2012年11月15日木曜日

1464:Always on the go

神風解散とエコノミストは表現したが、昨日の解散宣言は見ていて感情的なものだった。理性的な意思決定とは言えまい。

このブログの名称は、良きガバナンスのための持続的な意思決定に向けて、だが、政治にも適用できまいか。 さて、案件も徐々に出てきている。総論を言えば、テクニカルな内容よりも、よりソフトでプログラム管理的な内容が目立つ。 プロジェクト管理では対応できないより包括的なもので、プログラム管理の応用ができるし、しなければ対応できないものだ。

クライアント側もプログラム管理の重要性を認識しているように思えるが、具体の対応手法はまだ確立されていない。PCMはもう劣化していると思うがいかがであろうか。

そろそろプロポ作成の準備にかかろう。失注を恐れず常に応札する気概が必要だ。

Always on the go この表現いいね。貧乏暇なしにも通じるかも。しかし、常に活動・前進するのはコンサルにとって最重要なのだ。止まったらそれでおしまい。

2012年11月12日月曜日

1463:国内コンサルは依然低迷中

久々に国内コンサルの知り合いからメールが届いた。大手コンサルの下請け中らしい。昔は儲かっていたらしいが、今はじり貧らしい。社員もかなり首にしたらしい。 それでも海外に行くよりはましだという。海外はさらに旅費日当が削減され、行くメリットは全くないと言っていた。 国内も低迷で、東北震災復興も事業が進まず、大手コンサルはすでに撤退で、地元業者が利を得るだけらしい。本当はそれでいいと思う。郡山の大学同期の社長もあと2年は儲かると言っていた。 国内コンも海外コンもじり貧では大変だね。負のスパイラルからは抜け出せない構造不況だ。 大手コンサルの下請けだけはしない方針でこれまで来たが、大正解だったし、これからもしない方針だ。おバカな大手の仕事だけはしたくない。死んでも。

2012年11月8日木曜日

1462:二人の留学生の不遇

日本の大学の国際化とランキングは各大学の大きな目標となっているが、大きな進展はない。結局、インドとか英語の堪能な留学生を育成してドクターを取らせれば、先生は英語での論文数も増えるので重宝だろう。ダダそれだけだ。 ドクターを日本で取って故郷に帰っても教職にはつけないし、教授なんて夢の夢だ。彼らが優秀で人脈があれば故郷で出世している。それができないほどみじめだから日本に来る。欧米なら教授にもなれるし、国に帰って教職に就くチャンスも多少はある。

さて、思いがけず、二人の知り合いからメールが来た。 一人目は、エジプト人のアリさん。彼も日本でドクターを取って、鹿島に行き、最大手コンサルに来た。その時からの知り合いだ。結果として退職し、いろいろ職探ししたが、かなり前に失業。脳溢血か何かでハンディーを負って就職できていない。今日のメールでは家も売ってしまったらしい。奥さんも離婚したいと言っているらしい。家族離散の可能性が高い。彼もどうしてか帰化してしまったので、エジプト人には戻れない。彼の妹が亡くなって帰国したいがお金がないので帰国できないらしい。最悪の状況だ。お助けする余裕もないので、祈るばかりだ。

もう一人は、タジク人のズーバイ。T大でドクターを取った。奥さんとタジクに戻ったが、お金がないらしい。最近T大に戻ったのでアルバイトを紹介してほしいとのメール。非常勤の月9万円の給与じゃ国に仕送りもできないらしい。彼もも困った時だけ連絡するので問題だ。恩義も感じないしね。 彼らのような不幸なドクター取得者も結構多いのではないかと思う。日本でドクターとっても評価されないのだ。プライドだけは強くなるだけだね。簡単にやりすぎるのも問題だ。厳しさがない。

最近、珍しく同じ調査で3人の日本人ドクターがいたが、不遇な感じを受けた。日本人が不遇なのだから留学生じゃとてもいい職にはつけない。 日本の大学の国際化で留学生を受け入れるのもいいが、彼らのその後の出世具合も調査すべきだろうね。サウジ政府は過去のアメリカ留学でドクターを取得した人の膨大なリストがあり、現在の職位も示している。これで大体、帰国後の出世具合が分かる。

2012年11月5日月曜日

1461:G国高級ホテルでの宗教儀式

去年の第2回目の出張は西アフリカのG国だった。

いろいろ地方にも行きG国の状況は掴んだ。地方都市もインフラが劣化している。 掴みきれないのは日本人の行動パターン。 最後の数日は首都の最高級ホテルに数日泊まったが、これはある方のご希望。何しろ200ドル以上するので無駄使い。 まあいっか、という気持ちでお付き合い。 兎に角びっくりしたのが、日本人の国際感覚。 最終日に外のレストランで食事したが、ある方が日本からソバを持参した。これをみんなで食べようということになった。国際機関の日本人の女性は準備に大変だ。 高級ホテルのテラス・レストラン。 我々の勝手な振る舞いにレストラン側も困惑気味。

高級ホテルのレストランで持ち込みそばのお食事会。どうみても国際人ではない。 そこで小生からレストランの責任者にそっとこう伝えた。 「日本人は海外で食事する時にはこうしてそばを食べてからメインに入るんですよ。ある種、宗教儀式ですから、ここは勘弁してくださいね。」 職員はうなづいた。 ガーナ人もしぶしぶ納得(?!)。無頓着な彼らはうまそうにおそばを食べていた。来てから2週間しか経っていないのに、おそばね。 コンサルのプロは死んでもしない儀式である。

2012年11月4日日曜日

1460:Challenges and Concerns

以前ある独法にいたが、そこで定期的に実践型英語研修を指導していたが、中年以上の職員は参加すると劣等感を感じるのが嫌でほとんど参加していなかった。ある部長経験者が一度参加した。その時の講義は、研修に対する「Hopes and Concerns」を参加者に聞いたが、その部長経験者は小生を馬鹿にして、「あんたはどう思うんだ?」と高飛車に質問してきた。難なく答えて、ではあなたは、と聞き返した。彼曰く、「数年後に定年だが、天下りの行先もなく、どうしたらいいものか?!」という答えだった。参加した一同もビックリ仰天。質問は、研修に関するもので、彼の第2の人生ではないのだ。ひょんなことから、彼の本当の悩みが暴露されてしまった。彼が首尾よく天下ったかは聞かない。 さて、主題だが、ある南太平洋国のIWRMの課題と懸案事項だ。表には左に課題、右に懸案事項が列記されている。ところがあまり差がない。一体、課題と懸案事項の違いは表現できるのだろうか? 課題があって、それを解決するための懸案事項と考えればいいのかね。IWRMというのは曖昧模糊なのだ。 チャレンジと言えば、比国の事例を思い出す。この案件はチャレンジだから、と関連する知事さんに言ったら、知事さん曰く、「実現できないんだね」、だって。チャレンジを必要以上に使うと難易度が強調されることもある。その知事さんの予想通り、案件は今も実現していない。 さて、そろそろ水資源の案件の公示はでてくるだろうか?まあ、ゆっくり待とう。