2015年8月19日水曜日

2661:日本の水道事業の教訓、成功事例そして途上国への適用

主題のようなアプローチはあまり聞こえてこない。


途上国の水道事業の課題を地域性を考慮して分析評価する報告書は多い。


さて、それでは、日本の水道事業の課題解決手法、試行錯誤と教訓、失敗・成功例、よき実践として途上国に適応する判断はあるのだろうか?


政令指定都市の水道事業体さんが主として途上国の水道事業体への支援を行なっている(勿論コンサルも参画しているが)が、支援内容の適用性の根拠を明記した報告書は意外と少ない。


日本の水道事業に係わる技術は揺るぎないと確信するが、第3者に認めてもらう根拠を示す文書の必要性はある。最近は日本でも人口減に伴う有収水量の減少や管路など設備更新資金の不足、人材の確保など課題も多い。


途上国側に適用する技術手法も日本での歴史的・地域的な試行錯誤や成功過程を示した上で、途上国側に理解納得してもらう必要性は高い。事業規模も重要だね。1万から10万程度の事業体に対して100万都市の水道事業体が支援するのは中々難しいかも。


そのような研究を近々始めるようですね。


中々興味深い。日本人はレベルは高いが、教訓やよき実践を形式知化するのが不得意だ。暗黙知的なことが多い。実際はそうでもないんですけど。両者が一体となって知識管理になるんですね。


研究の成果を待つことにしましょう。参加はちょっと時期的に難しいんですね。。。

2660:ポコがバカルを救う!!

インドネシアの南スラベシ。


2006年に行った。その前は北スラベシのマナドに行く途中マッカサル空港に何度か降り立っただけだった。


バカルがいよいよ動き始めてきた。バカル水力発電所。


遊水池の位置が悪く、膨大で対応できない堆砂で苦しんでいた。ゲート操作など自力での排砂は不可能と直感したし、解析でもそうと思う。


あれから約10年、バカルだけでは解決不能とPLNもやっと判断し、上流のポコ水力発電ダム計画を復活させ、確かニュージェックがFSをやり直したようだ(??)。詳細は知らない。あのころからそれしかないと思っていましたが。。。


下記に、ドイツのラーメイヤーがいよいよFSを支援すると言うニュースが飛び込んできた。ニュージェックのFS支援との関係性は分からない。


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Lahmeyer Supports Indonesia's Focus on Hydropower




There is great potential for hydropower in Indonesia, and this natural resource is to be increasingly utilised for power generation in the future. New hydropower plants are to be built, with the support of international development banks and private developers/investors, and for this purpose Lahmeyer International is preparing feasibility studies for three projects.

1000 Islands Hydropower Development
Under this project, feasibility studies are to be performed into the development of small hydropower plants (0.5 MW to 4 MW) located on different islands. These plants will provide additional generation capacity in order to guarantee a stabilised electricity supply to the public and to industry, thereby replacing diesel powered generation. As a first stage, the Lahmeyer Hydroprojekt engineers will review and analyse the results from existing studies of nine pre-selected sites, with the objective of selecting the 4 or 5 most promising sites. In a second stage, the existing studies will be optimised, completed and upgraded to bankable quality Feasibility Studies which comply with internationally accepted standards.

Poko and Bakuru II Hydropower Projects
The hydropower potential of the Mamasa River on Sulawesi Island has already been partially tapped with the completion of the Bakaru I Hydropower Plant (including the Garugu Dam). A feasibility study is now to investigate the possibility of developing a hydropower cascade upstream of the existing plant through the implementation of the Poko Hydropower Plant.
This project would form the backbone of the interconnected grid of Sulawesi Island, and would also have the objective of improving the regulation of river flows and controlling reservoir sedimentation at the existing Bakaru I Hydropower Project. The scope of the current work includes the design and optimisation of the Poko Hydropower Project, which has been proposed to have a 155 m high dam and 234 MW of installed generation capacity. The study of the river cascade development includes the extension of the Bakaru I Hydropower Plant by approximately another 126 MW (referred to as Bakaru II), together with the rehabilitation of the existing Bakaru I Project with particular emphasis on the recovery of the heavily silted reservoir. The concept and design for the operation of this hydropower cascade on the Mamasa River will therefore concentrate to a significant extent on achieving sediment control and management. Our engineers and specialists will develop the most economic designs for the cascade components and also the optimum sequence for its implementation.

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上流に貯水池式でダムを作り、下流に流れ込み式の遊水池というのは常識だねえ。所謂、カスケード方式。

ポコがバカルを救うチャンスだね。後はポコの流域環境保全。

2015年7月27日月曜日

2653:Thanks for the heads-up

夏真っ盛りという状況で、猛暑から早く海外に逃げたい感じだね。


公示はまだ先だ。その前のプレ公示の再開が待ち遠しいね。


さて、去年の9月まで1年半係わった国の水衛生セクター関係者のドナー共有メールもまだ来ていて面白い。特に迷惑でもないので、もう送らなくていいよとは返信していない。


いろいろ参考になる情報もあるしね。


情報ありがとうとか、教えてくれてどうも、と言いたい時は、


主題の表現がいい。英語的だね。



2015年7月13日月曜日

2649:日本式の収支は世界標準だった

日本の収支の考え方のまとめは終了。

ある国際機関がある国で示したビジネスプランを評価。

なるほど、日本式は国際標準と同じことを確認。

なんだー、日本が国際基準を適用したんだ。

これなら日本と世界の考え方に矛盾なし。

良かったね。何となく日本語の表現が和訳的と思っていたんだよね。

まずは安心。

2015年7月9日木曜日

2647:H市水道局との協議は良かったね

昨日は朝から雨。


直行でH市水道局に出かけた。


まずは地元タクシーの運ちゃんからの一般人情報。


アウトリーチだね。


彼もその町の水道事業を良く知っていて、なるほど、この町の住民レベルでも事業を理解している現状が分かった。


ちなみに、基本計画案に対するパブコメのコメントと局の対応がすばらしい。人口17万程度ですけどね。たとえば、人口100万都市の仙台市では、1ヶ月間だけだったが、基本計画のパブコメを求めたが、2人で3件のコメントしかなく、委員会でも何たることか!と懸念されていた。だから、事業規模が大きいからといって意味のあるパブコメが得られるわけではないんですね。H市の場合はかなり詳細で多くのコメント寄せられている。


さて、水道業務課の方々と協議。内容も事前に準備していたせいか、40分ほどの会議でも詳細の追加情報が得られた。感じもいいね。誠実で良心的。


協議の中身はプロポで提案するのでここではまだ書けない。


途上国の水道事業支援は、やはりその対象事業規模に見合った国内の事業体の教訓やよき実践が役に立つと実感した。


普通の市町レベルの経験がいいんですね。


町レベルの面談はまだ先になる。受注してからかな。すでにメールや電話でのやり取りは終わっているからね。

2015年7月3日金曜日

2646:水道料金ってさ

あるコンサルさんに技プロで水道料金改定を成功させた事例を聞いたが、やはりお答えはNOだった。


そりゃそうですよね。至難の業だ。


余談だが、途上国の場合、


定額料金制


が普通だ。それを従量料金制に変える試みが多い。


その場合は、いずれも一部料金制だ。


日本の場合は、下記の通り、二部料金制をとる。


口径別基本料金


逓増型従量料金


途上国の場合は、日本式の適用は難しいね。


定額料金制のまま、料金改定をして料金を適正化してもいいが、折角水道メーターをつけたのだから、従量料金制にしたほうが効果的だね。というより当然だ。


最終的には、相手国の事情というか、決定権のある機関の承認や顧客の理解がないといけない。いずれにしても時間のかかる交渉。


3年とか5年とか技プロの調査期間内で料金徴収が実現する見込みはかなり不透明。それを行なうリスクもあるが、実現すればかなりの成功事例となる。


まあ、逃げ道もある。


さあ、プロポはどうしましょうかね??







2015年7月2日木曜日

2645:技プロで水道料金を改定した事例??

は、あるのか、調べてみた。

意外とないんですね。目的としては、料金改定はあるのだが、技プロの成果として調査実施中に改訂した例はいまのところ見つけられなかった。

あした、最大手のコンサルさんに聞いてみる。

たぶんないとは思うが。

これからの案件ではあるかもね。

日本での良例はすでに調査済み。

S県のH市

K県のH市

いずれも老舗の水道事業体。

後者は来週面談予定だ。

S県のS市の場合も面白い。ちょっと遠いので行けないが。

いろんな市町の教訓と良き実践を部分的にそろえていくとベストな実践へと導かれていく。

もうお勉強も飽きてきたんだけど、気付くとまたいい資料がでてくるのはいいね。

あと2か月ほどか??

2015年7月1日水曜日

2644:水道料金改定

水道事業の顧客者としてはあんまり気になってこなかったね。水道料金って。


自宅の水道をどこが供給しているかも。


時々マンホールに「県南水道企業」と書いてあるのは気づいていたが、それがどんな組織でどこにあるのかも全く興味なし。


この数ヶ月、国内の水道事業のお勉強をして、随分と事業経営のことが分かってきた。


今は、


水道料金の改定とそのための予算編成。


面白いね。各事業体で違う。基本の手法はあるんだけどね。


料金改定に慎重な事業体。議会承認ですぐ決めてしまう事業体、などなど。


途上国で参考にするのは、やはり前者。顧客の理解と合意が必要だね。


そのためには慎重にすべきと考えている。


来週行くH水道局は前者の良例なんですね。


楽しみだなあ。



2015年6月30日火曜日

2642:H市水道局とのアポ

早速、H市水道局さんにお電話して、アポ完了。


資料は膨大にあるが、やはり足を運んで現地を見て、担当者さんとお話しするのは大事なことだ。


また水道局の事務所や職員さんらの動きも観察できる。


誠実な水道局さんなんですね。


資料、電話の対応など。。。


埼玉県のH市の場合はちょっと違ったかな。担当者が不在ということで、面談は適わなかった。


また数時間の旅となる。


ある案件で実際に作成すべきもののいい事例となるんですね。彼らが作成したのが。


合意形成のプロセスもいいね。



2015年6月29日月曜日

2641:またヒントを得た

今日の午後は都庁でのセミナー。

防災関連。

良かったね。

特に防災研のは。

小学生でも分かる内容で、防災に係る物理現象を見せてくれる。

ある手法が使われている。

これですね。市民参加型の案件でも使える。

いいヒントを得た。

それと、午前には、ある水道事業体の事業計画の事例。

具体は絶対に言えないが、これがすごい。

今度のプロポの提案に使えるのだ。

明日その事業体に電話して詳細を聞くつもりだ。

そこまで気が付かなかったのだ。

逆説的な事業計画なのだ。

政令指定都市では有りえない事業計画。

大きなヒントなのだ。

ということで、午前と午後に大きなヒントを2つ得た。

気分がいいので、奥さんと長女を連れて外食に。

勉強はまだまだ続くねえ。

勝つプロポを目指して邁進だ。

2015年6月25日木曜日

2640:転職ですか?!

昨日は、ある同業者さんと協議。


これから応札予定の案件についてだ。


最高責任者の方から、まずご報告。


これまで窓口だったAさんがその会社をお辞めになるという。えーーー。


そんな感じじゃなかったけどねえ。転職先はまだご本人から聞いていないとのこと。協議の場にいらっしゃるんですが。


まあしょうがない。ご本人の希望ですし。でも、そのAさんとのご縁で応札案件のJVが決まったんですね。いわば恩人。その方が先方の会社を辞めるのは惜しい。


もしかして、御社に移籍ですか?、と聞くので、とんでもないですよ、と回答。そんな不義理はしない。


その時、責任者の方が、僕にうちに来ませんか、と仰る。びっくり仰天だ。


半年で転職はやはりできないね。1件でも受注しないと僕のプライドが。。。


応札予定案件を失注しちゃったら考えましょうかね。


チームでの仕事と個人の仕事。どちらもコンサルとしていい仕事だけど、もう1回以上チームの仕事を経験したいね。さて、どうなりますか?


今日のオフィスは暑い!!

2015年6月22日月曜日

2638:独立採算制の英訳、というより同じ意味の英語

日本語の英訳ってほとんど業務上することがない。


英語から入るから、日本語が先にくることがないからだ。ただ、最近日本の水道事業のお勉強をしているので、日本語の言葉がまず先にくることがあった。


「独立採算制」


この日本語の英訳をネット辞書ですると、概ね下記の英訳がでてくる。


独立採算制
  • independent accounting system
  • on a stand-alone basis
  • self-supporting system



  • 独立採算制
    financially independent


  • 独立採算制の部門
    a financially independent branch




  • でもなんか変だね。試しに、上記の言い方をネットで探すと、ネイティブの使用はなし。


    じゃー、ネイティブはなんと表現するか?


    financially self sufficient か self sustaining


    かな。財政的に十分自前でやっている、という意味ね。独立、採算とか直訳しようとすると全体として意味不明になるね。



    2015年6月19日金曜日

    2637:水道事業のためのビジネスプラン

    公営事業でも民間並みの経営が期待されている。独立採算制ですね。


    この場合、水道料金で経費を賄うことが主体。管路の修繕費などにも当然使われる。OECDの報告書を見ると面白いことが分かる。


    フランス、オーストリア、豪州の場合では、80%以上の資金は料金徴収からの自己資金から賄われ、残りは税金(これは、国内のファイナンスで無償もあればローンもある)。


    韓国は、料金40%、税金60%。


    エチオピアやモザンビークでは、30%程度が料金で、残りは税金とODA。


    面白いのが、エジプトで、料金からは10%しかなく、残り90%はすべて税金で、ODAはなし。


    先日クライアントとの勉強会でエジプトの事例が発表されたが、料金徴収がかなり少ないと申されていた。なるほど、これでは独立採算性は無理かな。細かな事情が知りたいところ。別の情報では、
    Investment financingAbout 90% by the government from current revenues, about 10% by external loans and grants, no self-financing by utilities through tariff revenues


    もあり、自己資金はないという??


    技プロで事業改善を行う場合は、上記のような事情をよく分析する必要があるね。


    それと、


    収益的収支と資本的収支を分けて考える日本式の財務分析も重要だ。


    したがって、ビジネスプランを作っても、現実的に資金が調達できるかどうか、料金徴収で修繕費が賄えるか?そういうところから出発することが大事だね。


    それと、民間と同じだが、水道事業の規模も重要。大企業と中小企業では経営計画は大きく違うから。


    今は世界のビジネスプランの事例を全面的に分析している。

    2015年6月17日水曜日

    2636:水道事業における市民参加(点と線が繋がった)

    いやー、随分と時間がかかった。


    ここ何ヶ月か、水道事業経営に係わるコミュニティー参加について調べていた。


    地方給水のレベル1や2では普通の考え方だが、レベル3、すなわち通常の水道事業体に対するコミュニティー参加型はあまり知られていない。


    日本でも海外でも。。。


    最初に日本の事例を調べて、やっと1例発見し、それをもとに基本計画を作る事業体も発見。あまり事例がないことを結論として分かった。


    さて、海外。


    これについては、国際機関も熱心で、村落給水と同じような考え方を都市給水にも適用しようとしているのが分かった。ある国では、ある国際機関がガイドラインを作成しているほどだ。


    ということで、日本と途上国のコミュニティー参加型の水道事業経営実態の点と線が繋がった。


    これで、いろいろ提案ができるね。


    今の技プロでは、そういう発想が水道事業経営改善の項目に乏しいのだ。


    そのことを提案したかったのだが、よき実践の良例を日本と海外で知る必要があったので、やっと自信をもって提案できるようになった。


    受注して、本邦研修が当然あるが、日本での研修先も提案するが、所謂政令指定都市の水道局と議論してもかみ合わないね。


    上記のガイドラインは正式に対象国政府に承認されているのがすごいね。実際どう運用されているかは別問題だが。


    水道事業はどこでも独立採算制だから、当然ビジネスプランはないといけない。日本では中期経営計画と呼ばれる。


    経営と市民参加。どちらも大事な要素である。

    2015年6月5日金曜日

    2633:水道事業におけるコンサルの役割は終わるのか???

    ここ最近、日本の水道事業体の海外事業展開をまとめている。


    S市水道局:長らくL国で技術協力にご貢献。水ビジネスにはほとんど興味は無さそうだ。僕の出身のS県ということで他県と違って野心がない。いいね。専門家派遣で、ご満足。


    T水道局及び監理団体の会社:最近、M国の水道施設、特に管路の漏水対策への支援事業を商社とエンジニアリング会社と組んで受注。円借款による相手国融資から資金調達。漏水防止だから、収益的収支の事業だ。資本的な収支までは関与しない。


    さて、ここからがすごい。


    K市上下水道局:長年K国で技術支援。2011年ごろから本格的に事業に乗り出した。メーカーさんなど民間企業と組んでいる。基本計画も受注したが、JICA案件ではない。さらに基本計画のための調査は、JICA案件の基礎調査で行っている。面白いね。その後の事業資金は、アジア何とか基金とかK国への円借款を想定しているのでしょうね。なかなか大胆だ。いよいよ、収益的収支から資金的収支関連事業に乗り出す。K市水道局が想定している関連企業にコンサルタント会社は入っていないのだ。まあそうでしょうね。政令指定都市の水道局は、コンサルの力を得なくても出来るはずだ。


    ただ、こうした動きは東南アジアだけ。


    アフリカやその他環境の悪い国では彼らもさすがに今は行く気はないでしょう。


    そこまでできたら、さすがに我々コンサルも商売上がったりだね。さあどうしましょうか??

    コミュニティ参加型の小規模水道事業経営支援に特化したいものだ。

    2015年5月28日木曜日

    2629:災害より健康リスク管理が大事

    今日も昨日に引き続きセミナーに参加。


    講師に知り合いがいた。ただ後姿しか見えないので、顔見て確認するしかない。


    後ろから見ていると、かなりの巨漢。体重は100キロをゆうに超えるでしょう。


    挨拶したら、やはり知り合いだ。


    もう14年ぶりだろうか。僕より10歳ぐらいは若いかな。


    50歳代で100キロを超える体重。すごいね。コンサル業界ではそうは見ない。


    彼の講演は、中南米の災害リスク管理かな。


    でもねえ、その前に、健康リスク管理をしたほうが長生きするかな。


    ある独法にも同じ体型の人がいたなあ。彼ももっと太ったかもしれないね。


    僕もメタボだから人のこと言えないけど、最近の3ヶ月で87キロから83キロまで落とした。あと3キロぐらいは落とせるかな。


    健康で災害リスク管理に臨みたいところだね。

    2015年5月26日火曜日

    2627:情報が少なすぎるテレビ番組

    「世界ナゼそこに?日本人」


    昨日見た。ケニアのボランティアの夫婦。彼らの活動に文句はないが、どうも彼らが資財を投げ打って貢献しているように編集されている。5人のお子さんの二人だけ紹介し、残りの3人については全く触れないのも変だね。


    詳しくネットで調べると、ある新興宗教団体の大きな支援の元で活動しているのが。それなら理解できる。


    その宗教団体やNPO機関の名前は伏せている、というよりその団体のケニア支部長なんだね。塩尻さんは。今から25年も前だと、僕もケニアに居た。


    その当時でもマラリアには敏感で、渡航前にも準備していたと思う。だから、如何に辺ぴなところでNPO活動しているとは言え、マラリア対策はしているはず。いくらケニア人並みの生活をするといっても、万が一マラリアにかかった場合、特にお子さんのためにも重要だったはず。


    個人的な理由で世界の秘境に出ている人のほうが興味深いかな。


    その新興宗教のナイロビ支部を1989年当時ちょっと見た覚えがある。あれから25年。どうなっていますかね。確か、すき焼き用の牛肉を買いに出かけたときに見つけたっけ。







    2626:海外M&Aの失敗する理由ですか、なるほど!!


    単なる参考です。いろいろ勉強になるね。

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    グローバルM&Aが失敗する理由(2

    ダイヤモンド・オンライン 525()130分配信

     

     前回、グローバルMAにおける失敗の大部分は、子会社に対するガバナンス意識および能力の欠如にあり、ガバナンスを発揮するためには、そのためのプラットフォームが必要であると述べた。では、実際にどういったものが必要なのだろうか。

     

    ● 「任せるけれど見ている」関係と仕組みはできているか? 

     

      一言でいえば、「任せるけれど見ている」関係と仕組み作りだ。まず、基本的な株主と経営者との関係を築き、経営者に経営者としての役割を全うさせること。そして、それを動かすプラットフォームを作ること、である。このプラットフォームは、さらに二つに分かれる。企業価値を向上させることを追求した計数系のプラットフォームと、企業理念を貫徹させることを追求した理念系のプラットフォームである。筆者はこれをよく、「左脳系プラットフォーム」と「右脳系プラットフォーム」と呼んでいる。したがって、任せるけれど見ている関係と仕組み作りのコンテンツは、「左脳」と「右脳」、そしてこれらをつなぐ「脳梁」となるべき基本的な株主と経営者との関係、あるいは経営者の役割となる。

     

      今回は「脳梁」を採り上げよう。どんな株主だって、信頼できない経営者に自分の資金を託したりはしない。したがって、ガバナンスの基本にあるのは相互の信頼である。信頼が崩れた関係は大抵揉め事を起こす。買収者と被買収者の関係も同様である。被買収企業の現経営陣に経営を委託するのであれば、信頼を醸成していることが第一。そのためにはトップ同士が嫌というほど濃いコミュニケーションを確立している必要がある。信頼できないのであれば任せることなどできない。

     

      とはいえ、信頼しているのだから細々した契約などは不要、と考えるのは間違っている。信頼は信頼、契約は契約。いつまでに何をやってほしいのか、それに応じた処遇をどのようにするのか、責任と権限はどのようなものなのか、等々。もし、買収した側が「とにかく売上を上げてほしい」と思っているならば、そのような内容で契約を結ぶ必要がある。業績が悪かったら取締役会を開いて解任すればいいから契約では触れない、などと言っても、非常勤で派遣されるにすぎない日本企業側の取締役が、実際にそれを行うのは不可能に近い。逆に、簡単に辞められても困るので、こうした事々を十分に想定して取り決めておく必要がある。

     

      一方、現経営陣を信頼できなかったらどうするか。任せられないのだから入れ替えを考えなければならない。「何とかなる」と思っても、これは絶対に何ともならない。外部登用するにせよ、日本から派遣するにせよ、任せられる人材が必要だ。それが実現できなければ、買収なんて辞めたほうがよい。所詮上手くいかない。

     

    ● CFOポジションを的確に押さえているか? 

     

      人材を送り込む時にもいくつか要諦がある。大事なのだが意外に行われていないのが、CFOポジションを押さえること。日本では経理に毛が生えた程度にしか思われていないこのポジションだが、多くの海外企業では経営管理の心臓部であり、ほとんどすべての情報はここに集まってくる。ここを押さえなければ何も始まらない。CFOだからといって、日本流に考えて、経理一筋何十年という人材を送ってはいけない。そういう人材は補佐がいい(その役目は重要である)

     

      

      若手のお目付け役などはもってのほかである。既に任についているCFOの斜め上あたりに屋上屋を重ねるようにこうした人材を置く企業もあるが、ほとんどケンカを売っているようなものだ。そもそも「お目付け役」などというわけのわからない人材を派遣すること自体が害悪だ。何を目的とした、どういうミッションを持った職務なのか明確でなければならない。

     

      買収した側である日本企業は、非常勤の取締役を送り込んで取締役会の過半を握る。取締役会は通常月一回くらいは開かれるだろう。だが、その時に非常勤の取締役はきちんと出席できるだろうか。実際にはなかなか難しい。ましてや、株主総会は定時であれば年一回である。こうしたところでスピードの速い海外事業のさまざまな意思決定を効果的に行っていけるだろうか。答えはおそらくNOである。したがって、実際には経営会議やエグゼクティブ・コミッティーなどを置き、少なくとも週一回程度のペースで回して、双方の経営陣同士での密な討議を行う必要がある。ここまでが、基本的な株主と経営者との関係を築くという意味での「脳梁」ガバナンスである。

     

      国境を越え、民族の壁を越えたMAを成功させている会社は、例外なく、この「脳梁」ガバナンスに大変気を遣っている。これは洋の東西を問わない。一方、失敗する会社の多くは、ガバナンスには大抵理解が浅い。こうしたことは、買収した企業との関係だけではなく、自らの株主に対する態度にも表れることがある。

     

    ● MAが経営者の野心を満たす道具になっていないか? 

     

      決算説明の発表などで、こうした発表に出くわす経験はないだろうか。中期経営計画における売上予測を示す棒グラフ。最終年度だけ非連続に伸びている。その部分については「海外でMAによる成長を目指します」。しかし、「内容についてはまだ決まっていません」。

     

      もちろん、なかには頭の中でじっくり長期的なデザインを描き、競合との関係も熟慮したうえで情報開示の手法に気を使っている名経営者も多くいる。そういう場合には大抵、今後の戦略ストーリーについて投資家もアナリストも共有できている。

     

      困るのは、「何も決まっていない」といって、本当に何も決まっていない場合だ。投資家としては、そんな迷経営者に無条件で資金を預けておく気はない。使わないならぜひ速やかに還元を。だが、こういう経営者に限って、心の中では「自分の会社、自分のカネ」と思っているので“他人”になどには渡したくない。だから、資金を手元に置いておくためにMAという資金使途を隠れ蓑に使う。MA用と称される余剰資金がうず高く積まれ、時にそれは猛然と浪費される。

     

      すなわち、MAは経営者の野心を満たすために使われがちである。中計を達成して、迷経営者から名経営者に脱皮を果たしたい。未達の責任を取るなんてまっぴらだ。花道を飾るために、とにかくトップラインを上げよう。既存事業には頼れないので、ではMAだ―――そして死屍累々の失敗案件の山が築かれる。こんな状況になっていたら、どんなにプラットフォームを整えても無駄である。

     

      では、次世代の成長のために真摯に外部からの経営資源の獲得を考えたとして、「脳梁」ガバナンスを支える「左脳」「右脳」のプラットフォームはどうあるべきなのか。次回はこの点について考えたい。

    2015年5月25日月曜日

    2625:歳かね2

    先々週、朝方足の親指の付け根が痛い。片方だけ。


    痛風だと妻がコメント。なるほど、これが痛風の症状か。無理して会社に出勤。午後医者に行って、
    痛み止めをいただく。モルヒネの次に強力な痛み止めで劇薬だそうだ。


    数日で痛みが和らぐ。しかしその後また痛み出し、痛み止めのせいかほぼ完治。


    すでに発症から11日目。もう完治かな。先週、医者に行き、血液検査の結果を知らされた。尿酸値は、6.7。意外と小さいし、7より低い。


    いろいろ調べると、過激な運動や免疫が低下している場合も起こるらしい。


    基本メタボだし、起こりやすいとは思っていたが、急なことでびっくり。もう8ヶ月も日本にいるので、食べ過ぎや飲みすぎの影響もあるね。これまでは、日本滞在数ヶ月ですぐ海外出張だから、意外と発症しないで済んでいたのかもしれない。海外は健康的だからね。


    初めての痛風だと思っていたが、3年前のサモア出張開始後すぐに同じような激痛があったことを思い出した。前の日に沢登りで急激な運動で疲労。片方の足の同じところで激痛。捻挫だとずーっと勘違いしていたのだ。発症と経過がそっくり。なるほどね。あの時はうちの奥さんには、足を捻挫したとしか伝えてなかったのだ。


    ということで、2回目ということが分かった。あの時は、結構体重もあり、運度不足。急な沢登りで、尿酸のバランスが崩れたのだろう。


    では今回は?


    発症する前に、2週間ほど気管支炎で咳の発作で苦しんでいた。体重も落としていたので、全体として体の免疫が落ち、普段出ないアレルギーもあった。なるほど、それでか。


    とは言え、メタボ状態の改善はほかの病気予防にもいいことだし、食生活の改善を本気でやろうと決心。


    もっと深刻な病気もあるしね。


    とりあえず、お酒は控え、水分補給、食事制限を開始。体重も数ヶ月で4キロ減したし、80キロを超えないようにしたいところだ。



    2015年5月21日木曜日

    2624:評価分析業務の一部廃止

    昨年から言われていた、JICA技プロの中間レビュー調査及び終了時評価調査の廃止に関して、JICA公文書で初めて確認した。


    いいね。


    導入当時から、この評価分析の意味とコンサル委託に疑問があった。要するに、意味がないという結論だ。


    専門性もない人(たぶんPCM研修を受けた人)が評価方法に沿って分析し、プロジェクトの評価をするのだが、概ね問題なしという内容だ。経験者に言わせると、現地出張する前にほぼ出来てしまうと言う。安易だね。


    僕は、人生で一度「評価分析」担当で、事前調査に参加したことがあるが、もう1度で沢山。専門性が活かせない仕事と認識。


    それを生業にしている知り合いも数多い。上記のような廃止だと、結果として事前調査の役務とプロジェクト終了後の複数のパッケージでの評価しかない。それで食べていくんでしょうが、競争は激化するね。


    評価分析はほぼ100%個人コンサル(歩合制の契約社員だね)が担当し、女性が多数派だ。会社員として評価分析に参加する人はたぶんいない。一人だけ知っている。コンサル会社で調査計画や技プロを実施しているのに、社員が評価分析やる意味は全くないのが常識。


    しかし、僕の予想がやっと当たった。10数年かかったかな。全面廃止するのはいつになりますか?

    2015年5月19日火曜日

    2623:技プロって何なんでしょうね?

    最近思うこと。


    技プロの支援内容の究極って何でしょうね。水道事業の技プロだと、最近は、


    事業経営能力向上


    が入るけど、結局のところ、その主体の


    基本計画や経営計画は、事業のMPやFSを作らないとできないね。


    そういうのは、JICA支援で言うと「開発調査」だけど、そういうのは流行らず最近はまったく見られない。ほとんどは技プロね。


    でも技プロでCPの基本計画や経営計画の実施能力を強化するっていうのも大変なことなのだ。


    日本の水道事業体では、コンサルにそれを委託するケースはまだまだある。


    漏水防止のための無収水対策事業だって、MPやFSを当然やらなければいけない。そういう能力を強化する技プロはあまり見られない。


    3年とか5年、研修指導したりでCPが出来るようになってもそれは維持管理。無収水対策事業の基本計画やFSをCPが出来ないと駄目だよね。


    そういうことを言う人はあまりいない。開発調査と技プロの融合。必要だね。


    無償はそれでいいけどね。

    2015年5月18日月曜日

    2622:噂をすれば。。。

    前号で南部アフリカのことを書いたら、偶然か現地のDFIDの人からメールが来た。


    ご挨拶代わりに、LinkedInから返答した。


    彼は、2009年当時はカナダのCIDAの現地専門家だったが、CIDAが撤退し、DFIDに移った。それ以来交流なし。現地を離れてからもう4年になる。


    突然のメールは何でしょうね?いずれ連絡が来るでしょう。JICA案件のことに関係するかもしれないね。


    さて、DFIDの標語が面白い。下記参照。


    UK aid is helping the world's poorest people change their lives.


    最も貧しい、という表現がいいね。

    2621:やはりあのMPは再現性なしだったか

    以前このブログでも書いたが、ある南アフリカの国で全国水資源MPを形成した。要請書が出来て、無事に事前調査、そして本格調査へと進んだ。


    小生は参加できなかったが、その進捗には興味ありでした。


    受注したコンサルさんに問い合わせしたが、詳細は得られず、クライアントの図書館からも要約しか得られていない。通常は、最終報告書が見れるんだが。


    そんなこんなで、情報なしだったが、先週の金曜にCPに居たK君と電話連絡することが出来た。彼は筑波大大学院でドクターを取得するべく日本に来ているのだった。


    彼との雑談で、上記MPのことが話題に上った。要するに、MP自体は終了したが、内容があまりにも一般的で、CP側に不満があるとのこと。


    要約版を見ても、そのような印象を受けたのだった。


    CP側は、そのことに関してある要請をしているらしい。具体には言えないが。


    小生にも関係することだが、クライアントはどうしますでしょうかね。興味ありだ。


    MPの再現性。一言で言えば、それをCPは期待している。僕もそれを望んだのだが、受注したコンサルさんは意識なしだったようだ。


    無理からぬことでもあるし、出来ない相談でもない。


    管理計画の改善だからね。MPをコンサルが作ってバイバイというのも不完全だね。


    そのことがあり、担当したコンサルさんからは何の返事もないのだろうか?

    2620:コンサルとしての役割

    前号のニュースを見て、コンサルタントもODAでどう活躍するかちょっと考えた。


    23年間、最大手コンサル会社で修行したが、国際機関の仕事を含めても通常のコンサル的な役割を続けた。総括や団長までやったから、まずまずの活躍。


    その後は、あるコンサルタント会社の新規事業推進のお手伝い。


    新規事業を4本ほど立ち上げ、そのほとんどで総括を担った。団長を親会社からの出向者に譲ったりもした。4年で4件だから結構いい成績じゃないかなと自画自賛。組織的に戦略変更で、他社に移る。


    移った会社は、コンサルではないが、国際的な事業展開の支援だ。2年で3件の案件を形成した。


    2社合計では、6件の案件を作ったが、結果としては、その後社として継続されず、今ではまったく新規案件では活動していないのが実情だ。まあ組織として続ける意思がないのならしょうがないね。


    その後は、専門家として6年間個人的な活動を続けた。受注はかなり厳しいが、6年間無事に生活できる程度に活躍できた。個人でもコンサルできることを確信したかな。




    さて、今は、またコンサル会社の組織強化と人材育成に係わっている。


    コンサル会社もこれまで大学と連携した案件もやってきたが、これからは市役所と連携する時代になってきた。この動きも長期的に見てどう評価するかはいろいろ意見があろう。


    そういう歴史的な変遷を考慮しても、やはりコンサルタントとしてどうあるべきかは、真剣に考える必要があろう。


    しかし、組織を動かすってかなり難しいのだ。40代、50代の社員の意識を変えることは特に難題だ。これまでに係わった会社での活動を振り返っても、改革に熱心なのは、30代と経営者や一部の幹部だけ。


    国内でもそうだから、途上国での組織強化と人材育成はある意味ライフワークだね。

    2619:かなりのビッグニュースだね、だけど。。。

    福岡市初のODA案件
    福岡市は5月14日、「福岡市国際ビジネス展開プラットフォーム」の枠組みを活用し、国際協力機構(JICA)が発注したヤンゴン都市圏浄水整備事業のODA案件を受注したことを発表した。

    福岡市によると、プラットフォームの会員企業である日本工営株式会社、株式会社TECインターナショナル、株式会社エヌジェイエス・コンサルタンツの共同企業体(JV)がJICAより受注。

    福岡市は日本工営株式会社が担当する調査項目の「運営維持管理」分野を担う予定で、同市が初めてODA事業に参画する運びとなった。

    今後は、水道局職員が調査団の一員として現地調査に参加する予定。浄水場の運転管理や施設の維持管理体制等に関して検討・提案する見通しである。

    尚、「福岡市国際ビジネス展開プラットフォーム」とは、2014年に福岡市が官民連携を含めた事業展開を目指すことを目的として設置。福岡市内に事業所を置く企業が会員となり活動している。


    ヤンゴン市における主な取り組み
    福岡市は2012年より今年3月まで3年間にわたり、JICAを通じて水道局職員をヤンゴンに派遣。後任の専門家も派遣している。

    また、2014年には、上下水道や廃棄物処理等の分野で交流を深めるため、「まちづくり協力・支援」に関する覚書を締結。

    さらに同年、ヤンゴン市内で「まちづくりセミナー」を開催するなど、積極的にヤンゴン市との関係を築いている。

    2015年には、「福岡市国際ビジネス展開プラットフォーム」会員企業の製品や技術PR等も行われる予定になっているようだ。

    今回の受注を機に、福岡市の地元企業の躍進が期待される。


    。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


    こういった動きをどう見るか、評価するか、今後動向を見つめていこう。

    2015年5月15日金曜日

    2618:いい人材は中々集まらないね

    さっき、社員応募者のCVを見ていた。


    履歴書自体が、整理されておらず、プロの方ではないと直感。


    42歳。海外留学経験あり。国際機関などのインターン。研究所やJICAのアシスタント。最後は、あるコンサルの登録者。


    いろいろ経験ありはいいが、ありすぎて収束していないし、調査参加経験は皆無。


    別に批判するつもりはないが、コンサルとして即戦力ではない。残念。


    42歳という歳も関係する。調査案件で、評価対象でない団員としてアサインできるが、ご本人次第。少なくとも10年の追加調査経験は必要だね。


    女性だし、そこまで我慢できるか?数年で諦める可能性あり。


    ということで、人事担当者には、無理かなとお伝えした。


    人を採用するのは難しいものだ。CVの中身で大体は分かる。うそがつけないようになっている。


    採用してもね、実際の出来はわからないし。数十人まとめて採用して、いい人だけが残るというのが理想だけど、そういうことは非現実的。


    余談だが、昔、東京芸大の入学生への訓示で学長が言ったこと、


    「皆さん、160名のうち、将来成功するのは精々2人ほど。残りの方々は、それら2人が成功するように手助けしてください。」


    キツイ言い方だが、芸術の世界はもっと厳しいんだね。





    コンサルなんて、経験年数が多いほどプロ。ある意味、楽な商売かもしれないな。感謝。

    2015年5月14日木曜日

    2617:歳かね?!

    昨日の午後は、セミナー参加。


    主催者の一人Sさんと講演者の一人が、顔見知りだった。


    Sさんは、同じ年に入社で、彼はH大大学院で博士号を取得後、ポスドクで中途入社。彼と同じ部にいたが、彼はその後国内の研究所に。会うのも30年ぶりか。


    もう一人の講演者さんは、因縁の仲だ。正直会いたいと思わない方だが、彼と会場の入り口でばったり目が会ってしまい、挨拶せざるを得なかった。


    彼も同じようなことを言っていたね。しかし、13年もすれば、いやなことは全部忘れた。


    セミナーのテーマは、


    「倫理とコンプライアンス」


    無難な講演だったが、最後にちょっとひと悶着あってね。。。


    Sさんが、技術者は科学的な不確実性を認識することが倫理上必要だと。。。


    東電福島第1の件とかね。そしたら、別の講演者さんは、東電の倫理委員会のメンバーで、例の吉田所長の評価は、彼が所長になる前の安全管理責任者と所長の立場で現場を仕切ったのは違うことと言われていたね。大賛成。


    講演者の知り合いももう68歳ぐらいか。相変わらず、腰痛に悩んでおられた。


    この13年間、いろんな事件があったが、時とともにいやなことだけが忘れ去られるね。


    いい事だ。楽しいことだけを思い出に過ごそう。

    2015年5月12日火曜日

    2616:某国案件の事前報告書レビュー

    某国案件の事前報告書をレビューした。


    大手コンサル2社が共同で調査したものだ。


    人材育成を目的とした研修事業のプログラム改善が主体なのだが、読んでいくうちに、基本計画や中期経営計画の策定が必要なことが分かってきた。


    報告書の中には、それらの作成ニーズが明らかになっているのにも係わらず、結論的には明記されていない。不思議だね。


    他の数カ国の案件では、明確なんですけどね。


    最終的なTORがどうなるか興味深いところだ。


    TORでもはっきりしていなければ、コンサル側からの逆提案にしようか。兎に角、本命がいるのだから大胆な発想でいい提案を書くことは大逆転になり得るかもしれないね。


    事前報告書を書いた2社が当然過去の経緯から自信を持って応札するでしょうね。


    当たって砕けろ、の精神かな。


    本命2社が留意点をあまり気にしていないといいね。


    一か八かの勝負は久しぶりになる。

    2015年5月9日土曜日

    2614:12年ぶりのマンション修繕

    ヴェランダの荷物の片付けを開始。若干、ご近所の動きより遅れている。

    さっき、海外出張用のトランク2個を捨てた。これらも会社のものだったが、返すのを忘れていた。もうかなり使い込んで劣化。数年前に新しくもっと大きく軽いものを買ったので、使ってはいなかった。

    空港でのチェックの紙切れが膨大に付いている。それだけ使ったのだ。

    ある時は、大量の食糧、ある時は、資料。。。

    今はどこでも現地で食材は調達できるし、資料はPDF。もう重たいトランクを2個も持っていくことはなくなった。

    マンションの大規模修繕も2003年以来。修繕用の鉄骨もだんだん積みあがってきた。後は外のシートだね。03年の時は、人生最大のピンチ。

    あれからもう12年。いろいろありましたねえ。山あり谷あり。いい修行で、人間的にも専門家的にも成長させていただいた感がある。今年で61歳。まだまだ仕事は続く。

    マンションの修繕の時期とピッタリだ。次の修繕の時には引退かな??

    昨日の夜は、次男と久々家で飲んだ。彼も浪人、留年、大学院と僕と同じプロセスだ。そういうつらい時期を超えて、成長したね。人間、失敗ばかりだが、その時にどう乗り越えるかが人生の分かれ道。自分を誤魔化せばいいことはない。就職後のこともいろいろ話せたね。

    子供たちも20代。あと30年以上経っても今の僕の60歳までには至らない。僕だって、あと10年以上は生きるでしょうしね。

    いろいろ状況が変わり、今は2つの案件のプロポ作成を進めている。TORがどうなりますかね。想定するTORが実際どういう風になるかはクライアントさんのお考え次第だね。

    今回は、情報収集やJV連携などで、何人か素晴らしい方に出会えた。そういう方々の信頼と協力があったねえ。彼らと実際仕事ができればいいね。

    人生は捨てたものじゃないことの再確認。

    2015年5月8日金曜日

    2613:消えた案件は水面下でまだ消えてなかった!!

    ある案件が、突然消えた、ということは前に書いた。


    それが最終的にキャンセルという情報もあったが、どうも末端レベルの情報だったようだ。


    まだ、動いていることが今日分かった。


    内部情報。


    中央から東南にシフトしたが、まだ中央も望みがあるのだ。


    コンサルって、結局情報戦に負けたら勝てないお仕事。商社とかと同じだね。


    ちょっととした人脈が意外で貴重な情報を与えてくれるんですね。


    今回のことは、具体のことは100%書けない。


    とは言え、まだキャンセルされていないだけで、状況によっては、なしになる可能性もある。


    どうなりますかね。


    そろそろ提案書作成に入りたいねえ。公示が待ち遠しい。


    東南と中央の二つね。

    2015年5月7日木曜日

    2613:計画の再現性

    以前にも書いたと思うが、我々コンサルが策定するマスタープランやFSも実施機関ができるようになれば、喜ばしいことだ。


    しかし、かなり難しいことでもある。実際、それを成功させたのはベトナムのある機関だけだ。その機関は、コンサルが作成したマスタープランの再現を目指し、優秀な職員をアメリカに留学させ、ドクターを取らせ、帰国後すぐにコンサル作成のマスタープランを追加データを用いて再現させた。


    数年前、あるアフリカの国の全国水資源マスタープラン策定では、マスタープラン策定後、たとえば5年後にカウンターパート機関自身で再構築できるように提案したが、後でコンサルが作成した報告書を見るとそこまではできていなかった。それだと、今までどおり、5年から10年すると、またコンサルが作ることになるね。まあ通常のことだが。


    一方、電力計画では、地域あるいは国全体の設備投入計画を大体5年ごとに見直すことになっていて、たとえばスリランカでは電力庁自身でその計画を策定している。


    これが水セクターでは当たり前にならないんですね。では水道事業体ではどうか?


    以前は、開発計画の策定が主体だったが、今は技プロが中心。組織強化や人材育成だね。


    さてさらに最近では、技プロで水道事業体の基本計画や中期経営計画作成支援に入ってきた。


    あれ?それって、僕が考えていた発想と似ているね。


    要するに、将来計画を実施機関が作成できなければ、持続的な事業運営はできないという想定だ。


    賛成ですね。


    そういう方向性をクライアントが真剣にお考えになっているならなお丁度いいね。


    大体のお勉強は終わったので、実際のプロポ作成でいい提案ができるかもしれないね。


    次の案件の公示はまだ先だ。

    2015年4月30日木曜日

    2612:プロポ対象案件の変更

    長らく準備していたある案件が中止となった。


    それで、次は、東南に。


    不測の事態がありますね。予想外の事件。かなり受注確率は高いと考えていたが、案件が中止では諦めるしかない。


    次はねえ。いい案件ですね。ただし、本命がいる。


    さて、どのようなアプローチで行きますか。


    価格


    若手登用


    などで加点という姑息な手だ。方法論でもいい点を取れそうだが、しかし、過去の事例でも姑息な手で本命に勝っているケースが多い。


    インドの案件もそうだったね。具体は書けないけど。


    次の案件の要点に、不思議な注意書きがあるのだ。そこがポイントになる。これも具体は書かない。


    公示予定はまだまだ先。いろいろな案を考えましょう。連休後でいいね。


    関連報告書はもう読んだし。うちの会社の人より、JV先の会社の方のほうが、話が通じるのは面白い。

    2611:かなり久々の本の要旨

    トレバー・レゲット『日本武道のこころ』の要旨
    ・わたしは1946年、BBCの日本語部長になった。
    イギリスの良い点ばかりを放送したわけではない。
    イギリスに対する幻想を作ってはいけない、と思った。
    自分の欠点には口をつぐみ、長所ばかりしゃべるような人がいたら、
    けっきょく私たちはその人を好きになることはできない。
    (同意)

    ・戦争末期の鈴木貫太郎内閣で書記官長(官房長官に相当)を務めた迫水久常大臣にお会いし、
    個人的に昼食をともにした。
    そして終戦前夜の事情を書き留めた著作をくださり、個人的な意見も述べられた。

    ・その中に、こんな話があった。
    晩年の鈴木首相は、ほとんど何もしなかったという。
    迫水書記官長が用意した書類に目を通して、それに署名するだけだった。
    そのため迫水書記官長はまるで自分が国を動かしているような気になっていたほどだったという。
    年老いた鈴木首相は、毎日「老子」を読むくらいで、
    時折「暑いね」などと言うだけだったとのこと。

    ・しかし、ある朝、鈴木首相が姿を見せなかったことがあった。
    ふだんは冷静で有能な迫水書記官長も、この日は突然仕事が全然手につかなくなってしまった。
    何も決断を下せなくなり、手も震えてきてしまったという。
    急にその時、どんな責任の重い仕事をしているかを明確に確認したからだ。
    しかし午後になって鈴木首相が姿を見せると、
    部屋の空気は再び平穏確固としたものに戻ったそうだ。
    このよ うな深い伝統である武道の平常心も、もっと知ってもらうべき。
    そして日本人も過去、現在を問わず、そのような平常心が発揮された事例を知らなくてはならない。
    (すごい存在感だね。今の時代、そういう人いる?戦争末期で平常心だもんね。)

    ・古典には何度もこう書かれている。
    「術の修練は自由な状態に到達するための手段である。
    習得すれば、もはや修練は存在しなくなってしまう。
    これがすべての道の最終の目的だ」
    このことは1630年ごろの『兵法家伝書』に書かれている。

    ・さらにこう続く。
    「修練ということを忘れ、何も考えが浮かばぬように、
    それを気にする心も捨て去る。
    その状態に達するのは、その道の最高の状態である。
    つまり、修練の存在が消え去るまで修練するということである」
    (深いねえ。)

    ・武者修行のすすめ。
    一人 で旅せよ。
    武道の書は、こう記している。
    「戦いの精神を忘れるな」
    他の多くの書も同じことを言っている。
    「つねに戦いに備えよ。
    路上にあって、あるいは食事中も、そして入浴中でも備えよ」
    (僕らコンサルでは、プロポ作成がそうだね。)

    ・私はロンドンでの教師としての柔道生活は、
    私に人生について貴重な教訓を与えた。
    そして私は、人は4つの方法で物事を学ぶのだと知った。
    「指導」「観察」「推測」そして「体験」だ。
    私の得た結論は、物事を完全に学ぶためには、
    これら4つのすべてを通して学ばなければならない、ということだ。
    (コンサルも然りだね。)

    ・指導者は重要なことだけを教え、細かいことはすべて教えようとしない。
    生徒は自分たちで細かいことを学ばなければならない。
    真之神道流の秘伝書のひとつ には、こう書いてある。

    「私の師匠は技術を大ざっぱにしか教えず、
    そしてこう言った。
    『本質を学んだのだから、骨肉を砕きながらきびしく、
    訓練の基本は精神であるということを忘れずに長期間訓練せよ。
    柔術は心術なのだ』」

    ・柔道の嘉納治五郎先生は、本の中でこう繰り返している。
    「自分で学び、自分で研究し、自分で答えを見出しなさい」
    また、
    「あまりたくさん本を読むべきではない。
    本当に良い本を数少なく読んで、その本の細かいところまでくわしく覚えなさい」
    とも書かれている。
    (同意。コンサルもこれが大事。)

    ・嘉納先生が強調した基本は、「文武両道」。
    文武両道とは、「文化」と「武道の力」を2つ一緒にということ。
    「文」は文学のことだが、文化や文明全般の ことを指す。
    「武」はご存知のように意志と闘争心のこと。
    日本古来の理想を説いた。

    ・「文」という文字は、先生の説明によれば、
    文化、洗練、善良な人格、そして視野と知性の明瞭さを含むということ。
    「武」という文字は、闘う力、意志の力、集中力、
    そして危機に陥ったときにも冷静でいられる力ということ。

    ・柔道では、怪我をしても続けるように訓練される。
    肉体が発揮できる力はふだんの2,3割かもしれないが、
    それでも精神力は衰えず、その2、3割を使うことが出来る。
    これに対して、多くの人はケガをしたり気分が悪かったりすると、
    何もできないで完全にダウンしてしまう。
    不利な状況に陥ったときに精神力を維持できることは、人生で大いに 力となる。

    ・柔道が育む敢闘精神。
    強い相手でも、毎日、この強者を相手に稽古を続ける。
    するとある日、この強者にも弱点があることに気づく。
    そして数ヵ月後には、相手を投げられるようになる。
    そこで自分に対する信頼、自信が生まれる。

    ・「私は計算が苦手です」
    という人が会社に入り、数を計算する仕事につくかもしれない。
    「ダメだ、できない」と考えがちだ。
    でも真の柔道家は違う。
    投げることのできないような古参の強豪に向かっていったように、
    事態に直面する。
    まず『計算に強くなる本』といったものを買い込んで、
    毎朝毎晩20分ずつ練習を繰り返す。
    4週間もすれば、すっかり計算に強くなる。
    恐れていたものを完全にマスターしてし まうのだ。

    ・不可能を可能にする力。
    柔道は教えてくれる。
    不可能なこと、私たちにとって不可能と思われるようなことが起きても、
    知性と意志が適応すれば可能になることもある、ということを。

    ・自分の心をコントロールすることができれば、
    いろいろな発想が出てくる。
    昔から、柔道の稽古が終わった後で、精神統一の訓練をしたものだ。
    心を空にすることができれば、発想力がつく。
    まず一生懸命に勉強して、それから心を空にする訓練をする。

    ・ポーリング博士は、自分の研究方法について、こう語っている。
    「私の能力を超えて、手に負えないと思えるような問題には、
    積極的に潜在意識の力を活用する。
    一週間か二週間は、寝る前、そしてベット に入ってからも、
    その問題について考える。
    その後、わざとその問題を頭の中から振り払って忘れてしまう。
    するとアルファケラチンの構造を発見したときのように、
    何週間か、何ヶ月か経って、突然、答えが完全な形で頭の中に浮かんでくる」


    。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


    今回の本の要旨は上質。本自体を読む気になった。

    2015年4月27日月曜日

    2610:同業者との雑談

    いい季節になったね。新緑がすがすがしい。


    さて、先週金曜に同業者さんと雑談した。具体の案件のことではなく、全般的な話。


    いろいろお話でき、身のある内容だった。


    具体は言えないが、概ね小生の理解に間違いはなかったと思っている。


    同業者の特性比較、クライアントの傾向と人事などばらばらな情報だが、それらが繋がっているものとなった。特に、直営の案件に関する情報は役に立った。


    もちろん、当方からもある程度の情報はお伝えする。そうでなければ、情報交換にならない。


    両者がいい情報を得たと思わなければ、同業者間の信頼は持続しない。


    その同業者との連携は当分ないとは思うが、いずれ連携できるようにがんばりたいものだ。僕自身ではなく会社的にね。


    昨今は、ヴィジョンとか中期経営計画もはやりもの。うちの会社もあるが、海外部門はちょっとねえ、実現性が感じられないし、50代の人は10年後なんて他人事だね。


    ヴィジョン達成には、30代、40代の力量と情熱に掛かっているね。


    僕の10年後は、70歳。現役で居られるといいかな。



    2015年4月23日木曜日

    2609:長期と中期計画という表現だけじゃねえ

    ある案件の事前調査報告書に、


    長期計画と中期計画を策定する、とある。


    中身についてはまったくの説明はなし。変だねえ。


    この案件の先行事例の報告書には、ある程度の説明はあるが、なぜ必要なのかという説明はない。


    調べましたね、その背景にあるものを。


    長期計画とは、所謂、基本計画。マスタープランでもいいね。ヴィジョンでもよい。


    さて、中期計画とは??


    これは、中期経営計画のこと。基本計画が10年とすると、中期経営計画は、5年の前期と後期に分かれる。


    日本の水道企業体だと、基本計画の策定は、厚労省健康局水道課が指導・奨励。中期経営計画は、総務省公営企業課長通達による要請。


    そういう背景を認識していないと、長期・中期計画という大雑把で定義されていない言葉となる。これじゃー、正しい業務指示書にならないね。


    長期と中期では計画目標が違うんですね。関係はありますが。。。





    2015年4月22日水曜日

    2608:C市水道部との面談

    いい協議でしたね。


    自宅から3回乗り換えてC市に着いたのが、面談予定時間の30分前。乗換えで20分ぐらいかかったから合計1時間のロス。


    水道部のある浄水場は山の中腹。歩いたら1時間はかかるので、行きはタクシー。


    市ということで、職員は約50名。担当のMさんがいろいろ事情を説明してくれた。S市水道局の場合は、100万都市の水道事業体。大きすぎて、話が若干かみ合わない。市レベルだとかなり具体の話ができた。それでも10万人レベル。まだまだ大きすぎる。


    町レベルは、まだ行っていないが、市レベルの広域化事業のモデルケースは把握できた。いろいろ裏事情もざっくばらんに話しをしてくれて助かった。別の事業体の事例もゲット。


    N県とG県にあるようだ。委託業者のNコンサルの名前も出てきた。


    町レベルでの協議は電話とメールだけだが、プロポ作成のいいヒントになりそうだ。


    まだ公示はでないねえ。しばらくお勉強だ。長すぎても飽きるが、来月には変化があるといいね。



    2015年4月17日金曜日

    2607:電話での情報収集

    ケース1:


    A社のBといいますが、Yさんは居りますか?


    今海外出張中です。


    そうですか、もしかして、M国でしょうか。以前M国でお世話なった専門家です。


    いいえ、今回は、U国です。4月末の戻ります。


    了解です。そのころまたお電話いたします。


    ケース2:


    A社のBといいますが、御社の専門家が参加されているT国の水道事業について情報交換
    させていただければ幸いなんですが。ご予定だと、現地作業中かと思いますが。


    いえ、予定が遅れ1ヶ月ほど延びそうで、現在休暇中です。来週戻りますので、またご連絡します。


    分かりました。


    。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


    さて、上記2ケースのたわいもない会話で何が分かったのか?


    ケース1の場合、Yさんの出張国が判明し、ある案件を受注されたことが明らかになり、実施中の2件と新規案件受注で、T国の新規案件応札の可能性はかなり低くなったとの推測に繋がる情報だった。


    ケース2の場合、専門家派遣の事案と当方の注目する事案の関係があり、前者の遅れがあることを確認したことによって、後者の公示の遅れの原因が現地にあると推測できる。専門家派遣の終了を待って、次の案件を公示している可能性もあるかな、と推測。あるいは現地での関連案件すべてに共通する何かが発生しているかも?


    ケース1,2共々、関係者が帰国後面談予定だから、直接事情は聞けるけれど、現状でも上記の挨拶程度の電話での会話でも貴重な情報は得られるのである。


    コンサルは、民間だが、スパイ的な行動も必要なのだ。


    Affirmative communicationも大事だね。



    2015年4月16日木曜日

    2606:C市水道部との協議へ

    S県S市水道局の紹介で、来週C市水道部に行くことになった。


    JICAさんの本邦研修でも行っているようだ。


    C市はS県の辺境地域で山に囲まれた盆地である。


    我が家からは、電車で2時間程度かかる。ちょっとした国内出張だね。


    I県には、水道事業として3つのケースがあり、


    広域化


    公民連携


    単独経営


    の事例が県内である。I県には、TORが出てから行くことにしよう。



    2015年4月15日水曜日

    2605:ある水道局との協議

    午後は雨模様。


    K駅で降りて、駅前のバーガーキングで時間調整。駅から歩いて20分のところに面談予定の水道局庁舎がある。


    S市水道局は、3市合併によって市の一部となったが、以前は県南広域水道企業体であった。昭和9年からの歴史がある。


    都市局長の紹介ですんなり面談となり、経営企画課の課長さんと職員さんと1時間ほど話をうかがうことができた。


    同局は、20年以上L国の水道事業支援を行っており、現在その集大成とも言える段階だ。


    お話を伺っていると、当方が対象とするX国Y町の水道企業体とはやはり事業規模が違うことが判明し、さらにL国の状況もかなり違う段階だ。


    課長さんから、それなら同県のZ市及びその周辺での水道事業広域化が参考になると教えてくれた。


    話はしてみるものだ。町レベルの成功事例もちゃんと知っていましたね。さすが。


    Z市にも行ってみようと思う。



    2015年4月12日日曜日

    2604:水道事業の国際化

    4月もあっという間に中旬。

    池袋駅での乗り換えも混み込みで、山手線に乗るのも一苦労。2,3本見送るような状況だ。

    さて、首題。

    この2,3週間ほど次の案件のプロポ作成準備で忙しかった。

    水道事業体経営に係る案件だ。

    こういう案件は通常官の技プロで、日本の水道事業体の方がチーフアドバイザーを務め、短期でコンサルが支援というのがパターン。

    日本各地の水道事業体が係ってきた。

    コンサルだけで支援するのは珍しい。そこで、日本の水道企業体の情報を集めてきた。

    市町だね。

    市の参画はいろいろ事例があるが、これまで町レベルの参画はないのだ。

    市の良例は押さえて、来週以降ある市の水道局に行く。

    直接アポは取れないので、都市局長から水道局長経由でアポ取りをした。その都市局長は大学の同期。彼にメールしたら、すぐアクション取ってくれて、経営企画課長と会う段取りをしてくれた。アクション早いね。さすがです。

    町レベルでの成功例は、1例だけある。先日、その町の水道課にメールと電話し、担当者の方と実のあるお話をさせて頂いた。

    これで、市と町の2例をゲット。案件受注後、支援して頂ければ幸いだ。

    後は、競争会社がいないといいね。5分5分の感じ。でてきても、その会社も日本の水道事業体と連携する案を出さなくてはいけないね。今のところ、そういう動きはないようだ。市はいいとして、町はね。事例がほとんどない。

    僕としては、町レベルの水道事業国際化の動きを高めたいところだ。

    安倍首相の現地入りも決まった。いよいよ動き出しますかね??

    2015年4月3日金曜日

    2603:日本のグッド・プラクティス発見

    昨日の協議で新規案件への応札を決定。


    これで役務はなしとなった。


    久々の総括を行うことになる。まあ、受かればの話。


    関連情報を収集中。今回は、日本の技術を適用する案件なので、日本でのグッド・プラクティスを捜査。


    市及び町レベルの良例。


    市町、合わせて1400。案件対象は、町レベルぐらいか。


    数日探したが、ついに本日発見。在るもんですね。


    東北岩手県に存在した。


    最近は、日本の技術を途上国に適用させる案件も多くなり、今回自分の経験としては初めて対応する。


    詳細を知れば知るほど、いい事例ですね。


    東京や横浜じゃ、大きすぎて適用できないのだ。


    これをどうプロポ作成で提案するか、これからが勝負である。


    しかし、5年の案件は結構長いね。

    2015年4月1日水曜日

    2602:消えた案件と応募なし案件

    いやー、二股を掛けているといろいろありますね。


    あるアフリカの案件は、応札者なしで再公示。当初、応札を考えていたが、別の案件のフォローをお願いされて、応札は見送った。


    ところが、その案件は誰も応札しなかったらしく、再公示。


    別のフォロー案件は、今日の段階で予定表から消えた。


    さて、どうしましょうかね。


    明日の会議で決めましょう。


    消えた案件も現地事情は良く知っているから、案件自体が延期されることもちょっとは分かっていたが、やはり応札準備も他社さんを巻き込んでいるのでね。


    再公示された案件も難易度が高いせいかねえ。僕としては成果を出せると思ってはいる。


    明日の会議次第で、再公示案件の応札しましょうかね。ただし、今回は1週間で仕上げる必要がある。


    今日はエイプリルフール。


    うそでしょう?という情報はもう勘弁してね。

    2015年3月17日火曜日

    2601:T君からメール

    昨日久々に大学院同期のT君にメールを出した。


    彼は商売人の息子で、なかなか人付き合いも上手。小さなコンサル会社に入り、40代後半に取締役になった。


    あれから12年。去年からは監査役となり役員定年。


    何でと聞いたら、体を壊しているとの返事。複数の病気で体調が優れないらしい。それであと1,2年で完全リタイアとか。


    資産家なのか、ある意味うらやましい限りの引退だ。61,2歳での引退なんて、うちの親父のようだ。僕らの世代では考えられない。


    それだけ体調不良なんですね。のんびり過ごしてねと返事を出した。


    院生同期もあと2年ほどで全員が60歳を超えてくる。僕はもう60歳だからある意味先輩。転職などアドバイスができそうだ。


    健康の上に仕事が成り立っていることを再認識する。



    2015年3月10日火曜日

    2600:久々の投稿

    昨日の雨から一転快晴の東京である。




    久々の投稿で、2600回を迎えた。6年半ぐらいでしょうか。




    年400回のペースだが、帰国中の時は書くこともあまりなく、前回の2月中旬以来1ヶ月もお休み。




    先月出したプロポの結果待ちである。5分5分という確度でしょうか。


    年間を通しての受注実績と考えているので、1件ごとに落胆はしないが、受かればうれしいね。


    この6年も平均して安定受注してきたが、2回ほど合う案件が出てこなくて、専門を外れる案件応札で失注した経験もある。そういうことも長い目では大事。どのくらい外れると受からないか、保守本流の案件は受かるかを実感するのはコンサルタントとして重要なことなのだ。


    ここ10年ほどでは、専門性の合う案件は、ほぼ受注している。失注は、専門性よりも現地経験がある人に負けたケースだ。


    しかし、60歳を超えれば実力は劣化したと見られるから、油断はできないね。


    1件1件、全力でプロポ作成に向かっている。


    さて、次はどこに行けますかね。チームで行くことも平行して考えている今日この頃でもある。


    外地に行けば、ブログも毎日書けるでしょう。







    2015年2月14日土曜日

    2599:久々にセミナーに参加

    2月も中旬。朝夕の通勤にも慣れた。何しろ、7年ぶりのこと。

    さて、昨日はあるセミナーに参加した。3時間のセミナーだったが、椅子が簡易なのでお尻が痛い。

    防災・減災に民間セクターがどう係っていくかというのが主題である。

    或る航測会社が協賛しているが、どうも胡散臭い感じがした。その航測会社は日本でも第1の会社だが、投資会社に買収されたようだ。知らなかったねえ。

    防災減災の対象は、自然災害であり、人為災害は取り上げられていない。変だねえ。民間企業であれば、人為災害こそが身近な災害だと思うが。投資会社に買収されるのもある意味買収される会社にとっては大きな災害だ。自然災害に起因される人為災害をNatec災害というが、民間企業にとってはそれに対するリスクのほうが重要と思うが、それも対象ではない。

    さて第2の視点。

    教訓や良き実践は、知識管理の重要な事項であり、知識管理の一環として取り組む必要がある。このセミナーで発表された事例はどうも散発的な事例で、知識管理上の一貫性がない。

    まず、成功例が示され、そこからの教訓と普遍性に対するヒントというまとめ方。

    これは知識管理上では逆だ。

    まず教訓は過去の事例だし、いい(成功したという)教訓もあれば、悪い(失敗したという)教訓があろう。そこから良き実践として成功例が導かれるというのが正解だ。良き実践が普遍化できれば、ベストな実践として整理できる。良き実践は将来に向けて意味がある。将来への教訓といういい方は有りえない。

    航測会社を買収した会社の幹部がプレゼンしていたが、何かねえ、胡散臭い。ビジネスチャンスとして防災減災を捉えているね。

    民間会社は、こういうのに騙されてはいけないね。

    特に、買収という人為災害には気をつけましょう!!

    2015年1月31日土曜日

    2598:なるほど、結構番組制作は大変なのだ

    イスラム国の情勢も情報不足でマスコミも焦り気味だね。城後さんの奥さんも英語でメッセージ出しているけど、いまいち説得力がない。

    さて、あるソーシャルネットワークを通じてテレビ東京から連あり、「世界ナゼそこに?日本人」のネタ探しの協力依頼があった。

    残念ながら、番組自体は楽しく見ているが、僕の赴任先では対象者が見つからないので、いい返事はできなかった。

    参考に下記に情報依頼のメールを紹介する。番組作りも大変だね。兎に角情報がなければね。

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    突然のご連絡失礼します。
    テレビ東京で「世界ナゼそこに?日本人」という
    番組を担当しております、Xと申します。
    (番組HP http://www.tv-tokyo.co.jp/nazesoko/)
    番組では世界中の様々な国に住む日本人を取り上げ、
    その国でどのような暮らしをしているのか?
    なぜその国に渡るようになったのか?
    その方が歩んで来た人生を解き明かしていくという内容です。
    現在Y国を筆頭に、世界中の知られざる国で暮らす日本人の方を取り上げられないか探しており、ご連絡させて頂きました。
    もし差し支えなければ、下記の質問にお答えいただければ幸いです。
    ・JICAなど、日本の組織に属されていらっしゃいますでしょうか?
    ・なぜY国に渡ることになったのでしょうか?
    ・そちらではどんな仕事、どんな生活をしているのか?
    ・一緒に暮らしているご家族などはいらっしゃいますでしょうか?
    また番組ではなるべくJICAや大使館といった組織に属していない方で
    ・ど田舎、自給自足、電気や水道がない、など
     日本と比べて不便な生活を送っている方
    ・日本ではなかなか見られない仕事をされている方
    ・現地人に嫁いだ女性や、子育て中の女性
    ・大家族など、現地の人々と関わりの深い方
    ・現地の人たちに役立つような仕事や支援活動をしている方
    ・波瀾万丈な人生を歩んで来た方
     (例えば内戦に巻き込まれた、シングルマザー、借金生活、大切な方の死、など)
    を探しております。
    赴任国(あるいは他の国でも)で、少しでも当てはまるような方はご存知ないでしょうか?
    もし心当たりがあれば、ご教示いただければ幸いです。
    突然のご連絡で大変恐縮ですが、ご検討いただけないかと思います。
    宜しくお願い申し上げます。

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    城後さんの解放はまだだね。情報不足という難問は簡単じゃ解けない。コメンテーターもコメントできる状況ではなさそうだ。

    2015年1月29日木曜日

    2597:Jogoは「城後」ですか

    1月29日。イスラム国の人質事件も終盤か。

    マスコミの報道も情報乏しく混乱しているね。出てくる専門家のコメントも薄い。

    情報機関のない日本の弱点でもある。

    さて、「Kenji Goto Jogo」と名乗っている後藤さんのメッセージに対して、マスコミは一切Jogoは何か
    伝えていなかったが、今日の週刊文春では特集を組んで取り上げている。

    後で買いに行こう。ネットでは、すでに城後について出回っている。

    ジャーナリストっと結構奥さん側の養子になっているケースもあるようだ。

    昨日車を買った。還暦の祝いでもないが、初めて赤色の車。気分一新で仕事したいね。



    2015年1月12日月曜日

    2596:怪しい協会ですな

    1月も中旬に入り、休暇もあと2週間。

    2月から本格始動となる。ちょっと運動不足で太り気味。南部アフリカで痩せた体も重たくなった。

    さて、偶然ある知人の近況を知った。

    彼は、古巣のコンサル会社で一緒だった。変わった経歴の持ち主だ。

    機械工学を専攻し、建設機械会社に入り、その後中途でコンサルタント会社に入り、建設管理に従事、社内の留学制度で経済学を専攻し博士号を取得、会社を離れアメリカに。

    ある国際機関に入り、シニアエコノミストとして16年従事し、定年で去年帰国した。帰国して、ある協会を去年9月に設立した。国際人を育てる協会らしい。詳しく調べると一見凄そうな協会に見えるが、さらに調べるとオフィスは理事長一人でやっているようなSOHO。103号室はもう空きになっている。

    なるほどね。彼らしい。かなりいかがわしい感じがする協会だ。

    君子豹変の経歴だが、彼は過去の経験は無にする傾向が強い人だ。

    まあ、別に問題はないけど、信用度はないな。

    一見かっこいい国際機関も当然定年はある。世銀は62歳だったかな。日本に戻っても職はそうはない。彼も第2の人生を日本でと決めたようだね。

    怪しい協会の今後もうまくいくといいね。

    僕は、35年目以降もコンサルタントとして変わらずである。

    2015年1月5日月曜日

    2595:青学駅伝優勝はビジネス人材育成の成果だった

    正月2日目の楽しみは箱根駅伝。

    自分自身スポーツはしないが、駅伝は毎年楽しみである。

    今年は何と青学が初優勝。快挙だね。

    詳しい内部情報が出てくると、優勝の秘密が分かった。

    監督の指導がポイントだったようだ。過去11年ほどで、徐々に目標達成を果たしてきたようだ。数年で予選通過、その後シードを獲得して、10年後には優勝。

    まさにビジネス的目標達成方式。個人でない駅伝は、10人の総合力。会社と似ているね。監督は元中部電力の営業マンだったようだ。

    余談だが、この10数年でコンサル企業の成長を見てきたが、10年で大躍進を遂げたコンサルはあまりない。

    精々、建設技研インター、オリエンタル、地球システム科学ぐらいか。

    CTIIは、あっという間に総合化を果たして100名以上の会社に成長。オリコンは、PCIIの廃業で200人を引き継いだ。CSKは、新規に人材を取り入れた。

    今の海外コンサル会社は、兎に角人材不足。40代から50代でプロマネできる層が薄い。NKでもそうらしいから深刻だ。

    兎に角、人材育成とか実力主義は、賃金を下げる口実だから、会社全体として組織を強化する手段にはなっていないのだ。

    仕事が楽しい会社がまず基本だね。青学駅伝選手の笑顔が良かったね。

    2015年1月2日金曜日

    2594:黒田官兵衛流の人生最適化手法

    今BSで黒田官兵衛の総集編を見ている。

    昨年は、年越ししたため、日本で見たのは3月から4月の1か月間と9月帰国後の4か月のみであった。

    さて、我々水に係るコンサルタントには、黒田官兵衛が如水になってから示した、

    水五則
     1つ 「自ら活動して他を動かしむるは水なり」

     1つ 「常に己の進路を求めて止まざるは水なり」

     1つ 「障害にあい激しく其の勢力を百倍し得るは水なり」

     1つ 「自ら潔うして他の汚れを洗い清濁併せて容るるの量あるは水なり」

     1つ 「洋々として大洋を充たし発しては蒸気となり雲となり雨となり雪と
        変じ霞と化して凝っては玲瓏たる鏡となり而も其性を失はざるは水なり」


    が有名だ。

    英語に訳して途上国で示すこともある。

    官兵衛は武将だが、参謀として主君に仕える役割がコンサルにちょっと似ている。

    僕のコンサルタント人生も1981年から34年目となるが、波瀾万丈であった。

    今年もまた大きな変化がある。

    ある先輩から、「君は状況の変化でうまく最適な道をリアルタイムで決めているねえ」、とお褒めの言葉を頂いたこともあった。決して最適な方向をゆとりを持って選んだわけではないが、結果だけ見ているとそう見えるんでしょうね。僕もそう思う。

    迫りくる危機の匂いを感じ取ること。

    危機に対しては、負けるが勝ちととりあえず逃げ、おバカとの喧嘩は慎むこと。

    大局観を持ち、状況の変化に対応する知見と経験を活かすこと。

    味方は社外に在り、敵は社内にあることと思え。

    捨てる神あれば、拾う神ありだ。拾ってくれる多くの方々がおられたお蔭である。

    ことしからはいよいよコンサル人生最後の段階だ。60歳からというのも幸せ者だ。サラリーマンコンサルだったらそうはいかないだろう。

    最後の大勝負。

    まずは65歳までが前半、そして65歳から70歳までが後半になろう。それ以降どうなるかは未定だね。

    人生の最適問題の解法はなかなか難しいものだが、面白いよ!!