2017年9月1日金曜日

2849:Oさんがいなくなった?!

9月1日。今日は気温もぐんと下がり通勤も快適だ。

久々、うちの奥さんと駅まで散歩。これまで暑いので、駅まで車で送ってもらっていた。秋から春の期間は富士山が見えるので大概はそうした散歩が常であった。

さて、オフィスに入ると、Oさんの机が整理されている。彼は去年の9月1日に中途で入社した方だ。農業の専門家で、この1年南米やアフリカの案件を無競争で取っていた。それ以降は、不調で11連敗。おとなしい人で上司の業務命令で「評価分析」を応札し続けていた。そばで見ていて、苦しい表情は見て取れた。大体、専門家がくだらない評価分析をやるようではお仕舞い。

彼もこれ以上耐えきれなかったのだろう。

僕はこの36年水セクターの専門家としてコンサル家業を続けているが、1回だけ評価分析を応札して受注したことがある。興味本位ね。まあ専門家にとって、評価分析はアルバイト的な仕事。現地に行かなくてもできる程度の雑用で、本来ならクライアントがすべきでコンサルに委託するような仕事ではない。たぶん政治的に誰かが非専門家をODAに参加できるように作ったものだ。日本以外に評価分析を専門とする国はない。僕も1回で止めた。京大の教授からはなんと先生と呼ばれましたね。

その評価分析もどんどん業務自体が減ってきている。以前は、事前、中間、終了時、事後と4段階あったが、今は中間と終了時がなくなり、事後もパッケージ化された。通常は事前だけ。それもねえ、いい加減なもので、専門性がないのにプロジェクトのデザインができるはずがない。非現実的な目標、内容、成果を設定しても全く意味がない。

僕自身、63歳になっても専門性の高い案件を取り続けているのは幸いだ。クライアントさんからの評価も高い。ラッキーですね。所属先はもう無関係。

Oさんもまともな会社に行って専門性のある仕事を続けてほしいですね。僕は個人芸が豊富だし、評価分析を受けろなんて言われても無視。先日は、上司のあほ加減を社長に抗議した。

その社長がわざわざ部にまで来て会議をしてくれた。部員はみんな驚いていましたね。

組織というのは人が勝負。特にコンサルはね。専門家を活かせないようでは破滅。評価分析しかできない部長というのも惨めなものですね。

いずれ古巣の会社に戻りましょうかね。サラリーマンコンサルの惨めさを痛感した朝でした。

0 件のコメント: