2010年2月27日土曜日

577:週末そして現地調査に

お洗濯も終わったが、今日も曇りがちのお天気でそのうち雨も降るだろう。

iTUNEのダウンローが始まってしまったので、朝飯はルームサービスにした。ホテルは比較的安心でハウスキーパーも去年から何人も知り合いだしチップもあげてるので悪さはしないとは思うが、部屋を出るときはパソコンなどはアタッシュケースに入れ鍵をかけ、それをトランクに入れてさらに鍵をかける。

さて、ダウンロードがまだ続いているので地下水関連の資料収集をした。この南部アフリカもSADCとかDFIDの支援を得て水文や水理地質の研究が地道に行われているがあまりその成果が知られていない。表流水についてはしっかり押さえているが、地下水に関してはまだだったので集中的に集めた。

水文のイアン・カルダーがいたころ、英国地質調査庁からは地下水専門家のチルトンが来ていた。彼の論文とUNESCO・IHPの膨大な報告書は中々示唆に富む。UNESCOはやはり科学的な報告書は役に立つ。IWRMガイドラインは頂けないが。

明日からは現場に行く。走行距離は1,500キロ。やはり現場を見ないと何も言えない。7か所ぐらいの地方事務所との調整もできた。後は交通事故のないことを祈るだけだ。運転手は去年から使っているので気がきいているし性格も穏やかで寡黙で安心である。ネットも携帯が使える地域はOKなので通信状況はいい。

視察ではなく、踏査がコンサルの仕事である。

576:雪のドシャンべ

いやあー、今週はいろいろあり、あっという間の1週間だった。仕事の内容が守秘義務で具体に書けないので大雑把に書いてみよう。

まずは事務次官が正式決定された。水部門出身じゃないが、彼も立場が上がれば人も変わるだろう。水部門幹部はちょっと予想が外れたとこぼしていたが、我々は誰がなろうとカウンターパートだからあまり関係ない。暫く様子見である。新任事務次官も今まで対抗していた本庁舎に一人だからさびしいかもしれないね。お手並み拝見ですね。

もうすぐ3カ月目に入るので、そろそろ文書も書き始めようか。どのような構成にするか漠然とは考えているし、資料も十分すぎるほどある。まずは目次だね。30年同じことの繰り返しだが、同じものは一つもない。当然だけど。

業務に関連する世銀とアフリカ開銀のミッションの調査が終わるのが来月中旬。彼らの方針も省を通じて得ることになっている。こちらのプロポーザルもそれを聞いてからにしよう。新任計画局長は内部的には副局長扱いだと聞いた。それで態度が控え目なんですね。女性である。この省には多くの女性幹部がいて面白い。前の事務次官も女性だった。皆さん感じはいいね。

さて、主題に戻る。BBCでタジキスタンのイスラム政党の現状を特集していた。ドシャンべは2回行っている。夏と冬。冬は大変寒い。それでいて、水道の水も汚染がひどく飲めたもんじゃない。歯磨きから一切ミネラルウォーター。中央アジアの他の3国と違ってイラン系民族である。

BBCの映像を見ると冬景色が懐かしい。大通りも真っ白。06年に通訳として働いてくれたズ―バイ君も今は筑波大学大学院で勉強中だ。彼に日本留学を勧めて無事合格した。もう彼も3年目になるんだろうか。彼も雪を懐かしがっていた。

ドシャンべの食生活もここアフリカと同じぐらい不自由だが、中国人経営の中華屋の肉ラーメンだけはうまかった。羊がうまくないのが残念だった。

中央アジアはやはりロシア語ができないと不自由で、英語を駆使できるのは国際機関だけだった。ロシア語を本気で習うにはやはり数年はいる案件に携わらないと勉強する気がおきないだろう。

いずれまた中央アジアに行きたいものだ。ウズベク、カザフ、キルギス、タジク。どこが一番いいかと言えばやはりキルギスだろうか。人柄がモンゴル系で日本人に近く親近感を感じる。カザフやタジクはまずまず。ウズベクはどこか狡猾なところがある。頭はいいのだが、人柄がね。

東南アジアに当てはめると、カンボジアやラオスがキルギスやタジクになるだろうか。タイとベトナムはカザフとウズベク。実際、カンボジアやラオスは行っていないので分からないが、遅れた辺境国の類似性はあるだろうか。ウズベクとカザフの関係はインドネシアとマレーシアに似ている。後者が前者に優越感を持っている。

最後に余談。以前いた会社の同僚がIWRMについて書いていた。当たり障りのない説明文で、IWRMの実践が如何に難しいかという論点には入っていない。彼もサウジで相当苦しんだはずなのだが、そのことは伏せている。彼の立場じゃ書けないよね。お気の毒ですね。参考文献にはお懐かしい4人の同僚のお名前もあった。お元気しているでしょうか。多分四人とも京大院卒だったかな。最初のお二人は若いし中々英語もできるしいい人材だ。組織自体も業務仕分けで先行きが良くないから大学にでも戻って教授にでもなってほしい。後のお二人は40代か。もうどっぷり組織に漬かっているからもう改善の余地はないよね。定年まで組織があるかどうか微妙なお年頃。せめて、IWRMの難問を一生続けてフォローしてほしいと願っている。

京大の宝さんからメールが来てた。なんでしょうね。彼は次の指導者的存在だね、京大では。東大と京大でもっと迫力のある水資源専門家で出てきてほしいですね。他の大学ではありえないので。

2010年2月25日木曜日

575:トルコ軍部の衰退

トルコのことは何回か書いている。コンサルとして成長させていただいた8年間だったからだ。

1988年に初めてアンカラに行ったが、そのころはオザール大統領の時代で軍部が強く左派勢力やクルド人活動家、イスラム勢力は抑えられていた。

1996年がトルコ最後の出張であったが、そのころはイスラム勢力が台頭し、それ以来トルコの復古的イスラム化が進んでいる。

BBCのニュースでは数年前に軍部のクーデター計画があり失敗したとのこと。その関係者が逮捕された。軍を統括するのはNSCである。国家安全会議。大変強い組織だった。偶然一緒に仕事をしたトルコ人のアシスタントが就職していて、いろいろ極秘の情報の断片を聞いたものだ。全て聞いたらスパイとして投獄されミッドナイトエクスプレスと同じ運命になってしまうから気をつけていたのを思い出す。

DSI(国家水利総庁)の職員も80年の軍事クーデターで捕まったものも多い。多くが投獄されたりして、苦い思い出を聞かされた。

今日のBBCを見ていると政府幹部の女性が全員スカーフをつけている。マレーシアと同じような変貌ぶりである。

さてこのままイスラム化が進むとEU加盟は難しいだろう。14年も経ってしまうとトルコのことも昔話だ。

アフリカ出張前に通販でトルコのラクを数本頼んだ。それなりにうまかったが、やはりケバブと一緒にトルコ音楽の生演奏を聞きながら飲むのが一番だ。そんな雰囲気がまだ残されているといいのだがどうだろうか。

574:30歳の年収

面白いサイトを見つけた。上場の会社の業種別の30歳年収である。

僕自身、年収がナンボかということで海外コンサル業を決めたけではなかった。30年前は土木工学専攻の大学院生は20人ぐらいいたかな。堅実な奴は、メーカー、電力会社だったと思う。ゼネコンは同期には少ない。やはり当時はメーカーが一番良く、ゼネコンとか電力会社が良かっただろうか。でもそんなこと気にはしてなかったし、仕事の面白さで海外コンサルを選んだ。まだコンサルも選べた時代だったが。

さて、30歳の年収か。丁度入社して6年から8年ぐらいでしょうかね。結婚したり子供がいると将来が気になるころだろうか。転職を考えるころでもある。

コンサルは大体サービス業で上場している。さて、どこが一番30歳の年収が高いか?

CTI、NJS:600万円ぐらい
日本工営:540万円程度
福山コンサル:570万円

なるほど、CTIは昔からコンサルでは高かったと聞いているが確かに業界1番だ。NJSも健闘してる。日本工営はそんなもんなんですか。大した差はないようだ。とすると中小は400万円台かな。

比較だが、ゼネコンはというと、

大成、鹿島:600万程度
清水、大林:560万程度

コンサルより高いと感じていたが最大手でも今は同じ程度ですか。建設業界の不況が影響しているのだろうか。

それでは電力はというと、

東電から九電:510万から560万円

意外と低いが、高卒が多いからこういう低さに統計上なってしまうのでしょうね。

さて、コンサルが入るサービス業で最高の年収は

電通:1033万だって。

これでは誰もコンサル業なんて行かないかな。あんまり年収なんて気にして就職すると何十年して定年すると大変だけどね。コンサルも60歳まで同じ会社だとそれで終わっちゃうから気をつけた方がいい。いろんな会社で修行して幅広く仕事ができればお金は後からついてくると思う。少ないけどね。

573:HIV/AIDSと気候変動の関係?

まだまだ雨期が続く。ここ何日かは梅雨のような雨が降っている。省まで歩いて数分なので問題はないが、なんとなく気分が落ち込む。

今日のBBCではトヨタ問題がこれでもかというほどに伝えられているが、ビックリしたニュースがあった。50年前にイギリスの孤児たちが当時植民地であったオーストラリアに移住させられ強制労働やあらゆるアビュースを受けたという事件である。50年経って豪州とイギリス政府が正式に謝罪した。北朝鮮じゃあるまいし、イギリスも酷いことをする。以前映画だが似たような悲惨な事件を扱っていて、孤児たちがオーストラリアのカトリック修道院で同じようなことを受けた。僕と同じ世代だから同情してしまった。

さて、違った意味で悲惨な事例がある。南部アフリカではエイズによる死者がものすごい。そのため、当地の各省や末端の農業指導員など死者が異常に多いため、組織力が著しく低下している。水省、農業省、気象庁などの例を数値を示して論じている。

今後気候変動による災害が発生した場合、大きな影響を受けるだろうという結論になっている。感覚的に知っていたが、数値で示されると深刻さが実感できる。

この論文は世銀のものだが、偶然見つけた。著者の一人が別の報告書の作者で彼の経歴を辿っていったら出てきた。まさに見つけてほしいと言っている感じだった。

気候変動に対する軽減策と対応策というのは最近話題だが、HIV/AIDSによる組織力低下という課題もアフリカでは忘れてはいけないと感じた。

2010年2月23日火曜日

572:ドナー関連情報

今日は朝からガタガタしていて雑用が多かった。コンサルはいくつになっても雑用が多い。この積み重ねが活きてくるんだけど。

さて、ドナー関連の情報がいくつか入った。

1.世銀

http://wbproblog.sblo.jp/article/35494369.html

のブログは世銀の日本人スタッフが何人か参加している。こういうのも珍しい。国際機関で働く日本人の活動が分かる。

2.アジ銀

いよいよウォーターボンドの開始である。下記記事参照。

アジア開発銀行と大和証券グループ、日本の投資家向けに「ウォーター・ボンド」を発行・販売
日本の投資家向けに「ウォーター・ボンド」を初めて発行・販売


 アジア開発銀行(格付;Moody’s:Aaa / S&P:AAA)と大和証券グループは、アジア・太平洋地域におけるADBの水関連事業を支援する債券、ウォーター・ボンドの発行および販売を行うことをお知らせいたします。本債券の通貨はオーストラリア・ドルおよび南アフリカ共和国・ランドが予定されていますが、円建ておよび外貨建てを通じて水事業支援を目的とした債券の国内での起債は日本初の事例となります。

 債券の販売は2010年4月を予定しており、大和証券キャピタル・マーケッツ株式会社(大和証券グループのホールセール証券会社)が売出を行い、大和証券株式会社(同グループのリテール証券会社)が、日本の個人・法人投資家に販売いたします。ADBでは本債券による資金調達額と少なくとも同額を、アジア・太平洋地域の途上国における水関連プロジェクトに振り向ける予定です。

 水道インフラの整備および水資源管理政策の改善は、アジア・太平洋地域が直面する喫緊の課題です。アジア・太平洋地域には、安全な飲み水へのアクセスを持たない人々が約5億人いるとされています。公衆衛生施設が乏しいこれらの国々では、排水が未処理のまま河川や湖に排出され、その結果、貧困層の人々が疾病に冒されやすくなっており、所得の減少ひいては経済成長の抑制につながっています。

 ADB総裁の黒田東彦(はるひこ)は、「我々は今まさに水危機に直面していますが、その解決のためにはいくつかの選択肢があります。しかし、与えられた時間はそう多くありません。ADBの開発途上加盟国が改革プログラムを速やかに実行に移す上で正しい選択をし、システムを考案するよう、ADBは早急に支援する必要があります。アジア・太平洋地域の各国は、水の問題への取り組みをすぐにも修正・強化しなければなりません。」と述べています。

 ADBは、域内各国が水資源の管理・開発において統合的かつ分野横断的なアプローチを策定・実行する必要があるとの認識に基づき、2001年、統合的な資源管理に向けたビジョンを「Water for All」(すべての人々に水を)として政策にとりまとめました。また、水問題に対処するための資金需要が国際的に高まっていることを受け、「ウォーター・ファイナンシング(水融資)・プログラム」を策定、2006年から2010年にかけてこの分野への年間投資額をそれまでの倍額とすることとしました。

 ADBでは現在、その後継となる2011~2020年を対象とした資金調達プログラムの策定作業を行っており、ウォーター・ボンドは、同プログラムをサポートすることになります。新プログラムの主な内容は次の通りです。

・ 都市部の水道事業の効率化を図る。特に漏水対策、水へのアクセスと水質の向上、及び水を創出するために使うエネルギー(水のエネルギー・フットプリント)の削減に重点的にとりくむ
・ 節水、新技術の導入、地域特性に応じた灌漑方式の適用により、灌漑農業の生産性向上を図る
・ 法制度の整備、排水管理の普及(再利用を含む)、浄化プロジェクトへの投資拡大を通じ、水質向上を図る
・ 気候変動への適応(特に洪水対策)や、水資源開発・貯水への投資拡大を図る
・ 各国の水政策改革と能力開発を通じ、水資源管理の改善を図る

 水関連プロジェクトに対するADBの融資総額は250億ドルにのぼりますが(2009年末現在)、2010~2012年の新規融資総額は、87億ドル程度と見込まれます。

 日本の投資家は最上級の格付けを有するADBが発行するウォーター・ボンドへの投資を通じて、アジア・太平洋地域における水関連プログラムを支援することが可能となります。今次起債による予定資金調達額は、大和証券グループがこれまで提供してきた“インパクト・インベストメント”金融商品のなかで最大規模のものであり、投資リターンのみならず社会に前向きなインパクトをもたらすことが期待されます。

 大和証券グループ本社執行役社長の鈴木茂晴は、「水は人類が健康的で文化的な生活をするうえでなくてはならないものです。しかしながら、世界では今も約10億人が安全な飲み水を手に入れるために長時間歩き、または汚染された水源を利用せざるを得ないといった深刻な水問題に直面しています。このような状況を改善するため、当社はこのたびアジア開発銀行と協働で、日本で初となる『ウォーター・ボンド』を取り扱うこととなり大変嬉しく思っております。日本の投資家の皆様の大切な資金が、劣悪な水環境で暮らしているアジア・太平洋地域の貧しい人々にきれいな飲み水を提供し、汚染水による死亡者を減らすために有効に活用されるのであれば、それは大変意義のあることです。
 大和証券グループは、今後も日本の投資家の皆様と開発途上国の方々との橋渡しとなる金融商品の開発に尽力してまいります」と述べています。

以上

3.米州開発銀行

先だって首記銀行のエコノミストの日本人とメール交換した。彼は慶応大学の機械工学を出てメーカーに入り、その後小生の元いたコンサル会社で建設機械とか施工計画・積算を担当。何の因果か、アメリカに留学してエコノミスト。帰国して退社し、首記銀行のエコノミストになった変わり者である。

メールでの最初からいらつく表現。XX君とか貴君だ。20代の先輩後輩でもこういういい方はしない。兎に角おまえは俺より若輩だと言っている。アメリカ暮らしも何年になるか知らないけど随分失礼な言い草である。

その後は如何に自分が銀行で馬車馬のように働いているかだけ。10年も前に博士号取得した経済モデルが如何に各国から評価されているかを滔々と述べている。ストレスだらけなんでしょうね。いい年したらモデリングはもう止めましょうよ。そんなにすごいのなら本でも書いて下さいよと返信した。

2010年2月21日日曜日

571:週末の雑感

本ブログも家族向けということもあり、半分は生活面のことが多い。海外出稼ぎ暮らしも日本にいる家族には分からないこともあり普段の生活の有り様や考えることも伝わることはいいことだと思っている。

昨日は8時からクリント・イーストウッド主演の映画を見た。久々の2度目である。93年だから相当古い。

In the line of fire

日本ではシークレット・エージェントとかの題名だったか。彼の人生が題名通りだし、いい映画だった。組織の矛盾との対決、正義感、反骨精神、人間としての深い優しさと洞察力。いいよね。年を取るほどに益々魅力ある大人を演じているし、彼の実力のほどが分かる。年をうまく取るための見本のような俳優だ。セリフもいい。しゃれてるし。

さて、土日も雨模様。洗濯ものも乾くのに1日たっぷりかかる。手洗いだと絞りきれないので、乾した後、重力を利用して下にたまっている水分を手で絞る。重力式だね。晴れだと半日で乾くのだけど。

話を上記の映画タイトルに戻す。「攻撃や非難をうけて」、ということ。人生いろいろあるけど組織や個人に攻撃を受けることは多々ある。でも、それに敢えて反抗しなくても意思を曲げずに進むといいことが待っている。昨今は諦めの境地でただただじっと辛抱するサラリーマン世代が多くなっているので、会社も活性化しない。若い人材はさっさと離れていく。経営者受難の時代である。

トヨタの新社長もアメリカで非難の矢面に立つ。ぜひ頑張って攻撃をかわしてほしいね。日本人経営者の代表だからね。

コンサルでは昔々日本工営創立者の久保田豊さんが衆参両委員会で堂々と攻撃批判をかわしたね。

堂々人生というCMがあったけど、実際は難しいね。カトリック教会でふんぞり返っていたJAL職員も今はどうしているんでしょうね。まあ関係ないか。

真っ当なことをやっていればいいんでしょうね。

Plan, Design and Enable

アトキンスのモットーだけど気にいったね。名詞は

planning, designing and enabling(この3つ目が中々難しいんですけどね)

これらを真っ当にやり遂げるスペシャリスト集団こそがコンサル会社経営の基本ですね。これができないコンサルじゃないコンサルが蔓延っている現状が問題。そういう輩が不当な攻撃を仕掛けるから気をつけたいところ。まあ報告書見れば未熟さが分かっちうんだけどね。お飾り団長さんはお気をつけくださいね。

そろそろ雨が上がってきた。

570:ピー・ウィー・ハーマンが戻ってきた!!

The Pee Wee Herman Show

懐かしいと思う人は多分いないかも。19年前に終了したアメリカの子供向けテレビ番組であった。

うちの奥さんと良く見たものだ。ビデオも通販で手に入れた。

彼もいろいろ事件を起こしたけどまだいたんだね。20代後半から30代のアメリカ人だったら子供の時に見ていたはずだし、すごい人気があった。だから19年ぶりにまた始まるとはいいね。彼もやはり年取ったし苦労があったんだね。

うちの子供たちはやっぱ日本人だしピー・ウィーのビデオにはあんまり関心はなかったけど仕方ないね。

さて、8時からの映画はなんでしょうか。

569:BBCドーハディベート

インドには一度も行っていないし、さらには周辺のパキスタン、バングラディッシュ、ネパールも縁がない。ただしスリランカだけは2度行っている。

インド英語は中々困難極める英語で分かりにくいのが特徴であるが、南ア、レソト、当地などでもインド系はいるし、サウジのタクシー運ちゃんも多いので会話することは多い。今いるホテルのGMもモンバイからだ。

時どきインド人訛りを披露すると大笑いされるので時どきシャレが通用する時はご披露している。

さて、主題だが、BBCが1カ月に1回やっているのがドーハディベートで、今回はインドで開催。

パネルが4人で全てインド人。いつもは中近東が開催国なので比較的おとなしい。今回はすごい!!

テーマはインドでイスラム教徒は正当に扱われているかという微妙な課題。インド人はただでさえ早口。それが4人で過激な議論が続く。会場からの質問者もインド人だからさらに面白く展開する。段々聞いていると慣れてきて、インド英語の回路が頭に形成されてくる。インドに行くチャンスがあればもっとインド人訛りも高度化するかもね。

アメリカであったインド人らしい人に、インド人ですか?と聞いたら、イギリス英語でイギリス人ですと答えた。確かに国籍はそうだよね。イギリスでは、黒人で教養があり振る舞いがイギリス人の人を軽蔑してココナッツという。

中身が白くて外が黒い、という意味らしい。インド人がココナッツの対象かは知らない。

2010年2月20日土曜日

568:Tiger says sorry

有名人の下ネタスキャンダルは世界共通だが、タイガーウッズはまさに頂点を極めている。

奥さんの対応をクリントン元大統領と比較すると面白い。クリントン夫人の場合は野心家でもあり赦して和解することで自分の出番まで繋がると考えているのだろう。浮気の相手は1人だし。数は問題じゃないけど。

さて、タイガーの場合は浮気の数が半端じゃない。まさに動物的で病的であった。奥さんも和解するより別れた方が利がある。タイガーの会見をずっと見ていたが誠実な感じを受けなかった。弁護士と相談して話す内容を決めた感じ。BBCは面白くて、ボディーラングエジ専門家を登場させタイガーの心理を解説させていた。誠実さが全くないとこき下ろしていた。

おバカな有名人のスキャンダルでも、それに対する奥さんの反応に大きな違いがあるのは面白い。

我ら庶民には計り知れない判断があるんですね。

余談だが、昨日久々に世銀とEUの専門家に会議で遭遇した、去年ある会議で激論を交わし、アフリカでは珍しい雰囲気になってしまったが、何カ月ぶりに会うとお二人とも親しげに挨拶してきた。

だから欧米人とかイラン人は好きだね。激論なんて根に持たないから。

566:ash fallとasshole

今日は会議が2つあった。前の会議が延びたので焦ったが、何とか午後の会議も参加できた。

午後の会議では比国の方が出てくる。去年から知っているが、アフリカでフィリピーノに会うのは意外と珍しい。テレビでは毎日BBCのシンガポール支局経済担当であるフィリピン人を見るが、中々ひょうきんで面白い。

今日は彼と話をする機会があったので、マヨン火山はどうなったのと聞くと、どうも今年に入って落ち着いたそうだ。大噴火を起こすことはなさそうだ。

マヨン火山で久々思い出したのでここに記録しておく。それは、降下火山灰を意味する「ash fall」である。

火山砂防を扱うと必ず出てくる言葉だが、どうしても別の言葉が心に浮かんできて、思わずそちらを言ってしまう誘惑に駆られる。

asshole

くそったれという意味だけど良く出てくる卑語である。シャレとしては面白いんだけど、実際に言葉にすると嫌がられる。

フィリピン人は結構英語ができるけど、意外と卑語は使わない。タガログ語になる。

余談だけど、災害とかに関係する言葉遊びとしては、他には、

reliefとgrief

eruptionとcorruption

が使える。前者はなくて後者ばっかりだね、というとうける。表題は男性にしか使えないけど。

2010年2月19日金曜日

565:CABIの新書

「河川流域の3つの軌跡:社会・環境・開発」という本が出た。買うと170ドルだが、ダウンロードするとタダである。

IWMIの「農業における水管理の総合的な評価」シリーズの8番目の本である。CABIはイギリスの国際機関だが、元々の創立は1910年だそうだ。

層々たる専門家が参加している。世界の11流域の水管理が論じられている。まだ全部読んでいないので何とも言えないが、各流域の課題が詳細に記述されている。

IWRMという表現は当然数か所しかなく、流域の課題と解決が流域ごとによくまとめられている。ヨルダン川、マレーダーリン川、コロラド川などお馴染みの流域が入っている。ヨルダンは地下水と表流水を整合的に取り扱ういい例だ。マレーダーリン川の例は決して成功例とは書かれていないので面白い。

正直ベースでそれぞれの河川の課題と取り組みが書かれているので読んでいて不信感が湧かない。

IWMIらしい取り組みである。いつもながらのことであり、良識が保たれる。

IWRMをお勉強している方はまずこういう書籍を読んでいくといいかなと思う。

564:Plan, Design, Enable

今週は省内で白人が数名いるのを見ていたので、何かなと思い関連しそうな部署に聞いてみた。

国家水資源開発プログラムの中に水資源管理コンポーネントがあるが、いよいよ管理戦略計画の調査団が選定されコンサルが業務を開始したようだ。

そのコンサルは、アトキンスである。イギリスのインフラコンサルタント会社としては総合評価ではトップの会社である。2位はお馴染みモット・マクドナルド、8位にはハルクロ―が入っている。

マクドナルドやハルクロ―とは一緒に仕事をしているが、アトキンスはまだない。水部門ではアトキンスは5位でマクドナルドは2位。1位はどこだろうか?ちなみに、イギリスではインフラとしては次の19の部門に分かれている。

1.Building
2.Construction and Project Management
3.Defence
4.Environment
5.Facilities Management
6.Flooding and Coastal
7.Geotechnics
8.Health and Safety
9.Manufacturing
10.Ports, Harbours, Airports and Canals
11.Power
12.Public Sector
13.Rail/Rail Bridges
14.Roads/Road Bridges
15.Telecommunications
16.Transport Planning
17.Tunnelling
18.Waste
19.Water

アトキンスは全ての部門で10位以内だからすごい。まさしく総合コンサルタント会社と言える。

彼らのTORや成果は関連性が高いのでこれから調査することになる。

実は標記した言葉はアトキンスのモットーである。何と簡単明瞭な表現であろうか。もうちょっと詳しく書くと以下になる。

Plan, design, enable is what we do.
Our vision is to be the world’s best
infrastructure consultancy.

実に分かりやすい。コンサル会社はまさしくそのために存在するのである。全英1なのだから世界1も可能である。技術力でクライアントから報酬を頂き、それだけで経営を成り立たせ、持続的に発展することが基本である。

日本の最大手のコンサルのモットーは英語であるが、何のことかさっぱり分からない。多分考えた人も分からないのだろう。精神論や観念論では世界1にはなれない。

2010年2月16日火曜日

563:土日の映画鑑賞

日本の土日の作業はネットラジオをつけたままでしていることは以前書いた。アフリカでは流石に速度が遅いので前回は苦労した、というより聞けなかったので今回はできるだけCDをコピーしてパソコンに音楽ファイルを取り込んだ。

今は奥さんが買ってくれたジャズを聞いている。気分はいいね。お酒がないのが物足りないが。

さて、土日の映画鑑賞記録といこう。

1.Hitman

こういう歯切れのいいアクション映画はいいですね。元々ゲームソフトだったらしい。ボーン・アイデンティティーシリーズのような展開の良さ。絶対に負けない強さが不自然ではない。パート2が制作中らしい。

2.The Numbers 23

二度目の鑑賞である。コメディー俳優のジム・キャリー主演。こういうサスペンスもうまく演じている。複雑なストーリーなので前回は途中からだったせいか面白みは感じなかったが、今回は2度目のため最後までエンジョイした。サスペンスはやはり2度以上見ないと細かいところが見過ごすね。

Numbers 32:23といえば旧約聖書の民数書ですが、こういう聖書の一節をテーマにする映画は多い。

3.Dead Man Walking

お馴染みスーザン・サランドンとショーン・ペンの秀作。95年だからもう15年も前ですね。スーザンも旦那と別れたんだね。若い旦那の浮気かと思ったら逆だった。

スーザンのシスターもいいですね。ノーメイクでもきれいだからできる役ですね。アメリカにいた人は分かるけどアメリカのシスターには普段着で貧困コミュニティーの援助に深くかかわっている人が多いんですね。そういう役を見事に演じているし、段々聖母のように見えてくるからすごいよね。

脇役では弁護士としてルイジアナ訛りのお得意のご老人が登場。彼は007シリーズでルイジアナ訛りで有名になった役者さんですね。彼がいるといないとではルイジアナの雰囲気が全然違ってくるからね。とは言え、ルイジアナ訛りは集中して聞いてないと聞きそびれる。この映画も二度目なのでよく分かる。

最近は偶然で適当に見るより、南ア衛星放送の番組表をネットで確認して見ることにした。

さて、今日は八時から何が出ますでしょう。日本時間五時半には寝坊避けに奥さんを電話で起こす約束をしているので映画が終わったころが丁度いいかも。大学受験も真っ盛り。大学レベルはどこでもいいんじゃないかと思っている。大学院から専門性を伸ばせばね、と次男にメッセージ。

562:局内内部会議に参加

この国はドナーやNGOも多いので、ドナー連絡会議や省とドナー及びNGOの定例会議には参加している。ある局長からは省全体の幹部会議にも参加すべきと言われているが流石にご遠慮した。

しかし、関連局の内情は本派遣に大きく影響するので局長にお願いして今月から参加させていただいた。

局の予算、課題、作業進捗など伺ういい機会だった。こういうのは初めてなので面白い。月の予算の表があって、単位は何ですか?、この数字に1,000掛けるのですかと聞いてしまったが、実態はそのままの数字が予算だった。これでは何もできない。こういう財政不足が全ての問題点の元である。

予算がなければ、実務ができない、人も雇えない、技術も向上しない、という悪循環。

だから兎に角支援できるプロジェクトやプログラムをプロモートしたいと会議で申し上げた。異論はなかった。

世銀、アフリカ開銀、NGOなどが同じテーマに取り組もうとしているのでちょっと厄介だが、省内にいる利点を活用しよう。兎に角関連する活動を整理することが先決である。

さて、水資源局長は今日から出勤していない。大統領内閣府からの任命書が出ない限り出て来れない。これからどのような動きがあるか興味津津である。

2010年2月13日土曜日

561:BBCアンカーの二人の才女

BBCの番組についてはこれまでも何回か書いている。NHKなんかに比べものにならないほど中身が濃い。このホテルではNHK国際放送は見られないのでいつもBBCが頼りだ。

定時には、

World News Today


があり、何人かのアンカーが登場するが、そのうち二人の才女に注目している。名前は、

Zeinab Badami
Mishal Husain

海外でBBCを見ている方には既にお馴染みであろう。名前と顔、そして英語の発音で大よそのことが推測できるがいかがであろうか。

Zeibabは年齢不詳だが、1959年生まれのスーダン人でオックフォード大を出ている。もう20年ほどBBCにいるから大御所である。見た感じエチオピア人かなと思ったので全くの外れではなかった。

一方、Mishalは1973年生まれで、パキスタン系のイギリス人。ケンブリッジ大卒である。

いずれもオックスブリッジの才女である。英語ではキャスターとは言わずに、presenterとかanchorという。

さて、これからが本題である。

お二人を毎日見ていると日本の女性アンカーに似ていることが分かった。

さて、どなたでしょうか?

田丸美寿々さんと黒田あゆみさんである。

BBCを見られる方はご覧あれ。チャラチャラしたアナは日本だけですね。

560:秘書たちの大移動

今週はいろいろ仕事が重なり忙しかったが、それはそれでマルチタスクで面白かった。具体の内容は書けないが。


さて、先週あたりからまた省内の秘書たちのリシャッフルが始まった。大臣から事務次官、局長、副局長、チーフまで入れ替わる。ただし、地下水部門だけは移動なしだ。何でだろうと思うが、秘書を含む部局一体のチームワークがあるのだろう。それ以外は総入れ替わりの様相である。


この秘書たちの大移動は小生にとってはむしろ幸いである。

今まで親しくしていた秘書だけでなく、新しくなった秘書との信頼関係も広がるからである。小生が会いたい局長がいたが、今まで入れ違いで会えなかったが、局長の秘書がエレベーターで「今いるから行ってみて」と教えてくれた。ありがたいねえ。


以前も書いたが、末端、特に幹部秘書との人脈は海外で欠かせない。幹部が今どこにいて何しているかを把握するのが秘書の役割だから彼ら彼女らに嫌われたらお終いである。

省内人事も混迷を極めているが、まあ何とかいい方向に落ち着きそうだ。そろそろ省内の情報収集も終わったので、他の関連省庁との協議を進めようか。

2010年2月12日金曜日

559:In a nutshell

今日のBBCのハードトークのゲストはケンブリッジ大学の副総長。女性である。労働者階級出身らしい。一族で初めて大学に行ったと申されていた。Alison Richard教授ということなのでご専門を今度調べてみよう。暇なので調べたら、人類学や人間環境学の先生らしい。アメリカのエール大学で力量を発揮して母校に戻ったようだ。ちなみに、年収は27万ポンド。35万ドルくらいか。3000万円を超える程度ですね。今の東大の総長も同じぐらいであろうか。

余談だが、先日東大の先生と雑談をしていて、昔々は教授になると変な話お妾さんがいたとか、いないとか。今は教授でも家族を養うのがやっとですと仰っておりました。平均的に1000万円ぐらいなんでしょうかね。横浜国大では確か800万円が下限と聞いたけど、余りの低さに一瞬で行く気が失せた経験がある。行かなくて良かった。面接官が給与安いし、素晴らしいキャリアに傷がつきますよだって。プレゼンを英語でやらせておいて、質問は日本語にしましょうだって。この時この大学の国際化はあり得ないと確信しましたね。

イギリスでもケンブリッジの権威は相当なもので、限られた人しか入れないとかの議論が展開していた。800年の歴史は流石にすごい。

さて、話は流行り言葉である。

去年はやたらbottom lineが気になるくらい使われていたが、最近はやたら「in a nutshell」が周りから聞こえてくる。偶々という感じもするし、大した表現でもないので何でかねと疑問を感じている。

人から人へと伝染するのが流行り言葉だから廃れるまで止めようがないが、自分はいつも使わない主義である。

今日は省内で初めて計画局長に会うことができた。鍵が手に入ったのだろう。叔母さんだが、穏やかな人で農業省から来たためまだ水省的なセンスはない。気長に行きましょう。

2010年2月10日水曜日

558:小豆島産のオリーブが食べたい

EUにはLIFEという環境保全プログラムがあり、定期的に良質な報告書を紹介してくれる。

今回はオリーブである。EUの南部加盟国はなんでも世界の70%ほどのオリーブを生産しているらしい。EUに入れないトルコもオリーブの生産高は高い。報告書はオリーブ生産と環境的な問題を扱っているとのことで、早速ダウンロードした。ところが、PDFファイルはオリーブではなく、EU諸国の絶滅植物についてだった。EUほどの機関がこういう単純な間違いを犯すとは笑ってしまった。まあ絶滅植物も興味あるのでいいか、という気分。いずれまた訂正メールが来るだろう。

何でオリーブに興味があるかというと、その味である。

オリーブの実をお酒のつまみにするのはトルコで覚えた。食べ始めたら止まらない。それ以来時どき缶詰を買っては楽しんでいた。

先日、成城石井でイタリア産と日本の小豆島産の新オリーブを食べ比べた。どちらもうまかったが、小豆島産も中々イケる。さっぱりしている。

ここ南部アフリカでもスーパーに缶詰があるが、どうもおいしそうには見えないのでまだ買っていない。

食生活が良くないのでこんなことを考えるのだろうか。

557:会社の名声と持続性

持続的な開発とか発展は開発途上国のものだけではなく、会社経営にも想定される。

各企業の持続的な発展は一流企業なら当然検討されなくてはならない。

このところBBCでもトヨタのリコール問題が毎日取り上げられている。以前からISOやコンプライアンスが各企業で採用されてきたが、トヨタにはトヨタ・メソッドがあり君臨していた。

これだけ大規模で世界的なリコールも珍しいし、なぜトヨタがという疑問がある。

さて、企業倫理を専門としたウェブがある。下記に関連記事を転記する。

Corporate reputation and sustainability, the “virtuous” responsibility circle

Arlo Brady continues his assessment of the links between good reputation and more responsible corporate practice

In my previous article to this one on this subject we discovered that reputation is a by-product of a whole host of actions, and not an end in itself. So, let’s examine in some detail what we need to do to get to the “by-product” producing stage?

To produce manageable and sustainable reputational by-products you need to complete a full revolution of a virtuous circle. At first glance a circular road is a road to nowhere, however, the virtuous circle is a road to continual improvement. With each revolution comes increased transparency, added trust on behalf of your stakeholders, and ultimately improved triple bottom line performance.

Although it’s good to talk, the first stage of the virtuous circle should involve more listening than talking. Talking comes later.

コンサル会社の場合はどうなんでしょうね。

556:Kirloskar?

日本でも時どきCMが何の会社なのか分からないことがあるが、これも一つの宣伝効果なのかもしれない。

南アからの衛星テレビでも一つ会社が分からないのがあって、じっくり見てみた。

Kirloskar

流れる水に手を差し伸べる映像だけだが、下の方にポンプとある。名前からのイメージはウォッカのメーカーだが、調べるとインドの老舗のポンプメーカーだった(創業1888年)。今はポンプ以外に上下水道プラントとかも手掛けている。南アだからインド系のメーカーも入っているのだろう。去年はなかったから今年からだ。

ポンプと言えば荏原さん。荏原さんも同社と現地法人をインドに持っているようだ。

創業者の偉業は以下の英文で:

S.L. Kirloskar
S. L. Kirloskar was a man who transformed his vision into a promising and thinking reality, of application of appropriate technology, customer satisfaction and dauntless integrity. SLK was a global thinker who had the courage and the confidence in his own country even in the pre-independence era.

He created an empire that enjoyed one of the highest growth rates in Indian history, a staggering 32,401% growth of assets from 1950-1991.

In 1988, Rajiv Gandhi, the then Prime Minister of India released a commemorative postage stamp marking the Kirloskar Group's 100th anniversary.

2010年2月8日月曜日

555:エイミーとエミリー

土日の映画は夜の8時からがゴールデンタイムだが、7時半から30分間新作の紹介やメイキングをやることが多い。その中で注目しているのが、

エイミー・アダムスとエミリー・ブラント


だ。エイミーはアメリカ人でエミリーはイギリス人。いずれも抜群の美貌を持っているわけではないが、品があるし、さりげない演技がうまい。

二人の新作も面白そうだ。エイミーがイギリスの片田舎で奮闘する話。エミリーは久々イギリス英語で登場のスリラー映画の「狼男」。

一方、お馴染みメリル・ストリープは16回目のアカデミー賞にノミネートされたが、最新作ではラブドラマの主人公で好演しているからすごい。「It's complicated」この方は60歳を超えても魅力のある女優だね。何しろ20代の女性と対抗する女性を演じられるのは他にいないよね。それが不自然じゃないからすごい。

男も女もおじさんやおばさんにになっても、どこか魅力的な面を維持することが大事なのかな。どこをどうするかは個人の感性しかないけど。

今日は雨のせいか衛星放送の映画チャンネル2局が中断しているので8時からの映画はなしだ。ボツワナTVとスポーツチャンネルはなぜか影響がないのだが、見る気はしない。

2010年2月7日日曜日

554:トルコ・エルマネック水力建設の近況

昨年暮れだったが、お馴染み足立さんのブログで首記案件のことが紹介されていた。足立さんがJICAの専門員になられた最初の案件だったかもしれない。1989年ごろのF/Sだった。

最近工事が開始されたとのことだが、小生の情報では既に建設開始だと理解していた。そんなこともあり、ちょっと調べてみたら、既に210mのコンクリートアーチダムはほぼ出来上がっている。地下発電所などが遅れているのか。ダムの写真も何枚かネット上にある。

ギョクス川の中流域に位置する。EIE(電力調査庁)がロックフィル式で計画したが、JICA調査団はアーチ式に変更した。水文的にも面白い案件だった。日本からのODAもなくなり民間資本で進んだようで、D/Dにも時間がかかり、F/Sから20年経っても運開していない。


あの頃は、トルコと言えばEPDCさんの牙城であり、新参コンサルとしてはまだまだトルコ側に信頼されていなかったが、数年後には次々と案件受注が続き、小生も88年から96年まで6件連続参加となった。

それからは水力案件から水道案件へと進み、イスタンブール導水事業も完成し、今は多分アンカラ導水計画事業への融資があると思う。

トルコには96年以来もう14年もご無沙汰である。仕事で行ければ幸いだが、自費でも行きたいところだ。34歳から42歳まで、仕事的に一番充実した期間だったし、係った案件の現場も見てみたい。

イスタンブール
アンカラ
アダナ
南東アナトリア

などを回って2週間ぐらいか。知り合いももう定年でいないかもね。浦島太郎の心境だろう。

553:How to solve it

アマゾン(日本とアメリカ)で本を買ったり、あるいはチェックしたりすると、その後それに近い本(或いは商品)の紹介がメールでくる。他のネット販売も同じような手法を持つが、アマゾンはより具体的である。

先週は、「いかにして問題を解くか」という訳本の紹介だった。新書だと思ったら、何と1957年の本であった。古典だね。そういう本の訳本が今頃出るとは不思議だが、タイトルに興味があったので、早速原書のことを調べた。いつもながら訳本は訳者のセンスで原文のニュアンスが変わる傾向があるので原書が手に入る限り原書で読むことにしている(無論英語だけです)。

理系とは言え、数学にさほど興味はないが、問題を解くという仮定はコンサルにとって最大の問題である。雑駁だが、ウィキペディアから抜粋する。

Four principles

How to Solve It suggests the following steps when solving a mathematical problem:

First, you have to understand the problem.
After understanding, then make a plan.
Carry out the plan.
Look back on your work. How could it be better?

If this technique fails, Pólya advises: "If you can't solve a problem, then there is an easier problem you can solve: find it." Or: "If you cannot solve the proposed problem, try to solve first some related problem. Could you imagine a more accessible related problem?"

First principle: Understand the problem

"Understand the problem" is often neglected as being obvious and is not even mentioned in many mathematics classes. Yet students are often stymied in their efforts to solve it, simply because they don't understand it fully, or even in part. In order to remedy this oversight, Pólya taught teachers how to prompt each student with appropriate questions, depending on the situation, such as:

What are you asked to find or show?
Can you restate the problem in your own words?
Can you think of a picture or a diagram that might help you understand the problem?
Is there enough information to enable you to find a solution?
Do you understand all the words used in stating the problem?
Do you need to ask a question to get the answer?
The teacher is to select the question with the appropriate level of difficulty for each student to ascertain if each student understands at their own level, moving up or down the list to prompt each student, until each one can respond with something constructive.

Second principle: Devise a plan

Pólya mentions that there are many reasonable ways to solve problems. The skill at choosing an appropriate strategy is best learned by solving many problems. You will find choosing a strategy increasingly easy. A partial list of strategies is included:

Guess and check
Make an orderly list
Eliminate possibilities
Use symmetry
Consider special cases
Use direct reasoning
Solve an equation
Also suggested:

Look for a pattern
Draw a picture
Solve a simpler problem
Use a model
Work backward
Use a formula
Be creative
Use your head/noggin

Third principle: Carry out the plan

This step is usually easier than devising the plan. In general, all you need is care and patience, given that you have the necessary skills. Persist with the plan that you have chosen. If it continues not to work discard it and choose another. Don't be misled, this is how mathematics is done, even by professionals.

Fourth principle: Review/extend

Pólya mentions that much can be gained by taking the time to reflect and look back at what you have done, what worked and what didn't. Doing this will enable you to predict what strategy to use to solve future problems, if these relate to the original problem.

まあ、当たり前のように見えるが、開発計画を実践する上でも成り立つ。なぜこの本が今頃出てくるかは不明である。温故知新ということか。受験生には英語の勉強と論理的な考え方のお勉強にはいいかもしれない。

コンサルにとっては、まず問題は何かというところが出発点となる。数学的に解けない問題が多すぎる。

2010年2月6日土曜日

552:南部アフリカももう1カ月

どんな海外出張でも最初の1カ月はあっという間に経ってしまう。従ってこれからが勝負と言える。

今週の雑感としてはいくつかある。

1.懸案の事務次官も代理ではあるが一昨日大統領内閣室から公式に発表された。意外な人事でビックリしたが、本庁の職員も暗い。大統領の意向が強く出されたのだろうか。内容はちょっとここでは控える。まあ大臣もいるし、日本との関係上は特段の問題はないだろう。ただ新任事務次官代理は気が短いので気になるところだ。バトルモードも温和な南部アフリカ人としては珍しい。今まで保守本流でなかったからか。これからじっくり対応していこう。

2.自宅の食洗器設置:9年ぶりに交換した。妻から写真が二枚届いた。食器も自分で洗えばいいのだが家族が多いので便利だ。流石に9年経って技術が進化し、ミストなる機能が付いたという。実践は数カ月だが今から楽しみだ。ミストと言えば、スティーブン・キングの映画は霧の中から出現する怪物たちより人間の恐ろしさを見事に出していた(余談)。

3.これまで2件の事業形成支援を片手間にやってきた。一つは億単位、もうひとつは数10万単位。額は大きく違うが技術的な検討内容は変わらない。どんなプロジェクトでも手を抜かないことが必要だし、額が違っても検討することは非常に楽しい。これも具体のことは言えない。始めて事務次官の正式レターを書かせていただき首尾よく次官のサインを頂いた。これも珍しい経験である。

4.日本がシレ・ザンベジ川水運事業に関連した鉄道事業のリハビリ調査を実施するという。結構なことだと思う。内陸水運をご専門とされる皇太子さまがケニアまでいらっしゃるとも聞いた。ぜひ南部アフリカまで来てほしいし、内陸水運への技術協力も期待したい。

5.煙草を多く生産する国だが、煙草を吸う人は珍しい。お金がないというのが大きな理由だ。従ってライターも中々売っていない。昨日は3軒目でやっと手に入れた。栓抜き購入以来の難しさである。

6.今BBCのワールド・ディベートでアフリカ特集をやっている。アナンさんを久々見た。ちょっと年取ったね。TICADIVも12年までに支援額倍増という計画である。アジアからアフリカへという志向を持たないとコンサルも生きられないと思う。12年以降の心配より、今そこにあるチャンスをゲットしないといけない。

さて3回目の洗濯に入ろう。

2010年2月5日金曜日

551:久々の水処理プラントの検討

さっきクライアントから依頼されていた作業の第1段階が取りあえず終了した。明日は事務次官代行のサインを頂いてまずは一安心である。実際は代理とか代行でもなく、Coordinating Principal Secretary (略してCPS)と言っている。決してactingではないのである。前のPSが昨年他省に移ってもう半年にもなるが後任が決まらない。代行は局長だったが実際昨年の暮れには定年で退官しているのだが、月ベースで延長しPS代行なのだ。日本では絶対にこういう人事はありえない。

省内にはいろいろと情報源を形成したのでいろんなうわさが飛びこむ。信ぴょう性がないわけではないが、未だ決まらない。NGOとか国際機関らは兎に角PSとの親密性がないと動けないのでイライラしているのが分かる。トップダウンだけがガバナンスではないのに、彼らはトップが決まらないと動けないのだ。

小生は上から下まであらゆる階層や立場の職員と交流や信頼関係にあるので、特にトップのPSがいなくても困らない。大臣からも呼ばれていていつでも来てねと言われている。


さて、やっと本題だが、05年以来5年ぶりに最新水処理プラントの検討を行った。逆浸透膜による海水淡水化ではなく、セラミック膜による水処理プラントである。勿論前処理と後処理プラントが必要だ。生産効率は高く85%ぐらいか。塩水はないので効率は高い。地震などで既存の水道施設が崩壊し、表流水から飲料水を生産するのが目的である。

この地域はT通商が代理店をやっているが、南アのダーバンから来た営業マンはインド人。まあ殆ど素人だが喋りだけは一人前。情報はなし。全く困ったインド人である。パンフレットや技術的な情報は備えてほしいものだ。兎に角この手のメーカーはコストに関して非常に秘密主義。逆浸透膜のメーカーもそうだったが。水ビジネスというのはちょっと胡散臭いと感じるのは小生だけだろうか。

話はずれるが、BBCのHardtalkでトルコ人の小説家でノーベル賞を取ったトルハン・パムックの話は面白かった。トルコ人の英語は懐かしい。アメリカで教育を受けているのか、なかなか喋りがいいね。理系にはできない表現を持っているし、ちゃめっけがある。

本チャンの仕事も大体作業環境が整ってきた。同じことをやろうとしているNGOやドナーも意外と情報を持っていないことが昨日のドナー会議で判明した。リーダーシップだけを求めているから地道な情報収集を怠るんでしょうね。他のドナーやNGOも高飛車だから省からも信頼されていないし、そういう事実も認識しないんだね。職員と一緒に作業するというスタンスがないんだね。

もう3週間が過ぎた。お陰さまで病気にもならず修道士生活が続いている。今日食堂であった専門家の方は突然気持ちが悪いと部屋に帰ったけど大丈夫だろうか。海外生活があまりないと1週間ぐらいでやられることがある。体の免疫とか菌が入れ替わるのかもね。30年いろいろ行っているとかなりの免疫性が蓄積されているように思う。いいか悪いかは別ですが。さて、そろそろ映画鑑賞の時間だ。

2010年2月3日水曜日

550:情報入手の重要性

前号では優秀な人材が流出してしまう事例をちょっと述べたが、中でも幹部連がビックリ仰天したのがK君である。

外交官の子供として育ったので英語とスペイン語が堪能、しかも東大および大学院卒の土木専攻であった。人格者でもあり赤門出身の幹部からは絶大な信頼を得ていた。しかし、入社7年だったかなADBに移籍した。とは言え、ジュニアだからまだ見習いである。あれから3,4年経って最近の彼の活動を見てみた。おや、水資源からエネルギーへ転身した。まあ水と電力はお仲間だから無関係ではないがエネルギーとなるとちょっと差異がある。水力ならいいがエネルギー政策全体は水資源とは全く専門が違うからだ。僕の想像では、水資源はオランダ人とかゴロツキが牛耳っているいるので、エネルギーへと避けたのだろうか。まあ彼も優秀だから何とかやっているのだろう。しかし、就職探し用のサイトにも登録しているのでADBからどっかに行きたいと望んでいるかもしれない。コンサルの経験が7年じゃまだ子供だ。もう一人の優秀そうな人も外資系投資会社に行ったというが直後に経済危機が発生したのでどうしているかは知らない。コンサルも20年以上の経験があれば何とかなるのだが。先走った行動してもうまく行かないことが多い。ADBも昔は輝くほど給与が良かったが1ドルが90円じゃ何の魅力もない。外交官特権で無税もあるが、だからと言ってモノばかり買ってもしようがないし、マニラにずっといる不自由はない。ドクターでも取って日本の大学の先生なる手もあるが、それも昨今では難しい。時代は大きく変化している。

さて、本題に入ろう。

情報収集と分析は何もCIAだけの話ではない。コンサルにとっても最重要課題である。今日も省内で人事の情報が乱れ飛んだが、それらを得る人脈がないといけない。意外な情報は意外な人から得られることが非常に多い。2月2日は何の因果か情報セキュリティーの日だという。

下記に関連記事を転記する。

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2月2日は「情報セキュリティの日」
RSAセキュリティ、企業の「情報漏えいを防止する5ヶ条」を提唱


RSAセキュリティ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山野 修)は、総務省が定めた2月2日の「情報セキュリティの日」にむけて、情報の漏えい事件、事故を企業が予防するためのセキュリティ指標、「情報漏えいを防止する 5ヶ条」をまとめました。

2009年を振り返ると、社員による顧客情報の意図的な持ち出し、Webサイトから顧客情報が閲覧可能、ファイル共有ソフトによる情報流出、PCの盗難やUSBメモリーの紛失など、企業情報は様々な手口により流出し、ガンブラーによりWebは脅威にさらされました。事件、事故の発生後は、原因調査や謝罪の費用に加え、取引先の減少、顧客離れ、企業イメージの低下など、様々な二次的損失を生み出しました。これらの多くの実例により、情報漏えい事件、事故の発生は、企業の存続に関わることが明白になってきました。

セキュリティ戦略に基づいた対策のPDCA(PLAN計画-DO実行-CHECK評価 -ACT改善)を全社的かつ継続的に行うことにより、企業情報の漏えいリスクを大幅に低減させることができます。対策は、特定箇所への対症療法的な方法のみでは効果が期待できません。セキュリティ・ポリシーの確立、トップダウンによるセキュリティ意識の徹底、社員のセキュリティ教育、ルールを遵守しやすい仕組み作りなど、人に結びついた対策も重要です。

そこで情報セキュリティ・プロバイダーのRSAセキュリティは、情報漏えいを予防、防止するために必要な5ヶ条を次のとおりにまとめました。

企業の情報漏えいを防止する5ヶ条

第1条 自社のビジネスに重要な情報が「何であるか」を知る
重要なデータとは、事業を継続、発展させていくために不可欠な情報と定義します。すなわちリスクが高い情報と言い換えることができます。対応の優先順位をつけるために、重要度で情報を区分することがセキュリティの第一歩です。


第2条 情報が「どこにあるか」を把握する
情報が存在する場所はデータベースのみと考えがちですが、アプリケーションのプロセス、ネットワーク、アウトプットにも存在します。アウトプットとは、プリンターやUSBメモリー、個人用のPCなど、情報の利用後にそのまま保存されているものです。社外秘をついうっかり、しゃべってしまう口(くち)も、忘れてはいけません。


第3条 情報に対する「リスク」を知る
リスクは、脅威、脆弱性、被害回復にかかる時間とコストから推定できます。脅威を想定する重要ポイントは、「どのデータを誰が欲するか」を考えることです。情報のリスクモデルを考えることにより、戦略の立案、対象の洗い出しや対策の検討が容易になります。 第4条 リスクに対して「セキュリティ対策」を施す対策は、最も重要なデータを優先し、重要度の区分に相応する対策を実施します。対策は、1つだけではなく、重要データを中心に置いてたまねぎのように幾重にも施すのが理想的です。


第5条 セキュリティ対策を継続的に「監視」する
ビジネスと同様に、情報も時間経過により重要度が変化します。従ってセキュリティ対策は、生き物ととらえ、定期的に効果と効率を見直し、安全性が保たれているかを確認し、改善を重ねながら継続することが推奨されます。


情報は、重要度と場所を変化させながら存在し続けます。セキュリティも情報に対する順応力を持たなければなりません。セキュリティは生き物と言われるのはこのような理由からです。長期にわたり無理なく維持できるセキュリティ対策こそ、健全な企業経営と情報の積極活用につながります。 RSAセキュリティは、企業の皆様にこの5ヶ条を対策のヒントとしていただき、情報漏えいのない社会となることを願っています。

以上


情報セキュリティの日について
平成18年10月の第8回政策会議において、基本計画が定められた毎年2月2日を「情報セキュリティの日」とし、情報セキュリティの向上への気運を全国的に波及・浸透させるとともに、広く官民における意識と理解を深めることを目的に、その前後の期間において、政府機関はもとより、広く他の関係機関、団体の協力の下に、国民各層の幅広い参加を得た取組みを集中的に実施することと定められました。この実施にあたっては、内閣官房が警察庁、総務省、文部科学省及び経済産業省の協力を得て推進しています。
http://www.nisc.go.jp/isd/index.html
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参考になるでしょうか?!

2010年2月2日火曜日

549:就職氷河期とか?!

10年ぐらい前だろうか。出張から戻ると職場の花見とかで新入社員が紹介された。ほぼ全員旧帝大系の大学院卒である。凄いもんだね。就職難ということで普通なら入ってこない優秀な人材が来たと幹部連は手放しで喜んでいた。とは言え、新入生歓迎会には会社幹部が参加することは既になくなっていた。


話を自分の新入社員時代に戻すと、会社はまだ中小会社意識なのか家族的な雰囲気で、新入社員歓迎会には重役も2次会まで参加するいい雰囲気だった。丁度76年ぐらいが第2次オイルショックで就職難だった記憶がある。慶応・早稲田卒でもいいところに行けなかったようだ。今川中学の2年先輩の従弟夫婦も厳しい就職だった。僕自身は浪人したり、留年したり、大学院に進んだので、就職した81年は比較的状況は回復した。お気楽なもんで受けたのは2社だけ。最大手コンサルの2社だ。落ちるとは思っていないので随分のんきなもんだった。

さて本題だが、10年前が就職氷河期と言われたが、今もその再来とか。ネットでも過酷な状況が伝わってくる。コンサル業界もいい人材がまた得られるだろうか?

しかしだ。10年前の優秀な人材もほぼ退社したそうだ。外資系投資会社、ADBなどより給与のいい方に転職したらしい。それ以前に入社したお気楽組もうつ病とかで退社だ。

どうしたらいい人材を持続的に育て上げ、収益を齎すことができるのだろうか。コンサルは20年以上でやっと一人前だから、大変難しい課題である。

或いは、業界内でうまく人材が回ってくれるといいのだがそうもいかない。業界外からの人材流入も期待できない。

そもそもいい人材とはなにかという命題は難しい。海外で持続的に活動し成長できる人材はそういないのだ。大雑把に言って10人に一人くらいかな。

その他は兵隊だし、団長で活躍できるのは僅かだ。その他の人材には専門家として育ってほしいのだが、サラリーマンコンサルの性で、専門性はそれほど高まらないのが常である。社内のただの管理職では儲からないし管理職も要らないのだ。

コンサル会社の再生は期待できるのだろうか?大きな疑問だね。まずは自分が成長しないといけないな。

548:氷河後退予測の真相?!

AFPは気候変動に関する面白い記事をよく提供してくれるので楽しみだが、今日入ったニュースも中々いい。

下記参照。兎に角、環境学者も公害などの問題がなくなってきて何とか生き延びるために気候変動を過大(或いはねつ造してまで)取り上げる傾向がこうした誤報を齎すのでないか。科学的な根拠の基に実践や政策を進めることが大事じゃないのでしょうか。科学、実践、政策の統合である。それについての最新情報は次回以降に。

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2月1日 AFP】地球温暖化の影響で世界各地の山岳氷河が後退しているとした国連(UN)の気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change、IPCC)の主張は、大学院生の論文と登山愛好家向け雑誌が根拠になっていると、英紙サンデー・テレグラフ(Sunday Telegraph)が31日、報じた。

 IPCCは最近の報告書で、南米アンデス(Andes)山脈、ヨーロッパのアルプス(Alps)山脈、アフリカの山地で、地球温暖化の影響による山岳氷河の後退が観測されたと報告。根拠となった文献として2つの論文を挙げている。

 サンデー・テレグラフ紙によると、論文の1つは登山愛好家向けの雑誌に掲載されたもので、登山家が登山中に目撃した事例証拠にすぎないという。もう一方は、スイス・ベルン大学(University of Bern)の修士課程で地理学を選考する大学院生が、アルプスの山岳ガイドへの聞き取り調査をもとに書いた論文だという。

 IPCCの報告に関しては、英紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)も自然災害を地球温暖化と関連づけた指摘について疑問を呈しているが、IPCCはこれを「根拠がなく誤解をまねく報道だ」と否定している。

 IPCCは先にも、報告書のなかの「ヒマラヤ氷河が2035年までに消滅する」との記述は科学的根拠がなく誤りだったと認め、陳謝したばかり。だが、IPCCの活動はバランスがとれており、相応な結果を導きだしていると擁護する科学者は多い。(c)AFP
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2010年2月1日月曜日

547:WhiteSmokeを導入

英文のチェックソフトを使ったのは多分88年のトルコでのことだと思う。当時はまだワードスターのころであった。グラマーやスペルチェック、単語や受動態の多さなど検索されたと記憶している。実務的にはあんまり効果的ではなかった。よりいい表現を示してくれたりは流石にしてくれなかった。

あれから20年。マイクロソフトのスペルチェックだけをずっと使ってきた。いい表現は自分で考えて改善するのが常であるし、まあそれでやってきた。

偶々、WhiteSmokeという英文チェック及び改善ソフトが出ていることを知りホームページで調べて見た。見た感じ面白そうだしセール期間中で安いので興味本位だが購入した。今はダウンロードできるから導入は簡単だ。

流石に宣伝通り面白い。20年の進化は驚きである。ただし、オンラインでの操作だから当地でのインターネット速度だとちょっとやりにくいことがある。類似語も瞬時に変換できるし、ワードやPDFなどどんなアプリケーションのテキストにも対応する。

スペルやグラマーについては当然殆ど問題ないテキストしか作成しないので、後はよりいい表現を目指すソフトとして中々使える。

このテキストは和文だが、もし仮に英文であればワンクリックでチェックできるようになっている。

我々コンサルは業務上特有の技術的な英語や専門用語もあり、多分とんまなチェックもあるであろうが、あるクライテリアに基づく評価というのもいいかもしれない。このソフトは当然ネイティブも使っているわけでCNNの評価も高いようだ。以前はアメリカの公文ではできるだけ受動態を無くすよう勧められていたと思う。

コンサルでも会社や個人によってある種のスタイルがあるので、ちょっと試してみよう。英文の出来は大手と中小では大きな差があるのだ。

トルコの時は10年アメリカで修行した副団長の書いた報告書を分析したが、受動態が著しく多用されているので改善が必要だとの評価だったが、それを聞いた副団長は嫌な顔をされていた。意外と自分の英文スタイルは自覚しないものなのである。能動態がうまく使えると英文も改善される。

Impress me!! これは映画でよく聞く表現だ(余談です)。