2009年1月18日日曜日

63:誰にでも分かるIWRMとその達成の障害

このブログのタイトルは「誰にでも分かるIWRM」としているが、意図するところは誰にでも分かるものであるべきだということである。現在のところIWRMの定義があいまいであるため、また理論と実践に大きな障害があり、どうすればIWRMの実践達成ができるのか、或いは出来たのかの評価が非常に難しい。IWRMの内容が広すぎて何でもありの状態でもある。

イギリス・クランフィールド大学のジェフレイ教授(既に紹介済み)が示すIWRMの定義と達成への障害は比較的実務者にとって分かりやすいのでここで(暫定的に)紹介することにする。

1.IWRMアプローチとは

IWRM:

1) addresses problems that are seen to be the fault of fractured planning and a lack of appreciation for the connectivity of processes,

2) is a call for joint governance,

3) involves multiple organizations and stakeholders operating across sectors and scales,

4) is achived by reform of the existing governance system (planning, management and communication processes),

5) generates coordinated and integrated sets of resource management plans and actions, and

6) good examples are characterized by strong political commitment to reform and to inter-organizational and cross-sectional management.

多くの場合、1)から6)に関係なく通常の水資源管理開発の課題と解決を取り上げるので、IWRMアプローチの特殊性が分かりにくい。

with or without IWRM processという視点から課題の解決と達成方法を検討するといいのではないか?

2.IWRM達成の障害

これについては長くなってしまったので次号以降にて。

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