2015年4月30日木曜日

2612:プロポ対象案件の変更

長らく準備していたある案件が中止となった。


それで、次は、東南に。


不測の事態がありますね。予想外の事件。かなり受注確率は高いと考えていたが、案件が中止では諦めるしかない。


次はねえ。いい案件ですね。ただし、本命がいる。


さて、どのようなアプローチで行きますか。


価格


若手登用


などで加点という姑息な手だ。方法論でもいい点を取れそうだが、しかし、過去の事例でも姑息な手で本命に勝っているケースが多い。


インドの案件もそうだったね。具体は書けないけど。


次の案件の要点に、不思議な注意書きがあるのだ。そこがポイントになる。これも具体は書かない。


公示予定はまだまだ先。いろいろな案を考えましょう。連休後でいいね。


関連報告書はもう読んだし。うちの会社の人より、JV先の会社の方のほうが、話が通じるのは面白い。

2611:かなり久々の本の要旨

トレバー・レゲット『日本武道のこころ』の要旨
・わたしは1946年、BBCの日本語部長になった。
イギリスの良い点ばかりを放送したわけではない。
イギリスに対する幻想を作ってはいけない、と思った。
自分の欠点には口をつぐみ、長所ばかりしゃべるような人がいたら、
けっきょく私たちはその人を好きになることはできない。
(同意)

・戦争末期の鈴木貫太郎内閣で書記官長(官房長官に相当)を務めた迫水久常大臣にお会いし、
個人的に昼食をともにした。
そして終戦前夜の事情を書き留めた著作をくださり、個人的な意見も述べられた。

・その中に、こんな話があった。
晩年の鈴木首相は、ほとんど何もしなかったという。
迫水書記官長が用意した書類に目を通して、それに署名するだけだった。
そのため迫水書記官長はまるで自分が国を動かしているような気になっていたほどだったという。
年老いた鈴木首相は、毎日「老子」を読むくらいで、
時折「暑いね」などと言うだけだったとのこと。

・しかし、ある朝、鈴木首相が姿を見せなかったことがあった。
ふだんは冷静で有能な迫水書記官長も、この日は突然仕事が全然手につかなくなってしまった。
何も決断を下せなくなり、手も震えてきてしまったという。
急にその時、どんな責任の重い仕事をしているかを明確に確認したからだ。
しかし午後になって鈴木首相が姿を見せると、
部屋の空気は再び平穏確固としたものに戻ったそうだ。
このよ うな深い伝統である武道の平常心も、もっと知ってもらうべき。
そして日本人も過去、現在を問わず、そのような平常心が発揮された事例を知らなくてはならない。
(すごい存在感だね。今の時代、そういう人いる?戦争末期で平常心だもんね。)

・古典には何度もこう書かれている。
「術の修練は自由な状態に到達するための手段である。
習得すれば、もはや修練は存在しなくなってしまう。
これがすべての道の最終の目的だ」
このことは1630年ごろの『兵法家伝書』に書かれている。

・さらにこう続く。
「修練ということを忘れ、何も考えが浮かばぬように、
それを気にする心も捨て去る。
その状態に達するのは、その道の最高の状態である。
つまり、修練の存在が消え去るまで修練するということである」
(深いねえ。)

・武者修行のすすめ。
一人 で旅せよ。
武道の書は、こう記している。
「戦いの精神を忘れるな」
他の多くの書も同じことを言っている。
「つねに戦いに備えよ。
路上にあって、あるいは食事中も、そして入浴中でも備えよ」
(僕らコンサルでは、プロポ作成がそうだね。)

・私はロンドンでの教師としての柔道生活は、
私に人生について貴重な教訓を与えた。
そして私は、人は4つの方法で物事を学ぶのだと知った。
「指導」「観察」「推測」そして「体験」だ。
私の得た結論は、物事を完全に学ぶためには、
これら4つのすべてを通して学ばなければならない、ということだ。
(コンサルも然りだね。)

・指導者は重要なことだけを教え、細かいことはすべて教えようとしない。
生徒は自分たちで細かいことを学ばなければならない。
真之神道流の秘伝書のひとつ には、こう書いてある。

「私の師匠は技術を大ざっぱにしか教えず、
そしてこう言った。
『本質を学んだのだから、骨肉を砕きながらきびしく、
訓練の基本は精神であるということを忘れずに長期間訓練せよ。
柔術は心術なのだ』」

・柔道の嘉納治五郎先生は、本の中でこう繰り返している。
「自分で学び、自分で研究し、自分で答えを見出しなさい」
また、
「あまりたくさん本を読むべきではない。
本当に良い本を数少なく読んで、その本の細かいところまでくわしく覚えなさい」
とも書かれている。
(同意。コンサルもこれが大事。)

・嘉納先生が強調した基本は、「文武両道」。
文武両道とは、「文化」と「武道の力」を2つ一緒にということ。
「文」は文学のことだが、文化や文明全般の ことを指す。
「武」はご存知のように意志と闘争心のこと。
日本古来の理想を説いた。

・「文」という文字は、先生の説明によれば、
文化、洗練、善良な人格、そして視野と知性の明瞭さを含むということ。
「武」という文字は、闘う力、意志の力、集中力、
そして危機に陥ったときにも冷静でいられる力ということ。

・柔道では、怪我をしても続けるように訓練される。
肉体が発揮できる力はふだんの2,3割かもしれないが、
それでも精神力は衰えず、その2、3割を使うことが出来る。
これに対して、多くの人はケガをしたり気分が悪かったりすると、
何もできないで完全にダウンしてしまう。
不利な状況に陥ったときに精神力を維持できることは、人生で大いに 力となる。

・柔道が育む敢闘精神。
強い相手でも、毎日、この強者を相手に稽古を続ける。
するとある日、この強者にも弱点があることに気づく。
そして数ヵ月後には、相手を投げられるようになる。
そこで自分に対する信頼、自信が生まれる。

・「私は計算が苦手です」
という人が会社に入り、数を計算する仕事につくかもしれない。
「ダメだ、できない」と考えがちだ。
でも真の柔道家は違う。
投げることのできないような古参の強豪に向かっていったように、
事態に直面する。
まず『計算に強くなる本』といったものを買い込んで、
毎朝毎晩20分ずつ練習を繰り返す。
4週間もすれば、すっかり計算に強くなる。
恐れていたものを完全にマスターしてし まうのだ。

・不可能を可能にする力。
柔道は教えてくれる。
不可能なこと、私たちにとって不可能と思われるようなことが起きても、
知性と意志が適応すれば可能になることもある、ということを。

・自分の心をコントロールすることができれば、
いろいろな発想が出てくる。
昔から、柔道の稽古が終わった後で、精神統一の訓練をしたものだ。
心を空にすることができれば、発想力がつく。
まず一生懸命に勉強して、それから心を空にする訓練をする。

・ポーリング博士は、自分の研究方法について、こう語っている。
「私の能力を超えて、手に負えないと思えるような問題には、
積極的に潜在意識の力を活用する。
一週間か二週間は、寝る前、そしてベット に入ってからも、
その問題について考える。
その後、わざとその問題を頭の中から振り払って忘れてしまう。
するとアルファケラチンの構造を発見したときのように、
何週間か、何ヶ月か経って、突然、答えが完全な形で頭の中に浮かんでくる」


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今回の本の要旨は上質。本自体を読む気になった。

2015年4月27日月曜日

2610:同業者との雑談

いい季節になったね。新緑がすがすがしい。


さて、先週金曜に同業者さんと雑談した。具体の案件のことではなく、全般的な話。


いろいろお話でき、身のある内容だった。


具体は言えないが、概ね小生の理解に間違いはなかったと思っている。


同業者の特性比較、クライアントの傾向と人事などばらばらな情報だが、それらが繋がっているものとなった。特に、直営の案件に関する情報は役に立った。


もちろん、当方からもある程度の情報はお伝えする。そうでなければ、情報交換にならない。


両者がいい情報を得たと思わなければ、同業者間の信頼は持続しない。


その同業者との連携は当分ないとは思うが、いずれ連携できるようにがんばりたいものだ。僕自身ではなく会社的にね。


昨今は、ヴィジョンとか中期経営計画もはやりもの。うちの会社もあるが、海外部門はちょっとねえ、実現性が感じられないし、50代の人は10年後なんて他人事だね。


ヴィジョン達成には、30代、40代の力量と情熱に掛かっているね。


僕の10年後は、70歳。現役で居られるといいかな。



2015年4月23日木曜日

2609:長期と中期計画という表現だけじゃねえ

ある案件の事前調査報告書に、


長期計画と中期計画を策定する、とある。


中身についてはまったくの説明はなし。変だねえ。


この案件の先行事例の報告書には、ある程度の説明はあるが、なぜ必要なのかという説明はない。


調べましたね、その背景にあるものを。


長期計画とは、所謂、基本計画。マスタープランでもいいね。ヴィジョンでもよい。


さて、中期計画とは??


これは、中期経営計画のこと。基本計画が10年とすると、中期経営計画は、5年の前期と後期に分かれる。


日本の水道企業体だと、基本計画の策定は、厚労省健康局水道課が指導・奨励。中期経営計画は、総務省公営企業課長通達による要請。


そういう背景を認識していないと、長期・中期計画という大雑把で定義されていない言葉となる。これじゃー、正しい業務指示書にならないね。


長期と中期では計画目標が違うんですね。関係はありますが。。。





2015年4月22日水曜日

2608:C市水道部との面談

いい協議でしたね。


自宅から3回乗り換えてC市に着いたのが、面談予定時間の30分前。乗換えで20分ぐらいかかったから合計1時間のロス。


水道部のある浄水場は山の中腹。歩いたら1時間はかかるので、行きはタクシー。


市ということで、職員は約50名。担当のMさんがいろいろ事情を説明してくれた。S市水道局の場合は、100万都市の水道事業体。大きすぎて、話が若干かみ合わない。市レベルだとかなり具体の話ができた。それでも10万人レベル。まだまだ大きすぎる。


町レベルは、まだ行っていないが、市レベルの広域化事業のモデルケースは把握できた。いろいろ裏事情もざっくばらんに話しをしてくれて助かった。別の事業体の事例もゲット。


N県とG県にあるようだ。委託業者のNコンサルの名前も出てきた。


町レベルでの協議は電話とメールだけだが、プロポ作成のいいヒントになりそうだ。


まだ公示はでないねえ。しばらくお勉強だ。長すぎても飽きるが、来月には変化があるといいね。



2015年4月17日金曜日

2607:電話での情報収集

ケース1:


A社のBといいますが、Yさんは居りますか?


今海外出張中です。


そうですか、もしかして、M国でしょうか。以前M国でお世話なった専門家です。


いいえ、今回は、U国です。4月末の戻ります。


了解です。そのころまたお電話いたします。


ケース2:


A社のBといいますが、御社の専門家が参加されているT国の水道事業について情報交換
させていただければ幸いなんですが。ご予定だと、現地作業中かと思いますが。


いえ、予定が遅れ1ヶ月ほど延びそうで、現在休暇中です。来週戻りますので、またご連絡します。


分かりました。


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さて、上記2ケースのたわいもない会話で何が分かったのか?


ケース1の場合、Yさんの出張国が判明し、ある案件を受注されたことが明らかになり、実施中の2件と新規案件受注で、T国の新規案件応札の可能性はかなり低くなったとの推測に繋がる情報だった。


ケース2の場合、専門家派遣の事案と当方の注目する事案の関係があり、前者の遅れがあることを確認したことによって、後者の公示の遅れの原因が現地にあると推測できる。専門家派遣の終了を待って、次の案件を公示している可能性もあるかな、と推測。あるいは現地での関連案件すべてに共通する何かが発生しているかも?


ケース1,2共々、関係者が帰国後面談予定だから、直接事情は聞けるけれど、現状でも上記の挨拶程度の電話での会話でも貴重な情報は得られるのである。


コンサルは、民間だが、スパイ的な行動も必要なのだ。


Affirmative communicationも大事だね。



2015年4月16日木曜日

2606:C市水道部との協議へ

S県S市水道局の紹介で、来週C市水道部に行くことになった。


JICAさんの本邦研修でも行っているようだ。


C市はS県の辺境地域で山に囲まれた盆地である。


我が家からは、電車で2時間程度かかる。ちょっとした国内出張だね。


I県には、水道事業として3つのケースがあり、


広域化


公民連携


単独経営


の事例が県内である。I県には、TORが出てから行くことにしよう。



2015年4月15日水曜日

2605:ある水道局との協議

午後は雨模様。


K駅で降りて、駅前のバーガーキングで時間調整。駅から歩いて20分のところに面談予定の水道局庁舎がある。


S市水道局は、3市合併によって市の一部となったが、以前は県南広域水道企業体であった。昭和9年からの歴史がある。


都市局長の紹介ですんなり面談となり、経営企画課の課長さんと職員さんと1時間ほど話をうかがうことができた。


同局は、20年以上L国の水道事業支援を行っており、現在その集大成とも言える段階だ。


お話を伺っていると、当方が対象とするX国Y町の水道企業体とはやはり事業規模が違うことが判明し、さらにL国の状況もかなり違う段階だ。


課長さんから、それなら同県のZ市及びその周辺での水道事業広域化が参考になると教えてくれた。


話はしてみるものだ。町レベルの成功事例もちゃんと知っていましたね。さすが。


Z市にも行ってみようと思う。



2015年4月12日日曜日

2604:水道事業の国際化

4月もあっという間に中旬。

池袋駅での乗り換えも混み込みで、山手線に乗るのも一苦労。2,3本見送るような状況だ。

さて、首題。

この2,3週間ほど次の案件のプロポ作成準備で忙しかった。

水道事業体経営に係る案件だ。

こういう案件は通常官の技プロで、日本の水道事業体の方がチーフアドバイザーを務め、短期でコンサルが支援というのがパターン。

日本各地の水道事業体が係ってきた。

コンサルだけで支援するのは珍しい。そこで、日本の水道企業体の情報を集めてきた。

市町だね。

市の参画はいろいろ事例があるが、これまで町レベルの参画はないのだ。

市の良例は押さえて、来週以降ある市の水道局に行く。

直接アポは取れないので、都市局長から水道局長経由でアポ取りをした。その都市局長は大学の同期。彼にメールしたら、すぐアクション取ってくれて、経営企画課長と会う段取りをしてくれた。アクション早いね。さすがです。

町レベルでの成功例は、1例だけある。先日、その町の水道課にメールと電話し、担当者の方と実のあるお話をさせて頂いた。

これで、市と町の2例をゲット。案件受注後、支援して頂ければ幸いだ。

後は、競争会社がいないといいね。5分5分の感じ。でてきても、その会社も日本の水道事業体と連携する案を出さなくてはいけないね。今のところ、そういう動きはないようだ。市はいいとして、町はね。事例がほとんどない。

僕としては、町レベルの水道事業国際化の動きを高めたいところだ。

安倍首相の現地入りも決まった。いよいよ動き出しますかね??

2015年4月3日金曜日

2603:日本のグッド・プラクティス発見

昨日の協議で新規案件への応札を決定。


これで役務はなしとなった。


久々の総括を行うことになる。まあ、受かればの話。


関連情報を収集中。今回は、日本の技術を適用する案件なので、日本でのグッド・プラクティスを捜査。


市及び町レベルの良例。


市町、合わせて1400。案件対象は、町レベルぐらいか。


数日探したが、ついに本日発見。在るもんですね。


東北岩手県に存在した。


最近は、日本の技術を途上国に適用させる案件も多くなり、今回自分の経験としては初めて対応する。


詳細を知れば知るほど、いい事例ですね。


東京や横浜じゃ、大きすぎて適用できないのだ。


これをどうプロポ作成で提案するか、これからが勝負である。


しかし、5年の案件は結構長いね。

2015年4月1日水曜日

2602:消えた案件と応募なし案件

いやー、二股を掛けているといろいろありますね。


あるアフリカの案件は、応札者なしで再公示。当初、応札を考えていたが、別の案件のフォローをお願いされて、応札は見送った。


ところが、その案件は誰も応札しなかったらしく、再公示。


別のフォロー案件は、今日の段階で予定表から消えた。


さて、どうしましょうかね。


明日の会議で決めましょう。


消えた案件も現地事情は良く知っているから、案件自体が延期されることもちょっとは分かっていたが、やはり応札準備も他社さんを巻き込んでいるのでね。


再公示された案件も難易度が高いせいかねえ。僕としては成果を出せると思ってはいる。


明日の会議次第で、再公示案件の応札しましょうかね。ただし、今回は1週間で仕上げる必要がある。


今日はエイプリルフール。


うそでしょう?という情報はもう勘弁してね。