2022年3月3日木曜日

2932:IWRM関連のセミナー参加

IWRMも2002年以来フォローしてますが、もう廃れたかと思っていました。僕自身、もうIWRMなんていう発想はないし、水と土、すなわち、water and land resources management and planningという発想で流域管理に取り組んでいます。それが住民参加の一番いい方法。 水だけだと土地利用が関わらないのでね。森林や農業とかさ。 昨日のセミナーはアメリカ人の専門家でした。アメリカ工兵隊の研究所の人。彼のボスも2008年にセミナーしてましたね。 彼の経歴を調べると、コーネル大出身で水文学を学んでました。なんだ同業者だね。 セミナー参加は50名ほど。僕以外コメントや質問はなかった。当たり前なんだけど、アメリカの水資源管理の歴史や実際を知らないとやすやすと質問コメントはできないね。それだけコンサルも質が落ちている。せいぜいJICAさんの案件で指示書に基づいて調査計画するだけ。 発表者の内容を理解して疑問点を指摘はできない。特にモデルの話と住民参加の段階ね。 モデルは再現性がないと管理できないんですね。コンサルが作成してあるオプションを提示しても、関係者には所詮ブラックボックス。だけも信用しない。それと時間が過ぎるとデータも変わる。その時にモデルを動かそうにもコンサルなしじゃ無理ね。そこが重要なんですね。持続性の。 日本のコンサルの実力が明らかになっただけでもいいかな。IWRMより水資源と土地資源の持続的な開発と管理という発想がないと続かない。。。 僕ももう67歳ですからね、40代から50代のコンサルももっとお勉強しないといけません。 昔、20代から30代の前半までに、1960年代からアメリカの専門誌、Water Resources Researchを読破して、さらにハーバードの学者が書いた、Design of Water Resources Systemも読んだね。 こういう基礎的な知識の積み上げがないとアメリカ人の専門家のセミナーを聞くだけで終わるね。残念ですねえ。

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