2012年2月29日水曜日

1336:saneamiento e hygiene

衛生にあたる英語としては、

sanitation

hygiene

がある。

water, sanitaion and hygiene

をWASH

として使う例はUNICEFである。

ある日本人の方が、sanitationとhygieneどう違うんでしょうね?

と言っていて、今度専門家に聞いてみると言っていた。

答えは簡単なのだ。

前者は、公共衛生施設などハードな意味合いがある。後者は、身近な行為(たとえば手を洗ったり消毒したり)や状況としてソフトな意味合いがあり、簡単に言えばきれいにすることを意味する。エチケットでもある。

日本人も英米人も意外とこの意味の違いを知らないのは不思議だった。

西語を使う人は大体この違いを理解しているのは面白い。

世銀のオフィスに行った帰りに、この違いを通訳の人に聞いたら、ちゃんと答えていた。

2012年2月25日土曜日

1335:Peluquería

金曜。

報告書作成の4日目である。若干遅れている。

森林再生プロジェクトの財務分析を入れたためだ。

水資源から流域保全、そして森林再生プロジェクトの財務分析まですることになった。

森林や林業とは無縁であったが、57歳で初めて林業に立ち向かう。

因果なもんですね。団長なら林業や森林再生の専門家に依頼すればいいことだが、一人調査団ではそうもいかない。

しかし、面白いものだ。

FIRRは17%とでた。いいね。

CDMなんかに惑わされるよりましだ。

昨日行った床屋さんは日系人。

日本で理容師の資格を取ったと申されていた。

海外では通常ホテルの美容院とかバーバーに行くが、今回は日系人コネクションで行くことになった。

さて、土日で後れを挽回しないとね。

再来週には、また大規模ダムの見学と森林再生プロジェクトの良例を見に行くからだ。

最終章の落としどころまではまだ長い。

2012年2月24日金曜日

1334:El cumplimiento de las leyes y reglamentos

報告書作成の2日目である。

実際はかなり前から書いていて、すでに80ページほどは書いている。異例のことだが。

しかし、目次の内容はまだまだあり、さらに追記することが多々ある。

今回の報告書で難儀なのは、法令の整理である。

中央アジアの某国でも経験したが、大統領令や省令がやたらに多いことだ。法律だけでも腐るほどあり、調べると関連する大統領令や省令がでてくる。

一般にこの国では、法令の遵守は期待できない。法令自体があまりにも簡単に作られることもあろう。

法律家ではないので、なかなか関連性が分からなかったが、2か月半もいるので何とかまとめられるようになった。

しかし、守られない法律を並び立てても意味がない。

重要な法令を整理して関係づけてまとめてみよう。

2012年2月23日木曜日

1333:Un mes para volver a casa

いよいよ帰国まで1か月となった。

昨日、目次案を作成し、今日まで予定通りに進んでいる。

こういう過程が大好きである。

概ね、2週間程度の期間で作業完了する予定だが、今回は2週間程度早めの日程で終了することを目指している。

ローカルコンサルの作業を監査する立場だが、彼らは10日程度遅く作業を終了するので、とりあえず当方の作業を終了させ、彼らの中間進捗を仮レビューし、彼らの作業終了時の成果をチェックし、レビューの修正加筆して帰国とする。ちょっと変速的。

今日彼らの進捗と成果過程を聞いたが、どうもお粗末なことになりそうだ。

具体のことは書けないが、彼らも経験のないことを適当に理解してやっているように感じる。西語のできない小生を言葉でごまかそうとしているが、それは絶対に許さない。

厳しいコメントをして帰ることにする。

帰国まで1か月はいつものことながらあっという間に過ぎる。

お土産も買っておかないとね。ハバナのお菓子がいいね。

明日は床屋さんに行く予定だ。日系のおばさんがいいよと推薦された。

2012年2月21日火曜日

1332:Sushi de Alcatraz

そこは広大なアメリカ大使館の裏にひっそりと建っている。

表札もない。古ぼけた2階建てのビルだが、人の出入りも少なく、一体どんな事務所なのだろうかと思えるほど静まり返っている。

事前に会う約束をしているので、いつも通り入り口の受付で会う相手の名前を告げた。

ガードマンは職員用の名簿を探している。探すほど無名の人ではないと思っていたので、いぶかしく思った。

何度探しても見当たらないと言う。まさかねえ。

隣の部屋から魔法使いのようなおばさんが出てきて、その人は2階だと言う。2階の部屋まで暗い廊下を魔法使いについていった。

ドアをノックしても反応はなし。

おかしいね、さっきまで電話していたのに。

仕方なく、入り口まで戻る。

1階の奥にいたはずだという話があり、ガードマンが先に行きドアをノックすると、会うべき人が出てきた。

その人はその機関ではかなり古株だから、ガードマンが知らないはずはないのだ。おかしなことが起こっている。

その方はずっとその機関で働いているが、今は「幽閉」されていると言われている。

幽閉というのもおかしいが、幹部からある意味嫌われ、首にはならずに左遷させられているそうだ。

そういう事情の方々が何人もひっそりと仕事もなく居る事務所だと言われている。

アルカトラス。

さすがにその方は事情通。昔のことをよく知っている。かなりの情報が得られた。

不気味な事務所に幽閉されていても自信たっぷり。ちょっと呆れた。

話の途中で今読んでいる本を紹介された。

Suzanne Visserの

Sushiという題名のサスペンス(2007年)

1997年、東京赤坂で起こった猟奇事件。人間を切り刻み、寿司のように。。。。

幽閉された仕事場で猟奇事件の本を読んでいる。

さすがに、アルカトラス・オフィスと言われる雰囲気があるね。

映画ハンニバルのようだ。

1331:Tamaño óptimo de la presa

Aさんのブログはたまに拝見しているが、ダムの最適規模について思いがけない考えを示されていてびっくりした。

「普通ダムは,高くすれば高くするほど経済性が良くなる,それをコントロールするのは,ダムサイトの地形地質と水没移住の規模です。ラオスのナムニエップを日本工営が規模縮小した時も,私は随分気を使いました。ダムサイトというのは,その国にとっては大きな財産なのです。それを小さくしろというのは,大変な話なのです。」

なるほど、ダムサイトと水没移住規模ですか。

何か忘れてませんか?

水文。あるいは長期的平均流量の推定と利用水量と貯水容量の関係。

これらをまず検討し、徐々に上記の条件などを入れて最適規模を絞り込んでいく。経済性をコントロールするのは水文というのが普通ではないのか。

普通といういい方が微妙だけどね。

若手のダム計画屋には誤解を与える可能性があるかも。

普通、タイやベトナム、中南米などでは、利用水量がかなり大きく設定され、その結果ダム高即ち貯水容量が過大になっているケースが多い。まれに、長期的平均流量を超える容量になっている間違いを起こしているケースもある。

最適ダム高の決定は、いわゆるパレートオプティマムであり、平均流量の7割程度になることが多い。長期的平均流量を考えずに、とにかくダムは高い方がよろしいという発想も昔はあった。

水文屋はいつまでたってもダム屋の補助なんでしょうかね。

2012年2月20日月曜日

1330:Historia de la inmigración japonesa

NHKプレミアムでブックレビューを見ている。特集は、

「蜩の記」

いい作品らしい。帰国したら読んでみよう。紹介本では、

「二流小説家」も良さそう。

こちらに来てから電子図書を1冊頼んでいる。珍しいことだが、日系移民入植当時の話なので急遽手に入れた。移住公団の方が書いた本は珍しい。作者の息子さんですか、とホテルの経営者の方に言われたのにはびっくりだった。

東京の本社からも日系移民の現状について書いてくれとも言われているが、ちょっと時間を下さいとお願いした。今回は西語からの情報収集が大変なので、書いている暇がないというのが理由だ。

とはいえ、こちらの日系移民社会のことは非常に興味もあり、いずれじっくりと書こうと思う。

特に興味深いのは、ハワイや米国の日系2世の時代が太平洋戦争前なのに対して、この国では、今まさに進行中ということ。たくさんの2世に会うと、戦前のハワイや加州などの日系人と会っているような錯覚に陥る。

通訳のKさんは都会派だが日本語のレベルが非常に高く、帰米二世のようだ。入植地の二世世代も同じように西語と日本語を同じように操るが、日本語の方が得意だと言っている。

同じ二世でも西語中心に暮らしている日系二世も多く、日本語は会話程度。3世になると日本語ができないことが多い。農牧省のM氏も全く日本語はできない。彼のような日系もアメリカには多かった。話し方やしぐさに日本人的なところがないのも同じだった。

実際、通訳ができる日系人が激減している。いずれ日系人の通訳はいなくなる可能性が高い。

困ったことに英語ができる日系以外の現地人がいないので、これから大変だ。

今回の出張で、日系社会の移行期に入っているのを観察する幸運を得たのだった。

1329:CNN en Español

ここのホテルは日系なのでNHKプレミアムやネットTVでの民放も見れるので、それはそれでいいのだが、やはり英語放送は入っていないのは不自由だ。

以前はBBCも少しの期間見れたが、画像の映りも悪く見る気がしなかった。

CNNは中南米向けの西語だけ。

大好きなCNNまで西語化されちゃうのはちょっと残念でもある。

こうして数か月間英語を聞くことも話すこともないと多少はストレスだ。

作業中にパソコンに入れてある英語の歌を聞いていて、やっとこさ馴染の言葉に触れて安心する始末である。

ここに来て数か月たったが、英語を話す人に会ったのは1回しかない。

政府機関や大学でも話す人は全くなし。

国際機関に勤める若い女性が話せたが、通訳の人に聞くと、彼女は首都にある英語学校に何年か通っていたとのこと。それでもちょっと実力は低いかな。お勉強家だけどね。

特別、英語を学ぼうとしなければ習う必要がどうもないらしい。周りの国ですら西語やポルトガル語だから、英語のニーズはゼロのようだ。

英字新聞ですら全くない。

ネット時代だから問題はないが、こうして英語の全く通じない国は南米では普通らしい。

ブラジル国境の町に先週行ったが、そこではポルトガル語が普通で、西語は2次的らしい。この国の人も住みにくいそうだ。英語よりポルトガル語が優勢というのも面白い。

ボンディア、ってポルトガル語ですからね。

1328:Chipa

首都から1時間ほど国道を走ると、この国のおなじみの伝統的パンが売られている。

中年おばさんたちの売り子がユニフォーム姿(ミニスカートが不釣り合いだが)で売っている。若い女性はいない。

この1時間程度のところというのがミソである。首都を離れる場合、トイレ休憩という意味もあるし、首都に着く手前1時間程度も最後の休憩ポイントである。

さて、伝統的パンは「チーパ」と言われる。町でも売られるし、家庭でも作られているのだろう。

アルミドン(キャッサバ粉デンプン)、ゆでマンディオカ(ゆでキャッサバ芋)、チーズ、卵を混ぜて牛乳でこねてオーブンまたはオーブントースターで焼いたものらしい。

チーズの酸味が強く、生地も硬いため、最初は馴染めなかったが、滞在が長くなるにしたがって、現場に行くときは必ず運転手に買ってねと頼む。朝早くごはんなしで1時間ぐらいのお腹には最適だ。

メキシコに長くいた妻に尋ねてもチーパは知らなかったので、この国独特なのかもしれない。

赴任した国の食材や食事に慣れるのは大事なことだ。風土に合ったものがおいしいのだから。

ベトナムなどでよくあることだが、コリアンダーになじめない日本人が多い。これが続くとベトナムそのものが嫌いになる。嫌いになって、病気なって帰国する方も少なくない。

食べ物が気に入れば、その国も好きになる。

2012年2月19日日曜日

1327:Sr. Y ha desaparecido.

1か月ほど前に元同僚のY氏と偶然会った。話したのは20年ぶりか。

彼も同じホテルに滞在していた。

ある水力発電所事業の監理のために、時々日本から派遣されている責任者(?)であった。

ちょっと関連するので、雑談しようと一度会った。それっきり忙しく、まあ最後に帰る直前にまた飲みましょうと約束していたが、そそくさと逃げるように彼は帰国したようだ。

あんまりいいことなしだったようだ。詳しくは書かないことにしよう。事業がうまく進まないことはよくあるのだ。

お互い大人だし、プロ中のプロのコンサルタント。立場は違っても堂々と会える器量がほしいものだと、ちょっと感じた。日本では最大手のコンサルタント会社も地に落ちたものだ。

それだけ社員は大変なんだと「お気の毒様」という哀れを感じてしまった。

今は激動の時代。それだけに会社にしがみついていくしか道はないのだろうが、コンサルタントとしての勇気や気概を失っては仕事をする意味がない。

その前に、正義感だけれど、それがありすぎると会社から追放される。しかし、追放されるほどの「勇者」でなくてはいけないのだ。個人の力量が期待されているのだ。会社名で実力は測れないさびしい時代だ。

目が死んでいる弱虫さんたちの会社では廃業がふさわしい。ちょっと言い過ぎだけどね。

アルフォンソ久保田豊さんが泣いているだろうね。

2012年2月18日土曜日

1326:プレガリア

昨日はI公団の調整局・貯水池および保護区部保護区課にお邪魔したが、課の入り口にさりげなくアシジの聖フランシスコの祈りが張られてあった。

自然と共に生きたフランシスコの精神と自然保護には共通点がある。

さすがに世界一のダム発電所の貯水池・流域を積極的に保全する公団の熱意と哲学が伝わってくる。

それでもやはり資金の豊かさも関係しているとは思うが。

Oración Sencilla de Francisco de Asís

Oh Señor, haz de mi un instrumento de tu paz:
Donde hay odio, que yo lleve el amor.
Donde hay ofensa, que yo lleve el perdón.
Donde hay discordia, que yo lleve la unión.
Donde hay duda, que yo lleve la fe.
Donde hay error, que yo lleve la verdad.
Donde hay desesperación, que yo lleve la esperanza.
Donde hay tristeza, que yo lleve la alegría.
Donde están las tinieblas, que yo lleve la luz.
Oh Maestro, haced que yo no busque tanto:
A ser consolado, sino a consolar.
A ser comprendido, sino a comprender.
A ser amado, sino a amar.
Porque:
Es dando, que se recibe;
Perdonando, que se es perdonado;
Muriendo en Ti, que nacemos a la Vida Eterna.

Francisco de Asís

1325:アスタ・ルネス

ブラジル国境からアルゼンチン国境まで戻る。

午前中は、県庁と公団で協議。いい成果が昨日から続く。

お昼はどこにしようか?

結局、うまいシェラスコを食べさせるレストランに。

interlagos grill

巨大な人口湖傍だからこういう名前がついたのだろう。

満席である。隣では公団の定年退職者のお別れパーティーが開かれている。いい感じのお別れ会に見える。

シェラスコももう4回目。食べ方を覚えた。10種類ほどの部位をちょっとづつためし食い。

うまい部位が見つかれば、それが来たら食べる。どうもこういう食べ方がよさそうだ。

それでもたくさんはいただけない。1か月に2回ぐらいが限界だ。

ブラジル国境の町も活気があるが、あんまり住みたいとは思わない。人種のるつぼで、犯罪のにおいがする。

南米一の密輸と違法製品生産の町とも聞いている。

5時間で、わがホテルに到着。

この町はのどかでいいね。

作業は明日にしよう。2月末までに報告書を書く予定だ。

2012年2月17日金曜日

1324:ラス・ティラピアス

ホテルに4時に入る。

今日は早朝から現場に向かう。まずは、C県庁での面談。多くの具体の質問に環境部長が詳細に答えてくれた。事前にローカルコンサルが面談し情報を得ていたはずだったが成果がなく、小職が直に面談することになった。

守秘義務があり具体は書けないが、まさに新情報のオンパレードだ。ローカルは、調査の意味を理解していない。

2番目の協議はI農協。その前にメノニータ系の食堂でお昼。

レストランの名前は、

Las Tilapias

だ。養殖したティラピアを出している。ボイルしたものとから揚げした2種がある。

どちらもうまい。ビュッフェで一人9ドル程度。周りのお客はほとんどメノニータである。普段農場なので見かけない彼らが家族と一緒に集まっている。壮観だ。最近はメノニータも俗化して独特の服は着ていない。アメリカやカナダではアミッシュという宗教的な自給自足の集団であった。

午後のI農協でもいい情報を得た。

理事長ら幹部も40代。日系2世であり、熱気が伝わってくる。

ここでもローカルコンサルが得ていなかった重要な情報を頂いた。

農協のスーパーで飲み物を買ってホテルに向かった。

大豆畑の入り口にある小さなこぎれいなホテルである。

無線LANもタダだし、快適。

夕飯まで作業をしようか。夕飯は定番の日系食堂。

一通りの和食がいただける。

大豆の刈取りはまだ本格的ではないらしい。本番はこれからだ。

明日は、ブラジル国境の県庁に向かう。

2012年2月16日木曜日

1323:カフェ・ハバナ

今日の天気予報では午後に雨が降るとのことだが、5時を過ぎてやっと雲行きが怪しくなってきた。

まだまだ真夏が続く。

ランチ後の時間にカフェに寄ることもある。

旧市街は寂れて、新市街の大規模ショッピングモールに洒落たカフェが多い。今日は隣国から進出したカフェ・ハバナのお店に行った。国家電力庁付近の出店だ。

この店の売りは甘ーいお菓子。コーヒーとお菓子1個のコンビがいい。

店に入ると東洋系の女性陣がいた。数人いると韓国系だとわかる。

常に一緒の通訳の方が、

「移民じゃないですね。たぶんKOICAのボランティアでしょう。」

なんで分かるの、と聞くと、

「ここの韓国系移民の女性は外ではこぎれいにして必ずお化粧するんです。」

なるほど、鋭い観察だ。

KOICAのボランティアも80人ほどいるらしい。

アフリカでも協力隊の団員の人が数人で、都市の高級レストランでお食事しているのを見たことがあるが、彼らも時には文化的な食事もしないとね。

ホテルに戻ると、磁気カード式のカギが紛失したことに気づく。

オフィスに忘れたことを期待しながら、ロビーで新しく作ってもらった。

明日から1泊で1か月ぶりに現場に行く。県庁を2か所、農協、イタイプ公団環境事務所を回ってくる。

大豆畑もほぼ刈取りが終わっているだろうか。

2012年2月15日水曜日

1322:イミグランテ コレアノ

帰国までかなり日数があるが、今回は報告書作成開始は早かった。

通常だと帰国前の2,3週間から書き始めるが、今回は2か月以上前から少しずつ書き始めている。

兎に角、作業範囲が膨大で2,3週間では終わらないだろうという推測があった。

なぜか。

西語の文献がほぼ95%だから、英語にしたり、最終的に和文にする時間のロスを考える必要があった。

予想通りかなり時間がかかる。すでに3分の2は書き上げたし、最終的な結論も出している。

さて、今日は韓国人の経営する食堂でお昼を食べた。ここの韓国料理はまさに韓国の家庭料理でソウルの下町で食べているような錯覚に陥る。ここは南米なのに。

お客はすべて韓国人。

彼らは近くの商売人かビジネスマンだろうか。

帰りに韓国人経営の食材店と隣のパン屋に寄った。

日系人のお店より品数が多い。韓国からコンテナ船で大量に運んでいるのだろう。アフリカの韓国人商人もそういうことをしていたと思う。

カップヌードル、ブラジル産のインスタントコーヒーなどを購入。

パン屋の出来はかなりいいらしい。僻地の日系人入植地でも売れているそうだ。まさにに日本の食パンである。

韓国人の移民はほとんど都会の自営業。南米で稼いで、メキシコ、そしてアメリカに向かうようだ。辛抱強いね。

この首都でも日系より韓国系の方が多いが、韓流スターのような風貌をした韓国人は一人もいない。

そういうものですね、現実は。

2012年2月14日火曜日

1321:コロニアス・ウニーダス

今日の作業は、この国の土地所有制度のまとめ。

小規模農家の半数以下が土地を所有していないという統計がある。彼らは土地所有の申請中とのこと。不思議なことだ。こうした統計をどう判断しようか。

さて、農協の話。

水資源に係ってきて31年。農協の活動を調査した経験は今までほとんどない。全国、地域、流域ごとの水資源開発あるいは保全計画には係っているが、民間セクターの一つである農協の活動をちょっと見たのは、比国のビコール川流域だったと思う。しかし、あんまり詳細には検討していない。単なる水利用組合だしね。

なぜなら、一般的に、農協が流域開発や保全に積極的に係る能力や熱意がないからである。

この国はちょっと事情が違うらしい。

農協が組合員に対して流域保全のための植林事業を財政的に支援している事例があるからだ。それだけではなかろうという予感があり、調べた。

農協が係る38個の流域保全計画が出てきた。さらに、農協連合会がFAOや林野庁と共同して全国的な森林再生計画を発表している。

農協の収益の一部を公共的に使うことが法律で定められているようである。

その最先端を進んでいるのが首題の農協なのだ。

彼らの活動には、資金面が豊かということ以上に、ある種の「哲学」を持っているように思える。

ある人が言っていたが、この流域単位で開発し保全するという考え方は日系入植者の経験を基にしているのだそうだ。

ますます、興味が出てきた。日本人の知恵がこの南米で活きているのだろうか。

帰国前には、現地を訪問する予定だ。

陸域、水域、そして湿地帯を入れて「流域」なのである。

水土の知、と日本では言っている。

アフリカで新たに全国水資源開発管理計画調査が開始されようとしている。係るコンサル各社(4社)に果たして「哲学」はあるのだろうか?

あることを期待している。その哲学を現地で移転してほしい。

2012年2月12日日曜日

1320:エンパナーダ

当地に来てしばらくは朝ごはんをホテルで食べていたが、マンネリもあり量も多いせいか食べる気がしなくなった。

そこで、毎朝国家電力庁のオフィスに向かう途中、エッソのコンビニでエンパナーダを買ってオフィスで食べる。

中南米あるいはスペインならどこにでもあるミートパイである。

当地ではいろんな種類があり楽しい。

一番好きなのが、牛肉と卵入り。チキンはちょっと味が弱い。

窯で焼いたものと油で揚げたものがあるが、好きなのは前者。

歳をとったせいかエンパナーダ一個で朝はちょうどいい。

昼は車両があるので、和食、中華、韓国などアジアンテイスト。

特に中華のハッピー・スターは最高で、横浜中華街並のうまさ。南米でもこの味がでるのはすごい。

小汚い韓国焼肉店の焼肉定食もいける。ソウルの下町かと思える店内。

和食もあんまりうまくはないが、ちゃんぽんだけはうまい。行けば必ずちゃんぽん。

土日の作業も順調だ。お昼はやはりエンパナーダで軽く。

こうした生活もまだまだ続くが、花粉が飛ばなくなった頃には帰国だろうか。

1319:ボンディア

ここ何か月かずっーと南米である。

31年コンサルしていて初めての南米というのは普通だ。

とにかく世界は広いし、案件も腐るほどあった。1度でも中南米の案件にアサインされれば経験者となり次もというケースがある。

僕自身は、アジア、アフリカ、中近東など、すべてそういう形で経験を積んでいった。だから南米経験はなかった。ずっと行きたいと思ってもいたし、妻が帰国子女でスペイン語が堪能。そういうこともあって1度はと期待したが今までなかった。

だから西語の能力なしで生活や仕事で英語を使う機会がゼロである。こういうのは案外初めてだ。

ロシア語圏と同じような状況である。ストレスでもある。

しかし、言葉は何とかなるものだ。通訳さんがいる。

膨大な西語は機械翻訳で英語化できる。これは最高に便利。

アフリカと違って文化もある。

ハバナというカフェも気に入っている。

ブラジルの影響が強く、おはようはボンディアだ。しゃれてるね。

ネットテレビでフジテレビを見る不思議。12時間差で朝夕がちょうど逆転。

娘の大学受験もそろそろ終盤だ。アフリカの時は二男の受験だったね。

1318:3か月半ぶりのブログ再開

去年の10月以来しばらくお勉強中のためこのブログは閉じていた。

仕事に集中するためと、少し休憩してプロのコンサルとして新たに進んでいく修業のため、ブログを閉じていた。

仕事も順調に進み再開を決心した。

何となく、久々落語を聞き、そう感じたからだ。

この3か月で面白い展開も出てきた。

またいろいろ書いてみたい。