2011年10月16日日曜日

1317:タイの大洪水

タイで最初に仕事をしたのは、あの大導水計画のコクインナン導水計画であった。

96年であったと思う。レソトとトルコの出張から帰国し、すぐ参加した。三祐コンサルの樋口副社長が団長だったね。古き良き時代だ。

メコン河支流のコク川とイン川をパイプラインで結び、ナン川支流まで導水し、チャオピア川の流量を増加させ、バンコク周辺の水利用に寄与する計画である。あれから15年たっても実現はしていない。

ナン川周辺を回ったときは雨期で洪水による湛水地域が広がっていた。バンコクまで流下するまで確か1か月以上かかると言われている。だから1か月単位で水収支すると現実的ではなかった。

今回のタイ大洪水でも北部地域のダム貯水池からの放流のピークは1週間以上経ってバンコクで現れる。

気候変動と異常洪水の関係はこれまでにもタイでも予見されていたが、現実のこととなったようだ。80年代には、チャオピア川の洪水湛水防御計画もPCIさんとか建技さんがやっていたと思うが、60年に1回という広域洪水事象は対象としていないかもしれない。

大学院の同期が26日からバンコクに観光で行くそうだ。26日までに収まるかは微妙な状況だ。アユタヤの水没というのも滅多にないことだから面白いかもしれない。ただし、道路が利用できればの話だ。

身の安全だけには気を付けてくれればと願っている。

2011年10月11日火曜日

1316:2010年海外コンサルトップ50

会社の上司がにこにこしている。

何ですか?と聞くと、主題のリストを見せてくれた。

なるほど、そりゃうれしいのだろう。

トップ50もあまり変わらない。しかしよく見れば変化は大有りだ。国際開発ジャーナル紙の論評も素人丸出し。アルバイトが書いているようだ。こんな分析じゃーね。ENRの記事を参考にしてみたらいかがであろうか。

よーく見ればいろいろ分析できるんだけどねえ。

09年のリストのことも去年書いたが、今回も分析は書けない。営業戦略だしね。

トップ50に載っていないある会社がある。

I社。

合併以来、低迷している。一体海外部門が残っているのか?

別のI社も勢いが良かったが、その勢いも陰りが出てきたのか。会社経営は難しい。

受注額が5億円を超えるかがまず第1段階。

10億円を超えれば、業界ではそれなりに大手かもしれない。

コンサル業界なんてその程度の規模だ。

まあ会社経営には関心がないので、野心家にお任せしよう。

人材が豊富で自由闊達な会社は伸び率がいい。今のところ、C社かな。測量屋のK社も意外と伸びている。

来年も上司が笑うように頑張ろう。

2011年10月10日月曜日

1315:やはり郡山2中が全国制覇

予想通りというのはこういうものだ。

今年はテレビで見ていたが、郡山2中の実力は本物である。4年連続金賞の快挙だ。

清泉女子もミサ曲で勝負したが、やはり郡山2中は混声合唱の良さが前面に出ていた。

さすがだね。

東北ブロック大会より出来が良かったし、課題曲の段階でも他校より良かった。自由曲のグレゴリア聖歌も素晴らしい。

さて、連休もおしまいだ。

2011年10月9日日曜日

1314:国内コンサル事情2

3連休も作業が続く。いろんな宿題とかクライアントに対して誠意をもって対応する。

さて、国内コンサルの社長さんからメールが届く。

国内コンサルの状況はゼネコンと同じで大変なようだ。悲惨な状況が分かる。

特に下請け会社は悲惨だ。元請会社の非情な対応に泣いている。

今は少し上向きになっているようだが、7月あたりまでに多くの下請けが閉業したりして人材がいないそうだ。まさに蟹工船だ。

海外は円高という状況で、儲けは薄い。大プロジェクトを受注したというニュースもから騒ぎだ。受注高なんて今更意味がない。

貧乏コンサルである小生も細々とやっていくしかない。精々、1ドル76円の効果で海外の買い物をするくらいの楽しみで満足しよう。

海外移住なんていうのも現実味を帯びてくる時代であろうか。

2011年10月6日木曜日

1313:Stay Hungry. Stay Foolish.

スティーブ・ジョブスという天才が亡くなった。うちの奥さんがテレビ速報より早く知らせてくれた。

アップル・コンピューターを仕事で使い始めたのは、1982年か83年だと思う。そのころコンサル会社でアップルを使うところはなかった。

表計算とワードだけだったが、びっくり仰天の作業効率だったことを覚えている。そのあとは、マッキントッシュ。86年くらいか。

88年以降になるとJVサブ会社が真似てマックを使うようになった。現場で使っていたマックのレーザープリンターは100万円したかな。

95年ころにウィンドウ95が出て、インターネットが使えるまで、会社全体でマックが使われていた。

アップルを創設したスティーブ・ジョブスの恩恵を仕事的に受けていたのだ。

アメリカはいい悪いは兎も角天才的な人材に溢れているようだ。

日本のコンサルってもう天才は見当たらない。70年代にはいたように思うが、その天才性はコンピューターソフトとか報告書でしか知りえなかった。

彼の2005年スタンフォード大でのスピーチの最後の言葉が主題である。

そういう風に生きていると知らず知らずに会社という組織からは外れてしまう。

それでも信念を貫くことができれば本望だ。つらいこともあるけどね。

余談だが、本ブログのアクセスでは、全体の数パーセントの方が、マック、IPod、IPad、IPhoneなどからだ。

2011年10月5日水曜日

1312:水管理の歴史という本

学生時代には、水理学の歴史という翻訳本を読んだことがある。昔の土木学科では、水文とか水資源とかは講義がなかったのだ。

さて、UNESCOからIHPの本として「水管理の歴史」という本が出た。

まだ読んではいないが、目次だけ見てもなかなか興味深い。UNESCOらしいいい本だ。

下記に目次を示そう。偶にはプロジェクトに直接関係ない本もいい。実際、各国での作業でもその国の水資源開発管理の時系列的なレビューは大事な作業ではある。案外、大変な作業なので関心なしというコンサルも多いが。


Section I
INTRODUCTION
WHY WATER HISTORY?

Section II
HISTORICAL TRANSFORMATIONS OF WATER MANAGEMENT: A PUNCTUATED, CO-EVOLUTIONARY THEORY
Early Artificial Irrigation
The Age of Water-Lifting Technology
The Age of Water Industry: Antecedents and Consequences
The Age of Water Industry and the Making of Europe
The Age of Water Science and Modernity
Managing Water in a Time of Crisis

Section III
CHANGING PARADIGMS IN WATER MANAGEMENT
The Spiritual Religious Paradigm
The Aesthetic Recreational Paradigm
The Scientific Paradigm
The Ecological Paradigm
The Hydraulic-Engineering Paradigm
The Financial Economic Paradigm
The Managerial-Governance Paradigm
The Legal-Ethical Paradigm

Section IV
HYDROPOLITICS AND WATER HISTORY

Section V
WATER GOVERNANCE AND SOCIET Y: INTO THE FUTURE

Section VI
WATER WISDOM IN A TIME OF CRISIS: THE ETHICS OF COOPERATION

Section VII
VALORIZING WATER HERITAGE

2011年10月3日月曜日

1311:National Azabuって知ってますか?

1982年ごろだったか、うちの奥さんと広尾に行くと必ず行くスーパーが、

National

だ。アメリカのスーパーそのもので、お客は殆ど欧米人。有栖川公園の傍。その先には、旧文部省傘下の統計数理研究所があったと思う。

アメリカ文化を味わうスーパーだったね。1990年代に子供を連れて行って以来、行っていない。

今日は妻と娘がいろんな大学のキャンパスを見に行くとのことで、広尾に行くならぜひNationalに行ってねと頼んだ。

娘は感激していたようだ。まさにアメリカ文化だしね。

お土産で、

Reader's Digest

The Wall Street Journal

のアジア版を買ってきてくれた。

二つとも最近は全く読んでいない読み物だ。後者は時々機内で読むかな。前者はこの20年全く目にも触れていない。昔はこれで英語のお勉強をしたものだ。

昔々は、

Psychology Today

National Geographic

と一緒に読んでいた。この3つ読んでいれば、勉強しなくてもTOEFLで楽に600点は取れたのだ。

Nationalの本店である麻布店も1962年創業。妻が言うには相当老朽化が進んでいて、近々別の場所に移すようだ。次の出張が決まったら行ってみようと思っている。

娘がどこの大学に進むか知る由もないが、広尾でお食事という設定もあるね。

余談だが、昔々ニューヨークタイムスの日曜版が1週間遅れの航空便で洋書屋で売っていて、値段は1万円だった。分厚いアメリカの日曜版を読みたかったが、さすがに1万円じゃね。手が届かなかった。

2011年10月1日土曜日

1310:国内コンサル事情

昨日は、久々元いた会社の同僚と飲む。

5人のうち今も在籍しているのは一人だけ。中華屋の店長も元の会社の後輩だ。

7時からだったが6時半から飲み始めた。店長から国内コンサルの現状を聞く。最大手コンサルの国内水部門の下請けをしている先輩の会社も苦しいらしい。先輩はずいぶん前に退社して起業。今までは結構下請けの仕事で儲かっていた。今は下請けの仕事も激減。廃業の危機に瀕している。

そういえば、何人か別の同僚も国内で起業したが、悲惨な状況。海外コンサルに転向した同期もいる。水文関係で国内コンサルをしているある社長も最近会社を閉めた。

国内は非常に大変な状況のようだ。

さて、昨日の宴会も11時半過ぎにお開きとなったが、JRの駅が人であふれている。山手線や中央線など不通。人身事故の影響らしい。すぐタクシーで上野に向かったがすでに最終電車も終わっていた。

こういう時はすぐ諦めて上野の定宿ビジネスホテルに入った。

朝まで飲む元気もなくなったか。あと1週間で57歳となる。