2015年5月7日木曜日

2613:計画の再現性

以前にも書いたと思うが、我々コンサルが策定するマスタープランやFSも実施機関ができるようになれば、喜ばしいことだ。


しかし、かなり難しいことでもある。実際、それを成功させたのはベトナムのある機関だけだ。その機関は、コンサルが作成したマスタープランの再現を目指し、優秀な職員をアメリカに留学させ、ドクターを取らせ、帰国後すぐにコンサル作成のマスタープランを追加データを用いて再現させた。


数年前、あるアフリカの国の全国水資源マスタープラン策定では、マスタープラン策定後、たとえば5年後にカウンターパート機関自身で再構築できるように提案したが、後でコンサルが作成した報告書を見るとそこまではできていなかった。それだと、今までどおり、5年から10年すると、またコンサルが作ることになるね。まあ通常のことだが。


一方、電力計画では、地域あるいは国全体の設備投入計画を大体5年ごとに見直すことになっていて、たとえばスリランカでは電力庁自身でその計画を策定している。


これが水セクターでは当たり前にならないんですね。では水道事業体ではどうか?


以前は、開発計画の策定が主体だったが、今は技プロが中心。組織強化や人材育成だね。


さてさらに最近では、技プロで水道事業体の基本計画や中期経営計画作成支援に入ってきた。


あれ?それって、僕が考えていた発想と似ているね。


要するに、将来計画を実施機関が作成できなければ、持続的な事業運営はできないという想定だ。


賛成ですね。


そういう方向性をクライアントが真剣にお考えになっているならなお丁度いいね。


大体のお勉強は終わったので、実際のプロポ作成でいい提案ができるかもしれないね。


次の案件の公示はまだ先だ。

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