コンサル会社の劣化と共に何が変わったかというと、
1.再公示の増加
2.無競争での受注
3.調査結果レベルの低下
が顕著になったこと。1.と2.は仕方ないこととしても、3.の調査レベルの低下はお客様に失礼な話である。
こうした中、コンサル会社でない組織のコンサル参入が目立つ。大学、研究機関、NPO、他業種企業などである。単独で応札する場合もあるがコンサルとの連携もある。大学の場合は、大学の国際戦略の一環で国際協力に貢献する目的であろう。まだまだ受注率は低いが、コンサルのレベルがこのまま低下すれば受注率はじわじわと高くなるであろう。
欧米では大学研究者のコンサル兼業は普通だが、日本でも独法化によって普通になるであろう。
ノン・コンサルのコンサルサービスのレベルはまだ一流コンサルと同じではない。調査計画の質や報告書の熟度はまだまだ低い。コンサルがお得意の業務調整能力や案件のフォローアップもまだまだ持続性が低いが、コンサル企業自体が劣化すれば、実力の差は益々縮まるに違いない。ハードからソフト志向の技術援助ではなおさらである。
一方、PCI解体後同社からの優秀(?!)な方々が他社および新会社設立での活躍が目立ってきた。いよいよコンサル業再編が到来するだろうか。期待と不安が存在する。
おまけだが、英語では期待と不安をhopes and concernsという。以前研修で講師をしたが、参加者に講習会に対するhopes and concernsを聞いたが、定年間際の方が「来年定年なので不安がある」と誤解されてその対応に大変だった。研修会に対する質問だったのだが。
コンサルも新入組織もまずはコミュニケーション能力が大事である。英語力をベースにしたコミュニケーション能力は20代までにクリアーしてほしい。すでに40代、50代以上ではかなり無理がある。若手や中堅にいい仕事をさせていただきたい。無理は禁物で、意地だけでやっても結果がついてこない。
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