前号でも登場したDSS(Decision Support System)やMCDM(Multi Criteria Decision Making)は80年代から注目され水資源システム分析手法の先頭を走っていた。水資源管理が90年代に注目されるとDSSやMCDMは影を潜めたように見えた。
最適化手法が実際の水資源管理開発にうまく適用されないことなのかは、或いは既に定着したのかは確信が持てないが、IWRM或いは目標とされるSDの評価手法としては認定されているのではないかと考える。
さて、最近DSSがIWRMの評価手法として注目されている。コンセプトやプログラムだけではIWRMの効果がないことなのか、プロジェクトとの連携と共にDSSの構築の必要性が世銀やアジ銀のT/Aのコンポーネントにあることが多く見られる。
90年代に一旦萎んだDSSやMCDMがIWRMの高まりの中で浮上してくるのだろうか?
DSSの権威はコーネル大のLoucks教授であり昨年だったか水資源システム分析の集大成をまとめている。MCDMはここ10年フォローしていないがジョージア大のSteuer教授を中心とした国際学会があり、久々フォローしようと考えている。
SD達成に向けたIWRM運動の高まりの中で、DSSやMCDMといったシステム分析手法が再登場される予感がしている。
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