このブログでも水と気候変動に関する課題を取り上げているが、具体的にどのような行動を取るべきかははっきりしていない。
89年に馬国の都市排水計画で海水上昇を気候変動との関係でどう捉えるかを考えたが根拠ある考え方も出来ず頓挫した。あれから20年、随分と数値的な解析が進んだものだ。カナダではある橋梁の敷き高を気候変動を考慮して、通常設計値より70cmほど高くしたとの情報を得た。
さて本題だが、GTZは先々月の11月に水と気候変動への適応(開発途上国に対する影響)という論文を発表した。気候変動による水文的変化、乾燥地域などの脆弱性などが水資源管理との関連において議論されている。重要なテーマだ。
開発途上国の水セクターにおいて、早期に行動すべき事項としては、下記を挙げている。
1.Integrating climate change into planning.
2.Expanding the water resource knowledge base.
3.Promoting use of water-saving technology and efficient water usage.
4.Reforming management and governance practices.
5.Augmenting water supplies.
6.Investing in multiple use water systems.
7.Supporting adaptive agricultural research.
8.Developing insurance schemes for agriculturalists.
9.Raising awareness among policy makers, opinion leaders, and the general public.
適応性強化に関しての国際援助機関の重要な役割については以下の3点を挙げている。
1.Policy analysis and change.
2.Infrastructure development and technology.
3.Changes in management and governance.
40ページ弱の小論文なので頭の整理には丁度いい。GTZの研究報告のレベルは非常に高いので目が離せない。
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