2013年5月31日金曜日

1595:メッセンジャーボーイでもいいよ

オフィスの荷物などを整理して、周りにご挨拶して、ホテルに戻る。

水供給課長にご挨拶したら、お頼みごと。

「この書類を弟に届けてくれない?」

来週行く州の首都は彼の故郷だが、州政府庁舎の近くに彼の弟さんが住んでいるらしい。

国内線のチケットも高いし、そうそう帰郷はできないらしい。車だと2日はかかる。

もっと先の州から帰京した方に会ったが、彼は首都には5年ぶりに帰ったそうだ。毎年帰る感じではないらしい。

来週から、3か月間に、地方と首都の移動を5回繰り返すという面白い調査が始まる。

健康や事故に十分気を付けたいね。デルタ地帯には蚊もいるから。

1594:ガス抜き会議参加

午前に参加した会議は、作業グループ会議でGASというが、形骸化した会議に見える。主要なドナーは全く参加していない。NGOとかUNICEFからの出席者が多い。

議長とはすでに個別に会っていて、優秀な方とお見受けしたが、GAS自体は情報交換の場という程度で、作業グループの体を成していない。しょうがないんですね、どこの国でも同じような状況。

英語じゃないので会話を理解できないが、文書ではラテン語を語源とする単語は理解できるので、凡そ中身は推測できるが、たぶん正しくはないだろう。

会議後、日系2世の方とも雑談したが、この会議はまさにガス(GAS)抜き会議ですね、と合意。

NGOやUNICEFの発表やコメントを誠実に聞きましたよ、という場としては有効だ。

僕はインハウスだから、言いたいことはいつでも誰にでも言える立場。

こういうのって意外と効果的な環境なんですね。



1593:アフリカで南米日系2世の方と会う

今日は朝から昼まで大会議に参加する。場所は英国のDfID事務所。月例の重要会議。その様子を観察することになる。英語じゃないから会話は理解できないが。

さて、昨日は地方から日本人の同業者が上京。彼とは今後連携予定だ。

ホテルの傍のインド料理屋で夕飯をご一緒した。今回はさすがにインド料理なのでうまい!!

同業者は日本人なんだけど、どこか違う印象を受ける。南米で出会った日系の人に似ている。

話をするうちに、去年僕が4か月滞在した南米の内陸国のご出身だということが分かった。納得。

ブラジルと違って移住の歴史が60年。全体で6,000人ぐらいしかいない。だから、みなさん知り合いばかりだし、2世でも日本語とスペイン語を同じように使える。ブラジルが隣国だし、学校や仕事でポ語を完璧に使える人も少なくない。

チーパやマテ茶の話とかして懐かしい。彼も20年ぐらい前から日本に再移住しているから、もう日本人に違いないが、物腰、日本語の使い方が日系人のように温和で感じがいいね。南米で通訳としてサポートしてくれたK君もそんな感じだ。気骨があるが、目立たず騒がず。サムライだね。

移住地でのご両親(1世)のご苦労は想像を絶するものだったことは、現地で見聞きしている。

最近は、日本のコンサル会社でもブラジルなどの日系の人がアフリカの案件で活躍しているが、サンパウロからヨハネスまで直行便があり、南米と南部アフリカは意外と近いのだ。

地球を一周する活躍だね。

1592:偶然の人脈が新研究を進める

このブログでもずっと前に書いたが、大学院までの僕の専門は交通計画である。会社に入って水資源に変わった。実務では1度だけトルコで交通計画調査を行ったが、それだけだ。地域計画の案件で、すでに交通計画専門家はアサインが終了したので、副団長から任されて行った珍しい事例でもある。

さて、僕自身は研究者ではないが、研究的な調査も行っている。水文、水理、最適化手法などは研究的な課題満載だからだ。当然、お師匠さんがいるわけで、いろいろな世界最高の研究者に助けていただいた。

さてさて、ここからが本題。このブログで面白い検索があった。

「八十島義之助 アイスホッケー」

どうしてこのブログにたどり着いたかいうと、以前先生のことを書いていて、その中で先生がアイスホッケー部の部長だったと記述したため、それがキーワードになったためだ。

へー、面白い検索だなと思って、逆にその検索をしてみたら、

「景観工学の誕生と鈴木忠義・草稿 篠原 修」という論文が出てきた。

その中身を見てびっくり。戦後の東大土木教室の人物像・人間関係が、鈴木先生の研究過程とのかかわりで見事に描かれている。天才の最上先生のことも書かれていたね。

実に、面白い。こういう組織の人的つながりや裏話みたいなことをコンサル会社がまとめてくれると面白いね。社史のようなものでなく、社員史。いろんな技術的な問題と解決を実名で記録するのだ。社長だけの経験談では身近に感じないしね。コンサルはやばいこともあるから、実際書けないか?!

一例をいうと、久保田さんはマスカーブ法を信じないで、ハイドログラフだけで貯水池規模を検討したんだけれど、そのマスカーブ法を最初に適用したのは社内では誰だったのか?

もう30年以上になるけど、Mさんという東大土木出身の天才がいたんだけれど、ジャカルタで自殺してしまった。僕が入社して、取り組んだのが貯水池規模の最適運用と規模。Mさんがフォートランで作った動的計画法のプログラムは日本でも最初だと思うが、社内に理解できる人がいなかった。そのプログラムだと当時の大型計算機でも何時間もかかる。数学的に解くわけでないので、誤差が出る。その誤差を無くして数秒で解く方法を僕がクレメシュ先生から伝授されて解いた。その結果を東北電力の工学博士が見て、そんなことはできるはずがないと申された。

まあ研究や技術の問題だとそんな逸話が思い出される。

研究者には、師匠と弟子、という関係が続くから書けるのかもしれない。会社員にはなかなかそういう関係は持続的に継承されないね。

落語の、淀五郎や中村仲蔵を久々聞いてみたい気分だ。



2013年5月30日木曜日

1591:困った新事実

色んな案件に係っていると、調査の前提条件が崩れてしまうことがある。実際は、崩れないように対応するのでいいのだが、そういう例はかなりある。

昔は有望案件をコンサルが精力的に事前に調査して案件形成が行われ、順当に案件が進む。これが常識的なプロジェクトの流れだった。

最近は、コンサルが持ち出しで案件形成したり、商社やゼネコンの情報でコンサルが案件形成することがほとんどない。相手国政府が直接要請したり、専門家が支援して有望案件をあげてくるようになっている。実際どうかは確認していないが、傾向としてはそうだ。

さて、僕が対応した事例を少しあげてみよう。

1.FFWS導入のFS:これは長期専門家さんが成果として案件形成したプロジェクトで、対象国では初めてのFFWS案件。意味深いが、現地に行ってみると問題のダム貯水池の直上流に大規模貯水池が工事中。FFWSを導入する意味がなくなっていた。そこで団長と一緒に妙案を考え、乗り切った。具体は言えない。

2.東南アジア某国の地方都市の水資源開発案件:事前で行ってみると、すでにオランダ政府がMPを実施中。TORは100%バッティング。本格は、オ国の調査終了後検討とした。

3.太平洋州某国で、都市給水水源開発の要請で行った。新規水源の地主がゼネコン社長と分かり環境影響上の評価も低く、支援は中止。

まだまだ、事例はあるが、この辺にする。

今係っている案件でも、新事実が続々と出てくる。困ったことだが、解決策はすでに考えた。困ったことを良き教訓にして、優れた実践につなげる立場だからだ。案件形成も要請されているが、後でコンサルさんが困らないようにしましょう。

1590:図書館機能強化の必要性

この32年で25か国でのお仕事をしてきた。

情報収集活動からすべてが始まるが、色んな国の色んな組織で、図書館あるいは文書管理室を探す。

図書館がある公的機関は意外と少ない。僕の領域が水関連ということであんまり広い領域での業務経験がないので一概には言えないが、図書館あるいは文書管理室の存在を確かめたのは、

ベトナム
フィリピン
マラウィ

だけだ。

べ国のある組織は、文書管理が素晴らしく多くはべ語だが、かなり古い時代からしっかり整理されている。社会主義国家らしい。

比国の事例は、経済開発関連省の地方事務所。米国の影響か、こちらも図書室があり、ライブラリアンのおばさんが常勤。日本や欧米と同じようなシステム。

マ国は水関連省の図書室。イギリスの植民地だけあって、あるにはあるが、倉庫代わりという具合。ライブラリアンとよく雑談したが、図書館機能の支援を日本がしてくれたらと懇願された。

前号で紹介した白人の方は、僕がいる機関の部の文書管理を支援するために来たそうだ。開発パートナーからの資金がでている。文書管理の重要性を認識しての支援だろう。

倉庫のような文書保管庫から面白い報告書を発見するのは、考古学にも匹敵する。

1589:白チョッキのカラスはいた

隣国でよく見かけたカラスは胸のところが白く、まさにチョッキを着たカラスだった。以前現地で書いた。

この国でも当然いるだろうと観察していたが、身近で見るチャンスがなかった。今4階の窓の外で間近で見た。隣国と同じカラスだね。

ここの大都会では、群れを成して飛ぶ姿は見ないが、確かに存在していたね。

さて、日曜から地方に行くが、国内でも飛行機で2時間。最北の州だと3時間はかかる。各地の自然も堪能しよう。食事はあんまり興味はない。歳のせいかな。

6,7,8月の3か月は地方巡業月間だ。

1588:突然張られた中庭の天幕

昨日ホテルに戻るころは、庁舎の中庭には何もなかった。

庁舎の建物は新しく途上国とは思えないほど清潔。全体は正方形で、中庭があり、通路は中庭側にある。こういう建物は西アフリカのガーナでもよく見た。

中庭というオープンスペースがあるゆとりはあるが、庁舎としてはそのスペースがもったいないとも思っていた。

朝出勤すると、中庭に巨大な天幕が張られている。職員に聞いたら、汚職撲滅の会議だそうだ。定期的に行われているらしい。日本だったら、前日には張られていると思うが、この国ではそうはいかない。たぶん、昨日の夜か今日の朝までかかって作業した感じだ。

天幕の構造が中庭のスペースにちゃんと合っているので、中庭での多目的会議用としてちゃんと計画設計されていたようだ。納得。

職員らも参加しているのでオフィスはガランとしている。最近の会議は、お茶とか飲み物だけで食事は廃止されたと言っていた。食事目的で会議参加というのはどこでも問題だね。なかなか廃止できないのが通例だが、ここではやってるね。

3階の通路で、喫煙するある方とおしゃべり。白人だが3代前からこの国にいるそうだ。情報省を引退して、今はコンサルとして文書の管理を行っている。UNICEFにもいたらしい。組織における文書管理の重要性を語りあった。こういう生き字引みたいな方との話は本当に為になる。

さて、昼食にでも出かけようかな。中華はまだまだ飽きていないね。

1587:地方巡業先が決まる

地方巡業先をCPに提示したのがいつだったか。

やっと今日協議して決めた。

5つのうち2つ変更要請があった。理由づけができるので、それを了解。

今は巡業日程を作っている。楽しいね。

巡業先の重要性も考慮して決めた。国内線には、合計8回乗る。一つの地域は陸路で往復する。

8回も乗ると落ちる危険性もあるが、しょうがないね。お仕事。

国内線の盗難対策も取っているし、夜間の空港のタクシーの安全性も確認した。ホテルもある。車両も使える。あとは州や郡の対応がどうかな?

山岳地、平野、沿岸など様々な地形を見れる。感激ですね。こういう調査はあんまりない。全国を隈なく周るわけではないが、楽しい旅だ。

また一期一会の出会いがあるだろう。来年また2回ずつ行くけどね。

さて、今日の映画は何でしょうか?

Disconnect.

1586:つながった

今電話会社から電話が入り、6時間かかってUSBスティックが使えるようになった。

やはりホテルのWIFIより速度が速いし、奥さんとのスカイプの時の安定性が違う。

6時間のんびりと待てるようになったね。成長した。

ホテルのWIFIで、クライアントへの重要なメールが添付ファイル付で送れて、すぐ切れた。良かったね。

1か月、3Gを目一杯使おう。

調べたことが山ほどあるのだ。

2013年5月29日水曜日

1585:電話会社のネット接続更新

USBスティックの更新は、南米のパ国と同じで、直接電話会社の支店に行って行う。

最初のパッケージは、1Gで2週間だった。今度は、3Gで1か月で契約した。33ドル。まあそんなもんですね。ただし、すぐつながらない。連絡するまで待ってね、とのこと。これが途上国の状況。

諦めて、報告書作成に入って、中華屋での昼食から戻って、今までほとんどつながらないオフィスのネットを試したらつながった。今使っている。

昨日のホテルと今日のオフィス。期待していないことが起こっている。これも小さな奇跡だね。

小心者の性格で、物事がうまく行かないと焦ってしまうのが悪い癖。アフリカ生活が長くなると、そういう悪い性格も改善されてくる。不思議なもんだね。

うまく行くことが当然と思うとアフリカでの仕事は続かない。

アフリカでの持続的開発および管理が仕事なんで、当然改善しないとね。

楽天的に構想し、
悲観的に計画し、
楽天的に実行する。

どこかの会社の社長さんの名言だね。



1584:無事に朝までネットが通じている

朝6時半。6時ちょっと前についに起きた。

大体、10時に寝て、5時ごろに自然に目が覚める日課だね。

ホテルのWIFIがまだつながっている。珍しい現象だ。非常事態にはありがたい。

さて、このブログの主題も副題もこの4年半でずいぶんと変えた。首題の変化に仕事の内容が沿ってくるのは幸いですね。今はまさに水統治の持続的意思決定の改善支援をしている。クライアントさんも政策戦略レベルのプログラム管理に支援するようになってきた。

今の段階では、コンサル側に対応できる人材はそうはいないので、頑張れば競争に勝てる状況になっている。だからと言って、手は抜かないで、勉強が続く。慣れは禁物だ。

奥さんが今日のメールで副題の変化に気付いてくれた。そう、ガンジーから聖書に変わった。いろんな試練に遭遇してもめげないで頑張ろうと。

クライアントの方々からいろんなところからメールを頂く。クライアントさんも大変なのだ。数年で職場が変わり仕事の内容も変わるし、複数の事案を受け持つ。コンサルとしては、なるべく担当者の方に負担がかからないように配慮することが期待される。TORを超える作業なんて容易いのだ。コンサルの報酬は世間並ではないのだ。給与は安いけど。

さてと。朝食に向おう。

よく寝られて、朝起きて元気なら、まずは幸せと思おう。



1583:今日の007映画

昨日と今日は、シリーズ15,16作目で、ティモシー・ダルトン主演だ。87年と89年の作。

The Living Daylights

Licence To Kill

彼は渋くていいね。いやらしくない。先週までやっていた、ピアース・ブロスナンはハンサムで真面目そうだが、スケベな印象を持つ。日本の役者だと伊藤英明みたいないやらしさだ。男の色気はないんだね。

007シリーズは、全部で23作あるようで、全部見た覚えはないが、やはり60年代のショーン・コネリーが最高だね。ロシアより愛をこめて、はトルコの古き良き時代の景観が分かる。

ティモシーは悪くない。今日も見ちゃうんでしょうね。87年から89年と言うと、トルコで本格的に実務に取り組んだころだ。映画を見る暇はなかったね。

蛇足だが、Licence to killには、チョイ役で日系人俳優の

Cary-Hiroyuki Tagawa

が出ている。一見、目が細いので、韓国系にみえる。NKの元社長のWさんに似ているね。




 
  
 007   

1582:23年間の体重変化表を見つけた

パソコンのファイルを整理していたら、90年から09年までの体重変化表が出てきた。

08年6月に体重が87キロになってしまって、ダイエットを始め09年の4月まで測定していた。その際に過去の人間ドックの記録を書き留めてもいた。

今年13年からは体重計に記憶できるソフトが入っていて、結果はパソコンで見られる。

さて、90年から23年間の体重はどのように変化したか。

90年:83キロ(36歳だからいくら食べてもまだ大丈夫だったころ)
95年:87キロ
96年:79キロ(レソトの仕事でストレスで痩せたのだろうね。食生活が悪かった)
02年:89キロ
04年:82キロ(サイゴンのダイエットで意識的に痩せた)
06年:89キロ
08年6月:87キロ
08年12月:76キロ(ある目的で、究極のダイエットやったね)
09年4月:78キロ
13年3月:88キロ

なるほどね。この23年で、76キロから89キロの間を行き来しているね。

南部アフリカの1年半で、何とか10キロは痩せないとね。この2週間では2.5食だから、ベルトが少し緩くなった。

4か月後を期待しよう。結局お腹周りのお肉がねえ。。。

1581:隣国との大きな違い(組織体制)

ホテルのネットはまだ辛うじて切れない。

午後から行政区分について調べている。日本人の書いた報告書には、




についての記述があり、正式な行政区分であることが分かる。問題はその先だ。いくつか報告書を精査したが、その下位の区分については正確に書かれていない。

唯一、

郡の下にロカリティーがあることが漠然と書いてある。郡とロカリティーの間にはもう一つ行政区分があるのだ。行政的ポストと呼ばれる。

行政的ポストとロカリティーは国の公式な行政区分だ。いずれも書記長がいる。

こういう行政システムに従って、下から情報が上がってくるシステムだが、実際は、責任を持つ組織は郡までだ。

問題は、コミュニティーの定義と上記行政区分の関係だ。

和文の報告書には、その点については明確に書かれていない。英語の論文や報告書では、ロカリティーの下にコミュニティーがあるような書きっぷりだ。

コミュニティー・レベルとは、この国で何を指すのか定義しなければいけない。そうしないとコミュニティーレベルの情報をどう上げていくかが不確かになる。

さて、主題に移ろう。

隣国の水関連省は、上から大臣、事務次官、局長、副局長といった幹部がおられる。その下には部長課長は存在せず、シニアエンジニアなどのスタッフだ。大臣からシニアクラスまで秘書がいて、彼らの部屋はすべて個室。若手も秘書はいないが同様に個室。ずいぶん贅沢だ。

この国では、水関連は、ある省の1局。局長、副局長、部長、課長、スタッフの順位だ。当然、局長および副局長には秘書がいるが、部長以下には専属秘書はいない。個室も課長まで。それ以下は共有部屋と大部屋で、部長や課長の部屋に囲まれている。日本と似ている。会議室は2つあるが、その一つは大部屋のど真ん中に位置する。

この2週間での印象だが、この国の方が仕事の効率性は良さそうだ。コミュニケーションも良く、作業環境の雰囲気がいい。

こちらに来て、隣国の組織体制の問題点を垣間見たような気がする。隣国はある意味英国の植民地だった影響で、権威主義や個人主義に陥っているんじゃないかな。





1580:ついにネット接続チャージが切れた

オフィスで急にUSBスティックの電話回線ネット接続が切れた。

3Gの容量と思っていたが、1Gだったようだ。明日また電話会社に出向かないといけない。

今はホテルのWIFIだが、いつ切れるかどうかわからない。焦って書いている。

今開いたら、ECの環境科学のニュースレターが久々に届いた。非常に高いレベルの内容で、最近来ないなあ、と思っていたら刷新したらしく、再度購読希望を送った。

これとは別に、米国の大学がまとめている環境関連法に係るニュースレターも購読している。

これら二つで欧米の環境行政や科学の最新情報が得られることになる。途上国には適用しがたいが、こうして欧米の最高峰の情報も大事だ。

クライアントの知り合いの方にメールを出したら、ある大学の研究室に3年間出向中だそうだ。いろんな知り合いがいろんな形で動いている。コンサルもお勉強しないとお仕事を頂けなくなるから、専門性を高めようと再認識した。具体の動きは書けないが。

ホテルのWIFIが明日まで切れないことを祈ろう。

2013年5月28日火曜日

1579:忘れた買い物

朝5時に自然に起きた。朝ごはんの7時までの2時間はいろいろできるからいい。

快晴で、雲が高い標高で動いている。そうか。ここは標高ゼロ。内陸の隣国は700メートル。雲の高さが違うのは当たり前だ。

当地に来るのに、一つだけ忘れた買い物があった。

USBで使える小さなテーブルランプ。ホテルはどうしても間接照明だけで、仕事をするには足りない。現地で中国製のランプも買ってはいるが嵩張るし使い勝手が悪い。

アマゾンで買おうと思っていたがすっかり忘れた。アマゾンのすごさは、購入直前の情報を管理しているらしく、買い忘れた購入意思を3週間経ってメールで確認する。忘れた場合はいいリスポンスだ。買いすぎる傾向はあるけどね。

さっきそのランプを頼んだ。使うのは再渡航時の11月。

USBによる携帯用外部スピーカーも以前買ったが、音質がいいし、嵩張らない。何でもかんでもUSB利用だからプラグは3個じゃ足りないね。

パソコンもどんどん小型化。今はA4サイズだが、これ以下のサイズは利用上無理だ。

朝ごはんまで10分。

午後にはUNICEFと会う。もっとも「うるさ方」が多いところだが、弱点も多い。うまく付き合おう。

1578;E-ticketの利便性

E-ticketを利用し始めたのはいつごろだろうか。たぶん、2007年ぐらいかな。便利だね。

特に、途上国で国内線をクライアントに予約して頂いた場合、インターネットで受け取ればそれでOKだ。

今回のように、何回行くか分からないほど国内線を利用するので、利便性が高い。

最初の地方巡業先が、今日公式に決まり、準備に拍車がかかった。

往復航空券
ホテル
車両借り上げ
州政府への正式レターと調査目的、内容、工程の翻訳版送付

今は携帯やネットが地方でも問題なく利用できるのは幸いだ。

30年前:国際電話は奇跡的にかかる程度、近隣郵便局でのエアメール送付とテレックスの送受信
20年前:国際電話はまあまあかかる、FAXの送受信OK
10年前:国際電話は携帯でも常にかかる、インターネット接続は都市のみOK
現在:スカイプでの国際電話、USBスティックによるネット接続で地方もOK

奥さんとの連絡は良くなっていいが、反対に、仕事はどこに行ってもついてくる。


2013年5月27日月曜日

1577:カップラーメンリフィルも我が家で好評

事前調査とかでは、精々1か月ぐらいの現地滞在なので、日本からインスタントラーメンを持っていくことは稀で、アフリカなんかだと現地の食事情が分からないので多少は持っていく。大体どこのホテルでも湯沸かしポットはあるからだ。

滞在が数か月を超えるような場合は、現地でも一人だし、毎日外食はしない。朝と昼に食べると、夕食を外食にするとカロリーオーバーで太ってしまう。だから、できるだけ、非常食としてカップラーメンと専用の電気鍋を持っていくようにしていた。ただ、カップラーメンも量が多いとかなりの重量。2回行くような場合は、現地のスーパーで手に入るのを確認して、2回目からは少な目にする。

今回は初めての国。まあ港町で首都の大都市だから、当然中国製かシンガポール製のカップラーメンやインスタントラーメンが手に入るだろうと思っていたし、あることも確認した。しかし、用心で今回は日清カップヌードルのリフィルを大量に持ってきた。嵩張らないので便利だし、湯沸かし器だけで対応できる。これは以前書いた。

奥さんからのメールで、積み残しのリフィルを子供たちが結構気軽に食べているとのこと。7種類あるから味を選べる。お父さんが海外で食べている感覚が分かるかもね。

海外での貧相な食生活だが、朝と昼の食事でカロリー的には十分だから、夜はこれでいい。

さて、明日はいよいよUNICEFとの協議だ。お楽しみだ。





1576:3人のピエール

昨日は結局トータルリコールはやらなかった。アクションチャンネルではなかったようだ。代わりに、

「Dragonfly」



「何とか、Mafia」

を見た。前者は南米のジャングルで事故で亡くなった妻からの謎のメッセージで奇跡が起こる作品。後者は、ゴッドファーザーのコメディー的なリメイク。真逆の映画だが、どちらも面白く見た。

さて、今日は朝から計画部長と協議。意義深かったねえ。課題をズバリ述べてくれた。こういう人、意外といない。彼とは今後連携していくことになる。

午後は、昼飯なしで、すぐスイス大使館へ。瀟洒な住宅街にある。

受付で、ピエールとアポありと伝えると、3人のピエールがいるが、どのピエールかという予想もしていない質問。そうですねえ、「水のピエール」でしょうかと言うと、了解された。スイス大使館では新事実も明らかになり、助かった。

もう下町のオフィスには渋滞で行けないので、途中の滞在ホテルに戻る。第2オフィスの開設だ。

英語でない資料が益々増える。グーグル自動翻訳機のお出ましかな。南米の時のK君みたいな人がいると効率的なんですがねえ。



1575:映画トータルリコールを待つ

7時間先を生きている奥さんにメールを出して、音楽を聴いている。パソコンにはいろいろ入っているが、適当に選曲。

8時半から映画トータルリコールが始まるまでの2時間を待っている。

映画「初恋地獄篇」のサウンドトラック

この映画知っている人はかなり少ないだろう。マニアかな。68年の作品。小椋桂とかカルメン・マキの歌が入っている。76年に加州に渡った時、清水淳君がカセットでくれたものだが、ずっと忘れていて、あれなんだったんだ、と調べて、最近アマゾンでCDを手に入れたのだ。幻のサウンドトラックだ。

ついでに言うと、いまだ手に入れていない高校の英文法の教科書。これがなかなか実家から出てこない。3年間使った教科書だが、永久保存したいのだ。70年代から日比谷高校で使っていた幻の名著。先生ら自身も東大英文科卒ばかりで、非常に高度な授業だった。この教科書が僕の英文法の原点だ。誰か教えて!!

ユーミン

これは常備している。「さみしさのゆくへ」から聞く。いい歌だね、いつ聞いても。

カーペンターズ

英語の発音の良きお手本だったね、高校生の時。これも英語学習の原点だ。易しい言葉でどう心情を表現するかのお勉強だ。

セザン・アクス

土耳古を代表とする歌姫。88年からのトルコでの業務で、ずいぶん聞いたものだ。この曲を口ずさむだけで、トルコ人が一瞬で僕を信頼してくれる。トルコ国歌も歌えるが、トルコ人の誰もが驚く。他国の人が歌えるなんて想像を絶するようだ。

土耳古・クリッカレ県の民謡

去年県庁で副知事さんから頂いたCD。魂に響く。やっぱり、トルコはいいね、と思う。ケバブとラクを飲みたくなるね。96年は、お隣レソト王国で仕事を終え、エア・フランスでアンカラに入り、メレン導水プロジェクトのDDに参加した。途中、ルーマニアにプロポ作成のために短期出張。1回の海外出張で3か国を周った。本望さんという定年後の事務屋さんがいた。いい人だったねえ。海外業務の裏の話をいろいろ伺った。当然ここでは内容は書けない。

高橋真理子とたかじん

残念ながら、パソコンに入れ忘れた。For youは僕の十八番だ。ジャカルタ、バンコク、マニラ、サイゴンあたりで歌ったものだね。赤坂、歌舞伎町、荒木町あたりでも好評だったね。たかじんの「東京」はずっと練習中。この曲は、関西人のおじさんが必ずカラオケで歌う歌だが、非常に難しい。今度はパソコンに入れて来よう。

脱線だが、何年か前に、隣国でクライアントお二人とコンサルさんが車に同乗したが、三人とも大阪人。突然、標準語が大阪弁に豹変したのを思い出した。東京の生活が長くなって、久々に大阪の地元に帰ると、「東京に魂を売ったんか」と言われるらしい。脱線終わり。

イーグルス

これも定番。70年代の曲と07年の新曲を入れている。カーペンターズを卒業して、「男の英語」を覚えるときに役に立った。うちの奥さんに初めて会った時も、英語でずっと話しかけていたね。若気の至りだ。31年前になる。長いお付き合いだね。今でも彼女は素敵なチャームを持っている。のろけ。

テレサテン

89年のケニア・ナイロビの宿舎でCD全部覚えた。カラオケが混んでいると、メドレーで20曲ぐらい歌って効率的だった。中国語で歌えないのは残念で、マレーシアのKLやペナン島では日本語で歌っていた。その時一緒に仕事をしたPCIは今は存在しない。大きなライバル会社を失ったね。オリコンに吸収された時、オリコン側は20名で、PCIからの移籍組は200名だったと昨日聞いた。すごい判断だね、オリコンのひげ社長は。

徳永英明

ヴォーカリストを入れている。女性歌手の歌を歌う見本だ。たかじんもそうだが、女性の心情を歌うのはいいものだが、当然難解だ。声量があってもそれを抑えて歌うのが難しい。

ハワイアン

最後は、ハワイアン。僕の声はたぶん一番ハワイアンに合うと思っていて、どこかのスクールに行きたいと思っているが、ダンススクールばかりでなかなか適当なスクールが見つからない。大体、出張が多く行けないが。

のんびり1か月ぐらいマウイ島のヒロあたりで過ごしたいね。。。ロコボーイになれればいいのにね。



映画まであと1時間。BBCでニュースでも見ながら映画の始まりを待とう。


























2013年5月26日日曜日

1574:土耳古・メレン導水プロジェクト完成

この案件には、3回係った。

FSが93年ごろ、そして世銀のMPで94年ごろ。そして、DDが96年。

案件に3回も連続して参加するのも珍しいが、その後DDが遅れに遅れ、SVが遅れに遅れ、やっと2012年末に完成したことが今日分かった。その間、いろいろあったことは聞いてはいた。

93年から数えて20年。長かったね。援助総額は約1000億円。FSでは、取水堰だと500億円で、ダムだと1000億円ではなかっただろうか。ずいぶんお金がかかったようだ。

昨年夏、アンカラのDSI本部で聞いた時は、完成はちょっと遅れていると聞いてはいた。計画したDSIのソイサル元部長とも会って酩酊するほどラクを飲んだ。彼も70歳を超えているが、相変わらず元気だね。当時の元総裁、局長、水文屋も今はトルコ最大のコンサルであるテメルスーに在籍していた。

兎に角、完成して良かったね。2071年までの水需要が賄えるという。すごいね。そんなに長期に賄えるとの推定は超意外だ。

イスタンブールも89年、93年、94年、96年、そして16年後の2012年と行ったが、この4半世紀の都市の変貌は目を見張る。まるで、浦島太郎さん状況。

もうすぐ、災害リスク評価の案件も始まる。それには参加しないが、また1年半後以降には行きたいものだ。応札できる案件があると信じている。

それまで、専門性という守備範囲を固めておこう。

1573:ロンリープラネットのお出まし

朝9時過ぎ。5時に起きてメール出して、2度寝して7時に起き、朝ごはんを食べて奥さんにスカイプ。

さて、新天地に赴任する時は必ず「地球の歩き方」を買い、さらに洋書でマップとお馴染みロンリープラネットのガイドも手に入れる。今回の国は、ほとんど日本人は行かないらしく、地球の歩き方では、たったの3ページしかない。

地図とロンリープラネット社のガイドブックは、以前書いたが、神田の三省堂でゲットできた。普通は新宿の紀伊国屋で手に入るが、この国のはなかったのだ。

ロンリープラネット社のガイドブックの利用は、ある程度行った国で基礎情報を学んでからでないと役に立たない。2週間経って、ようやく出番がきた。

首都、地方都市の情報が満載だ。数年前の情報だからホテルの価格高騰にはついていけないが、概ね主要なホテル状況は分かる。

3つぐらいの情報筋から得て、やっと信頼できる状態になる。刑事の聞き込みと同様。

昨日会った知り合いが使っている運ちゃんにもいろいろ聞いて、地方の情報を得た。これも大事。運ちゃんの情報は意外にしっかりしている。

洋書としてマップやガイドブックを必ず日本で買うが、両方で6000円もする。高いと言えば、高いが、コンサル活動にとっては、ものすごく安い買い物なのである。

1572:元古巣の精鋭コンサルと会食

9時。

レストランから戻る。帰りのタクシーも店で呼んでもらって安心だ。仲間がいれば毎日こうしてしゃれたレストランで夕食だが、一人では地味なものだったが、こうして14年ぶりに、古巣にいた同じ精鋭コンサルと会うと話が尽きない。

昔は、所謂総合コンサルは日本に2社しかなかったが、それぞれ低迷し、2、3流のコンサル会社と変わらなくなったのはさみしい限りだ。しかも、大手コンサルを辞めた精鋭の方が、今の大手コンサルの人より勝っている現実は否定しがたい。

さて、ここのイタリアンも悪くないね。僕は常に大好きなラムチョップの出来で決めているが、ここのラムチョップの出来はいい。赤ワインは南アのケープタウンから。

7時ぐらいから2時間たっぷり話せた。ここでは書けないことは、奥さんにメールで伝えよう。

今日会った人は僕より1年後輩だが、なかなか見識が高く実直だね。エンジニアではなく地域計画屋さんだ。彼を入れて当時3人が入社時点ですでにTOEFLは600点。新入社員ですでにプロジェクトに本格参加してたね。今時のお利口さんなお坊ちゃんやお嬢ちゃんとは違う。

彼のお子さんも、うちの次男と長女と同じぐらいかな。父親としても同じような立場でお互い年取ったね。

話の中で、僕が今泊まっているホテルで以前盗難事件があり、全員別のホテルに移ったと話してくれた。安易に部屋の金庫にお金を入れたようだ。常識的に、部屋の金庫は使うべきではない。僕は常々、掃除のおばさんには1週間分のチップを土日にまとめて手渡す。7ドル程かな。これが期待以上の保険となる。名も知れぬ人たちにそれなりの対応をすれば、盗難にあうことはないのだ。コンサルが海外で仕事をする時の常識だ。

海外コンサルも甘ちゃんが多いんだね。現金やパソコンを取られるのは致命的だね。



2013年5月25日土曜日

1571:そろそろ読書の開始だ

お昼が終わり、洗濯を終え、メールに対応し、さてと。

今回は、食品の持参が多いので、余暇の読書用の本は数冊だ。

長女からもらった本もある。子供に推薦される本というのも初めてだ。単純にうれしいね。

今日から読もうと思う本は、

「ワシントンハイツ
GHQが東京に刻んだ戦後
秋尾沙戸子著」

だ。本の解説は、当然だと思ったが、日系3世の片岡義男さん。適任者でしょうね。

GHQ関連では、3冊持ってきた。まあゆっくり読んで行こう。なぜGHQかというと、戦中の日系人部隊の延長線上のことが書いてあるからだ。

でも、南アからのBBCとアクションTVだけでも暇つぶしにはいいので、本はあんまり要らない。

昨日見た、"The seventh sign"

も良かったね。キリスト教徒でないと実感はないが、「黙示録」という預言は確かに不気味だ。

英語の本屋も探そう。必要な人はきっと沢山いるはずだ。





1570:BBC新ディベート番組

09年から11年の2年間では、BBCでは、

Hardtalk

Doha Debate

が、ディベートの番組としては面白く、週末見ていた。

今は、

The Intelligent2 Debateという新番組を見ている。

今日のテーマは「スポーツとドラッグ」。シドニーでやっているから会場の質問者も率直だ。

僕自身、スポーツ自体興味がないし、スポーツ選手の偽善を感じているので、薬物を使おうがなかろうかどうでもいい、と思っている。

特に、ラグビーとか、one for all, all for oneみたいなことを当たり前と思っている輩は信用しない。W大出身者とかね。

あえて言えば、

All for all, one for one

がいい。いい加減だが。

ディベートの前と後での賛成、反対、未決定の%が示され、終わり。

これもある意味エンターテイメントですね。

1569:快晴なり

今日の朝の目覚めは早かった。2時過ぎか。

近くのディスコ(?)から軽快な音楽が流れてくる。窓を開けているせいか、かなり響く。4時過ぎまで続いていたのだろう。

2度寝して、7時過ぎに起きる。奥さんにスカイプして、朝食。メロンとパパイヤが最高。

トランクの整理をして、奥さんからの週刊タイムマシンはがきを読む。本当は日曜日ごとなんだけれど、土日一体ということで。

奥さんの予想と実際の比較が面白い。このはがきは9月末までずっと続く。。。

今日はうちのマンションの草取りとかで、奥さんは参加した。関東でもまだ草は放射能が高いそうだ。見えないからねえ。

こちら南部・阿弗利加(漢字でこう書くんだ!)は快晴。乾季に十分入っている。

これから地方のホテルを予約する。400年以上前からの古い貿易の町。インド洋を舞台にした海洋貿易の拠点であった。60年代に作られたそのホテルも内戦にも耐えて今も健在だそうだ。滞在が楽しみである。

今日は、知り合いの同業者との夕食が楽しみだ。彼の選択でイタリアン。89年のナイロビでのイタリアンは最低だったが、20年後の隣国ではまあまあ、さてここではどうでしょうか?

3杯目のデルタコーヒーを飲んで作業に入る。

2013年5月24日金曜日

1568:67の答えは

ズバリ、世銀グループである。

今日朝、世銀事務所に行って10分ほど協議相手を待つ間、受付付近で何気に見つけた。

その使命記述書では、3番目はなかったのだ。

ネットで調べたら、当初は3番目があったことを知った。

国際機関の頂点に立つ、世銀らしい使命だと思う。ゴロツキも多いが。アジ銀はまだそこまで成熟していないし、人材もいない。事実だからしょうがない。コンサルを実績を作る半ばで国際機関に移籍した方々だけは、ごろつきにだけはなってほしくないね。いずれ、どこかで対峙しよう。

さて、前回の隣国と違って、進捗がいいので助かる。CPも各開発パートナーも大人だね。業務の方向性が定まって、関係者が協力的だったら、まず間違いはない。隣国の時は、1か月経ってもこういういい体制はできなかった。その経験が無意識だが活きているのかもしれない。

後は、地方政府との連携だ。州や郡関係者。それはそれで現地で考えよう。



1567:Mission Statement

主題をなんと和訳するかだが、直訳で、

「使命記述書」

だろうか。組織が目指す使命を書いてある。今はどんな組織でもあるね。

さて、下記のMission Statementはどこの組織でしょうか?


To fight poverty with passion and professionalism for lasting results

 
To help people help themselves and their environment by providing resources, sharing knowledge, building capacity and forging partnerships in the public and private sectors

 
To be an excellent institution that is able to attract, excite and nurture committed staff with exceptional skills who know how to listen and learn

3番目の記述は、09年作成時には掲げられたが、どういう理由か分からないが今は消されている。

その組織の使命としては良くできている。簡素だしね。確かに、3番目の文章は自画自賛というイメージがあるし、すごい人材がいるんだぞ、というタカビーな感じを受ける。だから、消されたかも。1,2番目はなかなかよろしい。英語的には、中学生でも理解できるね。

脱線で前にも書いたが、ある日本の最大手コンサルのモットーは、

"Challenging minds, Changing dynamics"

だが、「挑戦する心、変革を実現する力」を正しい英語で表現してはいないし、それで何するのがない。チャレンジ精神は英語にはない。敢えて訳せば、

spirit to challenge

英語力ゼロのCマイナスの落第。文法もおかしいし、たぶん国内部門か管理部門のド素人が書いたんだろう。お恥ずかしい限りだ。

指摘する有識者ももう社内に存在しないらしい。80年代は、雑学の三羽烏という大先輩が海外部門にいて、JALのAがロゴでアルファーなのは納得いかないと隣の海外事業本部で議論していたのを思い出した。

一方、英国コンサルのアトキンス社のように、これも以前書いたが、

"Plan, Design and Enable"

の方は、信頼性を感じるし、心に響くね。ネイティブだしね。Aプラス。世界1のコンサルになるには、精神論じゃなくて、優れた計画を立て、設計し、実現することなんですね。

さてさて、主題の答えは、次のブログで。


1566:メロンが熟した

7時朝ごはん。食堂の前で待つ。大体いつも開店は遅れ気味。

今日の朝ごはんは、隣国でよく出ていたものだ。ソーセージ、ジャガイモと玉ねぎの炒め物。これ大好き。満足。

メロンがマスクメロンから日本では高級品の赤身のものに昨日から変わったが、これが熟してきていい感じ。パパイヤも臭みがなく新鮮だ。インドネシアではよく宿舎で出たが、雑巾くさいため苦手だった。ここのはいける。

WSPの人は調べるとイギリス人のコンサルだった。彼がスコットランド人だったら、アメリカ英語に近い発音をする可能性は高い。07年から当地で活動しているそうだ。

先日会ったカナダ人のおばちゃんとも親しいらしいし、この二人から「英語」でいろいろ教えてもらおう。国際機関の人も親切だが、やはりコンサルに勝る専門家はいない。

これで、ローカルのコンサル2名、インターナショナルで2名、知り合いになった。

Stand on the shoulders of the giants.

名言だね。

調査研究には欠かせないアプローチだ。残念ながら、当地事情を熟知した日本人の専門家は亡くなられた。後任者にお願いしよう。彼とは来週会う。

仕事の方もだんだん熟してきたか?!

1565:朝5時

当地に来たのは12日だから今日でまだ2週間経っていないが、調査の進捗はすこぶる良い。

時差のせいか早朝に一度起きたが、6時ごろ起きていた。今日は5時前に起きたが2度寝はなしで、机に向かている。やっとこちらの生活に慣れてきたようだ。

まだ真っ暗だが、海から涼しい風が吹いている。帰国する9月末まで乾季だ。

メールをチェックし、対応。7時間遅れているから丁度いいね。

今日は朝から世銀のトラストファンドのWSPへ。

明日は30年来の古巣のコンサル会社時代で1年後輩に会う。この国はTICADVの支援ホットスポットだから、異常なほど調査団が来ていて、知り合いに会うチャンスを得た。

彼の会社も社長さんが突然引退宣言したから、これからどうするのか。まあ人様のことだ。

さてシャワーにでも入ってさっぱりしよう。

遠くのモスクから朝のお祈りの声が風に乗って聞こえてる。

1564:USBスティクは安定している

当地でのネット事情は前に書いた。

最近はホテルもWIFIが当たり前。しかし、電波が弱かったり、不通だったりと使い勝手が悪い。オフィスもケーブル接続で使えるが、これも使えたり使えなかったりと調子が悪い。

第3の代替が電話会社のUSBスティックだ。3Gまで50ドルぐらいか。使って10日ほどで450M程度の利用状況だ。時間でなく容量だから、つけっぱなしでも気にならない。いいね。

おなじみ、中国のHUAWEI製。09年から断続的に3回、3か国で使っているが、年々安定してきた。同業者さんによれば、地方の都市でも安定しているとのこと。安心だ。

携帯やインターネットの番号やメルアドの新規登録者も大分増えてきた。良好な進捗を示している。並行していろんな作業をしているので、マルチタスクだね。もちろん優先順位に基づいている。その辺をクライアントさんにうまく伝えないと誤解されるの注意が必要だ。さぼっていると思われてはプロの恥だから。説明責任ともいえるね。

明日は久々のアメリカ人だ。太平洋州ではNZ訛りが多く、アフリカではイギリス人が多数派。偶には、フレンドリーで率直なアメリカ人との会話を楽しもう。世銀事務所って他とは違う雰囲気だ。銀行屋さんだしね、基本。DCにいるウェブスター氏のことも聞いてみようかね。世銀アフガン事務所で頑張っているM君のことはさすがに知らないだろうね。あそこには誰も行きたがらない。米軍で言えば、アラスカ勤務と言えよう。



1563:It doesn't just tell time, it tells history.

夕暮れの東の空に満月が上がっている。日本でも見えるかな?

さっきクライアントにメールを出して、とりあえず休憩。

BBCを見ながらだ。

ROLEXのCM、かっこいいね。数々の歴史上の名士がROLEXをしている写真が流れる。チャーチル、キング牧師、エルビス、プロのスポーツ選手などなど。。。

そして、最後に、

It doesn't just tell time, it tells history.

こういうセンスのいいCMが次々に登場するのは、CMマニアとしては面白い。

男の見栄じゃないが、人生の最後にはドイツ車を所有したいし、腕時計はROLEXと思っているが、なかなか実現できていない。

あと10年で買えるかな??子供の成長を見届けてからだね。


2013年5月23日木曜日

1562:アフリカ開銀との協議など

先週からアフリカ開銀の方と協議をする予定だったが、彼も超忙しいのでなかなか回答がなかった。今日突然メールが入り、僕のオフィスに行くので会議しましょうとなった。

ナイジェリア人とのことで、コンサルからは彼の厳しさを知らされていた。しかし、会うと非常に有能で見識がある。隣国の時のウガンダ人とは違う。英語がまともだね。

誠実で、ざっくばらんにこの国のセクターの課題を整理して語ってくれた。さすがに、この辺の周辺国を統括する立場だからか。

彼が、世銀のトラスト・ファンドのWSPの専門家を紹介してくれた。明日、世銀に行く。世銀はあんまり係りがないが、WSPは違う。前から会いたかったのだ。電話でアポ取るとアメリカ訛りの英語だった。いいね分かりやすい。

クライアントさんも迅速に動いてくれて、来週からの地方巡業の手配をしていただいた。ローカルの人がなかなか気が利く。彼には、携帯からインターネットのUSBスティック購入まで初日から付き合ってくれた。意外にないことなのだ、そういうサポートって。

今度行くところは、課長の出身地だそうだ。彼はインド系の血が入っているように見える。寡黙で、経験豊富。部長にはなれない立場だね、歳から言って。そういう人との信頼関係は重要だ。組織には必ず出世はしないし、興味もないが、優秀で「いぶし銀」のような人がいるものだ。

昔のコンサル会社にも沢山いたが、今はいないんでしょうね?!



1561:カナダのこと、そして。。。

カナダって社会主義国のようで結構庶民には住みやすいんだが、如何せんunderfundedと言われるように、財政力がないので、お金が切れるとすぐ援助から撤退してしまう傾向がある。

そのことについては、以前書いた。

隣国の時は、カナダが水衛生SWApを仕切っていたが、突然撤退し、当地への援助に移った。あれから4年、すでにこちらでも水セクターから撤退している。当地では、オランダがSWApの幹事だ。

インドネシアの北スラべし州でもCIDAがそうだったね。6年間続いた技術支援も終わったらすべてが無くなった。大量の書籍や報告書、マニュアルは図書館の隅でほこりをかぶっていた。その中から良さそうな書類を見つけ役に立った。現地には何も残らない。

カナダやカナダ人は大好きだが、CIDAの活動だけはよろしくない。

今日会ったカナダ人のおばさんはまさにこれから僕が検討するテーマをこの国で20年もやっているのだ。そのことはある公式文書でも確認済みだった。

その責任者が向こうからやってくる幸運はそうないだろう。そういうことって儘にあるんですね。

神様の計らいというと大げさだが、事実だからね。

セグメント的な雑駁な情報が何かの計らいで突然有機的につながってくる醍醐味はコンサル冥利に尽きる。

一人調査団とは言え、一人じゃないんだなとつくづく思う今日この頃である。

1560:移動の連続

朝は、まずNGOのWaterAid事務所にいつもと違う運ちゃんのタクシーで向かったが、オフィスで教えてくれた住所にそれらしい事務所が見当たらない。探しても無理だろうから、一旦オフィスに行って再確認。常用の運ちゃんはもっといいお客を乗せて行っちゃたんだよね。

アフリカ開銀のナショナルスタッフがオフィスに来ていたので、聞いてみたら事務所はすでに移動したとのこと。電話で再確認して向かった。かなり遠い。さて、またタクシーを探す。モールの前に一台いたので、乗った。かなり紳士で、道もよく知っている。僕をある韓国人と間違えているようだ。

首尾よくWaterAidに着いた。主任級の人も感じいいね。英語が公用語じゃないから素直に見えるのかな。歓迎ムードの協議を終えて、オフィスに戻る。車中から、町の雰囲気も分かった。

すると、今度はカナダ人が来た。女性で長らくこの国でコンサルをしている。会社の社長でもあるのかな。聞くと、CIDAの案件(すでにCIDAは水セクターからは撤退)に係っていたとのこと。聞く人いないなと思っていたところに、CIDAのカナダ人コンサルがやってきたことになる。ラッキー。

こうして、次から次へと、会いたい関係者が向こうからやってくる。部屋の共有が幸運をもたらしたと言えるだろう。

再来週には、地方巡業ができるといいね。





2013年5月22日水曜日

1559:アポ取り中

メールを見るとオランダ政府からのメールあり。来週会いましょうとのこと。こうして一つずつアポ取りが進む。いつものことだ。アメリカ人やイギリス人は気さくで紳士でいいいのだが、どうも他の欧州人は高飛車でとっつきにくいのが常だ。まあ偏見なしにお付き合いしようかね。

後はアフリカ開銀だけがまだアポの連がない。電話やメールの感じで、相手の対応力の度合が分かるのも歳のせいかな。アフリカ人のインターナショナルスタッフもとげがあるが、今回はどうか。AfDBの本部チュニスも治安の悪化で職員も各国に散らばっているようだ。コートジボアールに暫定的に本部を移したとも聞いているが事実は知らない。

来月からは定期の地方巡業が始まる。こういうのも初めてだ。確かに地方には行くが、行き先をTOR上選定して行くのは珍しい。1地域2週間程度と変更した。全体工程を考慮した。今はネットも携帯もある。取りこぼしはあとで何とかなる。

さて、朝のホテルのビュッフェのフルーツも変化があるが、今日メロンがマスクから赤身のあるものに変わった。ちょっと熟成度が足りないかな。マスクがいいのにね。

今は、NGOに行く準備。すでに資料は読み込んであるので表敬程度でよかろう。長いお付き合いになる。隣国でもおなじみの最強・水セクターNGOのWaterAid。イギリスのDfIDの傘下といっていいか。ドナー並みの活動があるから無視できない。

昨日はクライアントさんがまとめている現地情報集を再度読んだ。現地に来て理解度が高まり、いい情報も再確認した。数年前なのでホテルの値段とかも違うが特に地方のホテル情報は助かる。地方でもスリースターのホテルぐらいでないと安全ではない。

まずは国内線の予約が必要だ。競争がないので高いし予約が取りにくい。お金の心配はしなくていいが、予約を始めないと間に合わない。

今飲んでいる、デルタコーヒーはうまい!!南米のカフェハバナを思い出す。

1558:選定のクライテリア

複数のクライテリアで最適解を求めることがよくある。

数学的に行うときは、多目標計画手法を用いる。例えば、電力システムの最適投入運営計画の場合、システム全体のコストを最小化するだけだったが、以前から別の目標、すなわち環境負荷を最小化する目標を追加し、最適解を求める。こういうことは水セクターでも実施され、いくつかの目標を設定して最適化する。僕はこれの専門家でもあるが、昨今では一人調査団長兼業務調整員だから、もう調査団ですることもなくなった。ちょっとさみしいね。

さて、今回はずっとやさしい意思決定問題だ。10地域から5地域を選定する問題。我が国が支援したあるいは支援中の2地域は当然選びたいが、論理的な理由なしには選べないという制約がある。他のドナーの批判は避けたい。

いくつかのクライテリアを設けて、10地域の中から5地域を選ぶ。各クライテリアで10地域を点数化して、全部のクライテリアの合計で上位5地域を選ぶこともできる。

今回は、3つの大地域(A、B、C)に10地域が分かれる。A(3地域),B(4地域),C(3地域)という具合だ。3つの大地域から最低1地域を選ぶことで、「地域差を勘案して、大地域A、B。Cから公平に選ぶ」というクライテリアを設定し、これで大地域間の競合はなくなった。

さらに、「対象課題がない地域は外す」。C大地域には対象課題がある地域は1地域しかないので、このクライテリアでC大地域では自動的に決まった。

「各地域で、他地域より先んじている具体の事例を優先する」というクライテリアを設定。A、B、C大地域で誰もが納得する優良事例を有する地域を選定。B大地域のみから1地域選定した。実際、この地域は我が国が支援した特別な地域だが、それは選定の理由にはならない。不公平という烙印を押される。

この段階まで絞ると、後の選定は点数化が可能となる。特段の選定クライテリアがないからだ。

AおよびB大地域では、各地域で「多くの事案」があり、その数で勝っている地域を、AおよびB大地域でそれぞれ2個、1個を選定した。

これで、

A大地域:2地域
B大地域:2地域
C大地域:1地域

の5地域決まった。

我が国の支援の2地域を、不自然なく、うまく選定できた(かな??)。

期待する落としどころ、という最終結果から逆解析して、選定クライテリアを設定するのもコンサルの常道だ。まやかしだと言われるかもしれないが、各クライテリアの設定には無理がないので当然の結果だと主張できる。

1557:プロジェクト情報のまとめ完了

派遣されて1週間で、2週が開始して間もなくだが、関連案件の整理がほぼ終わった。こんなに早く整理できるのも職員らと部屋を共有したからだ。

個室で一人だったら、なんか権威はありそうだが、作業効率はこうはいかない。それと、職場の部屋の配置がよい。日本と同じ形式で、幹部はさすがに個室だが、共有部屋があり、大部屋が真ん中を占めている。職員の動きも機敏だ。

隣国など多くの国では、すべてが個室となっているのが普通。南米は違っていたかな。イギリスの植民地の場合はまずすべて個室。誰がどう仕事をしているかが掴めない。隣国の時は、個室だったし、職員との情報交換も不自由だし、信頼関係を築くまでかなりの時間を要した。

今回は、共有者が2名で、適宜得たい情報を教えてくれる。最高の作業環境。人柄もいいしね。午後は、アフリカ開銀の責任者に出す英語の文章を添削した。

実際に来てみないと分からないものだと痛感した。

整理した情報を分析して、ある結論を出す。明日には出そうだ。すこぶる効率的な作業が進んでいる。

結論が出たらCPにメールしコメントを得る。会議は実務的ではない。すでに中央の関係者のメルアドは整理されている。あとは適宜州政府の関係者も追加することになる。

開発パートナーの問題は、雇用されている現地コンサルに聞くのがいい。問題点を的確に把握している。日本の援助に対する信頼はすこぶるいいね。紳士だからね。もう新規案件を期待しているところがかわいい。

2013年5月21日火曜日

1556:最悪の渋滞回避

仕事を終えて帰路につく。

運ちゃんは時間通りオフィスの前で待機している。さすがだね。

でも、今日は下町の渋滞が尋常ではない。

オフィスを出ると右に曲がるのが通例だが。今日だけは彼も思案している。すでに右方向へは渋滞が発生している。迷った末に、左方向を向かった。それからの道の複雑なこと。道を知っている証拠だ。

何とか10分遅れでホテル着。

すごい!熟練の技だ。見込み通りの腕を持っている。

ホテルに着くと、関連案件の団長からメール。月末の会議の詳細を知らせてくれた。何で中央政府の方が地方政府より情報が遅れるのか??まいっか。

日本からも秘密のメールが入ったが、これについては書けない。一生。大げさだが。

部屋の清掃係りが変わったようだ。掃除の仕方が前と違う。ちょっと手を抜いているかな。土日に確認しよう。チップは1週間単位であげることにしている。1週間分だともらってうれしいらしい。これは隣国での経験から習得。

さて、第2オフィスのオープンだ。

1555:小鳥のさえずり

昨日夕刻に、アフリカ開銀の専門家からメールがあり、ある案件の最終評価報告書が届いた。ドラフト版はすでに見ているので修正個所をチェックする予定。彼にはまだ会っていない。開発パートナーの担当者はどこも忙しくまだ会っていない。明日WaterAidとの協議から始める。

派遣1週間目としてはまずまずの進捗だ。これも内陸国での2年間と、去年の南米4か月の経験がうまく統合的に活かされている。具合には言えないが。

さて、朝も涼しくて気持ちがいい。小鳥のさえずりが心地いい。アジア的だね。

朝飯まであと10分。オムレツぐらい作ってくれてもいいのだが、ビュッフェだけだ。今回から果物を食べるようになった。僕には珍しいこと。ただし、メロンとスイカとパパイアだけ。中華屋でも最後にサービスで出てくるからこの国の習慣なのかね。

このブログも日本や先進国からアクセスが圧倒的だが、この頃は途上国からのアクセスも徐々に増えている。

チュニジア、タンザニア、ナイジェリア、スーダン、パレスティナ、トルコ、モンゴル、インドネシア、マレーシアなどなど様々だ。

フィリピンからのアクセスが途絶えたね。同業者が他国に移動すると変わる。

同業者さんも頑張ってほしいね。50歳からぐらいがコンサルにとって最高にいい時期だということを理解してくれとうれしいね。そういう生き方の見本(大げさだが)を少しでも伝えることができればこの上ない。

世銀やアジ銀に行っても仕事は面白くないと思うけどね。性格が「不遜」にならないといいね。歳とって定年後、日本に戻って仕事なしはつらいよ。そういう人沢山知っているし、うちの会社にもすごく多い。世銀だアジ銀だ米州開銀だと鼻高々だが、過去の栄光に過ぎないのにね。

結論を言えば、若い時のような修行の時期は、50歳過ぎると熟練の境地に入っては、そうはないから心配いらない。それまで、もたないのがサラリーマンコンサルのつらさだね。

1554:首都の治安状況分かる

新しい赴任地に行くと、大概、治安情報をクライアントから頂く。

基本情報として重要だ。今回は受領が1週間遅れたが、無事に過ごせた。

基本的には、アフリカはどこでも治安が悪い。ここは何年か前には最も危険なところだったらしい。5人に一人は被害にあったとの統計がある。すごいね。

僕のオフィス付近も昼間でも歩いては行けないところだそうだ。職員はそれを聞いて、「そんなに気にしたら、トラウマになるね」と言って笑っていた。歩かないと食事や買い物もできないね。

身長182センチだから、間違っても強盗は寄っては来ないが、アタッシュケースを持っていたりすればターゲットになりやすい。オフィスに貴重品を置いて、身軽に歩く方法が取られる。

海沿いの道も危ないらしい。日曜に行った高級ホテル付近もやばいそうだ。兎に角近くてもタクシーを使うことが大事だと思っている。

96年に、南アの中に位置するレソト王国の首都で強盗に会ったが、小銭の入った財布を渡して難を逃れた経験はある。この時は200ドルをジーンズの前ポケットに隠して無事だった。人気がない道は通らないことと学習した。それ以来、被害はない。

人けが多い大都会は意外と安全かもしれないと今は感じている。今までで最も安全な都会は、トルコの首都アンカラで、午前2時に歩いていても全く安全だった。バンコク、KL、マニラ、サイゴン、ハノイあたりは意外と危険じゃない。ジャカルタはちょっと危ない。

アフリカでは夜になったら何が起こるか分からないほど危険だ。トラウマだね。

1553:調査団メンバーとの雑談

午後3時ごろ、別の調査団の方が来られたので、ちょっと雑談と情報交換。

課長のところには何度か来ているとのこと。僕の部屋は課長の隣だ。調査団はすごい数だが、作業期間は結構短い。最近の傾向でもある。昔のように、マスタープランで3年もやらない。

従って効率性が求められ、いい案件の形成が急がれている。

彼も64歳を言っていた。60歳以上だと、もう仕事はいいんですけどね、という方が多いが、熟練の方はどんどん参加してほしいものだし、我々60歳を目の前にしているものには60歳を超えてコンサルを続ける手本を見せてほしいものだ。

技術的な特段の話はしなかった。また案件形成で連携しましょうというお話で終わった。

ホテルに戻ると、バスタオルが全くない。やっと頼んで運んでもらった。ここのタオルはいいね。よく洗って乾燥状態も良い。前回行った太平洋州のある国のホテルはじめっとして洗剤が残る最悪なタオルだった。日本の今治タオルが最高なんだけどね。アフリカにはないね。

洗濯の渇きぐらいが判明。下着は朝になると乾いているが、靴下は夕方になってやっとだ。シャツとかはかなりかかるんじゃないかな。湿気が高いせいだ。

さて、夜の部の作業にでもしましょうか。映画がいいとしないかも。

2013年5月20日月曜日

1552:昼休み

朝はクライアントの事務所に行って事務的なお話。オフィスに向かう大通りはさすがに大都市だけあってなんでも揃っている。高級ホテルもあるねえ。泊まれないけど。

オフィスで開発パートナーとの協議日程調整。今週来週はセミナーあり、ミッションありとみなさん忙しそうだ。

別の調査団との面談が午後ある。彼らが会いたいらしい。

さて、不思議な再公示は、知り合いに聞いたら彼らも珍しいと言っていた。契約交渉が不発に終わったらしい。かなり難解で作業が多いので、妥結できなかったのだろうが、そういうのは事前に予想できるはずだね。NKの営業なんか、最初から赤字だと予想すると応札すらしないから、超ドライだ。契約交渉はあくまで形式的だから、受注して契約しないのはちょっとルールに反しないかな?

お昼はやはり中華。今日は中国人や韓国人で一杯だ。日本人はまだ一回も見ていない。オフィスが遠いせいか。確かにこの辺には省庁のオフィスはあんまりない。

仕事に入ろう。


1551:不思議な再公示

新たな週が始まった。まだまだ先は長い。じっくり行こう。方針は決まったのだ。

さて、一旦コンサルが決まった案件がまた再公示された。こういうのはかなり珍しい。

この案件は事前で係ったから、ちょっとは思い入れがある。難しい案件には違いない。

1社応札だったように記憶するし、参加会社のある人もまた参加すると言っていたのだ。突然の再公示。

また調べてみよう。現地のCPともメールでやり取りしているから、何か入るだろう。CP担当も他部に移されたとぼやいていた。

今頃のT国A市も暑くなってくるね。

ケバブが懐かしい。去年の今頃はA市だった。

1550:映画007シリーズで英語を学ぶ

今日も007シリーズをやっているが、同じものを2夜連続なので見ないと思ったが、何度見ても面白いので見た。暇なんだね。

さて、サンダーボール作戦では、最初病院か保養所の場面がある。病院の部屋にはそれぞれ名札があるが、

Irrigation

とある。えー、それなに?

思いつかない。土木や農業に従事すれば、それはズバリ灌漑を意味する。医学用語?

早速調べる。潅注あるいは洗浄とある。なるほど直腸潅注などか。なるほどねえ。

58歳になっても知らない英語を毎日見るね。一生かかっても英語を習得できないのは専門に偏りがあるからだね。

とは言え、医学用語まではなかなか手が届かない。こうしてブログで残しておこう。

ブログも日記か手帳になった。

1549:BBCで教養を磨こう

ここ数日で見ているBBCの番組では、

インド洋に関する人々の生活

ドイツの芸術、先史芸術

が良かった。

前者は、アフリカ、中近東、モルジブ、ミャンマーなどインド洋を取り巻く16か国の人文地理のドキュメンタリー。後者は、イギリス人の芸術歴史家および放送者のAndrew Graham-Dixonが解説する芸術ドキュメンタリー。

いずれも見ごたえがある。ナショナル・グラフィックスのテレビ版のような感じ。

Andrewは一見フランス人の俳優に似ていたので、俳優なのによく解説しているなとびっくりした。インド洋に関しては、インドとアフリカの交流がどれだけ古くからあったかがよく理解できる。600年前からアフリカの黒人がインドのムンバイまで来ていて今でもコミュニティーを形成しているのにはびっくり。知らないことは多い。オマーンにイラン人が密輸で物品を運ぶのも知った。

芸術に関しては素人だが、Andrewの説得力のある解説は見事だ。

さて、今日知り合いのコンサルが当地にいることが分かった。当地でかなりの案件があることは分かっていたが、長年の知り合いがいるのは奇遇だ。そのうち会うことにしよう。世界は広いが、狭い。

2013年5月19日日曜日

1548:洗濯開始

洗濯や皿洗いって好きだ。きれいになることの爽快感。

隣国の2年間もホテル滞在中の洗濯は手洗い。週1のペース。

2年ぶりにホテルでの洗濯を始める。当地の気温は、現在14度から26度ぐらいか。湿気はかなり高く80%以上。日差しは東向きなのでいい方か。

洗剤は日本から持ってきた携帯用だから、いずれスーパーで買うことになる。アフリカでは今でも手洗い用の洗剤がある。

気持ちのいい日曜日の朝だ。快晴。当地に着いた先週の日曜日を思い出す。

窓の外の通りを左に行くと、ホーチンミン通りだ。共産圏にいたころの名残。

今日のお昼は中国人経営の中華屋に行ってみよう。インド料理はまた専門店に行こう。両者の統合は無理だね。

そういえば、隣国のホテルで洗濯ものを窓のそばに干していると、カラスをたくさん見たが、この大都会ではまだ見ていない。あの、白のチョッキを着たような模様のカラスはここにはいるのか??

1547:比国着服事件の続報

出発直前にあった例のコンサルタント会社社員による公費不正着服事件。

今日の読売新聞で、初めてコンサルタント社員とでた。正解。K社だね。K社のホームページにも受注したと書いてある。

別の事業でも同様の不正が行われたとある。ということは?

個人の事件から会社の事件に発展する可能性もある。比国の銀行の領収書を偽造する手口は会社員として経験があったのだろうか。

比国では、以前から各社で不正が行われてきたことは書いた。

このご時世でも続いているとは想像しなかった。

自宅マンションの支払いや家計に使ったとある。年収が低いサラリーマンコンサルの悲哀だね。ある意味可哀そうだが、事務屋だから手口は会社として覚えたんじゃないかな。クライアントも本格的に対応に乗り出している。

PCI以来の事件だね。あの頃コンサル各社は次はうちだと戦々恐々としていたのだ。あれから7,8年経っただろうか。読売さんはPCI事件でも先陣を走っていたね。

1546:日曜の朝

6時起床。5時前にも起きたが結局は6時。

朝飯を食べて机に向かう。土日は関係なし。まあ、BBCを見ながらだが。

窓の外には、道を挟んでテレビ局が見える。当地の独立系民間テレビ局本部。衛星放送しか見れないので、どんな放送かは知れない。

奥さんと朝早くスカイプしたが、電話会社系のネット接続の方がホテルより高速で安定している。まあ、日曜で利用者が少ないということもあるかもしれない。

妻から事前に受け取った週刊タイムマシーンはがき(自分で命名)を読む。この何年かはいつも出発前に妻が作ってくれる。長期で4,5か月だと20枚くらいだから大変だね。でもいつも書いてくれるからうれしい。こういう奥さんはなかなか見つからないと思う。神に感謝。

さて、奥さんから義理の弟がアフリカ出張とのこと。バングラとアフリカのT国が専門だ。この国からは近くて、遠い。彼も2国への出張でガンバっているね。身内では唯一の国際派だ。

今後の業務計画も具体のフレームができつつある。これも隣国の経験が活きている。2年間水関連省のインハウスコンサルタントだったから理想と現実をつぶさに見てきたし、いろんな引き出しもある。これが最初の業務だったらかなり難解だ。持続性というテーマに向かえない。これも神に感謝だ。過去の業務が総合的につながっている。セグメントのピースが合体しはじめる。センスが必要で、調査団の与えられた作業とは一味も二味も違う。組織強化や人材育成の専門家にはできないし、水衛生セクターの専門家でもできない。両者を総合的・現実的に見られるマルチタスクの技だ。

そうそう、水衛生セクターの文化的多様性に関するある大ドクター論文もそのうち読んでみよう。JICA研究所でやりそうな研究だが、まだ日本では実績がないのだ。そこに踏み込もうかなと考えている。

持続的開発が僕の最終的なテーマだから、まだ先は長い。70歳まで現役で居られるには更なる勉強が必要なのだ。


1545:BBCワールドニュース新人プレゼンター

午後6時。そろそろ夕飯でもという時間。

007サンダーボル作戦を見てしまった。ついね、見過ごせない映画だ。63年かな。小学生から中学生に掛けて思いっきり見たシリーズだからね。

さて、当地に来て初めてBBCの新人プレゼンターを見た。

Dani Sinha

生まれも育ちも英国。インド人と欧州人の血がうまくブレンドされた美人。僕がアフリカを離れた2012年ごろからワールドニュースを担当し始めているから、当然見てないよね。実際、DaniはBBC職員ではなく、Knight Ayton Management というプロのプレゼンターを多く有する会社の所属なのだ。

英語の話し方がいいね。チャームと知性のバランスがいい。茶目っ気もありそうだ。ちょっと斜めにして話す時の目線もいいね。

大井さんもこんな感じだと受けるんだけどね。なかなかねえ。一生懸命に英語は話すだけではつまらない。


2013年5月18日土曜日

1544:75点のローカルビール

発見した、インド・中華・タイレストランで昼飯。

頼んだのは、ローカルビールと中華の鶏焼きそば。

さて、どんなものが出てくるか。

まず、ローカルビールはまあまあ。世界のビール評価サイトでは75点。アルコール度が5%。お値段と相談すればまずまずだ。MANICAという。

焼きそばは、「客家(ハッカ)」料理とある。インド人らしい昔の名前のつけ方だ。量は予想の2倍。みんなで分ける量だ。半分食べてギブアップ。味もうすい。もう行かないかも。

ホテルに戻って奥さん二スカイプで電話。まずまずの交信状態。土曜だしね。

奥さんも近くのマルエツで買い物中。懐かしいね、マルエツ。成城石井、コープやライフもいいけど、マルエツにしかない横浜ラーメンは最高。帰国したらまず食べたいラーメンだ。香ばしい汁がいい。

ビールで酔ったので、これからお昼寝だ。

1543:初めての散歩

にわか雨が降る直前にホテルに入った。

10時ごろから1時間半、ホテル周辺を散歩。いい運動になった。環境的には治安はよろしい。

このホテルは港を見下ろす高台の道路に面している。

近くのフォースターのCホテルにまず入る。このホテルは、1泊200ドルはするので定宿には適さない。しかし、さすがに眺めもいいし、快適だろうね。この程度ならふつう100ドルぐらいだが。1,2週間程度の出張にはいい。かなり混んでいる。

庭に出て、港の展望を楽しみながら250円のコーラを飲む。近くでは黒人の若者のグループが朝からシャンペンを飲んでいる。いいご身分だねえ。

Cホテルからメインストリートに向かって歩く。ミニバスのターミナルからホテル方向に戻る。

雲行きが怪しくなってきたので、急ぐ。往復2キロ程度。散歩にはちょうどいい。

定宿のホテルに着くとタクシーの運ちゃんが僕を引きとめた。今日はいいよ、と丁重に断る。まだ観光気分ではない。ホテルのすぐ近くにインド、中華、タイのごちゃまぜレストランも発見。お昼に行ってみよう。こういうレストランはアフリカに多い。アジア代表のレストランだね。ガーナにもあったかな。

もし開いていたらと思って通った国家地質博物館は移転していた。近くにレストランが多いことも知れた。しかし、夜はちょっと歩けない。

丁度12時。明日から雨が続くと天気予想は示していた。

1542:単独型への対応

今年からか、役務と簡易が合体されて単独型となった。

いい傾向である。報酬は下がったが、まあ数パーセントだから実質問題ない。

旧役務もプロポの実施方法の提案ができ、類似案件の配点が減って、評価されやすくなった。

公示予定も公示から1か月ぐらい前にあり、対応しやすい。1か月もあれば本格調査並みのプロポ準備ができる。プレゼンがある場合は特にいい。16点ぐらいかな。これが結構合否に影響する。

去年か一昨年ぐらいから、役務参加会社が本格も応札できるようになって、各会社も精鋭を役務に参加し始めたが、結果として競争があまりないので、役務を取る必要性もなくなり、以前のように本格狙いの役務応札は少なくなっているように見える。安心だね。現地経験がある人がやはり有利だから、ほぼ類似案件で決まってしまう。

事前調査など役務的な案件でも実施方法の提案を要求し配点化することは非常にいいことだ。

さて、反面教師的な、あるコンサルさんのことを書こう。決して批判ではなく、冷静な観測だ。

そのコンサルさんは、ある2流水コン会社の出身だが、今は個人で会社を立ち上げ、役務などに応札している。元の会社にいたころから知っているが、嫌に自信家で、鼻持ちならないと感じていた。去年T国の案件で不幸にも一緒だったが、「実力なし」と確信した。クライアントはまだ分からなかったようだ。案件が幸運にも続いたせいか、彼も南米とアフリカで受注していた。しかし、今回、A国の案件で失注。なんでか知らないが、教育セクターとか環境影響評価にも応札し、次々に失注。A国は、ある会社の牙城。さすがに取れないね。同じような状況だった先輩もいたが、もう応札はあきらめたそうだ。

そうなんですね、ワンパターンの表面的な調査結果では、クライアントの持続的な評価はいただけない。彼らはそれに気づかない。自尊心が強いが小心者で勝気。これでは持続的なコンサル活動はできない。

「国際技術士」っていう名称はそれを如実に示している。自信過剰の証。技術士が評価される時代ではない。大きな時代錯誤。失注したらすぐ分かっちゃうから惨めだね。もうそろそろ自分の実力を知るべきだし、自己防衛の逆切れはもうやめた方がよろしい。

1541:初めての土曜朝

早いもので、成田を出て1週間が経った。いつものことだが、最初の土日はほっとする。5日間の作業で大体今後の進捗が予想できるから、最初の土曜は安心して気が抜ける。今回もうまく行っている。32年の熟練と23か国業務出張の実績だ。まさに教訓と良き実践のおかげだね。

土曜ということで、レストランはひっそりしている。普段はビジネスマンなどで一杯だ。東洋人は今まで一人見かけただけ。

ビュッフェの内容は、卵、肉、煮豆などとフルーツ類、その他だ。隣国と同じような内容だが、コーヒーだけは違うね。デルタという銘柄。うまくて3杯も飲んだ。

このホテルも結構部屋数があり、地方に出て首都に戻っても空き部屋の確保はできそうだ。まずは安心。1泊100ドルだから、チェックアウトしないで地方に行く余裕はない。隣国では、月極め契約で1泊60ドルぐらいだったかな。数日の地方出張ならチェックアウトなしだった。去年の南米では日系人経営のホテルは1泊30ドル。最高だったね。ヴェトナムのサイゴンシェラトンは5か月滞在で、1泊80ドル。最高級のホテルだし値段も手ごろ。そういうホテルはここではたぶん250ドル以上だろう。世銀の評価ミッションなら泊まれるね。確か、アジ銀の東京出張の定宿は帝国ホテルだったね。

さて、ヤッフー不正アクセスをチェックしたら、僕のは問題なしだった。奥さんからのお知らせに対応したものだ。いろいろ忙しい奥さんも情報発信があって助かるね。スカイプはちょっと不調だが、彼女の携帯とつながっているので安心だ。1年半のアフリカ出張が終わったら一緒に観光でもしたいところだね。終わるとまたいい仕事が入ってしまうから、先に決めることだね。それがなかなかできない。

ホテル周辺はまだよくわからないので、ちょっと散歩でもしようと思っている。クライアントやオフィスはこのホテルから半径1.5キロ以内。WaterAidの事務所もこの辺らしい。最高級ホテルもあるので、床屋にでもいつか行ってみよう。床屋ってやはりホテルがいいね。マニラ、ジャカルタでもお世話になった。いいなー、アジア。知り合いがミャンマーに行っているが、いいところと言っていた。

南米の日系人K君からのメールを待っている。西語から英語への自動翻訳の関連情報だ。彼のおかげで膨大な西語を英語化して乗り切った。何千ページの西語をいちいち翻訳していたら間に合わない。優秀な彼も通訳辞めて何してますかね。いい資質を持っているんだけどね。

さて、土曜の始まりだ。




1540:日経キャリアNETで適正年収を調べた

ネットで見つけた首記サイトでしゃれで試してみた。

100ぐらいの簡単な質問に答えると、

ビジネスマンとしての、点数、ランク、適正年収、資質

などが出てくる。なかなか面白いテストだ。

1000点満点で870点:すごい
ランクはAAA:すごい
適正年収は1???万円:すごすぎる(サラリーマンコンサルの2倍。NK役員の平均給与だね。アイシーネットは、ホームページ上で、給与は出来高に応じて、最高1200万円とあるが、この適正年収よりは低い。しかし、同社だけが独立系のコンサルの年収を明記している例外的会社だ。)

なるほど、国際ビジネスマンとして最高クラスなんだね。どこでも引っ張りだこだってさ。笑ってしまう。ヘッドハントされたことはないし、そういうのってフィクションじゃないんですかね。妄想の類い。

キャリアってなんなんでしょうね。素朴な疑問だ。クライアントや相手国政府関係者以外で、会社から適正に評価されたことがない自分が情けないというか、コンサル会社が業界全体としてキャリアを受け付けないでいるので、低迷し続けているのだ。業界の社員の年収があまりにも低く魅力なしだ。NJSが業界では最高だが、平均で850万円。日本工営で750万円かな。

国際開発コンサルタントという職種も一般の人には理解できない特殊なキャリアだし、業種自体にキャリアと呼べるものが存在しない。技術士なんて単なる紙切れ。60歳で定年しても30年以上のキャリアを活かせない。ただの、嘱託の老人扱い。会社という看板が失ったら自信喪失で独立もできないでいる。会社の奴隷化している。これじゃー、優秀な若手は逃げてしまうのは頷ける。

でも、めげずに、適正年収に向かって持続的に頑張ろう。だが、サラリーマンじゃ無理。

1539:やはり計画停電のようだ

今日朝オフィスで停電のことを聞いてみると、なかったとのこと。やはりこの辺だけの計画停電のようだ。

BBCも復帰した。シリア情勢はますます深刻さを増している。トルコの地理的重要性が高まるね。88年には、南東アナトリアから車でアダナに行き、さらに旧シリア領の付近まで調査したことがある。あの辺はトルコと言ってもアラブ系住民が多数派。シリアからの避難民に対する同情心もあるだろう。

夕方6時。簡単な食事にする。即ち、カップラーメン。粗末と言えばそうだが、メタボの小生にはちょうどいい。朝と昼しっかり食べていて運動がなければカロリーの取りすぎだ。とは言っても、海外での仕事は結構エネルギーを使うのか朝も昼もお腹は減るのだ。

夜食的なカップラーメンのリフィルは最適。嵩張らないし、味もいい。無くなったらシンガポール製のカップラーメンでも現地調達だ。

再来週には、同業者が地方州から上京し帰国する。彼とは夕食でも食べたいところだ。実のところ、彼の前任者は2年前まで当地で団長を務め、素晴らし業績をあげた方だ。残念なことに、定年後病気で亡くなられている。彼の経験と知見を聞くことはできない。残された文章もあり、そこから少しは把握できている。コンサルは意外と過去の仕事についてあまり語らないで引退するのは普通だ。ゼネコンや商社の方もそうだね。

少なくとも彼らの情熱や信念みたいなものは継受したいものだ。さらに後輩に伝えることもなくなってきたが、せめてこのブログで残していこう。愚痴や恨み節が多いけどね。1500ぐらい書いているけどそのうちの数件はいいこと書いたんじゃないかなとも思っている。自画自賛だね。反省。

2013年5月17日金曜日

1538:開発パートナーとの協議

金曜日。もう1週間だ。

来週月曜から、開発パートナーとの協議に入る。

オランダ政府

WaterAid

UNICEF

スイス(SDC)

アフリカ開銀

ってところか。NGOもまだたくさんあるが、まずは老舗で有力なWaterAidから。

アポが大変だ。皆さん忙しい。5つのうち2つ程度来週会えれば良しとするか。時間はまだある。完璧を目指すと失敗する。できるところから少しでも進むことが大事。何か問題が発生すれば、深刻になる前にクライアントに相談。これが鉄則。

クリスマスやイースターの休みだとほとんど居なくなるが、今は大丈夫だろう。

昼飯の中華屋は1時過ぎでも満杯で、地元の人と同席させていただいた。彼は中国企業の会計担当とのこと。僕のことを中国人が思ったそうだ。確かにそう見える。DNAを以前調べたら中国南部の多数派と一致した。

1537:濃霧と停電

昨日は、停電のない幸福を書いたが、実は昨日の夜から町は停電だった。自家発電がうまく起動したため、朝まで明かりはあった。何で停電かは、オフィスで聞いてみよう。電力需要が上がっているのか、乾季のせいか、あるいは計画停電か??

外は濃霧である。サンフランシスコのようだ。

まだ6時半、朝飯まで30分ある。

さっきは、PDFファイルのワード化ソフトを探していた。05年ヴェトナムのサイゴンで初めて使ったが、あまり見栄えは良くなかったことを記憶している。今回はネット上でできるものを入れた。8年経っているので進化も当然あるはずだ。

PDFファイルをワード化して、翻訳機に掛ける。英語に直せは、凡そその内容は把握できるのだ。資料が膨大なのでこの手を使う。翻訳家に頼んでいたら、お金もかかるし時間もかかる。一枚で1000円だから100枚で10万円。とても無理。

今日は金曜で1週間が過ぎた。土日の作業も必要だ。来週からは開発パートナーと協議し、課題を整理する。

今のところ順調な滑り出し。結構いいんじゃないかな。

濃霧の港もきれいだろう?

1536:運ちゃんのこと

タクシードライバーのことは、2,3年前の隣国のことを書いたと思う。

名前を思い出せないのが失礼なのだが、彼にはずいぶんお世話になった。若いが、言葉少なめで安全運転で信頼できる。若干遅刻するのが玉にきずだが。

当地でも当然タクシーにお世話になる。業務の一環だね。今使っている運ちゃんの車はポンコツで、運ちゃんは結構歳をいっている。でも、無口だし、運転と道をよく知っているので渋滞時は最高だ。道を譲ってもらうときの頼み方がすこぶる丁重。プロのタクシードライバーの鏡だ。

特に、時間厳守のところが最高。英語も分かるしね。

僕自身、約束の時間の10分ぐらい前には現場にいるというのが癖だが、彼はそのころうまい具合にやってくる。

これから1年以上続く関係だ。朝と夕方の通勤。重要なのは、頻繁に行く開発パートナーのオフィスなどは運ちゃんにすべて覚えてもらう必要があること。帰国時の空港までも任せられる。前回の隣国では、オフィスやホテルがダウンタウンでないので不自由したが、幸いオフィスとホテルの間に大型スーパーがあり助かった。クライアントや開発パートナーのオフィスが歩いて行ける距離だったことも救い。今回は、オフィスがダウンタウンのため、隣のモールやレストラン、スーパーがあり、もっと重要なのは携帯やUSBスティックの更新場所もモールの中にある。便利だねえ。不自由の中にも幸運もあるのだ。

調査団や役務の時は当然のごとく車両借り上げだし、車のことで気を使うことはない。一人調査団のパートナーはCPだけではなく、こうした運ちゃんとの連携が必須だ。

他にも、名前すら知らない、掃除のおばちゃんや青年、ガードマンなど無数の人に助けられてきた。どちらかというと、そうした無関係に見える人たちの親切さや気遣いこそありがたいのだ。

あ、そうだ、ロドリック君だ。彼もまだ隣国の首都で走っているだろうか?!

1535:停電のない幸福

5時を過ぎて暗くなってきた。BBCなどは信号待ち。衛星との間で雨が降っている可能性がある。隣国でも雨季はテレビが不調だった。

テレビが不調なら我慢できるが、隣国の停電には参った。アフリカで最悪の状況。事業所の自家発電率はかなり高いと記憶している。

さて、ここはというと水問題は深刻だが、電力は輸出するぐらいだから安泰だ。大河川の上流に独立以前に開発された巨大なダム湖があり、そこでの発電で賄っている。

ホテルの停電は自家発電で回避できるが、旧式だとダウンしてしまう。仕事もできないし、蝋燭でしのぐのも情けないのだ。

ここはいいねえ。停電が一度もない。

日本だとなんでもあるので不足で悩む必要がない。治安もいいし。

不足と不安だらけの途上国にいると日本の脆弱性が気になってならない。反対に、日本に居ても殺気をもっているので怖がれるかもしれないね。歌舞伎町を真夜中歩いていると「刑事さんですか?」言われ、笑ってしまう。

2013年5月16日木曜日

1534:「5分だけ!!」の勝負

4時に帰ることにしたが、やはりすでにダウンタウンは渋滞で身動きできない。やはり3時半がいいか。オフィスアワーは、7時半から3時半が正規だ。車を持っている職員は、残業が普通。僕は客人で調査団じゃないからタクシーを使うざるを得ない。時間調整が必要になる。

さて、着いてから4日目だが、途上国の幹部はとにかく忙しい。個人ベースの案件の協議などしている暇はない。課題がいくつかあるが、協議をする暇はないので、いつも通り技を使う。

見つけた幹部に「5分だけでいいですからちょっといいですか?」と言われ、断る人はいない。実際、その幹部は局長に呼ばれているから時間はないのだが、5分と言われれば聞かざるを得ない。

案の定、5分で要点を説明して、数件の懸案事項を了承してもらい、後は文章にして提出する運びとなった。これで始動だ。5分だけで、結局2時間協議したこともあるから、裏ワザなのだ。アポなんて取っていたらいつ会えるか分からない。早朝に会うのも秘策。事務次官秘書とお友達になれば、数分だけならと言って次官に会わせてくれる。日本じゃ無理だね。

これで4か月の工程にうまく乗れる。具体は言えないが。

さてさて、ホテルでの第2オフィスの開設だ。仕事が面白くなければこんなことできないね。土日も仕事だし。

1533:昼休みのお出かけ

あっという間に1時ごろになってしまう。隣のモールを探索した。感じとしては、20年以上前のアジアの大都市の下町のモールに似ている。ジャカルタで言えば、ガギャマダプラザか。高級ではないが、エスカレーターもあり、小さなショップや屋台風の食事処があるといった感じだ。

0階、日本では1階にはスーパーがある。隣国のスーパーとも似ている。品ぞろえは、やはり内陸国の首都とは比較にならないほど豊富だ。沿岸国の利点だね。探していたタバコもゲット。Pall Mallのメントール。1箱が150円。ここでは高価だが、日本に比べれば安い。隣国でも同じ銘柄を買っていて帰国寸前に大量に買って日本で吸っていた。貧乏くさいが。

結局、モールのレストランでは食べないで、中華屋へ。やはりうまいね。海鮮焼きそば。海産物が入っているだけで気に入ってしまう。1時過ぎに行くと空いている。黒人の人も来るぐらいだから安いんでしょうね。中国人のエネルギーはすごい。アフリカどこに行ってもいる。日本人が失った活力を持っているらしい。

オフィスに戻ると、若手のエンジニアが待っていた。今度日本に研修で行くので、申請書の英語文を教えてほしいとのこと。いいっすよ。CPの部長からもお願いされているしね。持ちつ持たれつの関係がよい。部長のおばさんも結構決断力があるので助かる。この国のおばさんは出来がいいんでしょうね。共産主義時代は、東ドイツとか東邦に留学していたらしいね。レソトのエンジニアもそうだった。アフリカは結果としてソ連邦の影響は回避され、中国勢に押されている。

1532:早朝起床

ネットの状況もあんまりよくないので、スカイプでの妻との交信も限られる。当地の事情に合わせよう。

だから、ブログが日記のようになり、妻も読んでくれると毎日の様子が分かるようだ。あんまり専門的な内容は少なってくる傾向はあるけど。専門的なことは大量にあるけれど、業務の具体は書けないし、作業もまだ始まったばかりで雑務に追われている。

今回は、前から考えていた水衛生セクターにおける再帰的管理や文化的多様性というテーマが具体に応用できそうだし、その点の分析もCP側から意外にも出た。兎に角、大きな国だ。10州からなり、それぞれの州が1国並だ。いい分析ができるよう頑張ってみよう。

まだ雑務の解決がなされていないので、そっちが先だ。団長から業務調整まで一人で扱うので、軌道に乗るまで大変だ。まあこれまで何とかやってきた経験を活かそう。隣国の経験は特に参考になる。アフリカはアジアと違うのだ。すべてがスロー。アジアのペースではストレスになるね。

さて、BBCで11年ぶりに比国マヨン火山の噴火映像を見た。結構噴煙が上がっている。その麓に居たんだなと思った。また、ハードトークもまだ健在。人気の番組だからだね。今日のゲストは、ジェレミー・アイロンズ。俳優でもあり、最近は活動家なんだね。環境問題かな。

さてと、朝風呂に入ろう。

1531:007

やっと南アのDSTVの映画を見る余裕が出てきた。時差の関係で、どうも午後4時ぐらいから眠い。歳のせいで回復が遅いのか。

3日目で元気が出てきて、食欲もある。いいことだ。まだアウェーの状況だから、緊張感もある。実際、この緊張がいいんですが。

さて、DSTVでは007シリーズが連日放送されている。これも2,3年前にやっていたと思う。日本の民放でもバイオハザードを連続放送したりするが、衛星放送は毎日だからいい。デジタル化されて画像も素晴らしい。特に、60年代のものは。

こっちに来てからまだ一度もお酒を飲まないでいる。これも体にいいかも。蚊も入ってこないから、ちょっと気が緩んできたか。

土日も作業だが、これも好きな業務だからストレスはない。ちょっと昼寝はするが。このホテルは、冷蔵庫がないので買い物しても意味がないのだ。変なもので、生ぬるいミネラルウォーターが結構いけるのは不思議だね。

まとまりがないのでこの辺で店じまい。

1530:隣国の知り合いの写真に遭遇

今日はいろいろ入用な資料を探したが、ファイルなど提供してくれた方は、僕が隣国に行ったことを告げると、隣国の関係者とザンビアで開かれたSADCの会議で会ったかもしれないという。

写真を見せてもらったが、二人ほど知り合いだった。水関係省の方だった。

彼女は2年前まで地方事務所の所長だったが、出世して本庁の副局長になった。優秀なご婦人だったから当然の結果だね。

他にも出世した人を数人知っているし、彼らの協力で仕事ができたと思っている。

僕自身は出世には全く興味がないが、なぜか、知らない組織に係ると出世する方々を予想することができる。概ね、バランス感覚がいいのと理解力が高く行動力がある人だ。優秀という印象はない。

今いる組織の幹部には女性が多い。働き者なのだろうか。ヴェトナムでもそうだったが、理由は戦争で男性が残っていなかったという理由もある。

内戦の影響もあるのだろうか。

今日も同室の人と雑談の花が咲いた。こういう雑談で意外な事実が分かることもあるので侮れない。雑談から本音が飛び出してくるのだ。

以前イランでインド系の人と夜行列車で首都に帰ったが、6時間以上雑談した思い出がある。雑談はせめて1時間以上でないと意味がない。

2013年5月15日水曜日

1529:BBCの大井さんを久々拝見

まずは脱線から。

隣国の水関連省のビルは古く一度エレベーターに閉じ込められた経験があった。話は、トイレ。省内のトイレは大臣事務次官などがいる階はいいのだけれど、他の階はすべて汚い。石鹸もなければトイレットペーパーもない。各階にUNICEFのWASHプログラムのポスターが寂しげだ。使うのが嫌だから大きい方は、数分歩いて自分のホテルの部屋でした。

さて、今回の派遣された省庁はどうか?というと、これがすこぶる清潔。明るく、掃除が行き届いているし、石鹸、ペーパタオルまで整備されている。南米並みだ。

国力の違いなんでしょうか。あるいは文化の違いか?

オフィスではティーボーイもいて、お茶やコーヒー、スナックまで提供される。隣国では、大臣や事務次官との協議でもお茶は出てこなかった。

不思議だねえ。

さて、本題。

知っている人は知っていると思うし、以前にも書いたが、BBCのシンガポール支局には日本人の大井さんがでてくる。2年前より、ちょっと服とか髪型とかセンスが良くなったかな。お化粧も変わったね。でも平面的なお顔立ちで目が細いから、なかなかお化粧で化けられないね。

博多人形なような少女、という印象はなかなか消えない。それでいいとは思いますが。

ちょっ寂しげな感じも変わらない。いいか悪いかは分からないけど。

英語は相変わらずお上手。帰国子女で民放のアナウンサーやってるレベルではない。

褒めたり貶したりですみません。でも2年たっても頑張っているね。フィリピノのリコは白髪が増えてちょっと年取ったね。ひょうきんさは変わらない。

1528:今回は激戦だったか

個人ベースで応札するようになったのは、2004年ぐらいからか。それまでは調査団として応札していたから落ちても個人の責任は見えてこない。個人で応札すれば、勝敗はすべて個人の責任だ。だから落ちるとかなりめげるし、勝てば単純にうれしい。

以来、勝ったり負けたりが続いている。負けはそれほど多いわけではないが、適当な案件がない場合は、ちょっと専門や経験が少なくても応札せざるを得ないのが実情だ。だから、それで負けることはかなりある。もっと専門性や経験がある人が世の中にはいるのだ。

一方、難解な案件は再公示されることが多い。その場合、チャレンジして勝つことも結構多い。9年もやっているといろんなケースがある(途中2年間はお休みしたが)。

今回はどうだったのだろうか。その結果が知れた。

なるほどね。具体は言えないが、対象とするセクターの専門性と組織強化・人材育成の専門性のせめぎ合いの結果だったことが分かった。かなりの激戦の感じを受けた。要するに、僕の方が両方あったわけだが、片方の経験と知見では他社に負けたが、両方の総合力で僅差で勝ったようだ。

負けた方はさぞ悔しかっただろうし、なんでやねん、と思ったに違いない。プレゼンが良かったということも想定される。公示の1か月以上前から準備を進めたから、力の入れようが尋常ではなかったのだ。自分で言うのもおかしいけれど、すでに受注して1か月調査したようなプロポだった。

勝った時はあんまり負けた方を調査しないが、今回だけは調べた。やはり、かなりのつわものたちだ。つわものも一芸だけでは勝てない昨今ですね。二芸、三芸ぐらいないとクライアントの要求は満たせない。

しかし、勝ってもうれしさは一瞬で終了。これから先は、自分との戦いに移る。これから評価されるのは自分だけになる。受験や就活に似ているね。

今日の昼飯も中華。ホテルも併設されているが、一人部屋はない。中国人の定宿のようだ。近くていいんだけどね。

さて、ホテルでの残業に入ろう。

1527:タクシー事情

前回の南部アフリカでは、CP機関のビルがホテルから歩いて数分だったので、最初の1週間ほどを除けば、通勤に係る困難は解消された。それまでは、契約していたタクシーが来なかったりして、夕暮れにちょっと途方に暮れた思いがあった。日が落ちたら歩くのは危険だし、タクシーも盗賊化する。

優秀なタクシーの運ちゃんと携帯で連絡して安全に通勤するのは非常に重要なことである、特にアフリカでは。

今日も契約していた運ちゃんとの携帯連絡ができない。これは大都市ならどこでも同じ。要するに、携帯の通信回線が不足していてビジネス街では通じなくなる。仕方なく、ビルの前に止まっている流しのタクシーに乗ったが、幸運なことに何事もなかった。

こういう心配をしないためには、早めに帰ることだ。

歩いていて盗難に会う方は結構いるのだ。

明日からは早めに時間を決めてタクシーで帰ることにした。朝使う運ちゃんを確保して、帰りも時間を決めて帰る、これだね。

それぞれの国でそれぞれの事情があるので、柔軟に対応するのも一人調査団の鉄則である。団長から業務調整まですべて自分の仕事となる。楽しいか、苦しいかは、あなた次第です!!

2013年5月14日火曜日

1526:昼休み

昼休みは12時ごろからだが、ピークを外すため1時ごろに食事に外に出る。ショッピングモールを見てから別のところへ。ここは港に隣接していて、古き良きオールドタウンといったところか。自分が滞在しているホテルの方向を見ると、サンフランシスコを懐かしむほどの急な坂が上っている。これじゃー、重い荷物を持っていては、きつい坂だ。

昨日来た中国系スーパーの隣に、中国系ホテルとレストランを発見。一人じゃ中華も味気ないが、様子見で入る。牛入り焼きそば。なかなかうまい。420円ぐらいか。途上国、どこに行ってもある中華レストランはありがたい。中国人の軍人が軍服姿で3人いたが、海軍であろうか?

とりあえず、今日の作業も終わり、資料をレビューしようか。二日目で本格作業に入れるのはラッキーだ。前回の内陸国では、まともな部屋もなく、ネットやプリンターも共有できなかった。国力の違いが大きいね。この国は、有償も対象だからすごいね。案件は膨大にありそうだ。今日もアフ銀のコンサルさんから都市給水衛生案件のニーズを聞いた。テイクノートだね。

さて、午後部に入ろう。

1525:オフィスにて

オフィスワーク初日である。7時半始まりだが、ホテルの朝飯は7時からなので、8時ごろにくることにする。ホテルから歩いても精々20分だが、港に降りる道路のため、行きはいいが、帰りはきつい。タクシーでの往復に決めた。隣は大型ショッピングセンターで便利。なんでもある。

昨晩からホテルのネットの状態が悪かった。オフィスでUSBスティックを再度トライ。昨日は不発。まだ契約がサーバーに届いていなかったらしい。今日初めてコネクトされた。この辺が途上国。ただし、速度は遅い。南米で使ったHUAWEIだからスティック自体は懐かしさがある。南米ではプリペイドではなく1か月契約。

さて、脱線。BBCで3年ぶりにWHOのDr. Fukudaを見た。あれー、頭はどうしちゃったの?丸坊主。最近のはやりだが、日系人で中年だとあんまり恰好は良くないね。

BBCを見ていると世界の中に生きている感覚がみなぎるね。日本のマスコミのレベルが低いことを痛感する。

ここのオフィスはまだできて3年。アフリカとは言え、首都の大都市。いい環境だ。これが地方州都に行けば環境は変わるだろうが、それはそれで楽しみだ。

7時半からだが、みなさんまずは朝のティータイムのようだね。今は9時。朝の休憩時間かも。植民地時代から習慣が残っているかもしれない。一時期は共産主義国だったようだし、組織的にはいろいろあるだろうね。これから観察する。

時差のせいか、夜は10時ごろ寝て朝は4時前に起きてしまう。まだ眠たいので6時に起床。次第に5時起きに変えていこう。

まだまだ本格協議は始まらない。じっと待っていよう。先は長い。

1524:CPとの協議

最初から脱線だが、元いたコンサル会社の新人事が発表された。

海外コンサル事業本部長は数年上の先輩だ。比国の案件でも一緒だった。彼はお酒を飲みすぎるとかなり酩酊し、下の者に暴言を吐く方。同じような上司もイランにいたが、彼も海外事業本部長になっている。結構出世する方は同じような性格の持ち主だ。断言はできないが、それくらいでないと出世はできないと想像する。僕は、一生現場で生きるコンサルと思っているので、組織論は興味津々だが、上に立ちたいとは考えたこともない。組織は第3者的に見ないと悪いところが見えてこないのだ。

さて、本論に戻る。

今日がCPとの最初の協議。最高責任者から課長レベルまで会った。概ね、そのレベルまでは英語は問題ない。その下が問題で、明日から確認する。地方ではほぼ全滅だろうか(そうでもないという情報がさっき地方から入った)。

南米のように上から下まで一切英語ができない国に比べればまだまだましである。

協議と言っても大筋のみ。提案事項を含む実施計画の中身までは協議していない。いろいろ業務工程や内容について合意しないといけないし、これから1,2週間で決めないといけない。

前回隣国で2年間実施した経験から分かることだが、中央政府のトップから課長レベルまで、いろいろ忙しく、結果として実質対応するのは課長レベルから下になる。できれば係りたくないという姿勢はどの国でも同じである。

一方、案件形成に関しては期待度が大きく、裏のTORが表になる可能性も高い。案件形成の方が彼らにとっては目に見える大きな成果となるのであるのが実情だ。

しかし、当方の業務は組織強化の重要な要素であり、プロジェクトを作るよりは成果が見えにくいが、その意味は長期的に見てはるかに大きい。このことを理解し実行していれば、組織の幹部として合格点なのだが、地味で難しい業務は外部に依存せざる得ない状況が見えてくる。

オフィスでは、白人の専門家もいたから、他の国からの支援もあるようだ。追々確認していこう。

前回は2年間、今回は1年半。前回同様、彼らに見えない課題を絞り出していこう。

さて、午後は携帯とUSBスティック、そして湯沸かし器を購入。T-falが欲しかったが、中国製で我慢。隣国と同様で、中国人経営の大型スーパーがあり、そこで買った。南アの大型店舗もあるが、歩いて行ける距離ではないのであきらめた。

タクシーはやはり高い。市内では600円ぐらいか。台数も少なく、携帯で呼ぶことになりそうだ。これも隣国と同じ。

6時半。そろそろ夕飯にするか。

2013年5月12日日曜日

1523:BBCワールドニュースも変化アリ

SQの新型シートのおかげで、ぐっすり眠れたので時差も全く関係なしで、作業に入る。

BBCを見ながらだが。

2年ぶりに見ているが、キャスターも変わり、大変化だ。液晶の大画面だからいいね。

日当たりがいいので、洗濯物も部屋で干せそうだ。下着やシャツの洗濯をホテルに出していたら、結構無駄なお金がかかる。自分でできることはする、これが海外赴任の鉄則だ。

ちょっと部屋の明かりが少ないので、テーブルランプもいるかな。湯沸かし器もほしいところ。ホテルの蚊の対策は、十分のようだ。

部屋の窓の下が丁度ホテルの入り口だから、住人の確認ができる。日本人の定宿と聞いているので、知り合いもいるかもね。この国はアフリカ支援対象国としてはホットスポットらしい。

脱線するが、空港で下りるアジア系は、韓国と中国が大半。日本人の姿は今日は見えなかった。観光客もここまでは来ない。

明日は、とりあえず携帯とUSBのネット接続契約をしようかね。ホテルの無線LANは無料で助かるが、代替を備えておかないと危機管理できない。

1522:現地に安着

ヨハネスから1時間で今回の派遣国に到着。英語以外の公用語が飛び交っている。

税関のおじさんも親切そのもの。ヴィザも問題なし。タクシーもいいオッチャンでホテルまで快適に着く。町の雰囲気も良い。のどかそのもの。

乾季に入ったとはいえ、まだ降雨もあるようだ。天気は快晴。

ホテルもこじんまりしていて、クラークも英語で対応でき、親切そうだ。

まずは、安着。荷物を解いて、やっとネットに接続した。スカイプも快調で、妻との会話も問題なし。内陸国とはネットの早さが違うのは、やはりインド洋に面しているからか?!

BBCを南アの衛星放送で見ている。映画専門のチャンネルもあり、これから映画鑑賞が楽しみだ。今は007シリーズを連続してやっている。これは2,3年前にもやっていたね。

さて、少しゆっくりしよう。手荷物が3つで、特に手が痛い。

1521:ヨハネス着

これで11回目のヨハネス空港着。

2年ぶりで、ビジネスラウンジも良くなった。お店は朝なので活気はない。

ネットもつながり妻にメールを出したところだ。

ヨハネスは雨模様。乾季のはずだが。

あと1時間半ほどでゲートに向かう。今度の国へは約1時間。かなり近い。前回の国は2時間半。

日の出前に到着したので、インド洋の沿岸地帯は見えなかった。

SQのビジネスクラスのシートも完全にベットにコンバートする。おかげで7時間ほど完璧に寝られた。シートを180度倒しただけでは完全には寝られなかったのだ。これからの長旅は快適になるね。

アフリカも一昨年のガーナ以来。南米、中近東、太平洋州を経て、アフリカ大陸に戻ってきた!!

2013年5月11日土曜日

1520:新嘉坡着

成田のチェックインでは、32キロの重量制限で引っかかり、4キロほどトランクから抜いて手荷物とした。こういうの初めての経験。

奥さんとカフェでお茶を飲んで、プリン食べて、雑談して、搭乗。ここでも手荷物に移したプリンターとパソコン用外部スピーカーが再検査。

1・2・1のビジネスは広くていいね。久々のサティカンビンも御代り。メインディッシュは、仔羊。味が素晴らしい。ラムチョップは好物で、和食なんかよりずっといい。ビジネスラスは広すぎて睡魔が襲う。シートというよりベットがある空間かな。ヨハネスまでも楽しみで、今度は睡眠の快適さのチェック。

7時間後、ターミナル2のラウンジに入る。ヨハネス行きの便のターミナルが一緒なので助かった。いつもは1時間ちょっとのトランジットだから汗かきかき移動がきつい。今回は6時間の余裕。ありすぎ。

さて、スナックでも取りに行きましょうかね。このラウンジは世界1だ。

2013年5月10日金曜日

1519:パッキング終了

今回から長年使っていたアルミフレームのトランクを普通の旅行用に変えた。24年ぶりかな。

サイズ的にはサムソナイトで最大。容量があっていいね。

ただし、TSAロック機能があるので、最近発生している空港でのTSAロック外しには脆弱だ。追加のカギ付きベルトやチャックのカギを装着した。

文書やプリンターには不向きだが、トランク自体の重量が軽いので助かる。

CPの最高責任者は女性のようだ。何か日本的なお土産を成田で買っていこう。

言葉の障害を乗り越える案件だが、南米の経験をもとに徐々に信頼を得てうまく解決していこう。

現地での作業効率は、インターネットの利便にかかっている。現地からの情報ではまずまずのようだ。

隣国の電力専門家派遣も決まったようだ。知り合いが再度行くことになろう。並行して、水力のFSも開始される。いい連携で進んでほしいね。当方は案件形成は任務に入っていないが、うまい具合にいい案件が形成されれば、それはそれでよろしい。プロジェクトがあって、プログラム管理が成立しるからだ。

さて、最後の忘れ物確認に入ろう。

2013年5月9日木曜日

1518:クライアントのお気づかいに感謝

昨日は、家族の大宴会。6時から3時間。飲んで食べて、愉快に過ごす。下宿先に戻る子もいるし、東京からはちょっと遠いA市なので、早めの解散だ。子供たちの健闘を祈る。

土曜の出発まであと2日。最後の買い物をする予定だ。明日はパッキング。

今回の出張は、不確実な事案も多いことから、クライアント側から事前に情報が入ったり、TORにない追加の支援もあり、非常に助かっている。具体は言えないが。

コンサルはどんな状況下でも乗り切る覚悟で臨んでいるが、いつもながらクライアントのご親切な心遣いには感謝だ。

久保田豊さんの「誠意を尽くす」ということは、実践して初めてわかることだね。

「捨てる神あり、拾う神あり」、これも久保田さんの名言にもある。

人様に拾われることが多い僕の人生だが、人様を無慈悲に捨てることがなかったのは幸運かもしれない。



2013年5月8日水曜日

1517:出張まであと3日

4か月以上の出張も多々あるが、案件の違いで用意も違ってくる。

10年以上前までは、詳細設計や工事監理などへの出張では、作業場所が決まっており、宿舎も完備されている。車もある。従って、食事や洗濯などはお手伝いさんがしてくれるので問題はない。作業関連の準備だけでよい。宿舎も大概は完備された「豪邸」だから、至れり尽くせりだ。

調査団で行く場合は、長期でも1回の出張では3か月ぐらいがマックスだろうか。皆で分散してトランク何個も持っていく。雑多な作業は、若手がするものなので、団長や副団長の手を煩わせることもだんだんと少なくなってくる。

この4年ほどでは、1か月半から5か月の出張になってきた。事前調査は短いから大した用意もしないが、4か月を超える案件の場合は、一人調査団でもあり、持っていく資料なども多く、ホテル住まいのために、自炊とか洗濯のことも考えて準備することになる。09年から11年の2年間で4回、南部アフリカに派遣された時や去年南米に行った時も同じような準備内容だった。

今回は、3回の出張の第1次派遣。いずれも4か月以上だ。結構長い。3か月ほどはあっという間だが、最後の1か月は長いね。突然、4か月から1か月追加されたこともあるが、その時の追加1か月は持参したドルも底をつき、銀行からお金を下したりと大変だった。備品も減ってくるしね。

今日は、久々家族全員が集合し、出発前の宴会だ。A市のしゃれたお店。元々は酒蔵だがそばとお酒やつまみを出す。全員集合もなかなか実現しないので、楽しみだ。

さてさて、子供たちも今年から来年、再来年にかけて就活するころだろうが、適当に対応してほしい。長い人生焦らず騒がずじっくりと取り組んでくれれば幸いだ。僕なんか、50歳を超えて自分らしいコンサルタントになってきたのだ。「了見」さえしっかりしていれば問題ない。

2013年5月7日火曜日

1516:水豊ダム完成直前の映像発見

水豊ダムについては以前書いたことがある。秘話だね。

今日、水豊ダム発電所に関するアクセスがあったので、また調べると、昭和18年の完成直前の「日本ニュース」の映像を発見。2年前の映像も別途ある。


ここに、アクセス先を記す。

工事責任者の久保田豊さんの若き日(58歳ぐらいだから今の僕と同じ年だが、貫禄が違いすぎる)のお姿を見ることができる。下記に、映像のアナウンスを記す。


「満洲国皇帝陛下にはこの度、安東地方巡視の御機会をもって、我が朝鮮平安北道の地に御臨。5月5日鴨緑江水豊発電所にならせられ、決戦下、鮮満工業の原動力たる水力発電の実況をつぶさに御視察あらせられました。
日満一体の契り、いよいよ固きを加うるのとき、皇帝陛下このたびの御臨はひとしお意義深きものがあるのであります。
この光栄に輝く、水豊ダムはその工を興してより、既に6年。従業のべ人員3千万、総工費は実に2億4千万円におよぶと言われています。貯水池は琵琶湖の約半分、霞ヶ浦の2倍にあたる水を満々とたたえ、鴨緑江の流れをせき止めて立つその威容は、本年完成の暁は敵米国が誇るボルダーダムもその容量において、はるかにおよばず。近代科学の戦いにおいても、堂々敵国を圧して世界に冠たる技術日本の貫禄を示すに、けだし、十分なものがあるでありましょう。」

http://cgi2.nhk.or.jp/shogenarchives/jpnews/movie.cgi?das_id=D0001300538_00000&seg_number=002

こういう大ダムを建設する機会はこれからあるのでしょうか?

久保田さんの名言を下記に記す。

社内では文字通り私と生死を共に今日まで来た部下の協力に頭を下げたい。私の一生を通じ、以外にも大きな仕事ができた、またできつつあるということは、私が単に運がよかった、とひとことで言いきれない事柄である。

私は築き上げた会社を奪われ、さらにいろいろな肩書の理由で合計5枚のパージ(公職追放)を受け取ったが、闘志は少しもくじけなかった。そこに、はからずも「捨てる神あれば拾う神あり」である。
【覚書き|太平洋戦争終結により朝鮮にあった会社の権利をすべて失い公職追放を受けた時代、知人伝いで日本工営の設立資金を得た当時を振り返っての発言】

私は考える前に行動する性格で、そこが袋小路であったら戻ってきてやり直す。出たとこ勝負でことを運び続ける人間だ。

私は仕事にスピードを重んじる。

私も請負工事費をギリギリの線で押さえるので、業者からよく泣きつかれたことがある。しかし私は応じないことにしている。それはたとえ、金額を上げても、その分だけゆったりした気分となり、余計な金がかかるからである。「ギリギリの予算だ」というところで、請負業者も「損をするまい」と必死になるのだ。工事費を上げるのは、すべて終わってからのことである。これが私の行き方である。

私は、工事のスピードと工事費の節約、正確さを念頭に置いた。工夫を昼夜交代制に分けて仕事を進めたり、土砂捨て場に部落の湿地を選んで、その埋め立ての代わりに部落から人夫を提供してもらったりした。工事費を少なく、しかも地元民からは喜ばれる一石二鳥の策としてやった。

私はいつも陣頭に立って働いた。あるとき降雨が続いて洪水が起こった。内務省は河川の改修をやっているのだから、洪水を防ぐ責任はない。責任は県にあるわけだ。しかし県の役人は誰もこの対策を講じない。それを見かねて私はこれを買ってでた。二日二晩、不眠不休でとにかくこれを食い止め、地元民から大変喜ばれた。

私は病気には負けなかった。私は胸(肺)をやられた人によく言う、「絶対病気に負けてはならぬ。気力で治せる。ただその代わり、医者の言うことはよく聞け」と。私は3カ月で退院した。病気をねじ伏せたのだ。
【覚書き|肺病で倒れたときを振り返っての発言】

いまさらながら過去のことを記すのはあまり気が進まない。私にはまだまだこれからすることがたくさんあるからである。
【覚書き|76歳のときの発言】

細かいことで私欲を出したり、無理に人を押しのけたりすることは感心できません。たまに赤字覚悟、損得勘定抜きの場合があってもいい。その方が相手側の信頼を得て、結局はプラスになって返ってきます。





1515:マヨン山噴火のニュース

先ほど、妻からマヨン山が噴火し外国人登山者が数名亡くなったとのニュースを聞いた。

Twittter情報である。

早速、ネットで詳細を確認。YouTubeで見ると朝のABSCBNで第1報が入っていた。まだ死亡者の確認前。それにしても比国キャスターの英語も懐かしい。英語とタガログ語のちゃんぽん。これがまた比国的でいいんですね。英語と思うとタガログ、タガログかと思うと英語に変わる。これが普通の出来事。

噴火は小規模で、2009年以来とのこと。

マヨンは、僕にとって忘れがたい調査地である。ピナツボ火山の被害地の復旧調査が1997年、そして直後の1999年と2002年にマヨン山および周辺ビコール川流域の調査をそれぞれ行った。

マヨンはピナツボと違って山体崩壊せずに、数年に一度爆発を繰り返す。おならのような火山だ。

火山砂防に係る技術を獲得したのも、ピナツボとマヨンでの経験だ。特にマヨンは世銀案件だったから懐かしさも一入だ。

最近は、東南アジアの案件も目っきり減ったので、比国に行くチャンスも全くない。たぶん最後に比国に行ったのは2008年秋。

比国も観光で行ける距離なんですがねえ。観光を考える暇がないのもコンサルの実態。

そういう余裕が出てくるのはいつのことか。70歳過ぎてからかな。

当分はアフリカでの仕事に専念しよう。

1514:出張準備も佳境

土曜には、成田を出るので、そろそろ準備も最終段階だ。

資料が膨大なので、リストを作成する。これがまた大変な作業だが、現地でしていると間に合わない。

32年ずっと海外出張しているのにもかかわらず、心配性なので、新天地の場合は特に持参するものには留意する。2度目以降は楽だが。

大概は、現地入りすると大型スーパーもあり不自由はしないが、知らない国は慎重になってしまう。薬関係も現地事情が異なるしね。去年行った太平洋州の国では、カウンターパートの女性職員によく似ている人が薬局の主任だったので、聞いたら本当のお姉さんだった。ニュージーランドの英語の訛りなんで、医薬用語を理解するのにちょっと時間がかかったが、まともな薬を探してくれた。

今回は英語のあまり通じない国。まあ、なんとかなりますかね。いい通訳の方が見つかればより安心だ。

海外は心配性ぐらいで丁度いい。ぼーっとしているコンサルもいて、犯罪に巻き込まれる人も結構多い。お人よしというよりは、間が抜けている人だ。

子供のスリにやられる、睡眠薬で眠らされ丸裸で路上に放置されるなど信じられないようなことも発生する途上国。病気も怖いが、犯罪や交通事故にも気を付けたいところだ。32年の無事に感謝。



2013年5月6日月曜日

1513:時事通信社はすごい

某国で発生した業務調整員の不正な資金横領事件は、ある意味衝撃的である。

コンサルって、社員ならいまどき不正を働く環境ではないからだ。昔はかなり横行していて、海外事業本部の営業部員の不正は目に余るほど。何度か不正が暴かれる事態があり、時代の流れで無くなってきた。特に、比国やインドネシア、ヴェトナム、ケニアなどがひどかった。公的資金を要人の亡命費や現地法人設立費用に流用していたね。現地再委託をピンハネしたり、再委託費を測量しないで全額ピンハネとかね。目に余る行為が横行。大体は営業屋が主導で。子会社の社長になったカミソリXXさんは、特捜部が現地に来ても俺は関係ないと言え、とかね。人として最低。

今頃なんで、というのが率直な感想。それも組織的ではなく、個人的な流用だ。調査団の不正会計処理で、3月Z社が1か月の指名停止処分を受けているのも不思議だね。廃業コンサルの残党かな、意識が低すぎる事例だ。

研究プロジェクトの会計の甘さかな。短期の専門家はお医者さんだし、長期で派遣される業務調整員がすべての経理を任される。

とは言え、会社で受注しているのなら100%個人の責任でもなさそう。新聞記事では、無職の49歳ということになっている。

ところが、時事通信だけは、元コンサルタント会社の、となっている。それがある意味正解に近い。

そのコンサル会社の平成24及び25年度受注案件を見ると、今でも堂々とホームページに案件名が載っている。

まあ、個人の責任だから、会社名は出さなかったのだろう。それが自然か。そういう不正を働く社員を派遣する会社の責任もあるとは思うが、いかがであろう。

49歳の業務調整員。X社ではどんな社員だったのでしょうか?比国での悪い業務経験と知恵が災いしたかもね。しかし、49歳で会社から業務調整員に出されるみじめさはないだろうね、サラリーマンとして。マニラで遊び過ぎ、というよりは、会社からの給与が少ないので、住宅ローン補てんという事情なんでしょうかね。

僕がいた最大手コンサル会社も社内の組織的不正に協力しないと社内的に抹殺されたからね。実にひどいものでした。不正流用を予備費だと嘯いていた。そういう人がコンプライアンス室長になっている会社は信用できるものではない。

サラリーマンコンサルの悲哀だね。この事件は、コンサル会社の中年事務屋の悲惨な実態を反映している。

2013年5月5日日曜日

1512:来週の今頃はヨハネス空港だ

連休中は家にいて、どこへも行かないことにした。

いろいろ準備もあるし、膨大な資料を整理する必要がある。

もう5月。南部アフリカも乾季に入り、11月ごろから雨季に入るので、今回は乾季中の現地調査となる。サバンナの夏は暑いが、湿気もなく心地よい。

今度行く国は、機内で眼下に見た経験は16回もある。南アに着く前と南アから別の内陸国に行く途中だ。ザンベジ川の大きさは壮観だし、インド洋に面する沿岸地帯も見ている。

首都の雰囲気もYouTubeで垣間見ることができる。太平洋戦争直後には、両陣営からの交換船がでたが、交換船の乗り換えが実施された歴史がある。

海外出張も去年の11月中旬の太平洋以来になるから、「珍しく」半年も日本にいたことになる。これから1年半連続で出張だから、健康には気を付けたいところだ。特に、マラリア。

幸運なことに、まだマラリアには罹ったことはない。常に蚊に刺されないよう気をつけている。部屋での殺虫剤や蚊の嫌がるワンプッシュスプレー散布、そして寝る前の肌への蚊が嫌がるスプレー。三段階方式だ。

マラリア蚊に刺されてマラリアに罹り、後遺症で突発性難聴になった地質コンサルさんもいたが、それだけは避けたい。田舎の安宿はかなりやばい。マラリアも劇症化して現地で死亡することもあり、臆病になるほどに注意したいところだ。

国際霊柩送還士の面倒にはなりたくないしね。

2013年5月1日水曜日

1511:SQで初めてA380に乗れることに

海外の空港で、2回ほどエアバスA380を見たことがある。壮観だった。

まだ、乗ってはいない。

今度の南部アフリカ出張では、行きのSQは朝の出発のため乗れないが、帰りの便はエアバスA380だということが旅程表で分かった。

いいね!

ビジネスクラスも一新され、ヨハネス往復がより快適になったようだ。以前は、ビジネスでも、一列で2・4・2だったが、1・2・1だから相当ゆとりあり。昔のファーストクラス並みだ。当時は銀の延べ棒をお土産でもらったっけ。贅沢な時代だったね。

シンガポールまでは、7時間。ヨハネスまでは10時間半。眠っていける。

と書いていたら、奥さんが富士山から戻る。世界遺産から戻ったね。

甲府名物の桔梗信玄餅を頂く。最近、プレミアムの商品がでたそうだ。

1510:映画の楽しみ方変貌

去年ニュージーランドから帰国時に機内で映画を見た。東京行きということなのか、

Destination Tokyo

という見慣れぬタイトルを発見。面白そう?!

1943年アメリカ映画。なかなか渋い選択だ。意図的にリスト化されたのかと思うほどだ。

太平洋戦争中の映画で、東京湾に潜水艦で侵入し、破壊活動を行うという滑稽な話。面白いので2回も見てしまった。戦争中ということで日系人は一切登場しない。アカデミー賞を受賞したそうだ。

昨日は、ちょっと暇だったので、続きでネットで映画のことを調べる。もちろん、上記のDestination Tokyoの解説も見た。それとGHQ進駐時の東京も映画で映っていないかも調べた。

脱線して、

The Huntersという朝鮮戦争の映画も知った。F86セイバーの新鮮な姿は圧巻。May Brittという女優の存在も知った。すごい美人だね。そうこうしていると、ネットで映画の予告編や最初の2分間を見れるサイトも発見。これはいい!!

今日は、最近買った、「図説 占領下の東京」で紹介のあった映画、

Tokyo Joe

House of Bamboo

のビデオも購入した。占領中の映像はGHQの検閲が厳しく映画では描かれていないそうだ。Tokyo Joeの始まりは、予告編で見ると、世界遺産になった富士山の遠景で、羽田空港に着陸した映像からだ。戦後数年では羽田付近も原っぱだけ。貴重な映像だと知る。

昔(1960年代から70年代)は、アメリカ映画の日本での上映は2年遅れ。映画の情報は少なく、深夜放送で時々ラジオのTrailerを聞くぐらいか。

映画のTrailerや最初の2分間でも簡単にネットで見れるのはいいね。気に入れば、10ドル程度で全編がダウンロードできる。信頼性があるか確認したら試してみよう。

More American Graffiti

という映画も以前アフリカで見たが、このTrailerもなかなか面白い。ついでに、Paul Le Matの公式ブログも見っけ。彼のインタビューで前作の撮影秘話を聞いた。もう70歳近いか、でも結構気さくでいい感じ。

そうそう、Tokyo Joeにでている日系人俳優Teru Shimadaを調べていくと、米国政府アーカイブにたどり着き、日系人強制収容所の収容者のリストが出てきた。このリストの内容がすごい。詳しくは言えない。

ネットでの断片的な情報でもうまくつながるとすごい情報にたどり着く。まさしくコンサル的なプロセスかな。