きく変化するので未知数ですね。

自発的な動機付け。

課題の発掘から解決。

不確実性に対する耐性。

これら3つを認識して仕事は続けられるでしょう。

自画自賛する専門性なんかあんまり意味ないんですね。そういう人多いけど。専門性なんかは、1か月もあれば何とか身につくのが、プロのコンサルと思っています。

一人総合コンサルタント会社ね。

まずはちょとと痩せる努力をしませう。チャオ