2012年7月1日日曜日

1408:リスク管理の課題

我々水セクターに係っていると当然自然災害に係ることになる。

水資源管理の範疇と認識している。 JICAさんでも水資源と防災が一つの部になっている。

これまで、洪水、渇水、豪雨、土石流といった自然災害に係ってきたが、南米では人為災害にも係った。森林伐採が土砂侵食や流出をもたらすケースである。環境汚染やダムの崩壊による洪水も人為災害の例だ。アメリカではダムブレイクもちゃんと人為災害として定義されている。 自然災害はその発生確率や規模・位置をシナリオとして設定しやすく、解析手法もほぼ確立している。

一方、人為災害の方はまだまだ一般的ではなく、ハザード、脆弱性、リスクの評価に標準的な事例はない。自然災害が人為災害を引き起こす事例もある。福島の例もそうだ。 地震が津波を引き起こし、最終的に原子力発電所の人為災害を引き起こした。人為災害が単独で発生する確率は大変低いが自然災害にトリガーされると被害は甚大になる。

コンサルも単純な課題を取り扱う機会はどんどん減っていて、複合的で複雑系の課題に取り組まなければならなくなった。歳を取るとお勉強は大変だが、そうした複雑系のお仕事を頂き、評価されることを期待して頑張っている。 日本の例も大事だが、世界の潮流にも留意したいところだ。

リスクの認識も4番目にはハザードモニタリングと予測というエレメントも入ることが持続性を高めることになる。洪水で考えるとわかりやすい。 さて、帰国まで2週間。当地での新しい友人たちとの共同作業が始まる。

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