2012年9月30日日曜日

1441:日曜の朝

日曜の朝 昨日夕刻あたりからまた風邪がぶり返した。咳と鼻水。熱は収まっている。こんな症状は久しぶりである。熱が出てこない分幸いであろうか。日本の風邪薬があんまり効かないのか? ホテルの部屋も1階で南向きだが、日差しが入り込まず洗濯物も乾きにくい。南国特有でジメジメしていい感じはない。サマセット・モームの小説のようだ。 明日から2週間で帰国の予定で、作業内容も決まっているので淡々とやる。カウンターパートも現地踏査の時は元気がいいが、技術的なこととなると逃げてしまう傾向がある。ある意味エンジニアというよりテクニシャンかもしれないね。今でもオーストラリアやニュージーランドからのアドバイザーがいる水公社である。 一緒のコンサルからソ国の案件受注の話を聞いた。あそこはここと違ってマラリアが深刻。3年もいたら大変だ。ここはマラリアやデング熱もない楽園である。いいね。中小コンサルも大変なところでも頑張っているのは大変評価できる。ナイジェリアとかスーダンなど人が嫌う案件を目指すのは生きていくのにはいい考えである。自分自身もかなり難解な案件に挑むようにしている。本格狙いの役務なんかは大手に任しておけばいい。彼らが嫌う案件を志向すると道は開けるのだ。大手コンサルも最新の技術を持っているわけではない。要は、個人の力量が勝負である。 さてと、台風の進路が気になるところだ。子供たちが関西や静岡から帰ってくる頃。安全第1の方法を取るよう妻には助言している。

2012年9月29日土曜日

1440:土曜の朝

当地に来てから2回目の土日である。だいぶ、朝の雲が厚くなり、雲の流れも一層速くなっている。日本では宮古島に台風が来ているようだ。最大級とのこと。 足親指の痛みも消え、風邪もほぼ治ってきた。すこぶる快調である。海外での健康は非常に大切だし、風邪ぐらいで収まってくれるのは助かる。事故がないことも重要だ。 チ国のある案件の話が出た。確かNKがMPを“しぶしぶ”やったのはM先輩から以前聞いてはいたが、現状の話は知らなかった。NKも逃げる理由は分かるが、営業屋が仕切っているので赤字が出そうな案件は一切応札しない方針だそうだ。最大手として情けない話だが、タカビー的性格でもある。おいしい案件が多くあるはずもなく、経営的に余裕があるはずもないのだが。 最大手は、組織が肥大で、間接経費がバカにできない。役立たずの営業・事務屋がのさばっているから首を切れない。コンサルで赤が出る案件はそうはないのが普通だし、赤字が出ない工夫がないといけない。中小コンサルは必至でなんでもかんでも受注に挑んでいる。そういうチャレンジがもうなくなっている体質では若手や中堅の成長、すなわち会社の成長は期待できないだろう。難易度の高い案件ほど学ぶことは多い。 だからと言って、中小コンサルの実力があるかというとそうでもない。サ国の水資源なんて最低のコンサル集団だった。それでも持ち出しで追加作業を何か月もやって何とか許してもらう素人さは恥ずかしい。NKだったら団長さんは社内的に抹殺されるが、あの団長は定年してもまだいるらしい、チ国あたりに。恥というのを知らないというのは中小コンサルの特徴でもある。いちいち幹部の責任を取っていたら幹部連は全員いなくなってしまうのが中小の実態なのだ。 日本のコンサルの劣化はどうしようもない。若手の優秀な人たち(たぶんだが)がコンサル業界から去っていく傾向は益々強くなりそうだ。 80年代から、ずっといい仕事を新入社員の段階からさせてもらったのは感謝感激である。入社10年で、せっかく育った若手が辞めては大きな損失だ。10年たったら副団長ぐらいはできるのだから。コンサルよりクライアントの仕事が面白いと感じられては困るよね。給与的な差もあろう。コンサルとの差は、30代では年収で100万円以上はゆうにあるかも。50代では、300万円いじょうになる。

2012年9月27日木曜日

1439:捻挫と風邪

当地に来て10日経った。現地踏査で足の捻挫、ドライバーの風邪が移って一晩うなされ、今日にいたる。いずれも完治し、いよいよこれから本格的な調査に入る。 コンサルの仕事はこれからである。2週間。 続きは次に

2012年9月25日火曜日

1438:雨季の到来

当地に来て1週間ちょっと。数日前から朝晩スコールがあり、雨季の到来を想起させる。 南半球で6月ごろから乾季。6,7,8,9月の4か月ほど。10月に入ればかなり雨が降る。 渓流を2キロサンダルで歩き捻挫。ローカルの助言で靴よりもサンダルがいいと言われたが、普段サンダルで沢登はしないので、滑ったり転んだりで親指に打撲。昨日あたりまでびっこで歩いていた。 捻挫も治りかけだが、今度は風邪をひいた。久々の風邪である。 今日から本格的に資料収集。水資源関連省と水公社。人懐っこい人ばかりで助かる。 中国の無償で建設されたビルに複数の官庁などが入っているので助かる。 今日は水公社の一室(あるいは机)を貰いに行く。

2012年9月23日日曜日

1437:現地調査開始

現地に到着して5日目、最初の日曜日である。当地のインターネット事情はWIFIも完備されているが、ホテルではまだ使い放題ではない。アフリカ南部の赴任地と同じだった。長期で滞在するのであれば通信会社と長期契約するが、今回は1か月以内。ホテルで時間単位のプリペイドカードをかなり高い値段で買うしかない。1時間当たり7ドル。ただし、クレジットで支払う方式もあり20時間まで買うことができる。値段はまだ調べていないが割安にはなるだろう。 初日から会議や現地踏査で忙しく、インターネット事情も良くないので、これまでブログは怠けていた。調査内容は守秘義務があり具体に書けないが、作業はまあ概ね順調であろう。保守本流の水資源開発担当は2年ぶりだ。5社の競争に勝てたのは幸いである。この2年は、気候変動、流域保全、災害管理などの担当だったから、そろそろ水資源の仕事が出てこないか待っていたところだった。いい案件がいつ出てくるかは運任せしかない。コンサルは2つ以上の案件掛けもちは許されていない。 当地もそろそろ雨期に入ってきたようだ。朝晩スコールがある。ジメジメした季節になってきた。以前はNZの統治を受けていたし、地理的にも英語が普通に話されている地域というのは都合がいい。水道公社のエンジニアに女性が多いのが目立った。女性が賢いのだろうか。男性は若干心もとない感じを受けた。

2012年9月17日月曜日

1436:ANAラウンジより

3時間前にチェックインができたので、ラウンジで休憩。 アフリカ出張でよく利用したところだ。 アルコールは乗ってから。コーラで喉の渇きを潤す。 初めてのNZ航空も楽しみだ。 2か月ぶりに成田。修理したアタッシュケースもいいね。このタイプこそが海外出張に最適だ。 あと1時間でボーディング。 次はオークランドから。

2012年9月16日日曜日

1435:パッキング終わり

30年以上海外出張を数多く経験していても、やはり出発日前日のパッキングは落ち着かない。 何か忘れてないか、時間通りに成田に行けるか。。。など、必要以上に心配する。性格だね。 先ほどパッキングが終わる。前回、機内持ち込み用のバッグに液体が3個あり、成田で奥さんに持って帰ってもらった。 今回は液体はトランクに入れた。ヒル対策用のスプレーも入っている。 食生活はリゾートだし心配はないが、時々残業もあり、カップヌードルを7個ほど入れた。 昨日分かったことだが、調査対象地域の一つに興味深いことが判明。宝島で有名なスティーブンソンが亡くなったところだそうだ。記念館もあるだろう。 サマセット・モームとスティーブンソンの馴染のところだ。 明日の出発時間は午後7時。祭日だし、道路も空いていることだろう。 NZまでかなりある。到着は18日深夜。トランジットの2か国と調査対象国は今まで行ったことがないので新鮮だ。 帰りのNZでハロウィンかクリスマス用品が売っていると楽しいね。 さっきまでテレビでタクシー運転手の特集をやっていた。運ちゃんも大変だ。いつも大宮駅で自宅まで利用するが、話しかけて運ちゃんの人生を垣間見る機会がある。50代後半でいい仕事を継続してできる幸せをいつも感じている。 58歳で専門家でなければ途方に暮れているだろう。70歳までコンサルを続けるつもりだが、専門性というのはいかに大事か再認識している。 第2の人生こそが本当に人生と思えるこの頃である。まずは健康だけれど。

2012年9月15日土曜日

1434:来たー

夕刻に出発前の歯医者に。歩いて数分は助かる。 麻酔なしの最後の清掃治療。次は麻酔で歯茎の中を掃除だそうだ。帰国後に行く勇気がちょっとなくなる。 さて、待ちに待ったアタッシュケースの修理が終わり、宅急便で届く。1か月ほどかかったので冷や冷やだった。 長年使い続け、使い勝手もいいし、「もの」であっても仕事のパートナーだ。 同タイプのドイツ式盾形のアタッシュケースとしては3代目。次に買うときはやはり元祖のオファーマンかな? 修理も完璧で8000円なり。 もしものことを考え、別タイプのアタッシュケースも買ったが、やはりサイズといい、使い勝手は落ちる。精々クライアントと協議する時ぐらいか。ドイツ式は空路・陸路の移動中、現地協議、現地踏査のいずれでも持って行けるのだ。 ダレス鞄も最近なぜか流行っているが、ダイアル式のカギがない、大量の資料が入らない、パソコンを入れる余裕がない、など欠点が多い。V字に開く鞄がいいね。 さて、明日はいよいよパッキング。 トランクもそろそろ新品に時期かもしれない。容量はやはり100リットルを超えないといけない。

2012年9月14日金曜日

1433:出張まであと3日

現地に持参する資料をプリントアウトしてまとめた。今回は量的に少ないので助かる。 担当分野が狭いからであろう。今回は5社の競争だったが何とか1位であったようだ。負けたり勝ったりの日常だが、5社の競争も珍しい。古巣のコンサルの先輩も応札したようだが、今回は頂きました。 自分自身の専門も多岐にわたるが、今回の専門は30年ずっと続けている保守本流なのでそう簡単に負けると自信を失うが、取れてよかった。 持っていく備品も揃ったが、アタッシュケースの修理が今日できるので、明日明後日までに自宅に届く。長年使ったものだし、カギがついているので海外では便利なのだ。 2か月ぶりの出張でちょっと体が鈍っているので、気を引き締めたいものだ。 現地のホテルも海辺ではなく内陸の丘陵地帯のようだ。西洋人が暑さを避けて昔作ったようだ。町の繁華街に行くのには不便だが、ひっそりとして仕事はしやすいだろうか。 帰国したら10月中旬。58歳の誕生日は南太平洋だ。11,12月が残っているので、今年最後の案件参加もまだまだ可能性がある。年間3か国出張も珍しいが、4か国に行ければ記録になる。 コンサル稼業も案件間に時間も取れるのだが、なかなか休暇を取る余裕もないのである。いい案件がいつ出てくるかもしれないと思うと数週間休暇というのができない。こういう性格も直さないといつまで経っても観光で海外という機会はないかもね。

2012年9月11日火曜日

1432:出張まで6日

昨日は奥さんと一緒にデパートへ。 ジャングル踏査用の備品を購入。 特に山ビル対策用だ。帽子、ゲートルなど。登山用のシャツもなかなかよくできている。虫よけとか乾きやすい素材。 登山などする気は全くないが、水源地までアクセスがなくジャングルを歩行するらしいので、仕方がない。こういう現場はなくはないが珍しい。 地質屋さんや送電線屋と違って水文屋は山の中を歩かないので、今まではインドネシアで渓流に沿ってジャングルに入ったぐらいか。 ゲートルというのも初めて買った。gaiterと言うが、日本では昔からゲートルだったか。父方の祖父がしていたのを思い出した。帝国陸軍時代のものだったか。 登山用のゲートルはしゃれている。機能的だ。これでヒルも入ってこないだろうか。 そろそろ出張へのアドレナリンを出していこう。ニュージーランド航空のビジネスクラスはかなり快適だと聞いた。

2012年9月9日日曜日

1431:出張まで1週間

8年ぶりに歯医者に行った。自宅から歩いて5分。歯周病専門医だから年齢的な問題に対応してくれる。 実際、8年前より診断システムがIT化している。大学病院の先生だったようだし、最先端の治療がうかがえる。出張前に歯のチェックアップができた。 さて、夜はNHKの吉田茂のドラマを見る。昭和史的には面白い。以前見ていた「さかのぼる日本史」が参考になった。ただ、主役の選定が間違っていたようだ。 硫黄島の軍人やJALの営業マンと同じような英語の演技は止めてほしいね。主役の彼は何やっても英語では同じ。日本の役者の層が薄いのは問題だ。特に英語での演技をリアルに演じる人が少ない。吉田茂だよ。第2回目から白洲次郎の英語も聞けそうだが、同じ結果かもね。第3回以降は南太平洋のNHKプレミアムが見れることを期待するか。 マッカーサーと吉田の会話も不自然だ。脚本の出来が悪い。あんな直接的な会話を二人がするはずがない。両者の狡猾さが会話にでていない。NHKのドラマの英語会話はいつまでたってもダメだね。 さてさて、出張まで1週間。これから準備に入る。南米や中近東と違って英語が100%使えるからいいね。ストレスがないしね。 山ビル退治用のスプレーの名前が面白い。 「ヒル下がりのジョニー」

2012年9月3日月曜日

1430:事情説明できないコンサル

1か月強中近東で調査に当っていたがいたが、ご同業のコンサル二人の素人ぶりには参った。 説明能力が全くない。これで国際コンサルかと思ったぐらいだ。クライアントもこういう方々をコンサルとして雇わざるを得ないとは御可哀そうだ。 データや情報をくれと関連機関に言うのはいいが、背景説明が全くできない。詳細な協議もできず、ただただデータくれでは子供の使いだ。基本的に英語ができないことに起因するが、国際経験も不足しているのだろう。 ちょっと脱線するが、最近テレビで英語会話学校のCMをよく見る COCO塾?? もっともらしい設定で作ってある。しかし、設定が不自然で交渉としての会話として全く成立していない。役者の英語も詐欺師のようだ。発音も品性がない。人を説得させる英語ではない。 あんな雑駁で自己中な英語では、バラを100本持っていてもプロポーズは成功できないだろうね。 今度行く南太平洋でも、ご同業者がおられるが幸い百戦錬磨。変な気負いがないので助かる。