2010年11月30日火曜日

961:ローズマリーはまだいたか

ローズマリーはまだいたか

1995年はいろいろな国に行ったが、阪神大震災を朝のニュースで知ったのはコロンボだった。その時によく見ていたのは豪州のABC。人気のキャスターがいて、声が渋いローズマリー・チャーチ女史。当時何歳ぐらいだったか。多分20代の後半か。あれから15年。

彼女がCNNに引き抜かれて随分経つが、見ていると随分貫禄が出てきた。既に、40代であろうか。豪州訛りも随分CNNで洗練されて消えてきた。ちょっと化粧が濃いがまあしょうがないね。ハスキーな声はまだ魅力的だ。

CNNも30年経って随分キャスターが変わり、もう知っている人も少ない。時代だね。常に忙しい感じがどうもね。前はちょっと気が落ち着く映像もあったんだけれど。

9時か。後1時間半でチェックアウト。

日本の知り合いから今度専門家で僕のいる国に行くというメールが来た。なるほどね、受かったんだね。競争があったかどうかも興味ありだ。

さて、そろそろネット接続も空港までお預けだ。

960:食の多様性

朝は寝坊しようと思ったが、結局5時半には目覚めた。習慣だね。或いは年のせいか。

朝食は毎回楽しみだが、食べてみるとそれほど味わい深いものではない。南部アフリカの内陸からヨハネスだと見た感じ一瞬食べ物の種類に驚く。

ただし、食べてみると大してうまくはない。多様性というか選択が広がるゆとりはある。所詮、南アだ。肉も有り余るほどあるが、おいしくないんですね。

お水がうまかったが。

新嘉坡に着けば、さらに食の多様性は広がるが、まだまだ先はある。

今回は成田ヒルトンには泊らず自宅に直行するが、ヒルトンは流石に深みがあり、バーにも多様性が一杯。有名人がお忍びで来るが、その割には目立つ言動が多い。呆れるね。だから海老蔵のような失態があるのは分かる。ただでさえ、迷惑者なのだから。一般人の前では謙虚でありたいね。

さて、後3時間ホテルで暇をつぶす。妻も今日中に聖アンドレの原稿を書き上げるようだ。前半の原稿はさっき見た。まずは入口ですね。後半を期待しよう。それが勝負ところだ。

959:On the go

やっと一段落ついて、CNNを見ている。

やっぱ、CNNは100%理解できるからいいね。BBCのジャーナリストとしてのプロ根性は魅力でこの1年半ずっと南部アフリカで見続けているけど、やっぱ英語が自然に心に入ってこないんだよね。まだ修行が足りないね。

CNNはもう彼これ始まってから30年ずっと見ているし、最近はちょっと騒がしくなったけれど、米語は心にガツンと響いてくる。南アのこのホテルではBBCは入っていないのも面白い。

さて、移動も1日目。まだ成田は遠い。2日目はインド洋上。3日目にやっと新嘉坡に着く。着いた時のあのムッとした感じが何とも心地がいい。アジアだー、と。

今カレンダーを見ていたが、海外赴任はこの1年は全部で8カ月で、5、6、7、12月だけ日本だ。

働きづめではないんだけれど、ちょっと多いね。この30年で平均で半年が海外だから2カ月ほど多い。まあ健康だし、仕事も中々面白いので現地での生活には不満はないけれど、もうちょっと日本での滞在期間を多くしてもいいね。

また日本に帰るとNJのラジオ局を聞きながら作業ができる。楽しみだ。ラジオって云うのも良くて、今度の再渡航時にはソニーの新型SWラジオも持ってこよう。BBCのラジオも地味だけれど結構面白いしね。久々南部アフリカで短波放送も聞いてみよう。

南アのブロードバンドは快適だ。ほぼ日本と同じ程度の速度。これが文明であろうか。妻とのスカイプでの会話も違和感がないしいいね。

さて、寝るまで映画を堪能しよう。

2010年11月29日月曜日

958:ヨハネスに到着

2時間半でヨハネスに着いた。席が通路側になっていてザンベジ川の様子は見れなかった。残念。

ヨハネス空港での荷物の問題は今回はなかった。多分、重たいとカルーセルには載せないで丁寧に運んでくれるようだ。取りあえず納得。

タクシーはいつも空港認定のタクシーにする。多少チップを払って短距離でも行ってくれるようにする。

定宿も3回目だ。中々こぎれいなホテルで空港にも近いので皆さん利用されているようだ。明日はシャトルバスにする。

妻に安着のメールを出す。

まだ5時、まだ外は明るい。

明日は午後1時半だから、のんびりできそうだ。というより時間を持てあます感じかな。

いつもながら、多少文明国に近づいた思いがする。タクシーがベンツだしね。

さてお風呂にでも入ってから、軽い夕食としよう。

957:空港に到着

雨期が始まってもまだ快晴は続くようだ。

ホテルをチェックアウトして、1月の再渡航を知らせて部屋を予約した。

R君の運転で空港に。

出発ロビーももう3回目だ。

早速ネット接続し、残ったチャージを使い妻にメールした。

後1時間で搭乗、2時間半でヨハネスへ。ザンベジ川は見えるだろうか。

ここの免税店も土産物を売ってはいるが、買ったことがない。何しろ、途中ヨハネスや新嘉坡もあるので、ここで荷物になるのはきつい。最後の渡航時に何か買おう。

ヴィザは長期で頂いているので楽だ。

この3ヵ月半で、ダイエットして数キロは痩せた。いい感じだね。体が軽い。大体1カ月で1キロが丁度いい。ただし、日本滞在でまた太るから修行が足りないようだ。

ここで初めて蝉の鳴き声を聞いたように思う。ジー、と途切れなく鳴いている。果たしてセミなのか?

956:Firing lineからの映像

Firing lineからの映像

BBCで戦場や内乱の最前線を映したフリーランサーの特集をやっている。見るのは2回目。

アフガンからはタリバンの活動や米軍爆発物処理班と密着した映像。キルギスからは去年のウズベク人迫害の現場。ジンバブエからは民族間の暴行迫害。タイ・バンコックからは反政府運動と軍との衝突。インド・ムンバイの貧民掘。

こうした映像を命がけで撮るジャーナリストはすごい。僕らはそれほど危険なところまでは行かないし、行けない。ある種の使命感がないと出来ない仕事だ。昔、ジャーナリストを目指していたころもあるので、映像を見入ってしまった。生きて帰ってきたときの興奮と満足感は多分麻薬のような中毒があるのかもしれない。だから、死ぬまで続けることになることが多い。

当地はアフリカで最も治安のいい国の一つだからつい緊張感もなく平和ボケしてしまう。明日の南アも空港付近だけしかいかない。ジンバブエは機上から眺めるだけだ。

敢えて、最前線に行く気はないが、アフガン、パキスタンなど「単純に」危険と思われ、人が行きたがらないところにも行きたいと思っている。中々縁がないのである。キルギスやタジクの最前線にも行ったが紛争のない時期だった。トルコ南東アナトリアのクルド人地帯もそうだった。アジア各国も紛争が治まってからの赴任だった。

1990年以来、最前線で死亡したジャーナリストは2,000人にも達しているという。

2010年11月28日日曜日

955:水管理と気候変動というテーマ

水管理と気候変動というテーマ

本テーマについては数年前から世界的に動きがあり、多少フォローしてきたが実際の案件で扱うのは来年だ。今回はまだ余裕がなかった。

日本からもハンドブックとガイドラインがでたというお知らせが来た。

既に世界的にはガイドラインとハンドブックが出ている。国連とNGOである。

帰国したら、まず国連とNGOのものを精査してみよう。それから日本のものを比較してどっちが使えるか検討してみる。コンサルがケニアでやった調査は以前見てみたがどうも不完全だ。気候変動との因果関係がはっきりしていない。

流行に囚われるのはいけないが、じっくり取りかかろうと思っている。不確かな調査や計画は実務では避けるべきだ。実際、気候変動と海面上昇というテーマは20年以上前にやろうとしたがデータがないので諦めた経験がある。

我々にとっては、洪水と渇水が気候変動によってどう変わるかが具体のテーマである。水文気象という水資源で最も重要な基礎がなくてはいけない。久々に、水文気象専門家としての活動が予想される。

いよいよ、管理と水文気象が繋がってきた。いいことだね。経験を重ねることで団長ばかりしていると、意外なところで若手がやるような水文気象を扱えなくなるから注意が必要だ。

コンサルにとってのお勉強は死ぬまで、広く、深く、続く。

954:「ながい坂」を読み終えた

「ながい坂」を読み終えた

雨期に入った南部アフリカだが、今日は快晴と云えるだろう。明日も快晴であってほしい。ヨハネスまで機上から河川の状況を見たいからだ。ザンベジ河の様子も気になる。

朝は3ヵ月半食べ続けたスパニッシュオムレツを食べる。栄養価だけは高いが、スパニッシュオムレツはやはりメキシコ暮らしが長かった妻の方が断然うまい。

さて、報告書を書く前に山本周五郎の「ながい坂」の上巻を読み終えていたが、帰国前日にやっと下巻を読み終えた。

妻が治水工事に関する内容らしいと思い、わざわざ国際小包で送ってくれたものだ。日ごろ時代小説は殆ど読まないが、日本人としてのある種の感性を思い出すには丁度いいお話だった。サラリーマンの一生とも通じるね。立身出世という価値観が当たり前の昭和の時代を彷彿させる。通俗的で、ダイナミックな世界観は残念ながら見いだせないが、最後まで読んだということは結果的には面白かったということだ。

現代だったら、親父の時代のようだなあ、とも思った。

戦後すぐから、直営で土木事業を精力的にやっていた親父のエンジニア人生も似ているね。バブルが崩壊する直前に定年で退職し、今は年金で元気で暮らしている彼の話を聞いていると話がだぶってくる。仕事って上司に恵まれるかも重要なポイントだ。

風邪もすっかり直り、明日からの帰国行程も準備万端だ。

立身出世ではない、ながい坂もまだまだ続く。ただし、特定の組織内での活動ではないので、ダイナミックな世界観が必要だし、末席に位置するという意識がないといけない。

2010年11月27日土曜日

953:国家開発戦略計画策定に動きが

国家開発戦略計画策定に動きが

今日の検索キーワードは珍しく個人名が2つあった。

出水操

赤堀篤良

お二人のことはこのブログで書いているので、何かのご参考になればいいと思う。この広い世界で恩師や大先輩のことを思う誰かさんがいるだけでも素晴らしい。無名ではないが、それほど多くの人に知られていない方々のことを思い出すことは霊的な意味も大きい。

さて、昨日あたりから国家戦略の方に動きが出てきた。予定通りの動きなのだろうが、帰国間近だとフォローが出来ないのが問題だ。1ヶ月後来るとしてもそれまでに大きな変化が起こる可能性もある。実際、関係者だと思う幹部が今日は出払っている。その動きと連動しているのか分からないが、そんな感じを受ける。

この国は超トップダウンで大統領の号令で各省が慌ただしくなるのが通例だ。

まあ焦ってもしょうがないので、このまま帰ることにしよう。何かあれば、メールが日本まで追っかけてくるだろう。気候変動の適応を国家開発計画にどう反映させるかは難問だ。莫大なコストが発生するからだ。唯でさえ、開発が遅れている最貧国では尚更である。科学的な根拠もなくてはならない。コンサルにとっては新たな課題はいい刺激であるが、難問ばかりだとつらいね。

土木的な技術から管理、文化、科学へと広がっていく。

2010年11月26日金曜日

952:タンザニア製の薬で風邪が治った

タンザニア製の薬で風邪が治った

どうも数日前から風邪気味で調子がいまひとつ出なかったが、やっと今日の午後ぐらいから平常化した。風邪ぐらいしか病気にかからない幸福を感じてはいるが、風邪気味の時は無理をしないことにしている。薬を飲んで直ぐ寝ることが重要だ。

ここ数日は報告書作成やら気持ちがハイになっていたせいか、提出すると途端に調子が悪くなった。丁度風邪薬が切れたため、頭痛薬でごまかしていたが、やはり風邪薬が必要と感じドラッグストアーで購入した。

タンザニア製だ。結構効くので助かった。10回分で320円。安いものですね。

マラリアになることは絶対に避けたいので、風邪ぐらいだったら問題はない。

前々回は、胃の調子が悪く、インド製の胃腸薬にもお世話になった。今回は胃の調子はいいので使わなかった。

兎に角、海外ではどんな病気にかかるか分からないし、特にアフリカは気をつけないといけない。マラリアにかかって、且つ突発性難聴になった知人もいる。当地では蚊に刺されないためには、4重の対策をしている。

1.夕刻には殺虫剤を部屋にまく。
2.電気式のベープをセット。
3.就寝時には蚊が来ない小型スプレーをまく。
4.体には蚊が嫌いな液体スプレーを噴射。

これで刺されてマラリアになったら不運と思うことしている。ケニア、レソトなどでもかかっていないので、個人差があるのかもしれない。

東南アジアでは、デング熱も危険だ。馬国や比国でかかっている。もう56歳だから数日40度の熱では死ぬかもしれないね。

自宅に着くまで安心できないのが海外での仕事だ。

951:Gum-chewing-mother-in-law

Gum-chewing –mother-in-law

省に荷物を残して、幹部にご挨拶して、今さっきホテルに戻った。本ブログも面白い検索キーワードで引っかかることが多い。今日は、「上智  神学」だった。そのような難しいことは書いていないのだが、恩師ネメシェギ神父の経歴で引っかかってしまったようだ。

さて、今BBCで集中的に取り上げられているのが、ウィリアム王子の婚約である。イギリス人も結構皇室ネタが好きですね。三面記事でもないけれど、お相手のケイトとの馴れ初めからこれまでのことが何度も詳しくレビューされている。

お陰で、随分知識を得てしまった。

ケイトさんの家族はミドルクラスだからごく普通の人たち。お父さんなんかすごく素朴な雰囲気でしたね。お母さんはCAだったようで美人のほうかな。

番組に出てきたジャーナリストもいろいろで、中にスター誕生の番組で審査をしている人も出ていたね。彼のコメントも結構辛辣で印象深かった。

ケイトもパパラッチに追いかけられているのに何にも云わないのはおかしいね、僕だったら大声で叫ぶよ、とか。

一番傑作だったのは、ウィリアムが軍人として公式の場に出てきたときに、参列しているケイトのお母さんが大胆にもガムをずっと噛み続けていたことに関して、

Gum-chewing –mother-in-law

と表現したことかな。やはりイギリスだし、女王も参列している場所でガムを噛んでいるお母さんの印象はかなり幻滅だったらしい。アメリカでもちょっとね。

まあ、そういうことをBBCが放映するところも面白い。NHKではありえない。

950:Cary-Hiroyuki Tagawaでしたか

Cary-Hiroyuki Tagawaでしたか。

ハリウッド映画で日系人が偶に出てくるが、古くは、

Mako(ハワイの主人公)

Pat Marita(おなじみ空手キッドのお師匠さん、昔、加州の「モリの豆腐」のCMやってた)

James Shigeta(ダーティーハリー1で社長役だったね)

かな。他にもいるけど名前が出てこない。最近はヒーローズに出て有名になった若手もいるけど彼は日本人。彼も今は主演級だからすごいね。

ところで、わき役で良く出てくる東洋人がいて、どう見ても韓国系の目つきなんだけど、英語もうまいし、どういう経歴か興味あったんだけれど、今日の映画でやっと分かった。

Danger Zone (シナリオが悪く、駄作だったけど、東アフリカが舞台だったので最後まで見た)

何と彼は日系人らしい。お父さんが日系の軍人で、東京麻布生まれで加州育ち。日本名は「田川洋行」だそうだ。悪人役のいやらしさが中々いいんですね。目つきがいかにも韓国系に見えていたのでまさか日系とは知らなかった。大手コンサルの社長になったWさんにも似ているから韓国系というのも偏見だ。

さて、最後の土日は映画三昧と行きますか。

949:The effects of AIDS can be reversed.

The effects of AIDS can be reversed.

南アのテレビCMは欧米や日本とも違いいつも興味深く見ている。この1年半でも相当数あるだろう。

中でも一際異色なのがAIDSに関してのものだ。

ある黒人のご婦人がベッドに横たわっている。見たところ健康そうに見える。

DAY90

ある状態から90日後という意味だ。

1日ずつ、過去に戻っていく。定点で撮影している。

徐々にやせ細り、苦しみにもがいている様子に変貌してゆく。

そして、最初の日。

DAY1

ご婦人がAIDS患者として病院に入った日だ。

薬を飲む。

「The Effects of AIDS can be reversed.」と画面に表示。

こうしたCMが登場するのはご本人の了解もあるが、CMとして了解される深刻さもあろう。

果たして、日本でこのようなCMがでてくるだろうか?

948:いよいよ明日が最終日

いよいよ明日が最終日

クライアントへのご報告が終わり、ホテルに戻った。省には既に報告書は配布しているので、明日主要な幹部と協議し作業は終わる。帰国日が来週月曜なので土日の二日がまどろっこしい。

ホテルに戻るとGMがいたのでちょっと雑談。すし屋を開くのはどうかと聞かれたが、日本食の材料、特に新鮮な魚介類をこの内陸国で常時得るのは価格と質で大変だし、何しろ常連になり得るお客が少なくとも500人いないと成り立たない、と説明。中国人も多いが多くは労働者だから当てにならない。少なくとも50年先でないと無理かなと悲観論を言った。中国料理やインド料理は安価だからねえ。日本食は別格だ。

さて、取りあえず帰国だ。宿題は山ほどあるが来年に持ち越しだ。次の数カ月に賭けよう。

ホテルの荷物も大方省のオフィスに運んだので、明日は残った食材と小物だけ移動。いろいろ話したい人も多いから退屈はしないだろう。南アの大学院から今日戻った奴も明日から副局長だ。

アフリカ開銀支援で開始予定の案件も今日聞いたらチュニス本部で承認が進んでいないとのこと。意外なことだ。予算が切り詰められたか?これが進むと想定していたので、こちらの作業も変更する必要性が出てきた。

最近、日本も世界も援助額が少なくなっているようにも感じる。コンサルの生計も成り立たなくなるんじゃない??M/Mも2割方削られているし、報酬額もやはり2割ぐらい減額している。受注率が変わらなければ、全体で3、4割収入が減る。しかし、案件数も減っているだろう。

やはりコンサルにも限界点があるので、あんまり削られるとコンサル自体が倒産か廃業することになるね。先行きが非常に不透明だ。帰国したら公示の傾向と対策を会社幹部と検討してみよう。

2010年11月24日水曜日

947:The Disappearance of Finbar

The Disappearance of Finbar

アイルランド人の若者の旅を描いた映画である。日本では中々見られないんだろうね。南アの衛星放送は、英米だけじゃなくて、南ア、豪州など普段日本じゃ見られない映画をやるのでいい。時々、インド、中国、日本、イランもある。勿論、インド人用には専用チャンネルがあるけど。

今回はアイルランド。でもちょっと変わっている話。3年前に失踪した友人を探しにスウェーデンに。ヒッチハイクをしながら、何とか失踪した友人の居場所にたどり着く。

その過程が何と言うか牧歌的な感じなんですね。スウェーデン人の特性なのか?

アイルランド人の英語もすっかり堪能した。最初、カントリーの音楽が流れたのでアメリカ南部かと思ったらアイルランドだったのびっくり。英語と米語の中間的な英語だね。カナダでも聞いたことあるような、ないような。

余談だけれど、南アの衛星放送はアメリカのTVシリーズも沢山やっているけど、中でもやたらヴァンパイアーものが多い。3つもある。

The Gates

True Blood

Sanctuary

何でかね。中でも好きなのがTrue Blood。見ていると吸血鬼があたりまえになりそう。かっこいいんだよね、登場人物が。

さて、アイルランドだけれど、ある意味アメリカ人のふるさとでもあるね。カントリーの原型はアイルランドなんだろうね、きっと。

途上国もいいけれど、偶には先進国の田舎も行きたいと思った。トランジットだけの滞在じゃつまらないね。いつになったら行けるやら?!

946:水法制度改革にどう取り組むか

水法制度改革にどう取り組むか

今回は第3回目ということで、今までに得た事実を基に、更に最新の情報を入れ当地の水関連法制度の現状と問題点を考察した。水政策を進める上で、最も重要なテーマだ。

ヴェトナムやインドネシアでも以前調査したことがあるが、法制度改革はコンサル如きでは扱いが難しいのは十分承知していた。

しかし、クライアントから要請があれば取り組むのがコンサルだ。

そんな中、いい参考文献を見つけた。

UNDP、EUと大学、国際NGO(?)の4団体が合同で作成している。IWRMを実施する上での法制度の整備の重要性を論じている。僕のような法律の素人には大変分かりやすい。IWRMはちょっと脇にほっておいても、読む価値がありそうだと感じていた。

僕はマニュアルとか参考書は一から全て読むことはしないで、先に実践的なことから始めて多少の知識を得てから、マニュアルや参考書を部分的に読むことにしている。その方が現実との対比ができるので効率的だ。間抜けで愚鈍だからかもしれないし、時間もかかるがその方が最終的にはいい成果がでると感じている。コンサルは兎に角実践での成果しか評価されない。

コンサルタントは学者さんや評論家ではないのだ。

その本は今までちょっと気にはなっていて、いつでも読めるようにはしていたが、この1年半水関連法制度をずっと見てきたから、今ちょっと読んでみると中々興味深いことが察知できた。来年度はこれを参考にして、運用マニュアルや水政策改革のヒントとしたい。参考書っていつどんな形で役に立つか分からないから不思議だね。人との出会いによく似ている。

世銀の専門家は2週間ぐらい来て、さっと水政策の提案書を書いてしまう。安直なもんだね。サウジでも見たが、内容は現実を殆ど反映していない。所詮、銀行屋さんだ。

実力がないのは承知しているが、僕なりに臨機応変な水資源管理体制を提言したいと考えている。既に相当身の丈を超えているけどね。50代は図々しく行くとしよう。

それにしても、力を貸してくれる方々が大勢いて、幸せだと思う。

2010年11月23日火曜日

945:水省での雑談

水省での雑談

3時半。雨も上がった。午前中は省に行き、ホテルの置いてある資料を執務室に持って行った。半分だけだが相当重たい。

報告書が出来たのでほっとして力が抜ける。

水供給局でチーフと雑談。彼も次の副局長候補だ。留学から戻ってきたばかりだ。ある案件のことで、進捗の確認。未だ進んでいないように見えた。彼からコメントで、別の案件に水供給局が絡んでいないことに局長が訝しく思っているとのこと。最初から云ってくれよと思う。当地の人は公式会議でものを云わない人が多すぎる。云い過ぎも良くないが、云わないのもね。まあ、いっか、後で調整しよう。

次は、計画局。あるプログラムの進捗を聞く。ひと段落したらしく、ドナーの動きもない。クリスマスが近くなり、皆さん帰国準備か。僕もそうだった。まあ、来年には少し動くだろう。懸案事項も取りあえず片付いた。また来年だ。

水資源局表流水部のチーフと雑談。彼も中々良識がある人で裏情報を適宜入れてくれる。今の副局長は専門性も管理能力もないのでいつも無視だ。局長に聞く方がましだ。コンサルはスパイじゃないが、こうしたチーフのような内通者がいないと意外なところでミスをする。重要な情報提供者である。彼からある別の案件に対する省およびドナーの会議状況も入手。的確な情報だ。別の若手からも聞いたが、全く反対の情報だったので気になっていた。若手は意識的にネガティブな情報を云った可能性が高いと分かった。自分が重要だと見せようと嘘を云ったのだった。チーフから内閣で審議待ちのある重要法案のことも聞いた。こういう大事なことは次官、局長らは話したがらないからチーフに聞くのが一番。それにしてもどんな組織でも同じような人がいるものだ。

ホテルに戻って昼飯。カウチでちょっと昼寝しすぎた。午後はホテルの荷物整理に充てた。食品も残っているが、また来るので明日省に持っていく。雑多なものも一緒だ。

ネットはプリペイド型しかなく不自由だ。このブログもワードで書いている。フライトの確認も別のホテルで終了。ホテル代は既に払い済みだ。タクシーのR君にも出発時間を伝えた。まだ6日も先だけれど。

後3日、関係者と最後のお話をしよう。省4局、水公社、ドナー、NGOなどいろいろだ。

2010年11月22日月曜日

944:報告書作成が終わった

報告書作成が終わった

午後3時。午前中、雨が降っていたが、午後は晴れ間が広がっている。

予定通り、報告書の作成が本日終了した。これで取りあえず帰れる。丁度1週間後に南アヨハネスに向かう。

後4日ほど雑用があるが、これも大事なお仕事だから気を抜かない。業務調整ほど重要な任務はないと思っている。

お正月が終わってから再渡航となる。来年は3カ月だから今までで最も短い。全てやり遂げないといけない。

最近、本ブログもIWRMをキーワードとした検索が目立つ。予定されているある案件のプロポ作成のためだろうか。もうプロポ作成に入っているはずだ。どこが取るか知らないけれど、いい調査をしてほしい。10個の既存全国規模の水資源M/Pのレビュー結果は大変興味深い。IWRMに対する評価も期待しているが、どこまで踏み込んで出来るかだね。成功例は殆どないと思う。

さて、そろそろ帰りの航空券のリコンファームをしよう。まず大丈夫だが、念のためだ。荷物もできるだけ省内に残していく。コミュニティーベースで建設したというアースダムも来年見に行こうと思う。

BBCでは久々にミッシェル・フセイン女史が出てきた。

943:大統領が間違えた

大統領が間違えた

いやー、驚きですね。何日かぶりに地元テレビ局の放送が今日見られた。どうもこのホテルは持続性がなく適当にチャンネルを選定しているから困る。

今日は偶然見られたので、ずっとつけていた。

「大統領の日記」という放送があるらしい。比国でも以前俳優出身の大統領が毎日出てくる番組があったが、ここでもあるらしい。

今日は大特集。中国の医師団が白内障治療のため大勢来ている。大統領がレセプションを開いている。すごいね、中国の勢いは。大歓迎ぶりがテレビでも分かる。

ところが、大統領のスピーチが、中国のこれまでの援助を具体に語っている際、

ジャパン

と言ってしまった。直ぐ、チャイナと云い直したが、

意識下のものが出てしまったかな?それとも、ご愛嬌かな。

中国人は町のあちこちにいるが、スーパーの店員が、

「全く中国人は英語ができないからね。」

と嘆いていた。中国人大使も英語はちょっと頂けない。まあ、これは仕方がない。彼らが英語ができたら最強だから。

僕にとっては、河北省の今野ラーメンは頂けるし、中国製は有難い。

それにしても、中国の勢いは止まりそうもない。

余談だが、南アのインド系移民は今年で150年だそうだ。中国人もそのうちアフリカの地に定住するんでしょうね。インド・中国人の底力は偉大だね。

日本からのニュースでは、就職率の低下で、大学生がハローワークに押し寄せているそうだ。彼らも海外に出ていく根性があればいいのにね。

942:血液型とコンサルタント適性の関係

血液型とコンサルタント適性の関係

僕の実家は4人家族だが、両親と子供2人全てがAB型である。逆に、妻の家族は全てO型。だから、うちの3人の子供はAとB型である。

一人では何とも言えないが、4人以上いると血液型の違いがはっきりでてくる。うちと妻の家族の全体的な雰囲気がまるで違う。うちはホテル家族だが、妻の方は真逆だ。

そうした家族の違いがあっても結婚してまあまあうまくいっているのは実に面白い。本質的な価値観は共有しているからか。

さて、以前からコンサル業界には意外とAB型の人が多いと感じていた。AB型はあんまり世間のイメージが良くないのか、自分から血液型をカミングアウトする人は少ない。

昔、4人がテーブルを囲んだが、4人ともAB型だった。何となく感じてはいたが、それぞれ個性的だ。今でも彼らはバリバリ海外で活躍している。

AB型は、ずぼらな面と几帳面な面が混在している。言葉を換えれば、発散と収束の性格が混在しているかも知れない。僕は素面ではA型傾向があるが、酔うとB型になるらしい(妻の弁)。

だから、不確実性の高い企画とか調査計画にはもってこいの性格だと勝手に思っている。自分自身が内的に混乱しているから、複雑怪奇な事象には意外と対応できるのだ。不思議だが。

飽きっぽい性格もあり、以前から言っているが、ホーム化するのが嫌いだ。いつも新鮮な環境を好む。アウェー状態では緊張感があって心地よい。いつまでもではストレスが溜まるが、アウェーからホーム化していく過程がいいのだ。

だからと言ってはなんだが、設計工事監理で数年、或いは10年も同じ国或いはプロジェクトに従事するのはかなりしんどい。だから、特定の国で自分の「王国」はまず作れない。AB型はゼネコンには向かないね。

僕自身、30年で精々20数カ国ぐらいしか仕事をしていない。少ない方だ。だから、コンサルとして働けるまで、兎に角従事した国を増やしたいのだ。新しい国での新規案件参加は麻薬のように高揚する。

今56歳だから、65歳ぐらいまでとすると後9年か。せめて、30カ国ぐらいにまで伸ばしたいと考えている。既に行った国には多分行けないだろうといつも思っている。「一期一会」というのは国際コンサルにとってはしみじみ感じる言葉なのだ。

AB型だけで会社を作ったら、さぞ面白い会社になるだろう。ただし、社長はO型がいいかもしれないね。我が家のボスはやはりO型でうまくいっている。AB型は参謀向きなんですね。だから親分は途轍もないほど大物じゃないと嫌なんですね。

2010年11月21日日曜日

941:久々の買い物

久々の買い物

日曜もまだ午前11時。午前の作業を終えたので傍のスーパーに買い出しに。冷蔵庫の中も空っぽになった。

午前で、取りあえず水セクター政策、実施計画、SWAP活動と参加などのレビューと評価は終えた。これで一応作業のピークは過ぎたことになる。明日明後日で完成するだろう。

買い物も殆ど決まっていて目新しいものが入荷しなければ、ルーチンに沿って籠に入れる。

順番に、

ペットボトル(大中が品切れで小しかない)
チョコレート(作業中の栄養補給にはもってこい)
たばこ(兎に角安い)
コーラとビール(缶は品切れ)
スナック(ポテトとコーンがあるが、好きなものはなし)
ガム
パッションフルーツジュース

こんなところか。歩いていける距離だが、あんまり買っても重たいのでこれぐらいに。この1年半、殆ど買うものは変わらないという状況だ。食の多様性はここでは無理らしい。

今日も曇っていて、時々パラパラと降雨がある。気温も若干下がっているようだが、湿度は高くなった。日本の梅雨の終わりに似ている。

スーパーでは知り合いに会った。電力専門家はまだ決まらないようだ。僕が代わりにやってもいいんだけれど、そうはもいかないところが難しい。知っている人なら、資料は差し上げてもいいんだけどね。さてどなたが来られるか?

940:I think I’ll have a drink.

I think I’ll have a drink.

今日もいい映画を見てしまった。2回目となる。途中停電が2回あり、いいところで邪魔されたが、以前見ているので気にはならなかった。回復するだけで良しとしよう。

The Untouchables

記録では、87年作とある。ケビン・コスナーやアンディー・ガルシアが若い。ショーン・コネリーもアイリッシュ系の老警官をうまく演じているね。

彼がいつも言う言葉、

“What do you prepare to ….?”

「どんな覚悟、心構えがあるんだ?」とエリオット・ネスにいつも問いかける。死ぬ寸前までも。格好いいね。若い時、良く団長さんに言われたもんですね。仕事には常に覚悟が必要だね。

The Untouchablesとは、どんなわいろや脅しにも屈しないチームという意味だ。だから複数になっている。子供のころテレビで見ていた時は、知らずに固有名詞化してたね。

映画の最後、エリオット・ネスが云う文句がまたしゃれている。禁酒法がなくなったら?という問いに、

「多分、一杯飲むと思うよ。」

939:GWPのADBでの発表ニュース

GWPからのニュースを転記する。特にコメントなし。

バウターと云う名前が出てくるね。ADBにもいたね。今もいるのか?大変いやらしい人で、コンサルは徹底的に虐め、利がある人には媚びる人だ。あんな人と仕事はしたくないね。

GWP a Significant Contributor at ADB Water Conference

GWP Patron Margaret Catley-Carlson delivered the keynote speech at this year's Asia Development Bank’s (ADB) water conference held October 11-15, 2010 in Manila, Philippines. Her focus was on “cutting through red tape in order to achieve better water security.” The GWP delegation participated in a variety of sessions and gave presentations.

At a separate meeting of the Expert Group Meeting (EGM) on Monitoring of Investment and Results (MIR) in the Water Sector in Asia and the Pacific, GWP Southeast Asia called on ASEAN leaders to ensure effective water governance by developing an integrated and comprehensive ASEAN Water Security Roadmap for the 21st century.
The ADB conference theme, “Water: Crisis and Choices”, was a platform to inform the ADB’s next 10-year funding cycle in water. More than 600 people from 53 countries attended.

The GWP delegation included Patron Margaret Catley Carlson, Executive Secretary Dr Ania Grobicki, Technical Committee members Patricia Wouters and Wouter Arriens, GWP Ambassador Suresh Prabhu, Senior Advisor Torkil Jonch Clausen, Steering Committee members Kenzo Hiroki and Ramon Alikpala, the GWP SEA Chair Dr Le Van Minh, all GWP SEA Steering Committee members, Chair of GWP South Asia Sadar Tariq, and Senior Network Officer for Southeast Asia and South Asia, Dr Mercy Dikito-Wachtmeister.
Patricia Wouters organised and co-chaired the session on Water and Governance with six speakers examining governance in its various streams (public, private, substantive, procedural) together with Suresh Prabhu. Dr Grobicki and Dr Wouters were also invited by the ADB to be panelists in a session on ADB partners.
GWP Executive Secretary made a presentation in the session on “Partnerships for IWRM", stressing that “water for nature” and “water for people” are not mutually exclusive, and that women play a major role in finding the solutions. Partnerships are expected to play a significantly larger and sustainable role as ADB seeks to address water issues over the next coming decade.

The GWP delegation participated in the Expert Group Meeting (EGM) on Monitoring of Investment and Results (MIR) in the Water Sector in Asia and the Pacific, organised by the United Nations Economic and Social Commission for Asia and the Pacific in collaboration with GWP Philippines GWP Southeast Asia, FAO, ICHARM, UNESCO, IUCN and ADB.

The objective was to follow up on the November 2007 Asia Pacific Water Summit which identified “Monitoring of Investment and Results” as one of the five Key Results Areas for which information needs to be collected. The meeting decided that UNESCAP and GWP SEA will cooperate on a joint dialogue to gather local data to inform the ASEAN leaders summit.

GWP Southeast Asia released a statement to ASEAN leaders requesting them to ensure effective water governance by initiating the development of an integrated and comprehensive ASEAN Water Security Roadmap for the 21st century and to oversee the implementation of regional and country action plans. The statement concluded that GWP-SEA is ready to contribute to the formulation of the regional water security roadmap which includes a 10-year assessment of integrated water resources management plans in the countries. In subsequent discussion with ADB, it was agreed that this work would also feed into the ADB country water security assessments that will be carried out in 2011.

2010年11月20日土曜日

938:雨期の到来を確信

今日はもう5時、作業は止めた。

明日で最大のテーマが終了する予定である。水政策とその実施プロセス、一番難しい問題だ。

SWAPやIWRMの扱いの改善を示す。

明後日から第3部で別の複数の支援業務のまとめ。24日には出来るだろう。

今日も午後から雨雲が覆う。雨期だねえ。急に来るね。

現地の放送局も入らなくなり天気予報が見れない。雲の流れや気圧の変化だけが頼り。

さて、今日は映画鑑賞としますかね。2本ぐらい見たいものだ。

洗濯物の乾きが悪いのはしょうがないね。

以上

937:Hi, my name is John, I am alcoholic.

Hi, my name is John, I am alcoholic.

主題の言葉を聞いてどのような状況を思い浮かべるだろうか。最近、何回かこの文句を映画の中で聞いた。

所謂、集団療法で特にアル中の人が見知らぬ人たちと一緒に問題を語り合い、集団で治療していくプログラムだ。それ英語で、何て言ったっけ?とずっと考えていた。

昨日の夜見た、バットマンの最新作でジョーカーがしゃべっていた中にまさにそのプログラム名が出てきた。

Group Therapy Session

そうそう、それだ。

映画では結構一般的になっている社会現象をうまく取り入れて時代性を出していることが多い。

主題の言い方もまさに集団治療セッションの自己紹介のおなじみの言い方である。言葉って社会性があるね。文化的な背景が隠されていて、心理的な印象も与える。

今日の休日作業のバックグラウンドミュージックはジャズだが、

The Cityと言えは、ニューヨークを想起するし、

The Bayと言えば大方の人はサンフランシスコを思い出す。

心理的な部分を理解しないと外国語の習得は難しい。アフリカ人や比国人など英米の植民地だった人たちは英語を母国語のように使うが、ネイティブのように心に響く英語は流石にマスターしていない。

先日も、省とドナーの会議で「水の祈り」を紹介したが、誰もが、それほしい!!と言っていた。彼らには中々到達できない境地なんですね。

果てしない英語のお勉強がつづく。

今日も報告書作成だ。これは中々心に響かない(ただし、表紙の裏の文句は別だが)。

936:ブログ開始から2年

WaterAid USAからメールが来て、11月19日は世界トイレデーだとのこと。

そう云えば、ここのWaterAidとかUNICEFもこの間会議で申されていた。

また、GWPからもメールがきて、ADBでの発表の結果を知らせてくれた。さっきまで、当地でGWPが作ったIWRM/WE計画の批判を書いていたから奇遇だ。

さて、今日はこの雑文のブログを開始して2周年記念日だ。兎に角、よくもここまで続いたものだ。

最初のころはIWRMに関してだったが、IWRMに限界を感じ、持続的開発に移った。閉塞感の漂う職場からもその後すぐ解放された。

偶々、開始して半年で水資源管理の改善に係るようになり、書くことも多くなった。海外赴任が続いているせいもあろう。日本にいると他にすることが山ほどあって、ブログに係る暇もない。

最近は、5分から10分で書くように心がけているので、回数は月60回に達している。以前より内容が薄いのはそのせいだ。論文や報告書じゃないのでまあいいか、だね。

後10日ほどで3.5カ月ぶりに帰国する。いろいろ楽しみだ。

友人との忘年会は久々だが、泥酔するぐらい飲みたいね。

今日降った当地の11月最初の雨は「通り雨」だった。ユーミンの曲が正解だった。

これからが本格的な雨期に入る。

2010年11月19日金曜日

935:いよいよ雨期の到来か?

いよいよ雨期の到来か?

11月には雨期に入ると聞いてはいたが、中々その気配がなかった。

先週の土日からホテルでの報告書作成が続いている。もう缶詰状態だ。

今日は、水政策に係る提言の初めの部分を書いている。中々水行政は複雑な状況だし、金、人、物がない三重苦の国。最貧国での水資源管理はうまくいかない。

同時期に、同じような戦略的実施計画が4つあり、どれもが国家水政策に準じている。その中の一つがやっとこさ実施されているという状況だ。他の3つは予算が算出されていない。まさに絵に描いた餅である。動いている実施計画は世銀などの支援だから当然まあまあうまくいく。

最貧国の特徴は、ドナーから支援が得られるなら整合性などお構いなしということだ。僕の提案の詳細は来年に持ち越しだから、とりあえず帰国はできる。来年が勝負ですね。具体のアイデアは既にあって、それをうまく乗せるように仕込みが必要になってくる。段取りが重要。これは企業秘密。

さて、午後3時、雲行きが怪しくなってきた。雨が降り出した。11月最初の雨だ。高原の首都が何か月ぶりに雨雲に覆われてきた。いよいよ雨期か!!

部屋にはユーミンの「天気雨」がうまい具合にかかった。

934:C氏の遺志を継ぐ思い

当地に赴任する半年ほど前に、水省水資源副局長のC氏が交通事故で部下と共に亡くなられた。これについては以前書いたと思う。彼の残した文章を見ると、抜群の才能を持っていた方だと直感した。彼に勝る方は残念ながら今の水省にはいない。

こうして1年半当地で作業を進めていると、随所に彼の水資源に対する意思を見出すことがある。

先週もある技術検討グループに参加したが、そこで配られた過去の資料にも彼の知見の断片が輝いている。彼が亡くなられた直前に作成されたものだ。遺言だね。

しかし今はもう誰も彼の業績を語るものはいない。世銀が2年前に来た時の覚書には彼の業績と貢献がはっきりと書かれている。世銀にとっては水省で最も頼れる人だったのだろう。

それでも2年も経てば、世銀の担当者も代わる。

僕自身は彼に会っていない。しかし、彼の思いはずっと感じているし、彼だったらどうするんだろうといつも考えている。

異国に来て、専門家ぶっていても、やはりその国で何十年も仕事を続けてきた人には敵わない。彼が書いたであろう文章をみるとハッとするする思いである。そうじゃないよ、と言われているようだ。そう、そう、そこなんだよ、ポイントは、と語りかけているようだ。

組織における「個」とはなんであろうか。どんなすごい人でも定年で去り、活躍半ばで亡くなる方も多い。そうした大先輩を何人も知っているが、いつも彼らの意思というものを感じていたいね。

今は水行政について書いているけれど、複雑怪奇であり、中々いいアイデアが浮かばないが、時々、C氏の思いが伝わってくることがある。

コンサルは結局のところ下働きだから表に出ることはないが、ただ唯一将来に残せるものは報告書だ。

だから、報告書を書くことは個の存在を示す唯一の手段だ。

帰国まで11日となった。真摯な気持ちを維持しながら、進むことにしよう。

2010年11月17日水曜日

933:もみの木は手に入ったようだ

午後5時、そろそろ作業は終える。まだ日は出ているが部屋は暗い。

妻がIKEAでもみの木を手に入れたようだ。IKEAは流石に倉庫で売っているから木ぐらい大量に置けるんだね。

さて、第2部も半分終了した。水関連政策・法制度の状況を淡々と書いた。一方、いろんな戦略的実施計画があるが実施に必要な予算がないから殆ど達成されていない。記述はさりげなく書くことが大切だ。あからさまな批判はいけないね。絵にかいた餅ということはみんな知ってるだろうしね。

唯一、世銀などが支援するプログラムは動いている。多少、予算が不足しているが、7割程度の案件は実施されている。その差が示されればいいことにしよう。

金、人、物がなければ何も進まないはSWAPも同様。

明日はその辺を書いて、本来あるべきSWAPを提案する。さりげなくね。

もみの木が手に入ったから、ヨハネスでアフリカらしいオーナメントを買っていこう。新嘉坡はあるかな。

932:モミの木は残るか?

山本周五郎の「ながい坂」も先週あたりから読み始めたが、報告書作成で読むのを止めた。帰りの機内で読むことにしよう。「風の果て」に似ている物語だが、家族の理解が得られないのがつらいところだね。

土木屋さんの仕事も大変な割に地味だしね。家族が理解するのも難しい。親子代々土木屋というのはまれだね。

さて、妻からのメールで、IKEAにモミの木を買いに行くとのこと。日本でも流行りつつあるのか。北米ではスーパーやホームセンター、道端などにモミの木が並ぶ季節だ。

クリスチャンでもない日本人はクリスマスが好きだね。ハロウィンまで定着した。まあいいことですけどね。内食といい、これだけ収入が減ってくれば、家族でのんびり過ごす方が経済的だし、仲良しになれる。2割方収入が減ったら2割生活のレベルを落とせばいいことだ。

アフリカにいると日本の生活が如何に豊か過ぎるかが分かる。だからどうこうではないが、質素な生活は寧ろ知的生活にはいいんじゃないかと思っている。

IKEAにはまだモミの木は残っているだろうか?

931:まずは第1部作成終了

朝早く起き作業開始し、夕刻には終えることにしている。

一番の理由は部屋の明かりである。他のホテルに比べると窓からの明かりは非常に良好である。従って昼間の作業に向いている。部屋が広いので作業用の資料を整理しやすいのもこのホテルのいいところだ。

ただ、他のホテルもそうだが、日が暮れると部屋の明るさが極端に落ちるので今回からは夜は作業しないようにした。2回目の作業まではテーブルランプをつけてやっていたが、目に悪いので作業は昼間だけとした。

作業効率は昼間の方がいいようだ。

昔は夜型だったが、最近は朝型・昼型にシフトしてきた。年のせいかね。

今日は報告書の主要な3項目の内1項目の作業を終えた。ある運用マニュアル関連の支援である。他の2項目は後4日かけて作成する。まだ中間報告なのでざっくりだ。

取りあえず、予定通りの進捗だ。

そうだ、帰りの航空券のリコンファームが必要だ。忘れないようにしよう。ヨハネス空港では1,2回とも荷物が直ぐ出ず焦ったが、今回はないことを祈る。まさか、ベルトコンベアに乗らない大きさなのか?

ヨハネスのホテルは空港から10分ぐらいか。非常に清潔で朝のビュッフェは一瞬豪華に見えてくる。食べれば大したことはないが、当地とは雲泥の差があるんですね、これが。シンガポール航空は、やはり前菜のサテーがうまい。180度水平になる座席も長旅にはいい。シンガポール空港では、4時間ぐらいあるので買い物ができそうだ。クリスマスや年末年始のために偶にはお酒を買っていこう。シャンペンやスコッチのいいのがあるといいね。息子たちと久々乾杯したいしね。

ところで、日本はタバコの値段が上がったんだね。ここでは1箱80円だから、日本の5分の1ですかね。1ヵ月半分持って帰ろうか。

2010年11月16日火曜日

930:スーチーさんの英語

夜明けとともに起きた。もう老人か。

妻からのメール。聖アンドレについての取材が開始されたようだ。写真や資料が出てきたと云う。今月末まで締め切りが延びたので良かったね。

さて、BBCではスーチーさんとの独占インタビューがあった。小柄で華奢だが、可愛い人だね。だから人気があると思う。とげがない。理知的で芯がある。

英語は完ぺきにイギリス英語であった。教養と信念が漲る素晴らしい英語であった。あんまり長くしゃべっている映像を見たことないので、今回はじっくり見た。

表情も7年の自宅監禁とは思えないほど輝きがある。すごいね。

日本人も発音の難しいアメリカ英語よりイギリス英語の発音を学ぶべきだなと思った。アメリカ英語は意外と発音が難しく余程センスがないと惨めな結果となる。本人が気付かなケースが多いから悲しいね。

BBCの大井さんも頑張っているけど、今一つ英語に上品さがないんですね。一生懸命に話しているけど、確固たるものがない。雑多な感じ。豪州の英語から始めた結果なのか、単なる彼女の性格なのか、せっかちな感じを受ける。まだ若いしね。修行が大事だね。

昔、最大手コンサルの社長・会長になった人が、スーチーさんをめちゃくちゃ貶していたが、下品な彼では話しても貰えないだろうね。赤門出身の彼も「女性の気品さ」には抵抗感があるんだね。非常に下品な人だった(もう過去の人か)。

929:地元放送局も入るじゃん

どこの国に赴任しても地元の放送局の放送はその国の有り様が分かって面白い。

結構見ていたのは、

トルコ(88年から92,3年ですごく番組が自由になったね)

インドネシア(兎に角、のどか)

比国(タガログ語との突然のちゃんぽん英語にはまだ慣れない)

馬国(香港のメロドラマが良かった)

イラン(娯楽は一切なし)

あたりか。

他の国でも見ていたが、なぜかあんまり記憶がない。地元放送でその国の言語、風習、社会などを概観するのは結構役に立つ。

途上国では、開発事業に大統領が参列したり、プロジェクト紹介の地味な番組がある。段々文化的になるとコマーシャルが洗練してくる。

当地でも当然あるわけだけれど、このホテルは衛星放送チャンネルだけで地元の放送局はずっと見れなかった。諦めていたが、ここ数日前から入るようになった。以前は、イランの英語放送(Press TV)が入っていたが今はない。2回目の時は、ボツワナの地元放送局だったしね。ホテル側が適当に決めているらしい。

今は、大統領がある行事に出席している番組を見ている。

ずっと前から見たかったよねえ。大統領の前だから、司会者が相当ビビっている。英語がうまい国民なんだけど、流石に大統領の前ではパニックしている。

インドの支援がいよいよ始まるようだ。水セクターにも入ってくるかもね。インド、中国がドナーとして来るとドナー会議も面白くなるだろう。それ以上に会議進行が大変だ。

さて、どうなるか。

928:水行政についていよいよコメントか!

当地南部アフリカに来て既に1年半が過ぎた。早いものだ。

赴任当初、着いて二日目にハンドポンプ付き深井戸の瑕疵検査に同行した。着いて右も左も分からない状況だった。20数か所の新規井戸設置地点を見た。建設して2年しかたっていないのに、半数以上が盗難によって利用不可のままだった。おかしな話だ。

設置したコンサルとコントラクターは、住民の維持管理体制を非難するだけだった。それにしてもねえ、盗難防止策はなかったのだろうか、また、盗難されるような場所に設置されているのも疑問の一つだった。建設後の維持管理体制強化に関しては、係っているコンサルからは何の説明もなかった。彼らは作るだけか。

それから徐々に水セクター全体を調査し、村落給水の維持管理問題の深刻さを思い知った。既に10年以上前からO&Mの問題があるのにコンサルは問題提議しなかったのだろうか、訝しく思った。

そこで、井戸の新設、リハビリ、大規模化した村落、O&M強化などの案件を総合的に進める案件形成を進めた。

さらに、水政策、IWRM、SWAPなどの水行政に係る諸問題を検討し、これまでに至っている。今までは中々実態を精査するチャンスがなかったので、水行政の改善に係る提言は控えていた。思い付きで水省を非難することは得策ではないし、問題点の考察が十分でなく、現実的な改善案が見いだせなかったのだ。兎に角、情報が不足していた。

今回3回目だが、省の活動に深く静かに係ることで、はっきり提言する自信が出てきた。それを今回書いてみようと思う。確証がないと何も言えない臆病な性格なのだ。

まだ中間報告書だからざっくり書くが、来年の最終報告書には水管理体制への提言をする覚悟ができた。

コンサルとして30年やっているが、水行政に対して具体の提言するのは初めてである。

力不足もあろうが、しっかり現実を見据えて書くことにしたい。勿論、プログラム管理の実践も進めたい。省幹部の期待もあるしね。

来年の再赴任が益々面白くなってきた。まだ中間報告書も書いていないのだが、最後の落とし所が見えないと中間の意味がない。

2010年11月15日月曜日

927:弁護士役(ポールとジョンの違い)

仕事を止めて、テレビで映画を探していたら、懐かしのポール・ニューマンが出ている。

ははー、これは80年代の,

Verdict

だなと直感した。最後の30分ぐらいだろう。なんとなく話の筋は知っている。だけれども、アメリカ法廷ものは大好きだから見た。

飲んだくれの落ちぶれた弁護士が再生されてくる仮定がいいね。結局勝つんだけど、評決(verdict)に対する人道的な弁護士の発言って現実的なのかな、とちょっと疑問。ゼロックスの資料が法廷での証拠として認められていないのにだ。参考で、弁護士ガルビン役のポールが、最後に陪審員に向かって云う言葉のシナリオを転記:

GALVIN
You know, so much of the time we're
lost. We say, 'Please, God, tell
us what is right. Tell us what's
true. There is no justice. The
rich win, the poor are powerless...'
We become tired of hearing people
lie. After a time we become dead.
A little dead. We start thinking
of ourselves as victims. (pause)
And we become victims. (pause)
And we become weak...and doubt
ourselves, and doubt our
institutions...and doubt our
beliefs...we say for example, `The
law is a sham...there is no law...I
was a fool for having believed
there was.' (beat) But today you
are the law. You are the law...And
not some book and not the lawyers,
or the marble statues and the
trappings of the court...all that
they are is symbols. (beat) Of
our desire to be just... (beat)
All that they are, in effect, is a
prayer...(beat) ... a fervent, and
a frightened prayer. In my religion
we say, `Act as if you had faith,
and faith will be given to you.'
(beat) If. If we would have faith
in justice, we must only believe
in ourselves. (beat) And act
with justice. (beat) And I believe
that there is justice in our
hearts. (beat) Thank you.


さて、先日見た別の法廷ものは、

ジョン・トラボルタの、

A civil action

で、同じ法廷ものだが、エリート弁護士が環境公害訴訟に挑む。どんどん資金がなくなり、結局は彼としては負け。

両映画作品には15年の開きがあるので、社会背景も随分違うね。ポールは格好良過ぎるけどね。弁護士より私立探偵って感じかな。

余談だが、当地の人は英語が出来るからいいね。この間,会議で、

Sentence first, verdict afterward.

と言ったら、3人とも分かってたね。この程度の表現でも分かってくれると嬉しいよ。

さらに余談だが、昔ODA批判で鳴らした大学の先生がおられまして、7,8年ぐらいに退官され、今は法律事務所を新潟で開いていると聞いた。彼の名前も懐かしい。

926:日曜の作業も終わり

昨日と同じで5時には作業は終了。限がない。

目次の詳細

第1章の作成終了

第2,3,4章の内容の詳細決定

各資料の整理と章ごとへの配分

作成日程の詰め

で、今日は終わり。

明日から第2章から順々に作成を開始するが、進みが悪い場合は、適当に別の章に移り気分転換を図る。

予定では、21日ぐらいに最終章の提言を書いて終わる。これだと提出説明まで3日間の余裕ができる(はず?)。

明日は午後コンサルさんたちとの面談があり、彼らの調査の支援がある。事前に質問の要旨を聞いているが、まずは彼らの調査進捗、問題点を聞いてから答えることにしようか。専門家に聞くようではプロではないが、まあ彼らも若いから丁寧に解説するとしよう。ろくでもないことを聞くようだったら、叱咤も必要だね。行き成り、来てデータくださいというコンサルがいたが、失礼だと云って面会を断ったことがあったけど、まあ今回は礼儀正しくするようにと事前に警告しておいたので心配は要らないかもね。

2010年11月14日日曜日

925:隈さんに新米を依頼

さっき妻と電話していた。彼女は近くの生協で買い物中だった。いいねいい食材があって、日本は、と伝える。そう云えばと妻からお知らせ、

京都府綾部市で農業をやっている隈さんからのお知らせが来て、

今年は猛暑だったが、幸い豊作で品質が素晴らしいとのこと。

隈さんは90年ごろトルコの案件で一緒だった。数年後退職し、京都で農業を初め、10数年、もう米作りの専門家だね。残念ながら綾部には遊びに行っていないが、数カ月に1回ぐらいはお米を購入させてもらっている。定期的に購入と頼んだが、無理はしないでと言われた。彼の人柄の良さが出てるよね。

それで、さっきアフリカからメールして10キロの新米を自宅にとお願いした。帰国後は、別途お餅を頼もう。うまいんだよね、これが。うちの子供たちもクマさんのお米ないのと聞き、うまさを知っている。

帰国まだ2週間で、今まで耐えていた食に対する欲求が出てきたかな。長い帰国の旅だから、

まず、ヨハネスのホテルでちょっと文化的になり、

シンガポール航空の機内で、も少しましな食材、

今回は土日じゃないので、成田ヒルトン宿泊はなしにして、自宅に直行、

取りあえず、クマさんの新米に、おかずは何でもいい、奥さんにお任せだね。

クマさんとも泥酔するぐらい飲み明かしたいものだ。綾部にも行ってみようかね。

924:プロは原書で読もうよ

先日、ある知り合いから防災に係る翻訳本の紹介がありました。よく調べると、原著は2003年だから7年も経ってる。主たる作者の別の本をアマゾンで調べると、来年最新のハンドブックがでるようだ。

やはり、コンサルは古典(7年前が古典じゃないけど)だけじゃなくて最新の「原書」で読むことがよいと思う。明治時代の先人たちのように。

下記に最低限の情報を示す。来年出るハンドブックも予約しておこうと思う。この翻訳を待っていたらまた7年かかるよね。

At Risk: Natural Hazards, People's Vulnerability and Disasters (2003)
Piers Blaikie (Author), Terry Cannon (Author), Ian Davis (Author), Ben Wisner (Author)

Handbook of Hazards, Disaster Risk Reduction and Management (2011)
Ben Wisner (Editor), J.C. Gaillard (Editor), Ilan Kelman (Editor)

56歳になってもお勉強は続く。楽しいけどね、仕事に直結するし、仕事の幅が広がるから(多分)。

若いコンサルは、兎に角、専門分野で世界のトップランナーを直接的にフォローしてほしいね。その気概がないとつまんないでしょう。

923:コンサルにおける発散と収束型思考

今日も南部アフリカは快晴である。降雨の気配が中々見えてこない。

洗濯は昨日終了したので、今日の雑用はない。蛾もいなくなった。ホテルは閑散としていていいね。このホテルもお客の入り具合の変動が激しいが、閑散とした雰囲気も修道院風でいいね。

コンサルの仕事も研究と同じで、

情報収集

分析・解析

代替案などの検討

計画案の策定

報告書作成

の作業が続くが、

上記3つが発散型思考を要するし、最後の2つは、収束型思考を要する。

コンサルにとっては二つの思考がなくてはいけないし、アサイメント期間で5つの工程を完結することが重要だ。クライアントから報酬を頂いている。

多面的なアプローチがないとコンサルは務まらないことを意味する。

さらに細かく云うと、5つの工程でも発散と収束思考が存在する。だから、与えられた期間で仕事をこなすのは大変なのだ。

今日からいよいよ報告書作成の本格的な作業を始める。自己完結型だから試練もあるが自由度もたっぷりある。

自分の頭の中で、発散か収束かの自問自答が繰り返される。

今までも膨大な資料が蓄積されているが、過去の報告書では精々10分の1程度しか書いていないし、アイデアも全て書いているわけではない。

企画化の段階で相当収束させている。

今回は過去の未完の成果も取り入れる。

開発計画なら単純で楽だが、水資源管理だから政策、戦略、実行計画など広範なものを含むし、組織強化、人材育成もある。水資源、水供給(村落、準都市、都市)、衛生、M&Eなどサブセクターも多い。

今は流石に1年半の経験があるので、発散から収束させることが全てのサブセクターで可能だし、サブセクターの関連性がはっきり描ける。この1年半は大変な苦労ではあった。

アウェーからホームになってきたと思う。だからいいわけじゃないが、論理的な思考としてはまとまってきた。金、人、物が見えることができる。

本当のこと云うと、役務など短期間でもこの思考ができないとコンサルはプロじゃないと思う。

話は飛ぶが、結構いい大学大学院出てコンサルに入る若手が、早めに技術士を取って、TOEICを900点ぐらい取って自己満足しているが、最悪だと思う。手堅く内向きなんだろうが、世界という舞台でコンサルとして戦っていくには心許ない。まあその気がないかもしれないけどね。そんなんで会社的に出世してもコンサルタントとしては2流のままである。

2010年11月13日土曜日

922:目次案の完成

もう5時、まだかなり明るいが、今日はこの辺で作業は止める。土曜だしね。今日は一度も外に出ていない。籠りの開始だ。とは言え、広い窓からはキャンパス風の周辺が見渡せる。

どうも昨日あたりから風向きが変わった感じがする。今までは南西から、昨日からは北東から。いよいよ雨期の到来かね。帰国するまでに雨期の開始に遭遇したいものだ。

さて、当地での作業の報告書目次案も3回目。今回は中間だから、3章に分けて本文を書くことになる。団長だったら目次を設定して団員に書いてもらうが、一人だからそうもいかない。しかし、実施した作業を纏めることは楽しい。いやらしい団長さんに絞られることもないし、出来ない団員を叱る必要もない。気楽なもんである。

明日は目次の詳細を詰める。明後日からは、1章あたり3日かけて書く。24日ごろには、図表とか最終的な修正作業計画を作成し、26日までに提出説明。2日間のんびりして帰国の途につく。

帰ると12月だ。寒いだろうか。

クリスマス、年末年始まではのんびり過ごそう。ただし、何もなければだが、何か入ってくるんでしょうかね。まあ、それはそれで処理しよう。

921:聖アンドレについてのお問い合わせ

今日は目白の関口教会(カテドラル)で年1度の荘厳ミサが行われた。午後3時から2時間。本来ミサはラテン語で行われていて2時間たっぷりあったらしい。

妻と義理の両親が参加した。去年も僕は南部アフリカだったから行くことはできなかった。来年はどうでしょうね。荘厳ミサの準備に100万円かかるらしく運営は大変らしい。日本のカトリック信徒は少数だがお金持ちもおられるから大丈夫だと思うが、昨今は大変なのだろうか。

ヴァチカン大使館からも大使らが参加するし、大司教らなど層々たる参加者が去年の式次第からも分かる。来年は行けるかな?

さて、そんなとき、このブログを偶然ご覧になったカテキスタの方からメールが届き、聖アンドレについて記事を書いてほしいとの依頼があった。

小生はドアを開けるだけなので、記事は一緒に現地に行っている妻にさっきお願いした。執筆内容を確認してもらい彼女の判断に任せるつもりだ。妻は帰国子女だが、お母さんの教育が素晴らしかったので、日本人としてちゃんと帰国しているから、文章を書くのは僕の比ではない。

僕の方は報告書作成の最終段階なので書く時間がないし、とてもアンドレのことについて独自の記事を書くことは無理だ。妻には取材(まさかカナダまで?)が必要ならいいよ、とメールした。さて、彼女は依頼を受けるかな??

920:SWAp at the end of the day

以前、周りで、

in a nutshell

が流行っていて、ドナー達がやたらに云う傾向があった。と云って、正解には程遠いし言葉遊び的な表現と感じた。

さて、今年は何かと云うと、

at the end of the day

をやたらに云う人が多い。しかし、これも結論的なことにはなっていない。

当地のSWApも何回やっても同じことで、成果がない。2年経ってまた最初から繰り返し。2年前に決めたことは実行されず、そのことに誰も疑問視しない。まあ参加者の責任でもあるし、それを問題提議する勇気は誰もない。

僕自身、正直言ってそれを言ったらアウトだろう。

する気がなかったら辞めるべきだが、これが中々難しい。政府の方針だからだ。どの省もSWApを進めることが政府方針なのだ。やる気もないし、予算も人員がないから適当にという有様だ。もっと臨機応変な水資源管理をする必要があるし、これから省に提案する予定である。

ただし、他の省庁ではそれなりに成果を出しているし継続されている。

水セクターは水商売だから開発行為がないと中々具体の成果が出ないのは理解できる。しかし、ここまでいい加減だと辞めた方がストレスないと思うのだが、どうなんでしょうね。

CIDA、AfDBと過去2年幹事ドナーが続いたが、次はどのドナーが支援するのか見ものである。世銀の対応も注視する必要がある。

919:ついに200円の攻防か?

僕は地質屋ではないので山師的な発想はない。

従ってギャンブルもしないし、資産運営や株を買うこともない。しかし、前にも書いたが会社の株価はその会社の業績や今後の発展に少なからず関係しているので興味深く観察はしている。

国内コンサルの知り合いから国内の景気の悪さも聞いているし、実際仕事が無いので随分と海外部門に人が移っていると云う。単純に国内要員を海外に移しても負荷になるだけだろう。

ゼネコンや大手コンサルにとって株価200円から100円台に突入することは会社の深刻な状況と見ている。

その傾向はまた何年かぶりにやってきた。

海外だって国内と同じように業績は良くない。新事業に邁進するほど知恵も勇気もない。

経営者もサラリーマン重役だし、自分さえよければと云った具合だから、革新的なことはしないし、できない。

益々コンサル会社も混迷を深めるね。

200円を割る時期はそれほど遠くはないかもしれないね。ご愁傷様。

918:スカイプの怪

今日は2日間の会議の2日目。当地の人の人柄はいいが、議論が収束しないし、基礎的な知識が不足しているし、局長クラスでも意識が非常に低いのが気になる。

2日目は流石に気になる点もあり、総会では問題点を指摘した。

1.golden indicatorsというものは成果や達成を示す重要なものだから、測定できるものでなくてはいけない。測定できなければ管理できない。

2.短期、中期、長期の優先プロジェクト選定と優先は非常に大事だが、その際選定のクライテリアを決めるべきだ。

当たり前のことだったが、ファシリテーターからは、問題を複雑にする発言だと冗談ぽく言われた。もうこうなってくるとJSRの下にSWAPを進め、さらにSIPを決める覚悟がないと思われる。英語は出来るんですが、論理的なものの考え方と実行がない、と感じた。

思い付きでSWAPを進める危険性はIWRMと全く同様だ。

さて、今日は妻の携帯とスカイプでちょっと会話して、その後両方ともスカイプにすることにしたが、30分経っても接続できない。

何でだろうかと訝ったが、30分して、原因が判明。妻のパソコンの無線LANが切れていた。

それじゃー、繋がんないよね。やっと妻が気付いてくれたので、スカイプ同士で会話再開。

やはり、スカイプ同士だと音声もいいし、時間のずれが小さい。いいねー、タダだし。

ある先輩が当地から朝早くスカイプで日本の奥さんに電話したら、今は昼寝中だから後にして、と言われたそうだ。そんなことにならないから、まだマシだね。うちの奥様に感謝。

2010年11月12日金曜日

917:子羊が水をくみ上げるじゃないよ。

去年当地に来たころ、小さなホテルの食堂で豪州から来た専門家のおばさんがいて、ちょっと話したことがあり、

Gender Mainstreaming

をインドネシアの通訳が、

「川で男女が泳ぐ。」

と訳して笑ったという話をしてくれた。

さしずめ、そのインドネシア人だったら、

Hydraulic Ram Pump

を、子羊が水をくみ上げると訳すかもしれない。

ramには衝突するとういう意味があって、hydraulic ramは、

水撃ポンプという古典的なポンプである。何でも1775年に発明されたと云う。

今日のBBCではお馴染みワールド・チャレンジの1例で取り上げられていた。電気の要らない水理的なポンプである。

比国での設置が紹介され、山岳地域の村で利用されている。通常は低地から水を運ぶが、世帯当たり100リットルが限界だったが、このポンプのお陰で700リットル利用できるらしい。設置費用は8,500ドル。

ポンプの構造は下記に示す(後日入れる予定。)

916:会議は続く

昨日良く寝たお陰で、今日からの会議には臨めそうな気分で会議上に乗り込んだ。

ホテルの隣の会場では、農業省のSWAPの会議がもう始まっていた。流石に農業省のSWAPは気迫が漲っている。

さて、水省だが、会場には第1番に入った。第2番は水供給局長で、第3番手はカナダのNGOであるEWB。8時半から登録が開始されるが開始時間の9時になっても参加者は疎らだ。これが水SWAPの低迷と持続性のなさを物語っている。

6つのサブセクターに分かれての分会でも議論が末梢的なことばかりで進まない。省が公式に発表している文章にくだらないイチャモンをつけるいい加減さには笑ってしまう。小生から、今コメントされた文章は政府の公式見解だよ、と注意。彼らは自分たちが所属する省の公式文書を読んでいないんだね。僕はこの1年半ずっと公式文書を読んでいるし、和訳もしているから詳細記憶している。

各年の成果を示す指標の設定に至るとさらに混乱する。自分たちが何年も仕事をしていて成果を示せない無気力感に気付いていない。何にもないのはかわいそうなので、ヒントを与えた。具体には云えないが、彼らも賛同してくれたので助かった。実はこの指標は重要な意味を持っている。僕の成果にも大きな影響を与えるものだ。書きたいが守秘義務があるのでここでは書かない。コンサルの離れ業である。

あまりの未熟な議論なので、議論には参加せず勝手にやらせておく。そして、頓挫しそうになった時に、ガツンとコメントして議論は終わり。子供の雑談にず――と付き合うのは止めておく。意外と良識で事情が分かるチーフクラスが手助けに議論に入った時には彼の議論に参加する。彼らヴェテランで幹部になれない省職員とはずっと個人的に議論しているから、こういう時には連携して課題解決に当たれるからうれしいね。出来る人は交通事故で亡くなったり、あるいは出世しないのがこの国でもあるんですね。

明日金曜に会議の続きに参加して終わりだ。

来週からは自分の報告書作成に入る。既に目次は出来ているので、精神的には実質50%は終わっている。後は頭に中にしまってあることを目次に従って整理し書けばよい。

今日、砂防Fの知り合いから元JICA専門員の方の翻訳本のお知らせがきていた。2万5千円か。原書は190ドルでアメリカから輸入しても安いしね。原書を取り寄せることに決めた。日本語で読んでいては海外の調査計画には使えない。日本語じゃまどろっこしいしね。

トヨタの本社からは英語の取り扱い書についての問い合わせの的確なお答えが来た。流石に世界のトヨタのサービス精神は凄い。日本郵政(国際郵便)とは天と地の違いがあるね。あらためてトヨタのサービス精神の高さを知ることができた。

ユネスコ本部からは水と文化的多様性についての問い合わせに対するメールが届いた。担当はカナダの日系人女性なんですね。ケニアでセミナー開くから参加してと言われたが、国外には行けないので、今後メール交換で連携しましょうということになった。当地でのセミナー実施をプロモートしたいと考えている。

ユネスコのフェローシップについてはかんがい局の方から支援要請があった。来週会ってみよう。来週からホテルに籠りたいがそうもいかないのがつらいね。自分のことはいつも最後の最後になる。団長が自分の専門の報告書を最後まで書けないのと同じですね。

2010年11月11日木曜日

915:流石に眠い

今日は世銀(ワシントン)とのメール対応で2時に起きたものだから、流石に眠い。午前午後会議があったので何とか緊張感で持ちこたえていたが、既に夕方6時半でだるい。年ですね。

午後の会議はドナーと省との会議。NGOのオフィスで開かれた。

あんまり中身のない会議(いつもそうだが)だったが、以前から手を上げたいことがあったので今日実行した。

会議開始と終了時に行う祈りである。クリスチャン国だから比国などと同じで会議であれば誰かがボランティアで祈りをすることになる。

水の祈りを二つ用意して、2回祈りのメッセージを読んだ。

結構好評でしたね、ビックリ。局長らやアフリカ開銀まで何人かがメールで文章送ってと依頼された。2つの祈りは水の利用に関する祈りで、アメリカのあるNGOが作ったものを当地の事情に合わせ修正したものだ。

クリスチャンならではの祈りで、水に対する感謝がこめられている。カトリックとプロテスタント両方に使えるようになっている。ある局長は「エホバの証人」の指導者的な信者だけど大丈夫かね。

明日明後日も大事な会議がある。早く寝よう。ただし、今から寝ると朝方早くに起きちゃうね。

そうそう、以前一緒の職場にいた後輩の消息が入った。一人はもうコンサルは辞めて奥さんと中華料理屋を開店させた。もう一人は母校の博士課程で学び始めたとのこと。

偶然だが、僕の会社から半径100m以内に二人の居場所があるんですね、これが。なんかの因縁じゃないの、とビックリ。コンサルを辞めていく後輩が多くなったね。中華屋にはぜひ行きたいものだ。

2010年11月10日水曜日

914:Obama in Indonesia

今日は世銀とのメールやり取りのため2時に起きて何とか対応した。今は5時。

外も白々と明けてきた。徹夜勉強のようだ。

BBCからは、ジャカルタからオバマ大統領のインドネシア大学での講演の模様が入ってきた。

ネシア語をちょっと入れて無難なスピーチだった。名門インドネシア大学は主に文系の大学であり、英語を理解する学生も多いと思う。ちなみに、理系では、バンドンのバンドン工科大学がトップである。

以前も書いたが、ここ20,30年の英語力の変化は目覚ましく、インドネシアも仕事上ネシア語を知らなくてもOKだ。逆に馬国は若者の英語力、特にマレー人はどんどん低下しているのが気になる。仕事にも影響があるほどだ。

公平に評価したら、やはり馬国の方が平均的な英語力はインドネシアより相当高いと思うが、昔のレベルを知っているので低下している印象が強い。インドネシアはまさに逆で昔ひどかったから今のレベルにびっくりだ。

アメリカの大統領が、

「サラマレクン」

というのも云うのも時代の流れだね。

この後は、韓国や日本も立ち寄るらしい。どんなスピーチをするかお楽しみだ。

913:外タレの出稼ぎシーズン到来

クリスマスが近づくと町の風景も変わってくる。

北米では家々にイルミネーションが輝く。日本でも流行りだ。

比国では飾り用のランタンが道端で売り始める。

さて、まだ11月上旬だが、南部アフリカの当地ではクリスマスの雰囲気は全くない。

ところ変わればだ。

南アの衛星放送ではクリスマスシーズンに向けて、アメリカのシンガーの来るらしい。所謂外タレの出稼ぎが始まるようだ。

Beach Boys

Duran Duran

Back2Cool

なんかが来るようだ。Beach Boysは僕が最も好きなグループで、ビートルズより好きだったね。アメリカン・グラフィティーでは、まだ人気はなさそうに描かれていた。

もう相当の年齢じゃないのかね。南アあたりではまだ商売になるようだ。

昔はアフリカやトルコの仕事を終えて年末クリスマス前に帰国する時はヨーロッパの都市でクリスマス用のオーナメントを買って帰る習慣があった。

最近はもうヨーロッパ経由は駄目だから、せめて南ア・ヨハネスの空港で何かクリスマス用品があれば買っていこう。あるかなあー、とちょっと心配だが。

今、BBCに久々ミシェル・フセインが出ていた。韓国のソウルに出張中だ。国際会議の取材だね。彼女も消えてしまったかと心配したがまだいるようで安心。日本人の大井さんは頑張っているけど、まだ女性のチャームとしなやかさが足りないね。どうしましょうね、と言っても手立てはない。

912:帰国まで2週間余り

今日も暑い日で参った。4時には蒸し暑いオフィスからホテルに退散した。まくりの緊張感が出てきた。30年コンサルやっていて締め切りに間に合わなかったことは1度もないのだが、最終コーナーを回るころの緊張感はいつもある。武者震いですね。

さて、今週は大事な会議が目白押しだ。

結局、最後の2週間で報告書を仕上げることになりそうだ。いつものことですね。

多種多様な案件のフォローがあるので、それらが偶々重なってくると大変だ。まあ何とかなるだろう。

ある局長からは、最近買ったトヨタ車の取扱説明書を訳してって言われるし、専門家を何と思っているのか分からない。断るのも悪いので引き受けたが、全頁では相当な量だ。そこで、ネットで探すとそういう英文のマニュアルがちゃんと手に入ることが分かったし、トヨタにメールを出して入手可能なら教えてねとメールを出した。何とか手に入るだろう。

ネットの有難さと云えば、最近ネットでアメリカ映画のシナリオがタダで手に入ることが分かった。昔は洋書屋で映画のシナリオが本になっているものを買っていたが、今は便利だね。大概の名作は手に入る。英語のお勉強には持ってこいだね。ちょっとしゃれた会話のシナリオは役に立つんですね。

今、BBCでハードトークをやっている。相手はトルコのアブドラ・グル大統領。中々英語が出来るね。元大学教授だったし、教養がある感じだ。カイセリという中部の出身で、確かイスタンブール大学出身だね。右派だが、親しみやすい雰囲気を持っている。トルコも行きたいなー。アフリカは文化や文明に深みがないのでつまらないこともある。自然だけは豊かだけどね。

さて、新嘉坡のラーメンが出来たので食べるか。

2010年11月9日火曜日

911:Best LIFE Nature Project 2009

ECのLIFEプログラムが選定した自然保護の優秀プロジェクトが発表された。詳しくは報告書参照のこと。下記にサマリーを転記する。

The LIFE Nature component of the LIFE programme co-funded a total of 1,028 projects between 1992 and 2007, with a total budget of more than €1 443 million. For the LIFE+ funding period, 2007-2013, a further 84 LIFE Nature projects have already been approved, representing a total investment of €224 million. To help improve the dissemination of LIFE Nature project results, the LIFE Unit decided to identify and reward those best practice projects with the highest potential for transferability. This, second Best LIFE Nature Projects exercise, is the product of an identification and evaluation process based on a set of criteria developed by the LIFE external monitoring team in collaboration with the European Commission.

A total of 23 projects were selected as ‘best’ projects, with five awarded the title,
‘Best of the Best’ (see table). The projects selected were drawn from across the EU-
27 and contribute to LIFE Nature’s main objectives: supporting the implementation of the EU’s Habitats and Birds Directives and the establishment and management of the Natura 2000 network of sites.

Scoring of completed LIFE Nature projects was initially launched in the summer of 2006. Since then, projects are technically assessed by the LIFE Unit’s external monitoring team, provided by the Astrale consortium. For the current best projects exercise, the monitors ranked all the projects that had ended by December 2009 to produce a first list. The final selection was then undertaken by the Member States, under the coordination of Julijana Lebed Lozej of the Slovenian Ministry of the Environment and Spatial Planning. Projects were marked according to the following criteria:

• Short-term improvement in conservation status (max. 30 points)
• Short-term leverage effect (additional resources mobilised) (max. 10 points)
• Long-term sustainability of improved conservation status (max. 30 points)
• Long-term leverage effect (max. 20 points)
• Long-term regional / national / international impact (max. 10 points).


The actions of the selected projects range from the targeting of individual species
listed in the Habitats or Birds Directive to Natura 2000-site-based projects (on a
single or multiple sites) with actions targeting several species and habitats.
Species targeted by the Best Projects 2009 included the Atlantic salmon, crested newt, marsh fritillary and Crete and Cyprus endemic plants, and several birds species
(seabirds, Lanner falcon, lesser white-fronted goose and Azorean bullfinch) , as well as several grasslands, forest, wetland and river habitats.

fronted goose and Azorean bullfinch) , as well as several grasslands, forest, wetland and river habitats

The 23 Best LIFE Nature projects 2009

Species

Scottish Salmon UK (*)
CRETAPLANT Greece
BALTRIT Estonia
ASPEA Denmark

Birds

BIARMICUS Italy
EAGLELIFE Estonia
Anser-Eur Finland
PRIOLO Portugal (*)
AQUILA HELIACA Slovakia
IBA MARINAS Spain
IBAMarinha Portugal
ZEPA eléct. Aragón Spain

Wetlands

Tiroler Lech Austria (*)
WEIDMOOS Austria (*)

Albuera Extremadura Spain
Donau-Ybbs Austria
MEDPONDS Greece
RRBI Ireland

Grasslands

Kinnekulle Sweden (*)
Vattajan dyyni LIFE Finland

Forest

Forest-Alp NATURA 2000 Romania
GreenBelt Finland
Comanacy Cyprus

(*): best of bests

910:WOL in Washington, D.C.

1960年代後半から80年代にかけて人気だったDCのラジオ局WOLの黒人DJの物語、

Talk to me (2007)

を見た。東部のことはあんまり知らないが、60年代の黒人英語の感じが中々出てていいね。

60年代の音楽もとても懐かしいし、当時のジョニー・カーソンの話術もいいね。

昔、東部にいた知人が、煙草の「Lark」を買おうと黒人の店員に言っても絶対に通じないんだよな、と悔しがっていた。彼も東部では英語で相当苦労したそうだ。黒人の英語はリズム感がないと分からないんだよね。

60年代だからまだまだ黒人が社会的に認められてない時代。本音で語りかける彼のDJが超人気だったようだね。日本までは流石に伝わってこなかった。

Talk to meとはDJがリスナーとの電話で語りかける時に使う。

本音を引き出すことができればプロフェッショナルだね。コンサルも同じ。形式的でセレモニーのようなPCMじゃあ駄目だよね。心に火を灯すことができなくても本音を引き出せれば上等だ。最近はプロのコンサルが少なくなったように感じる。語りかける技が欠落しているね。何とかならないかね。

909:PCMワークショップの無力さ

PCMがプロジェクトで採用されてからもう10年は経っていると思う。

僕自身はPCMには全く関心が無い。知り合いの中には、講習会など受けてPCMの資格を取っている者も何人かいる。彼らの活動も間接的に知っているし、専門を忘れて、PCMにどっぷりつかった者もいる。

プロジェクトでPCMワークショップを何回か見ているが、流石にPCMは凄いと感じたことは全くない。問題分析の課題の設定が余りにも雑駁で、本質的な課題を抽出して参加者全員で共有する手法としては馴染めない。

それでもPCMが採用されるメリットは何なのだろうか?

英語で喧々諤々議論できない日本人にとっては便利な道具かもね。議論して、本質的な課題をあぶり出し、さらけ出していき纏めていくより、参加者の思い付きな考えを書いてもらってペタンコ、ペタンコ張ってもらえば、後で纏めるのは楽だね。ただし、本質的な課題が出ない薄っぺらの発想だけでは無意味だね。それに極端に単純化させるプロセスでは、参加者を幼稚化させる。それと参加者に対して、実施者に都合のいい課題を誘導尋問するがごとく示すいい加減さも目立った。課題設定が間違っていたらどうするんでしょうね。まさに誘導尋問だね。

今日も久々参加したが、余りの幼稚さに改めて落胆した。コミュニティーレベルの住民に対するものだったら多少課題が鮮明になるんでしょうがね。

新規案件の導入の意味と具体の支援内容を絞り出すことには全くなっていなかった。

PCMはプロの計画屋には不向きだと改めて痛感した。

お遊び、イベント的なものだね。利害関係者としての立ち位置や係りが明確になってこないのも欠点だ。

以前より流行が覚めたとは云え、まだまだやってるんだね。10年経ったらもう少し進化してほしいが、ISOと同じで廃れていく運命を感じる。女性ならしょうがないが、男性が専門性を捨ててまでどっぷり浸かる代物ではない。計画論が全く展開されない。

専門を捨てちゃった知り合いは結局専門性はなかったんだね。コンサルを劣化させることは不幸なことだ。

仮に、ファシリテーターがかなり優秀だったらPCMも意味あるかも。技術士と同じで資格だけではプロにはなれないね。

2010年11月7日日曜日

908:”希望のない人生”という検索

このブログも社会運動のつもりもないし、いつ死んでも家族への遺言と思って書いているけど、気がついたら雑駁なブログも900を超えるまでになった。怠けもので3日坊主な小生にとっては奇跡としかいいようがない。

奇跡と云えば、この間、水理地質の専門家(?)が15年経ったハンドポンプ付き深井戸が動いていたのに感激して、「奇跡だ!!」と省との会議で言っていた。隣近所の普通のおじさんだったらいいけど、専門家が言っちゃーいけないね。持続的な維持管理のことを真面目に考えていないし、出まかせな発言としか思えない。専門的なことを英語で理性的に説明できないんだね。雑談するために公費で出張しちゃいけないね。

さて、検索トレースではどんなキーワードでアクセスしたか分かるが、今日は

”希望のない人生”

という意味ありげな検索で本ブログをご覧なった方がいた。そんなことを書いたつもりはないが、250である悲惨な映画を紹介し、希望のない人生という表現を使った。それがヒットしたらしい。

検索された方の心理的なご事情は分からないが、何かのヒントになってくれれば幸いだ。このブログは人生相談じゃないけどね。

希望はあるが、なぜか実現しそうでしない人生は僕自身まだ続いている。現実はかなり不確実性が高いけど、了見があればいいんじゃない。成り行きで。

907:カウチで読む(その2)

いよいよ帰国まで3週間。コンサルのまくりの時だ。夏休み最後の宿題をやる感じだ。

と云って、怠けているわけではないが、何せアフリカ人を相手に仕事をしているから相手のペースも勘案し作業は緩やかに流れる。

焦りは禁物、しかしクライアントには仕事をしてなんぼで報酬を頂いている。プロのコンサルタントとして納得できる成果がないと首だ。

そんな中、昨日今日とで文藝春秋の9,10月号を読んだが、流石に2日目には面白そうな記事だけしか読まなくなっている。飽きっぽいかもしれないが、日本語の文章自体英語と比べると曖昧だし、パンチがないね。だから1日でお腹いっぱい。刺激的な文章がないしね。

さて、そんな中、10月号で見つけた名言は、数学者の森毅さん(亡くなられたようだ)のお言葉。

「ボーっと過ごさないといけない。」

「人生はやり直しがきく。」

「人間は間違ってもいい。」

「精一杯が良いことではない。」

怠け者の小生にとってはまさに珠玉の名言だね。まあ部屋に閉じこもっていてはいけないが、世間の常識や傾向に囚われずに進んでいく感じはいいね。

906:Situation secured.

日本にいるとWOWOWは良く見ていて、アメリカのTVシリーズでは、CSIとかCold Caseなど刑事ものが特に好きだ。

時どき、高2の長女が一緒に見ていて、彼女も結構ハマっている。僕が海外にいる時でも一人で見ているらしい。女の子でもハマるぐらいいいんですね、これが。

Cold Caseも2003年からもう7年続く人気作。主演のキャサリン・モリスも華奢で可憐だけどいい刑事役をこなしている。美人だしね。もう40歳は超えてると思う。

彼女が主演した、

Mindhunters

をさっきまで見ていた。04年作だからコールド・ケースが始まったころに重なるね。30代前半だけど初々しいね。オハイオ州出身らしく、英語が変わっててチャーミング。美人は得だね。

アメリカ人はFBIのプロファイラーものが好きらしい。事件が解決すれば、特別捜査官らが叫ぶ、

The situation is secured. Situation secured.

がカッコイイね。

905:コンサル株価の変動(過去1年)

8時からDsTVでいい映画が始まるのを期待して待っている。

その間、コンサルで上場している3社のここ1年の株価変動を見てみた。以前も書いたが、3社が面白い変動をしている。敢えて社名は伏せる。



3社の変動を赤色、青色、緑色で示して、1年前を100%として無次元化して比較したものである。

マイクロ的には若干違うが、概ね今年5月までは3社の変動にはあまり違いが無い。

赤社は国内が堅調なのか5月以降はそれほどの下降は見せない。

緑社は5月以降急激に落ち込むが、7月以降上昇傾向に転じている。

さて、青社だが、現在まで急激な落ち込みが続いている。

その会社の規模や業種によって同じコンサルでも全く違う変動を見せるのは興味深い。

さて、今後は??

2010年11月6日土曜日

904:今日の名言

名言って好きで、いいなと思う言葉は必ず書きとめている。英語がほとんどだけどね。

このブログでも、副題は2回目だ。コンサルの報告書でも表紙の裏には一言名言を入れている。誰も気に止めなくてもいい。自己満足である。

さて、文藝春秋9月号を読んだ。得られた名言は以下の通り、

1.スーパードライ開発進めていたころのアサヒビール社長樋口さんの朝礼での言葉

「みんな心配するな。おまえらの夢を語れ。夢を実現するのは俺の仕事だ。チャンスは貯金できない。行くぞ!」

こういう社長さんは今いるかね。

2.立川談志が落語協会から脱退し、弟子の志の輔に云った言葉と、色紙の言葉

「落語家の了見さえ持っていりゃ、何やったっていい。」

「人生 なりゆき」

子供たちにいいたいね。思慮と分別があればいいさ。

3.ニューヨーカーのハロルド・ロスの言葉

「編集者は自分でいいと思うものしか活字にしない。それをいいと思う読者がどれくらいいるかによって、その雑誌の価値は決まる。」

プロの意気込みだね。

4.Jリーグ創設した川淵三郎の名言

「時期尚早とい人間は100年たっても時期尚早という。前例がないと云う人間は200年たっても前例がないとう。」

確かに。言ってみたいけど、それを言う立場じゃないのが残念。

903:世銀の情報公開動向

我々コンサルが海外で調査活動する際、当然他のドナーの動向を調べることになるがこれが中々難しい。

世銀事務所に行って資料を見せてくださいと云っても当然門前払い。だからと云って入手しないと意味がない。そこで相手国政府サイドからゲットすることになる。それでも見せてくれないのが、

覚書

だ。相手国政府との覚書は我々コンサルでも中々見ることができないし、セクターレビューも一部しか公開されないことが多い。

小生も既に水省の中にいて1年半。世銀の報告書だけでなく、覚書やセクターレビュー報告書はゲットしているから世銀の動向はほぼ完全に掴んでいる。彼らに会って情報くださいというおとぼけな質問や依頼はしない。

このブログでも何回か書いているが、世銀に対して情報公開を強く求めてきたのが、BICである。

その影響もあってか、情報公開されてこなかった覚書も最近公開されるようになった。大きな進展である。

ところが、非公開時の覚書と公開されている覚書を比較するとやはり書きっぷりは以前の方が強烈だ。公開されると分かると自然と内容にも慎重さがでてくる。しかし、非公開時のものを見ることが無ければその比較もできない。

覚書に小生の名前がでてくるのも時代を反映しているね。世銀が日本人に情報を求めるのも世銀の情報収集力に陰りが出てきたのかもしれない。今こそ、日本人のコンサルが台頭するいいチャンスなんだけどね、如何せん内向きのコンサルばかりでは勇敢な戦士がいない。

902:カウチで文藝春秋

海外出張も帰国まで1カ月になると加速度的に時間が過ぎる。すでに3週間になった。今回は中間的な一時帰国だが、コンサルは中間報告書も作成するため、いよいよ報告書作成に入ることになる。

洗濯が終わり、洗剤を確認したが、後3回するにはちょっと足りないか。

朝飯を食べて、地元のコーヒーを飲み、昨日届いた文藝春秋9月号を過去にちょっと戻るような雰囲気で読み始めた。

そう云えば、親父も日曜には横になって文藝春秋を読んでいたなあと思う。あの頃は親父も若かったから、

文藝春秋

中央公論

世界

の3冊だったと記憶する。親父も段々年を取るに従って、最後は文藝春秋だけになった。

ノンポリ(この言葉も死語だね)だった僕は、文藝春秋だけは偶に読むことはあっても他の二つは中を見ることすらなかった。自分で買う書籍は殆ど英語だったから、気が狂っていたんでしょうね。今でも二重人格的なところがあって、日本語と英語では性格が全く違うのが自分でも分かるし、心理学的にも面白いと思う。

こうして、久々文藝春秋を手にすると、やはり自分も日本人なんだなあとつくづく思う。日本語の活字に飢えていることもあろうが、日本人としての独特の価値観も持っていることを知ることとなる。

価値観の大きく違う途上国での仕事は面白く日本人的な価値観からはいつも離脱しているが、日ごろ忘れている日本人としてのアイデンティティーも失ってはいないことを再確認できる。

帰国したら実家の親父やお袋にまた会いに行こう。80歳を超えているから海外出張中に亡くなることはいつも想定している。出張中に何かあっても帰国できるかどうか分からないから、日本にいる時に会っておかないと最近は特に思う。それでも会えば、二人とも相変わらず元気だし、二日酔いになるほど親父と飲んでしまうから、直ぐ安心してしまう結果となる。

戦前、戦中、戦後を生き抜いた二人のど根性はいつもすごいなと感心する。僕らは平和ボケでずっときているから弱いよね。せめて海外の悲惨な途上国の現状を体感することで修行するしかない。

妻が時どき実家の親父にお酒を買ってくれているのだが、親父は飲まずに僕が海外から帰って遊びに行くまで取っておいてくれる。親心というのは有難いね。

901:妻からの小包届く

いやー、まだまだ暑い日が続く。タクシーのロドリック君によれば南部でも降雨が始まったらしい。南から雨が降り始めるんだね。月末には中部で雨が降る始めるとのこと。今日はラーメンがなくなったので、彼のタクシーでインド系のスーパーに行ってみた。お馴染みの今野ラーメンは品切れだし、お馴染みのインドネシアのインドミーもなし。その代わり、新嘉坡のKOKAラーメンが5種大量にあった。50個買う。

ホテルに帰ると小包が届いていた。10月13日に出した妻からの国際小包で、文藝春秋の9,10月号と山本周五郎の「ながい坂」の上下文庫本が入っていた。28日に当地の郵便局に届き、5日に配送されたことになる。3週間だね。長い道程だ。

国際郵便では怒りの経験があったことは以前書いた。当地の郵便局の不手際でインクカートリッジが郵便局からホテルまで配送されず、という事件が第1回目の派遣時に発生した。国際郵便に何度クレームしてもシカトされ現在に至っている。いい加減なお役所体質だ。去年の7月の事件であった。あれから1年半近くたっている。当地の郵便局の不手際だが、ジュネーブ協定上日本の郵便会社からクレームする手続きを取るのだが、面倒くさいので会社内でたらい回しされている。まだ解決されていないので、クレームし続けるつもりだ。自宅近所の大宮西郵便局や国際郵便、お客様サービス全体でのシカトは許されざる対応である。サービス業を営んでいると云う意識はゼロ。

さて、日本語の月刊誌や小説もここ何カ月も読んでいないので楽しみだ。パソコン上で文章を見るのも慣れたが、紙で読む感じはいいね。

妻の計らいにあらためて感謝ですね。

2010年11月5日金曜日

900:総合的な水資源管理ですか?

日本の水資源管理については知見がない。日本の水資源管理はお金、人材、物が潤沢に投入されてきたので、海外の途上国には適用できないのではないかと大雑把に思っている。

今日入ってきた情報だが、野村総研が作成している。

タイトルは、

「総合的な水資源管理の必要性と鍵となる未使用淡水資源の活用」

である。特集:水ビジネスの地平線―Blue Goldというシリーズだと云う。

2040年の未使用淡水資源の活用と総合的な水資源管理を論じている。

内容は論じるほどのものでない。総合的な水資源管理と云う発想が分からない。参考文献は全て和文だ。総合的な水資源管理の定義もない。

水ビジネスの地平線って何ですかね。それと、ブルーゴールド???

野村総研って三菱総研とともに日本を代表とするシンクタンクだからそれなりの権威があるんでしょうが、水に係る論文を始めてみたし、その内容があまりにも世界のすう勢と合わないので不可思議である。

以前、あるIWRMのセミナーに参加したが、知り合いのコンサルが勇敢にも、

「日本にIWRMってあるんですか?」

と質問してた。会場の人はあまりの過激な質問にビックリしていた。答えはなかった。

答えのない質問ってあるよねえ。

899:小渕さんの奨学金の反応

現場から戻ってメールをチェックすると案の定2人から奨学金に興味ありとの反応があった。

かんがい局長と計画局のシステム分析専門家だった。

流石にかんがい局長は目ざとい。計画局はある意味閉職だから反応がいいのは頷けるね。

かんがい局長は前水供給局副局長で去年は一緒に案件形成をやった仲だ。当時の水資源副局長も同じだが、お二人とも首尾よく今年局長になった。ある意味、同志が出世するのは気持ちがいい。二人にはいずれ直ぐ局長になるから準備しておいた方がいいよと以前から云っていた。

さてと、かんがい局長も誰か有望な若手を紹介してくると思っている。まさか自分が応募するわけはないね。計画局の若手は女性だが省唯一のシステム分析官だしね。両方支援することもできる。多分水分野と云っても専門は全然違うだろう。二人出して、一人受かれば儲けもんだ。

最貧国の優先度が高いし、女性も優先度が高い。かんがい局長も女性職員を考えている可能性もある。

後は、応募文書の作成のテクニックがある。推薦状も重要だ。

こういうプロポはお得意だから小生の支援も活きるかもしれないね。

彼らは英語も出来るし向学心があるので、それなりのプロポを書くだろうが、思い込みとか思い入れがUNESCOの最新の傾向にマッチしないと受けが悪い。その辺のことを助言することにしよう。

本チャンの仕事ではないが、これも技術支援というキャテゴリーに入るね。人材育成の一環でもある。何しろ日本の資金だからODA関連であれば何かしらの優位性はあるかもしれない。

兎に角、チャレンジしたい職員が二人いるのは有難い。

明日は水供給局長らと最終的な内々の協議に入る。まあこっちが最重要課題だ。

898:久々の現場

現場踏査という表現が好きだ。現場に足を踏み入れて調査する感覚がいいね。コンサルでも昔はJBICさんに出向した先輩がいたが、彼と一緒に調査すると、現場視察という表現を使う。

クライアント側にいたせいかね。コンサルが視察するようになってはお終いだ。彼も知らぬ間に会社から消えてしまったがまだコンサルをしているんだろうか。まさかクライアント側にいるわけないね。

今日の調査は支援だが、段々と水省スタッフの反応が良くなってきた。良くなったというのは正直ベースで主張する方が出てきたからだ。女性職員だが、いつもは他の意見に頷くことだけだったが、正直ベースで発言するパッションがでてきた。いいねー、こういう対応は。これを引きだすのがコンサルタントの仕事の一つである。情報収集作業は別にできる。

帰りは現地人の二人と車内で雑談。この雑談からもいろいろいい話を聞くし、3人で冗談を言って帰途に就いた。この人なら裏話を言ってもいいな、という雰囲気を作るのも大事だね。裏話を聞かないととんでもない報告書が出てしまう。関係するコンサルもまだ複数の情報源からいろいろ聞いているらしいが、どれが本当か分からないでいる。そりゃそうだ。彼らにはある程度情報がまとまったら、話を聞きましょうと伝えた。大体全てのことの実情を伝えることができるだろう。

視察ではない、踏査を実践する意識がコンサルには必須だね。心の中に踏み込んでいく熱意と情熱が伝わらないと相手からは事実が引き出せないからね。

2010年11月4日木曜日

897:小渕さんの奨学金(UNESCO)

故人である小渕元首相の名前がついた奨学金のことをUNESCOのニュースレターで知った。こういうものがあるんですね。下記に転記します。

UNESCO/Japan Young Researchers' Fellowships Programme (UNESCO/Keizo Obuchi Research fellowship Programme

2011 Cycle - Reinforcing its belief in "people building the next era", the Government of Japan offers 20 fellowships per year, for the eleventh consecutive year, to be awarded to deserving candidates from developing countries, especially the least developed countries (LDCs), who are eager to undertake research on one or more of the topics listed below. The aim of the fellowships is to support innovative and imaginative post-graduate research in four areas of development of particular interest to UNESCO.

(Deadline for the submission of applications: 7 January 2011. Please see the announcement letter of the programme which is available in:English, French, Spanish and Arabic)

Fellowship application form


A. INTRODUCTION

UNESCO designed the project "UNESCO/Keizo Obuchi Research Fellowships Programme" (UNESCO/Japan Young Researchers' Fellowship Programme) in the framework of the Japanese Funds-in-Trust for the Capacity-Building of Human Resources which was established in November 2000 by the Government of Japan to enable UNESCO to give impetus to research in four areas under UNESCO's Priority Programme Areas.

B. OBJECTIVES OF THE PROGRAMME

The UNESCO/Keizo Obuchi Research Fellowships Programme (UNESCO/Japan Young Researchers' Fellowship Programme) funded under a Japanese Funds-in-Trust for the capacity-building of Human Resources will aim, in particular, to impact on capacity-building and research activities in the following areas:

1. Environment (with particular attention to Water Sciences);
2. Intercultural Dialogue;
3. Information and Communication Technologies; and
4. Peaceful conflict resolution. No other research topics will be considered.

C. ELIGIBILITY

Applicants, a maximum of TWO from each applying National Commission, must meet the following general criteria:

1. Candidates under this Programme must be post-graduate researchers, already holding either an M.A. or M.Sc. degree (or equivalent) and wishing to pursue research work abroad (preferably in their own region) with a view to enhancing knowledge in one of the four specific fields mentioned in paragraph D.1 below. Thus, those who are in the process of completing their Master’s degree must have completed it PRIOR to taking up their Fellowship.

2. Candidates must be persons of high intellectual promise who may be expected to make significant contributions to their country on return.

3. Candidates must be no more than 40 years of age. Thus, applicants born before 1 January 1971 will not be considered under the Programme.

4. The selected Fellow must carry out the research under the auspices of an academic supervisor in a host institution. Confirmation of acceptance from the academic supervisor is imperative.

5. Priority attention will be given to:

* Women
* Candidates from least developed countries (LDCs)
* Palestinian researchers

6. Candidates must be proficient in reading and writing the language of instruction in the proposed country of study/research.

7. Applicants must be in good health, both physically and mentally.

D. CONDITIONS FOR APPLICATION

1. Domains of research(a list of Suggested Sub-themes for research is provided in the announcement letter):

• Environment (with particular emphasis on to Water Sciences);
• Intercultural Dialogue;
• Information and Communication Technologies;
• Peaceful Conflicts Resolution.

2. Duration of proposed research:

minimum: 3 months
maximum: 9 months

3. Closing date for receipt of applications: 7 January 2011

4. Possible date of commencing research: Anytime from September 2011 onwards

5. Deadline for termination of research: December 2012

6. Place of study: In one or two countries abroad

It should be understood that upon termination of the Fellowship, the beneficiary must agree to return to his/her home country so that knowledge acquired may be put to good use in local research and training programmes.

7. Study arrangements:

Research must be carried out under the auspices of an academic supervisor in a host institution

8. Application Procedures
NOTE: Please refer to the list of invited Member States who are eligible for this fellowship offer.

All applications must be submitted with the required documentation on the UNESCO Fellowship Application Form. Each Member State may nominate candidates a maximum of two (2). It is the National Commission’s responsibility to select the two candidates whose applications it wishes to submit to UNESCO. The application(s) should reach the Fellowships Programme Section, UNESCO, 7, Place de Fontenoy 75352 Paris 07 SP before 7 January 2011 midnight and an advance copy may be sent by fax to: 33.1.45.68.55.03. or by Email to: a.zaid@unesco.org/l.zas-friz@unesco.org

The application must include the following attachments:

(i) The UNESCO Fellowship application form duly completed in duplicate. Two recent photographs (obligatory) should be included with the form.

(ii) Certified copies of degrees or diplomas (including transcript of grades) in duplicate. Proof of having obtained a Master’s Degree must be included.

(iii) A letter of recommendation from someone familiar with the candidate’s work.

(iv) A host institute’s letter of acceptance (i.e. the institute that has accepted the candidate for work should she/he be selected for a Fellowship). This letter of acceptance must indicate that the host institute confirms its willingness to provide the relevant research facilities required by the candidate in the chosen field of specialization.

(v) The certificate of language proficiency (on the UNESCO form) duly completed in duplicate for the language of the country of study (should this be different from the candidate’s mother tongue) issued by an official authority.

(vi) A detailed description, one to two page(s) (maximum), in either English or French, of the research work for which the candidature is being put forward. The research proposal should cover the following points:

• Why? The concrete nature of the proposed project’s contribution to the fields listed in paragraph D.1 above; its innovative, original aspects; and the scope and purpose of the research project. The candidate should demonstrate the reasons the theoretical and practical knowledge or training acquired at the host institution would be beneficial to her/his on-going research project.

• What? The expected results or impact of the research project being undertaken.

• How? Describe the proposed arrangements for conducting the research.

• Where? The proposed country where research will be undertaken (one to two countries maximum) and the name and address of the host institute.

• When? The timeframe explicitly stating the proposed starting date and the suggested duration of research which should be of three (3) months minimum and nine (9) months maximum.

• How much? A detailed budget estimate indicating the resources required for the candidate to undertake the proposed research. The amount should be determined according to the proposed duration and place of research (between US$6,000 to US$10,000). The amount should not exceed US$10,000. All figures must be shown in US dollars and must be included on a separate page. The amount indicated should cover, exclusively, the international or domestic travel costs for the approved itinerary and personal subsistence abroad, etc. (The object of this Programme is to provide research fellowships so it is considered that in most cases tuition fees will not apply). Applicants should be realistic in compiling their proposed budgets, and consider that an average of US$1,000/US$1,800 per month for accommodation and meals (including local transportation and incidentals) should not be exceeded. Applications where funds requested are judged to be excessive in relation to the objectives and importance of the project are likely to be considered for a smaller grant.

(Note: The following costs are not eligible: computer or equipment purchases; publication costs; attendance at conferences, unless a case can be made that such attendance is an integral part of the research and would make a direct and significant contribution to the outcome of the development of the research project.)

UNESCO and Japan attach the greatest importance to originality and quality. Consideration will be given only to well-planned research proposals which demonstrate innovation, imagination and relevance, and which promise to contribute to knowledge in the four specific areas mentioned in paragraph D.1 above.
Files which are incomplete or which are received after the deadline for application, as well as candidatures that do not meet the requirements mentioned above, will not be taken into consideration.

E. FACILITIES OFFERED BY UNESCO/JAPAN

The Fellowships financed by Japan and administered by UNESCO will consist of the following:

• A maximum amount between US$6,000 to US$10,000 will be awarded to selected candidates. The amount, to be paid in two or three instalments, is intended to cover research costs only, and will not be negotiable.

• No other costs will be considered and grants will be neither extended nor renewed.

F. SELECTION OF BENEFICIARIES

A Selection Committee made of experts in the four areas listed above will make recommendations for the final decision of the Director-General of UNESCO. Applications will be judged on the basis of the merit of each application and its pertinence to the UNESCO/Japan Young Researchers' Fellowship Programme.

Selected candidates will receive a Letter of Award.

Candidates who have not been informed of their selection by 1 September 2011 should consider that their applications have not been approved in the selection process.

G. DISSEMINATION OF INFORMATION REGARDING THE RESULTS OF THE RESEARCH UNDERTAKEN UNDER THIS PROGRAMME

Once the Fellowship has expired, the beneficiaries will be encouraged to disseminate the results of their research. No prior approval of UNESCO will be required for publication of a scholarly paper resulting from research done while benefiting from the UNESCO/Japang Young Researchers'Fellowship Programme. However, the Fellow will be asked to acknowledge UNESCO, the UNESCO/Japan Young Researchers' Fellowship Programme and the Government of Japan in their paper as having provided support for the Fellowship and the Fellow will be required to send a copy of the report and/or printed article to the Organization for information. It should be emphasized that UNESCO has no obligation to publish the scholarly papers and no allowance will be provided for that purpose.

Selected beneficiaries will be required to submit an interim and a final report describing the results of the research undertaken. Fellows will be required to send UNESCO a one-page summary with their report that will be reproduced later in a leaflet and disseminated widely by UNESCO.


Project Document: UNESCO_JAPAN Young Researchers Fellowship Programme 2011 Cycle -Announcement letter (in English-French-Spanish).pdf
Announcement date: 03 Sep 2010
Deadline for applications: 07 Jan 2011

896:ネットニュースの怪

海外にいるとワイドショーや週刊誌を見ることができないので、ニュースの詳細が分からないでストレスを感じることがある。

新聞やNHKが見られる国はまだいいが、それでもまだ分からない点があったりすることが多い。ここアフリカでは新聞やNHKは見ることが稀だから、興味を持った記事の粗さが気になることが多い。

以前は、中大理工学部教授殺害事件があったが、ネット記事の不完全さが気になった。特に殺人事件とかは中途半端な情報だけなので、テレビっ子で3面記事が好きな小生にとっては不満なんですね。

今日のニュースでもあった。第一報だからしょうがないが、怪事件的なにおいがする。

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シンガポールの邦人変死、現地の男を逮捕
読売新聞 11月4日(木)0時53分配信

 【ジャカルタ=林英彰】シンガポールの警察当局は3日、野村証券社員で同国に留学中だった稲田剛知さん(30)が変死した事件に絡んで、シンガポール人の男(41)を殺人容疑で逮捕した。

 稲田さんは10月23日、同国の中華街の路上に倒れているのが発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。打撲痕などがあったため、警察が捜査していた。

 外務省などによると、稲田さんは、同社の留学制度を利用し、シンガポールで経営学修士号(MBA)の取得を目指していた。

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何が不可解かと云うと、

1.中華街の路上で「変死」って、どういう意味?打撲痕が変死なのか。

2.シンガポール人の男を逮捕したというが、通りすがりの物取りの犯行(別の記事で容疑者逮捕の前では所持品はなくなっていないという)だったなら、容疑者逮捕があまりにも早い。知り合いだったの?容疑者との関係は?仕事或いはプライベート?飲み屋の客と経営者、或いは女性がらみ、あるいは同性愛者?

3.証券会社の留学先がシンガポールですか。確かに国立シンガポール大は有名ですけど、欧米じゃないんだね。アジアの経営学でもあるのか。

4.何か事件の複雑な背景が臭うんだけれど、多分この記事の続報はネットではないんですよね。

こんな感じだから、消化不良になるんですね。

殺人事件と云うのは事件としては最も興味深いし、人の心の深淵に触れることができるので面白いね。コンサルでも馬国で刃傷沙汰で嵌められた電力会社系コンサルの人がいたが、どうしたかね。タイでは警察官の奥さんと仲良くなり過ぎで殺された人もいたね。

マニラ、サイゴン、バンコックあたりは要注意ですね。まあそういうことが出来た昔と違って今は日当が激減しているから危険は寧ろ少ないかもね。若王子さんの誘拐犯が24年ぶりに逮捕という記事もあったけど、これも情報が少なくて不満だね。反政府関係ではないという噂もあったしね。

895:コンサルさん、しっかりしてよ

かなり前だが、偶々営業がいなかったので関心表明を出した後に、業務指示書をクライアント本部に受け取りに行った。

クライアントさんも忙しいんでしょうね、渡された資料の中に内部文書が紛れ込んでいた。コンサルとの懇談会の事前資料だった。コンサルの問題点が箇条書きで沢山書かれてあった。最後には、コンサルに伝える時は言葉を選ぶようにと注意書きされていた。こんな内部資料が紛れ込んでいましたよ、とお伝えする暇がなかったのでそのままにしていた。意図的に紛れ込ましたのかね。今でも分からな。

さて、本ブログでもコンサルの不手際というか情けなさは書いている。

当地に来て3つの調査団が来たが、やはりコンサルの情報収集能力の劣化が目立つ。23年も最大手コンサルで鍛えられると中小のコンサルの素人的な動きが気になってしようがない。

今回は事前と云うことで役務のコンサルがお二人だが、カウンターパートに質問することがあまりにも雑で事前のお勉強の成果がない。質問して正確な答えを得ようとする発想がないらしい。兎に角、クライアントの前で一生懸命やってますという表明でしかない。C評価ですね。

それと質問の内容と相手の職位がちぐはぐだ。聞いたところでまともな答えが返ってくるはずがない。もっと事前に情報を得て整理し、それを基にさらに深く探るプロ意識がない。中小コンサルってこんなことでも仕事になるんですかね。鍛える先輩や上司もいないのかね。

これじゃー、報酬額が下がっても業界全体として反論できないよね。困ったものですね。

コンサルはカウンセラー的なアプローチをしないと情報は得られないんだよね。質問票なんて作っても絶対にまともな情報は入るわけがない。お医者さんや弁護士さんとも似ているね。年収は比較できないけど。

894:ホテルのM&E

まだまだ暑い日が続く。風邪を引いたらしく昨日は早く寝て、朝には回復した。今回のアフリカ出張では風邪を引くことがあっても悪化することがなくて幸いしている。寝ることが一番の治療だ。マラリア蚊にも刺されていないのでラッキーだ。知り合いのコンサルはマラリアにかかり、さらに突発性難聴にもなってしまった。

さて、今泊っているホテルも3回目の長期滞在であるが、クレジットカードやドルは駄目で現地貨しか受け付けない。だから定期的に前払いしないと、レセプションで大量の現地貨を数えることになり大変不自由だ。係りの従業員もプロ意識がないので手際が悪い。銀行で得た新札を数千枚数える馬鹿馬鹿しい作業をするから笑ってしまう。銀行で何度も数を確かめていることを留意しないんですね。これまで数が間違ったことはないし。それに数えるのが信じられないくらい遅い。

それでいて、ホテルのコンピューターに入金のデータが数カ月も入れていないという不始末をする。こちらは領収書を持っているのでいいが、いつお客がチェックアウトしてもいいようにするのが常識だが、その常識がない。今日は同じ過ちをレセプションがするので、声を荒げて怒ってしまった。

仕事上、M&Eの支援をしているが、こうした民間のホテルでもこの始末だから、政府機関じゃM&Eのお粗末加減は当たり前だ。過去、現在、将来という時間軸で仕事をしていない。数年前のことでも忘れるし、将来のことは全て未定なんですね。お金も人材も物もないという国では、今を生きることで精一杯なのかもしれない。

こうした文化的、社会的な側面を考慮しないと、開発や管理は成り立たないかもね。

M&EからM&Cという発展もあり得ないし、プロジェクトからプログラムと云う進化もないね。

2010年11月2日火曜日

893:桂花ラーメンも低迷か

関東における地方ラーメンの進出を思い起こせば、高校生ぐらいまで遡るかな。

高校の近くに札幌ラーメンチェーン店が出来た。一度も行ってなかった。その後、大学生になってから新宿歌舞伎町付近をふらつくことになって、初めて地方ラーメンの出店であった、「桂花ラーメン新宿店」に入ったことがある。あの当時は文藝春秋の東京名店マップが出たころで、他にはグルメ関係の情報はなかった。

桂花ラーメンは熊本ラーメンだけあって九州のとんこつ味でチャーシュウの厚切りにビックリした思い出がある。通い詰めるほどではなかったが、記憶は鮮明だ。

その後はご当地ラーメンの東京出店は当たり前になり、桂花ラーメンのこともすっかり忘れていた。

あれから30年以上経って、桂花ラーメンの再生法申請のニュースが今日入った。

価格競争が激化する中での老舗の経営は大変だったんだね。

コンサルもどうなるんでしょうね。老舗が潰れることはないと思うが、暗雲が立ち込めている予感がする。

892:ロシア語でアクセスですか

今日も暑い一日だった。5月より暑いかな。高原とは思えない。雲の発生も多くなり、やはり雨期の到来が近いのだろうか。10月から11月、12月は未経験なので予想がつかない。

さて、今日は明日の協議対応で省側の調整をした。最後まで目が離せないのは省側の対応は悪いためである。事務次官から局長、そして担当者まで最終の調整をした。担当者も局長や事務次官から指示されているが慣れていないため支援する。これをやらないとうまくいかない。アジェンダまで教えることになる。

水面下の調整は目立たないが遣り甲斐はある。竜馬が長州と薩摩の間に立って動く感じだね。誇張し過ぎか。

ロシア語でのアクセスが多いことを本ブログの統計で今日知った。ロシア語まではちょっと対応できないんですね。中央アジアに行った時、英語の限界を知った。ロシア語も中央アジアなどに長期で行くんだったら学ぶ必要性は感じていたが、ブログではちょっと無理だね。英語の文章でも参考になればいいが。

それにしてもロシア語のキーワードで検索されるとは驚きだ。ロシア語は一切書いていないんですけどね。僕自身が持っているロシア語の本はクリッキー・メンケルの水文計画の本だけ。これが中国、北朝鮮、ヴェトナムまで翻訳されて広まっていることは案外知られていない。