2011年5月31日火曜日

1232:3通のメール

メールと云うのは仕事・私事いずれも入る時入らない時のばらつきが大きい。

昨日は、行き成り3通ほぼ同時に入る。

1件目は、エジプト人で帰化したアリさん。アリさんも病気からのリハビリで再就職が出来ず、近くの小学校で英語教師を始めたらしい。アルバイト的だから収入としては微々たるものと言っていた。何とかコンサル的な仕事に戻れればいいね。障害者を雇うコンサル会社もあることはあるが、安くこき使う傾向があるからお勧めはできない。

さて、2件目はある水処理会社。アフリカで災害時の緊急用移動水処理システムをプロモートし、やっと1年経って入札までこぎつけた。中々いいスペックができた。案件形成の第1段階はたったの数時間で要請内容を作った。機動性の成果だ。スペックも素案の数ページから最終の70ページにまでになった。これからまたフォローすることになるか?災害発生時の運用、維持管理体制などまだまだ持続させる工夫が必要だ。

最後は、先日雑談した先輩からのメール。雑談は、2時間でも足りないくらいだった。話が合う先輩は少ない。あるアフリカの案件対応もあるようだが、最先端の計画手法や技術移転手法を提案して実施してほしいと思っている。あくせく調査計画に没頭するセンスじゃ駄目だね。最大手コンサル会社も経営的な諸問題があり、昔のように選ばれた「精鋭」部隊で新規の案件に臨んでいく勢いが全くない。困ったことだが解決方法はもうないだろう。東電と同じ体質が長く続いた依存過剰の結果だ。既に死に体。

さてさて、明日は久々世銀主催のセミナーに参加だ。英語だから発言する気合で臨もう。またいい出会いもあるかもしれない。

明後日は、これも久々妻と一緒にコンサート。行く前に食事、そして終わったらバーで飲んで帰ろうか。先日のデートは銀座。30年前の初めてのデートも銀座だった。大人の町である。

2011年5月30日月曜日

1231:見て、見詰めて、見極めること

南部アフリカから帰国して早や1ヵ月半。

日本ののんびりとした生活や仕事もいいのだが、いつものことであるが、海外出張に早く出たい気持ちが高まる。大体、夢で自分の潜在的な気持ちが分かるのが面白い。ダイナミックで活動的な夢が多くなるから不思議だ。

ブログであんまり他人のことを批判してくると、さて自分はどうなんだという反省に繋がる。自分の仕事を質を高めることでいい、と云うことだ。

さて、コンサルにとって、まずは観察力がないと何も始まらない。好奇心と忍耐が伴うことは常だ。

観察する対象も様々と云うことがコンサルにとって重要でもある。観察対象も時間とともに動くというのも途上国では当たり前になる。

課題や問題が与えられる場合もあるが、それでもまずは疑ってかかり、自分で認識することができないと進まない。

対象を見て、見詰めるまではいいが、見極めるレベルまで到達することができれば、自ずと答えは浮かんでくる。それには、20年以上、さらには30年以上の経験が必要かもしれない。当然、最先端のお勉強も継続する必要はある。

昨今は、50代以上の経験あるコンサルさんが悲惨な低賃金で雇われ、若手中堅は将来に対する夢や希望も失っているから、個人或いはチームとして「コンサル道」を極めていくのも難しくなっているようだ。

案件に対するネガティブな側面を心配するようでは、いい仕事はできないだろう。

また批判的になってしまったかな。

Check it out!

2011年5月28日土曜日

1230:フェルミ推定とコンサル業務

Fermi Estimation

最近まで知らなかったが、雑誌や文献で2度知った。要するに、といういい方は不適当だが、コンサル業務でも通常推定する手法だった。データや時間もない場合、コンサルは大胆な仮定を使って大まかな推定を行う。

一般の例題として良く出てくるのは、ある都市のピアノの調律師の総数だ。

人口

世帯数

世帯数あたりのピアノ保有率

年間の調律率

調律師の仕事率

などで推定する。意外と簡単であるし、分かりやすい。

また、エベレスト山全てを平地にする年数という問題もある。

こうした事例は水セクターのコンサルでも多くの実例がある。

ただし、例題として解けない事例もあるそうだ。例えば、ナイアガラの滝の1日の流量だ。

これは流石に積分で解けるが、フェルミ推定の対象ではない。だから、被験者の誰もが何度やっても回答できなかったそうだ。

コンサルには、大雑把に解けるフェルミ推定と微分積分を駆使して解く推定手法がある。

それでもF/Sでは+-15から20%程度の誤差が許される。人的エラーだって10%もある。

マスタープランではそれこそ大きな誤差がある。だから、5年に1度は改訂する必要性がある。マスタープラン策定のプロセスを出来るだけシステム化させれば、ローカルだって最新データを使って再現化できる可能性が高まる。

コンサルが作成した計画手法はどんだけ頑張ってもカウンターパートに技術移転できないと云うのはコンサル自身が作った「都市伝説」ではなかろうか。或いは、出来る努力をしていないか、移転できるだけの技術を保持していないのかもしれない。

計画手法のシステム化というのは、コンサル会社でももう30年も前にテーマとしてあがっていたものだ。フェルミ推定程度しかできないのはさみしい現実かもしれない。

ドイツ政府は既に計画手法の技術移転を某国で進めて既にいい成果を出している。その成果を地域で共有化する段階にも達している。EUも同じようなプロセスを別の地域でやっているし、イギリスは南部アフリカでもう10年も前から実施中だ。

わが国のコンサルも技術移転や能力開発を真面目に行う段階にあると思う。それによってコンサル会社が他社に先んじて業務の差別化ができるのである。

論文だけ書いていては1歩も実務的に進まないのだ。

1229:気候変動気象局からTORが届いた

南部アフリカ出張時に、現地気候変動気象局と協議する機会がありお願をしてきた。

協議には幹部全員が参加したため局全体の実力が分かった。水省幹部よりは知的だし頭は良かったが、何分予算もなく活気はなさそうだった。

協議の合間には、日本及びドイツが支援したテレビ局用の天気予報のスタジオを見せてもらった。日本からは多分NHK関係者が支援したのだろうが、機材も老朽化し、今はドイツ政府支援の機材を使っていた。隣の天気予報図作成者はマニュアルで等高線を書いていたのにはびっくり。

さて、局幹部と協議し、気候変動への適用策に関連し、気候変動気象局への技術支援案件の要請書作成を提案した。協議開始時は、全員無関心。既に国際機関から支援があり、それ以上の支援を他国に要請し実現させる可能性についてはやや懐疑的であった。

小生の説明が進むにつれて関心が高まってきているのを実感した記憶がある。

あれからもう3カ月が経った。忘れたころに現地からメールが入り要請書素案が出てきた。

ざーーと見たところ、まあまあ良くできているし、要点も押さえている。流石に知的な方々だからじっくり検討したのだろう。遅い提出はアフリカならではだから気にはならない。

精査し修正提案をして送り返そう。その後の段取りは再度提案したい。

彼らとまた会えるかどうかは不明だがサポートだけは最後まで。

1228:ラビリンス型自由越流頂をもつ余水吐

南部アフリカ滞在中に何度かダムを見学した。全てヨーロッパのコンサルが設計したものだ。日本のコンサルと違って独特の設計思想が見られるので大変面白かった。

ダム高は精々15mから30mであった。

最後に見学したアースダムのスピルウェーは面白かった。

余水吐幅を狭め、しかも流出量は蛇腹の越流面で稼げるラビリンス型を採用している。設計洪水量が小さいからできるのであろう。

labylinth spillway

とでもいうのだろうか。

一緒に参加したダム屋さんが面白いことを言っていた。「随分変な構造ですね、上部に鉄板で橋をかけていたんでしょうかね、壊れちゃったんですね」とのコメントであった。

彼は権威ある水専門家だったので、彼のコメントについてはシカトした。

2011年5月27日金曜日

1227:久々の大先輩との雑談

人の話はじっくり聞いてみるもんだと思う。

以前、このブログで書いた水豊ダムの話。僕の得た情報では4基ある発電機の3基はソ連によって敗戦後直ぐ取り外され、カザフの発電所に利用されたと云うことだった。

大先輩曰く、3基はアメリカ軍の攻撃で破壊されたとのこと。スピルウェーも破損したそうだ。

それが事実だったかの確認はできない。ソ連側が、破壊された発電機を再生し利用した可能性はある。シーメンス製だったというのも新事実。東芝製と思っていた。破損されつつも利用価値があったかもしれない。水豊ダムの発電機は100MW。当時としては世界最大級であった。

さて、雑談は2時間に及んだが、中でもビックリしたのは、数カ月前に南部アフリカで会ったある電力会社系のコンサルさんは、実は僕がいた会社に何年か在籍したようだ。その後退職し、スポーツ用品関連会社に移り、その後また海外コンサル業に戻ったようだ。従って、十分な実務経験はない。実際、現地で彼の言動を見ていたが、実務者としての殆ど力量はなし。CV的にはいいのだろうが、小生は騙されない。彼も卒業以来ずっと関西の電力会社系コンサルにいたようなもののいい方であった。工学博士とか何とかフォーラム出向の経験では実務は駄目だ。もっと反省して頑張ってほしいね。

こういうことも人の話をじっくり聞きながら、少しづつ質問していくと、意外な事実が見えてくる。刑事みたいな感じだろうか。

それにしても今のコンサル会社はクライアントを断然リードする新技術や開発管理手法を持っていないのは深刻な問題である。

米国で博士号を取って帰国したある人も今だ国内に留まっているようだ。海外で通じる力量を持っているなら海外コンサルで頑張ってほしいが、なければ国内に留まっているのも一案だ。グローバル戦略って何ですか?グローバル戦略も日本の企業各社で流行りだが、既に世界で競争力を失っている企業では無駄な部署だね。AI室と同じ運命ですかね。まあ大きなお世話だけれど。

彼の博士論文のテーマは、

Capacity Building for Flood Management in Developing Countries

とのことだが、この魅力のないテーマで博士論文ですか??テーマがあまりにも雑駁過ぎるね。全くインパクトがない!!成果がにじみ出ているテーマじゃないね。実務で適用できるキャパビリの手法の提言があるのだろうか?開発途上国出身学生のレベルの内容なのだろうか?水セクターの最高峰の論文集であるWater Resources Researchでは絶対に採用されないタイトルである。

アフリカ人の博士論文の例では、

一橋大の社会学の研究で、アフリカの統合的水資源管理の事例を取り上げたケースがあるし、イギリスの大学では南部アフリカ人が自国の水資源管理を取り上げた例がある。後者の論文は400ページもあるが中身はレビューだけ。まあ途上国の外人だからいいんでしょうね。いずれもdescriptiveで示唆的ではない。

ある日本人の場合は、今は世界的に無力で死に体で権威のない国際水資源学会で教授との連名で発表されているらしいけれど、アブストラクトでは、

How flood risks are affected by infrastructure and institutional arrangements differs among developed and developing countries. This paper compares flood management systems in Indonesia and Japan as they are affected by institutional, organizational and individual capacities. It uses a conceptual model and applies performance indicators to organize the measures of flood management effectiveness. The case studies show that institutional arrangements are essential for effective flood management, but their effectiveness depends on implementation capacity. While infrastructure may mitigate flood damage, its limitations must be recognized. Informed awareness of flood threats and management by the local community is critical.

となっている。このアブストラクトを読んでも、論文の中身を読んでみたい気にはならない。日本とインドネシアと比較と云うのもね。このアブストラクト自体、文脈的にタイトルとの論理性が見いだせない。キャパビリを語るほどの経験はないだろうに。

では、インドネシアが効果的な洪水管理を実現できるためのキャパビリないしは能力開発とは一体何なんだろうかという実践的な手法は提案されているのだろうか。performance indicatorで能力向上するかの検証をしてほしいね。

今時、概念モデルではなく、実践的な管理モデルと人材育成・組織強化のモデルが必要なんですよ。アメリカ人が知らない日本とインドネシアを比較する杜撰さと姑息さが見える。途上国出身者がやることである。それならお情けで博士号も頂ける。日本人でコンサルタントと云う実践者は絶対にしてはいけない。今後の実務的活動が直接係ってくるからだ。ヴェトナムのように10年経ったら援助対象国から卒業させる知恵が必要だ。インドネシアには既に40年以上援助し続けている。コンサルとして彼らを自立させる知恵を示して頂きたい。それでこそ実務者が博士号を取る意味があるのだ。

概念モデルですか。IWRMも概念だけが先行して実践的でない批判をこの10年浴びている。博士論文でケーススタディーというアプローチも低レベルだ。

クレメシュがある大学の主任教授職を断ったのも頷ける。これは関係ないけどね。クレメシュは天才しか弟子にしないからね。平凡な学生に対するアメリカの大学教育には全く興味なかった。

上記程度の論文は世界一流の大学(オックスブリッジやハーバードなど)では精々修士論文程度のレベルですね。まあ大学のレベルも偏差値40台で低いからね。国際水資源学会だから簡単に取り上げてくれたのだろう。或いは指導先生の七光りかもしれないね。サウジあたりのドクターもそういう傾向がある。ドクターを取ればそれでいいという考え方は危険だ。

以前も書いたが、海外の水資源管理手法に関する技術移転の実践はかなり進んでいる。今の日本のコンサルには当分届かないレベルだ。クライアントをあっと言わせる天才や秀才がコンサル会社にいない深刻さは無視できない。

特に40代のコンサルに特出した逸材が殆どいない。

後輩の今後のご活躍を見守っていくことにしよう。海外で活躍するのであればだけれどね。論文集としては無意味なWater Internationalは駄目だよね。せめて、最低でもアメリカ土木学会の論文集とかで発表して欲しかったが、多分査読で引っかかるだろうね。良識ある研究者が減っている国際水資源学会での査読の信頼性はないな。

参考に、30年前に水セクターで最高レベルの「Water Resources Research」で2度論文を発表した天才「橋本強司」を見習ってほしいものだ。

2011年5月25日水曜日

1226:スマートスキャナーの凄さ

スキャナーを海外現場で使用開始したのは、意外と遅く2001年だったと思う。その当時は、1枚ずつスキャンするタイプ。それでも満足していた。

今日届いたキャノンのスキャナーは携帯用でお弁当箱程度のサイズ。

先日参加したセミナー配布資料(両面)を早速スキャンした。両面で無事連続スキャンでき、PDFファイルに保存し関係者にメールできた。

いいね。コンサルには必需品だ。

プリンターもキャノンの携帯版で最小。パソコンも10インチ以下だから、三種の神器もコンパクト化できた。

コンサルは機動性が命。

これで機器的には機動性が少し向上してきた。

2011年5月24日火曜日

1225:海外出張時の3種の神器(新版)

調査団として海外に出る場合は別だが、単独で出かける場合必ず個人的に持参する機器がある。

パソコン

プリンター

そして、スキャナーだ。

いずれも携帯用である。スキャナーもずっと持って行っているが、1枚だけスキャンしてPDF化するだけだった。これまで大して不便を感じなかったが、最近は配布用の複数コピーなどを1つのファイルでPDF化するケースが多くなった。

今日は、久々スキャナーをアマゾンで買った。最初、富士通のものを買おうとしたが、アマゾンは面白く、他の代替品も紹介してくれる。キャノンでもあったのだ。

良く精査するとキャノンの最小携帯版がよく、連続してスキャンして1つのPDFファイルに纏めてくれる。

いいね。軽いし。

これで3種の神器も最新化した。

パソコンも買ってから2年経っているし、そろそろ買え変えたいと思っているがいつになりますか?

1224:最近Amazonで買った本

先日、冷蔵庫が壊れ6年ぶりにビックカメラで購入した。ネットだったが、最初はVISAカードでブロックされキャンセル。ブロック解除後無事買えた。クレジットカード会社も慎重だから、それ自体はいいのだが、たびたびブロックされると面倒だ。冷蔵庫も6年経つと進化があって使い勝手はいい。

さて、帰国後に新書を購入した。とは言え、まだプレ出版の段階だ。

水資源の経済分析と気候変動に係る洋書である。

それと、先日見たイギリスの作家カズオ・イシグロの本を3冊。彼のインタビューは2回目で、日本でも注目されつつあるね。

気候変動の適用策と水資源に関しては、今のところ信頼できる洋書がなかったので、これからじっくりお勉強だ。UNDPの文献も役には立つが、やはりしっかりとした文献が必要だね。実践が理論より先んじている現状を回避したい思いもあるからだ。経済的な課題も暫く文献がなかったが、新書でレビューしてみる考えだ。

いずれもまだ出版されていないので、数カ月待つことになる。

カズオ・イシグロの本は3冊ともベストセラーだが、アマゾンだと割引があり安価だ。

2011年5月23日月曜日

1223:I君はどうしちゃったの?

今日はセミナー参加。帰宅すると元いた会社の同期会幹事から同期会の日程と参加者の最終確認があった。

会場と予定している帝国ホテルも随分身近な存在になったようだ。夕食会のビュフェで飲み放題で、一人8000円なり。これなら他の会場と比較しても安い。

さて、退社組も何人もいるが、海外出張中という奴も多く欠席らしい。中には国内コンサル会社を起業しているI君も入っていた。四国から海外に復帰だね、とコメントを書いた。別途幹事には、国内コンサルに従事しているM君の消息を伝え、誘ったらと連絡した。

直ぐにI君からメールがあった。

「Iです。何しているんだ?Mはボリビアにいるぞ!」

という意味不明のメール。I君はどうしちゃったの?

彼も国内が不況だから久々海外案件に従事しているのだろう。M君がボリビアにいるのも偶然知っているのだろう。それならそれでいい方はあるだろうね。大人だしね。説明能力が無い。こういう人は海外での仕事は無理だ。

余談だが、I君も不幸なやつで、結婚後奥さんが急死、実家の四国に戻ってコンサル会社を起業。最近は国内が不況だからどこかの会社の借り上げで海外案件に戻ったのだろう。けんか腰の悪い性格は悪化しているようだ。それにしても上記のようなメールは50代半ばの大人は書かない。

借り上げは非常に弱い立場だから、ストレスがたまっているのだろうが、徳島県人の粗暴な性格は変わりないね。I君の後輩でM君と云う同じ徳島大土木出身の奴がいるが、彼も酔うと必ず店員にイチャモンを言う。比国でもそうだったし、東京でもそうだ。だからと云って精神が強いかと云うと真逆だ。躁うつ病の薬を飲んでいると言っていた。二人とも計画ではなく設計が専門という共通点もある。

彼もかなり前に比国でフィリピーナと仲良くなって、彼女がジャパ行きさんで日本に来てからも結婚をすると語っていたが、結局彼女から捨てられたおバカだ。

偏見だが、徳島の男は情けない奴が多い。徳島は女性が出来過ぎているんでしょうね。それは比国と同じかな。

それと、設計が専門の人は海外では限界があるのが現状だ。計画に係ったら最悪のことが起こる。

2011年5月20日金曜日

1222:Here comes Summer

6月までの予定表が段々埋まってきた。

6月に入るとセミナーのオンパレードだ。地方給水と越境水問題が主要なテーマだ。暑い夏にセミナーは大変だが、会場の冷房が弱めになるときつい。

この2年間、日本でのセミナーにはあまり参加していなかったので、久々質問でもしてみようか。現場からの実体験に基づく質問だから意味あるだろう。特に後者は実際現場で経験したことが無い人がほとんどだろうから、単に学者的な見解ではなく、実務者のコメントや質問をさせて頂こう。

前者については、まあおとなしく聞かせてもらおう。クライアントが関係しているから厳しい質問は嫌われる。

コンサルは芸者だし、傭兵だからね。クライアントのお立場も十分理解しないといけない。

地方給水も今や衛生との連携が必須だ。そういう傾向と対策について提言させていただこう。

WASH

という概念と実践が大事だ。

後者は英語と日本語の同時通訳だし、大学が主催だからガンガン言わせてもらおうかな。学生たちへのインパクトがないといけないしね。英語の出来ない学者や実務者の存在価値はないからね。

さて、夏に向かって徐々に加速をつけて進んでいこう。

2011年5月19日木曜日

1221:津波写真の謎

日本に帰ったらさぞ詳しい原発事故関連情報が入ると期待したが、民放各局も横並びだし、特ダネ的な情報或いは専門的でハッとする情報も既になくなった。

毎日毎日平凡なニュースばかりだと飽きるね。CNNやBBCも今やこの事故を継続的に伝えているか分からないが、日本のテレビ局の限界があるんでしょう。

そんな今日、2カ月ぶりに福島第1を襲った津波の写真が数枚出てきたという。

公表されるまで2カ月かかった理由は、

協力会社が偶然取ったものが偶々整理して出てきたと説明されている。不思議だね。質問した記者もああそうですか、という感じでそれ以上の質問なし。

津波の写真や寧ろ動画は、別の場所では多くの人によって意識的に写され、津波直後から膨大に流されている。

常識的に、写した人の心情を想定すれば、出来るだけ多く写すだろうし、動画に切り替えるだろう。

福島第1にいた数千人の東電或いは協力会社の人は、どういう気持ちだったのだろうか。異常事態を記録し公表し分析されることを考えなかったのだろうか。定点カメラはなかったのか。津波が来るまで1時間ほどあったわけだし、想定内の津波だと思っているんだったら、かなりの関係者が安心して海側を写していても不思議はない。

どうも胡散臭いね。東電のやることは一切信頼できないことは事故前と変わらないし、もう死に体だから仕方ないが。

15%の節電目標でも、東電は詳細な需要供給シミュレーションソフトを持っているからいろんなケースを検討できるはずだ。そのことをマスコミは知っているのだろうか?御用学者と同じで御用ジャーナリストかね。

昔大本営発表をそのまま伝えたマスコミの過ちと不甲斐なさが、今また起こっているのだろうか。

1220:水ビジネスも難しい

真夏を前に冷蔵庫の調子が悪いので、ネットで買う段取りをした。日曜には入れ替え作業。製氷器の不調が原因のように思う。氷は常にスーパーで買っているので製氷はしないようにしよう。一度買った氷を使い始めると、もう家庭で作る氷はいただけない。

陸前高田の遠い親戚の最新状況が分かった。結論を言えば、親戚は全員無事だった。以前は、お隣の方でも消息を知りえない混乱状態だったのだ。それで陸前高田には行く必要がなくなった。郡山にはいずれ行ってみよう。大学同期も地元ゼネコンの名士として頑張っているだろう。

さて、元いた会社の30年目の同期会も順調に準備が進んでいるようだ。会場の帝国ホテルも安価でいいね。不況のせいだろうか。同期の30年の軌跡を語ってもらおう。重要な点はこれからの20年だ。展望がないとね。女性人は少ないようだが、おばさんに会ってもしょうがないしね。失礼。

アフリカの水と衛生に関するネットニュースから水ビジネスの難しさが分かる。今回はガーナでの事例である。下記に概要を転記する。最後のウェブにアクセスするとより詳細なことが分かる。

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Ghanaian Government Ends Contract with Water Supply Company

Posted: 18 May 2011 05:45 AM PDT

The contested public-private contract with the water supply company, Aqua Vitens Rand Limited in Ghana, has not been extended. The company, which took over the operation of Ghana’s urban water supply in 2006, was supposed to improve the accountability of water delivery over the last five years.

Water consumers and civil society organisations harshly criticized Aqua Vitens for failing to meet the clear targets set at the beginning of the contract. Based on the company’s poor performance the government decided no to renew the five year contract, which automatically expired in May this year.

The communications director of Aqua Vitens questioned the reason put forward by the Ghanaian Minister of Water Resources. He claims that Aqua Vitens remains competent to improve Ghana’s urban water supply.

Sources: Kapitel 97; AllAfrica.com

2011年5月17日火曜日

1219:第3回アフリカ開発会議(TICAD)閣僚級フォローアップ会合

今日は虎の門でのセミナー参加後、稲荷町に移動し、大学院の同期に会う。待ち合わせ場所は、ある電力会社の子会社のコンサルの前。

何となくさびしい会社の雰囲気がした。考えすぎかもしれないが、落ち目の会社ということだけは確か。

同期と雑談したが、国内コンサルは今だ不況のようだ。彼も会社幹部だが、この2年で随分老けた。僕より4歳は若いから今年53歳か。それでもかなり老けちゃったね。コンサル会社幹部のストレスは大変のようですね。

虎ノ門のセミナーでは、サウジの調査で一緒だったあるコンサルの方とも会ったが、ボーっとしていたね。ナイジェリアの案件には出てくるんだろうけれど、気迫が無かったね。サウジで大失敗したが、恥はないようだ。最大手だったら今頃は追放されているはずだが。

さて、帰国するとブログも滞る。5月はまだ10回にも満たない。ジェトロから首記情報の断片だ入ったが、全文は有料だそうだ。お金を払うつもりはないので、ネットでグローバルに探したが、下記情報が英文で入る。当然のことで、この程度の情報はタダでいい。

いよいよTICAD5が始まる。

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African Development Ministerial Discusses Climate Change, Low Carbon Growth

2 May 2011: The Third Tokyo International Conference on African Development (TICAD) Ministerial Follow-up Meeting, which convened in Dakar, Senegal, from 1-2 May 2011, addressed economic development, climate change and low-carbon growth, and sustainable development in Africa.

The meeting aimed to review progress on the implementation of the Yokohama Action Plan issued at TICAD IV in 2008, and discuss the future of the TICAD process and progress towards reaching the Millennium Development Goals (MDGs). Souleymane Ndéné Ndiaye, Prime Minister of Senegal, officially opened the event, which was co-chaired by Takeaki Matsumoto, Minister for Foreign Affairs of Japan, and Madické Niang, Minister of Foreign Affairs of Senegal.

In the communiqué adopted at the conclusion of the meeting, participants recognize the importance of the TICAD process to support inclusive and equitable growth in Africa, while deepening regional integration, the development of regional infrastructure, and enhancing food security through investments in agricultural development. Participants welcome the decision of the Government of Japan to host the MDGs Follow-up meeting on 2-3 June 2011, and note the need to engage in preliminary discussions on the "beyond 2015."

Participants further express concern over the threat of climate change on African countries, while acknowledging the potential for low-carbon growth. They reaffirm "the importance of making their utmost efforts to bring a successful outcome" at the 17th session of the Conference of the Parties to the UNFCCC (COP 17) to be held in Durban, South Africa, at the end of 2011. In this regard, participants recognize the value added of using Japan’s technology and expertise through public and private initiatives for cooperation on climate change. They further welcome the implementation of Japan’s Fast-Start Financing on climate change and its intention to strengthen a policy dialogue on climate change with African countries. They call on development partners to continue and increase assistance to support African countries to tackle climate change beyond 2012.

Participants indicate they are "determined" to commence work to prepare a "Low-Carbon Growth and Sustainable Development Strategy in Africa," focusing on the different mitigation and adaptation needs and priorities of African countries within the course of 2011. They share the view that an interim progress report should be submitted for the fourth TICAD Ministerial Follow-up Meeting in 2012.

On disaster preparedness, participants welcome Japan's willingness to contribute to "international efforts toward strengthening capabilities of natural disaster risk management and enhancing the safety of nuclear power plants." They also welcome a proposal by the Government of Japan to convene a seminar during 2011 on the theme of "Creating Resilient Economies and Societies."

The conference was organized by the Government of Japan, the UN, the UN Development Programme (UNDP), the World Bank and the African Union Commission (AUC), and gathered ministers and delegations of African countries along with representatives of other partner countries, international and regional organizations, the private sector and civil society organizations.

2011年5月10日火曜日

1218:講演準備

いよいよ南部アフリカ出張纏めの完了。提出資料をすべてそろえた。気持ちがいい。感無量である。

さて、明日は講演会。と云っても聞き手ではなく発表者である。ここ何年かは年1回ぐらいの発表の機会を頂いている。

明日のテーマは、「アフリカの水資源」。

南部や東部しか云ったことが無いが、情報としてはアフリカ全体をカバーし、且つ国際機関の最新支援情報も得ているのでお引き受けした。50代半ばになれば、そうくらいのお願は受ける。

どういう中身にするかは参加者次第。基本の内容はあるが、聞き手の興味や専門性に合わせよう。

気候変動適用

援助協調

水資源管理の問題点とODA対応

コンサルとしてどうするか

なんかであろうか。

年配者は現役でもないのに何でもかんでも批判的だ。昔話と自分の経験での発想しかない。それでいて案件参加に対しては依存的。困ったことだね。特に団体での活動しかできない団塊の世代はコンサルとして許しがたい。けんか腰なくせに弱虫。調査団組んだら厭戦部隊かな。クライアントからも調査団が老人ばかりで、というコメントを良く聞く。

まあ適当に相手をしよう。けんか腰なら10倍返し。

ODAとして将来があるのは今アフリカしかない。どう対応するかの情報が官民共々情報が足りない。世銀あたりの知り合いがいないのだろうね。

南部アフリカでは幸い国際機関の知り合いや彼らから紹介されたコンサルなど人脈がぐっと広がった。30年相変わらずのことだが、社内だけの人脈ではコンサルは生きていけない。

今年初めの講演会、何をしゃべろうか。

結論は決まっている。ODAの「動く標的」を追え、だ。なぜかは講演会で聞いてください。

2011年5月8日日曜日

1217:最後の纏め

先週は久々の飲み会に参加した。

もう随分前に最後に会った元いた会社の先輩だ。後輩も一人参加。

話題は元いた会社の不甲斐なさ。3人とも退社したのだから元いた会社がどうなろうと関係はないが、あまりにも情けない状況なのでどうしても話が出てくる。

人材のなさ

無力感(厭戦気分というかな)

幹部の体たらく

は相変わらずだそうだ。

昔は専門部長という職位があって腐るほどいたけど、今はその年代の団塊の世代が、副技師長とか技師長とかいっぱいいちゃね、会社としては信用できないね。

精々、土木、電気、機械分野で一人づつでしょう。昔の国鉄でもその程度の人数、だから権威があるし偉かった。

偶然、隣の席に現社員の2人がいた。こういう偶然はないと思うけどね。どうしたんでしょうね。同じ飲み屋で飲むとはね。最初は知らん顔して、二人の会話を何とはなしに聞いていた。大した内容ではなかったけれどね。

最後に挨拶したら覚えていたようだ。悪名高きという名誉かな。

帰りにちょっととした事故。上野駅のホームに降りる階段で転倒でまっさかさま。一瞬死ぬかと思った。奇跡的にかすり傷もなく、軽い打撲で済んだ。リーボックの新しい靴で軽快に降りたせいだ。歳も考えないといけないと思ったね。しかし、奇跡は起こるんだね。まだ運は残っているようだ。

さて、今日は報告書の最後に追記した。

自己評価という項目は珍しいが、技術移転の評価を自分で行った。新しい試みで、研修成果の数値的評価ではもの足りないので、最後に自分自身の評価結果をマトリックスで追記した。

これで最後。

何気にテレビをつけたら、ローザンヌバレーコンテストをやっていた。いいね。これも毎年偶然見ている。受賞する人は大体分かる。芸術的なセンスはないが、誰が1番かぐらいは素人でも分かるのが不思議だ。

2011年5月4日水曜日

1216:和文報告書終了

連休も中間地点。お天気も次第に良くなってきた。明日は帰国後初めて実家に遊びに行く。

明後日は、国内コンサルの社長さんと会う予定だ。いろいろ国内コンサルの状況を聞くことができるはずだ。国内の状況は最悪だが、さて現状はどうだろうか。裏話が豊富な社長だから楽しみである。

連休初めからずっと作業を少しずつやっていたお陰で、後半は作業なしで行けそうだ。来週は講演の用意もあるので気は抜けない。アフリカ対応の講演だが、水セクターも大きく変化しているので実利的な話をするつもりだ。コンサルとしてビジネスに繋がらなければ意味がない。ボランティアやNGOとは違う。必殺仕事人ではないが、わずかな報酬を頂くことで仕事に意味があるのだ。首相がNGO出身の野心家じゃ先が思いやられるね。

脱線だが、帰国して地デジ対応で見ているのにやっと慣れた。意外と面白いのは、

テレビ埼玉でやっている、

走る男
水曜でいいでしょうか?
たかじんのバラエティー

がおもろい。必殺仕事人もテレ玉で見た。それと、MXテレビでやっている超過激コメント満載の番組がある。コメンテーターのコメントは多分主要な民放じゃカットだね。大手民放もこのマイクロメディアの時代で、白々しい建前的なことばかりやっていると飽きられるだろうね。

政治家や経営者を見ていると、

無神経な時代

だと感じる。うすら笑いをする最高責任者というのは世界中探しても日本だけだろうね。

2011年5月2日月曜日

1215:短期の6と長期の20

連休も丁度中間点。和文報告書作成もほぼ終了した。

これから英文の若干な間違いの修正と和文の最終チェックだ。その他和文だけに入れる内容もあるが、あんまり乗り気はない。英文と和文に違いがあるということは誠実さに欠けると感じている。現地の政府にも厳しいコメントも沢山述べており、英文では書けない内容を和文で記すのはダブルスタンダードだと思っているからだ。

さて、主題である。我々はコンサルとしても家庭人としても毎日沢山の作業がある。時間は限りがあり、突然の緊急的作業も入る。

最初の6は、毎日の作業でするべきものを6個に限り、それらの優先順位を与えて第1位から順次行えば、まずまずの進展が得られると云う助言である。アメリカあたりから出てきたものと思う。

何で6つかとは思うが、6つが限界かなとも感じる。10個だと多いし、3個でも少なそうだ。丁度、6という数字は、1から10までの平均値5.5に近い。適当な数値かもしれないね。

さて、次の20はもっと難しい。

大前さんが提唱しているもので、10と10に分かれる。

人生は長い。50歳過ぎて定年してそれでもまだ元気で生きている。それなら仕事だけでなく沢山のことを広く内外で行えば実りある人生となるという提案だ。

自分でできることを10個、人と一緒に出来ること10個。かなりの数だ。

僕はまだ家で自分できることも数個に満たない。ましてや、外で共同ですることなどは微々たるもの。

その点、妻の活動を見ているとかなりの数になっている。流石だね。

それでも聞いてみると20個までいかないそうだ。

だから、大前さんがいう20と云う長期の活動はかなり意識しないと達成できないね。

まずは目先のお仕事を仕上げようか。

2011年5月1日日曜日

1214:陸前高田の親戚の消息が分かる

先月震災後妻からメールがあり、実家の父親の従弟の消息が分からないとの情報が入った。そのころはまだ混乱状態で、特に陸前高田の震災は深刻で中々安否情報が入っていなかった。

今日は作業後、ネットで再検索した。

ズバリ親戚の安否が分かった。同市の病院にいることが分かった。また別の情報があり、お隣の方がメルアドを示し親戚からのメールを待っているとのことだった。

親戚はある病院にいることが分かり母親が電話したがお話し中ということで最終確認はまだできない。

もう少し待ってみよう。

作業が終われば時間が取れるので、陸前高田まで直接行ってみるかもしれない。

親友のいる郡山市の状況も心配だ。汚染土壌のこと。

連休中はまだ作業中だが、5月中旬になれば時間が取れる。

ネット情報の有難さを知った。

先ほどお隣の方からメールあり、お二人の息子さん(小生のまた従弟なのかな)が津波で亡くなり既に火葬されているということだった。お知らせいただいた方は彼らのお父さんの避難先はご存じなかった。

お知らせいただいた方もお母さんが行方不明で探しているとのこと。

大震災のことが行き成り現実的な意味を持ってきた。まさに戦災だ。

息子さんの一人には昔々彼が中央大法学部に入学した1974年に会ったことがある。奥さんやお子さんがいたのかも分からない。親父の従弟である叔父さんも病院でどんな状況なのかも不明だ。

陸前高田に行ってみようと思う。