2020年7月2日木曜日

2916:Diurnal Variation

これもFaceBookからの転記です。

Diurnal Variation
この英語を見て、日内変動、と思う人は意外に少ないかもね。あんまり生活には使わない。
水文水理という領域があるが、それでもこの言葉はそうそう出てこない。なんででしょうか。水位や気温を扱う場合でも、日内変動は気にしない。途上国では、日データすらないわけだから、時間で考えるのは、せいぜい時間雨量だね。それと洪水時の時間水位変動。
ダムによる利水計画では、月平均流量で計画するので、RORでない限り日流量だって使わない。ましてや時間流量を考慮することは稀。
でもまれなケースに遭遇することがあった。トルコのエルメネック水力発電計画のFS。水位観測は当時EIEがやっていてかなり信頼できるデータがあった。今はDSIに統合。
さて、トルコのほぼすべての水系では、春の雪解けが発生する。時間水位を見ると、午後雪解け水の影響で水位が上がる。まさに日内水位変動だ。
それを考慮して流量を精査した。
報告書では当然Diurnal Variationという英語の専門用語を使うよね。副団長に提出したらその専門用語は却下されましたねえ。彼と喧嘩しても意味ないんでほっておきましたが、あれから32年たってもこの言葉は忘れないね。
水文学、気象学は水屋のコンサルには必須な学問。大学では水文は土木で教えないので、大方の新人は、水門と間違える。

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