2012年10月7日日曜日

1448:誕生日

58歳を迎えた。南太平洋の島で無事に迎えることができた。ちょっとコンサルとしての32年を振り返ってみよう。 81年に最大手コンサル会社に入社。水資源開発から始めて防災、水力開発などに携わった。最初の10年ほどは会社も景気がよく上司にも恵まれたが、バブル崩壊とともに会社の雰囲気は変貌し、劣化する一方。「成道」を失う人が多数派になってしまったのだ。最後の5年ほどは最悪だった。03年からは別会社に移り、合計2社の海外事業推進と人材育成に努めた。09年からはサラリーマンコンサルのみじめさと不遇さに呆れて、独立系でやってきた。まさに最終段階である。 こうして3段階のコンサル人生を振り返ると、この4年間のコンサル活動の自由闊達さが最高である。第1段階の23年間はある意味修行。第2段階は組織強化と人材育成の経験、そして第3段階はコンサルとしての力量発揮である。サラリーマンコンサルでは年間6か月程度の稼働率だったが、この4年間では7.5か月平均まで延びている。個人芸の成せる業である。 また、一つ一つの案件に誠心誠意対応することができる環境はいい。当然厳しい競争があるが、失注によって更なるプロポの作成に励むことができる。幅の広い専門分野に挑戦もできる。自分自身への挑戦でもある。 以前紹介したハーバードビジネスレビューで推奨されたビジネスマンの第2の生き方にも共通する。会社を変えるごとに成長し、さらに自分の専門性を磨いていくことが長続きするコンサルといえよう。 さらに言えば、奥さんや家族の支援があればこそ、と閉めよう。あと10数年この環境があることを期待して日々成長していたいものだ。サラリーマンコンサルの過去を懐かしむことはない。「成道」を逸したあの方々は、今どうしているのでしょうね??

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