2022年7月27日水曜日

2938:副総括採用で自動的に2点加算はいけません

JICAの調査案件をご存じの方は分かると思いますが、調査団に副総括を入れると自動的に2点加算されます。そのため、1位と2位の差が2点以内だと、2位の会社に副総括がいて、1位の会社にいないと、勝敗は逆転され、2位の会社が1位指名となります。 実際、JICAさんとしては善意(?)でそういうシステムを採用したと聞いています。すなわち、人材が不足気味のコンサル会社で経験の浅い中堅を副総括にさせて経験を積ませるという発想でしょうか。 しかし、実際は上記のような勝ち負けの道具に使われているのが実情です。困ったことですね。 ある大手コンサルの場合、ある中堅社員を複数の副総括に任命し、首尾よく受注したのですが、突然彼が退社し、その影響が複数の案件実施にでて、JICAさんから怒られたとのこと。当たり前ですよね。 そんなことばかりしていると、会社的に信頼を失います。 僕自身が参加した案件では、堂々とプロポを作成し、いい団員を当て、副総括を設定ませんでした。競争会社は当然2点を目当てにして副総括を配置しましたが、我々は2点以上の評価をいただき、2位の魂胆を撃破しました。さすがですよね。これがコンサルというもの。

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