2012年2月21日火曜日

1331:Tamaño óptimo de la presa

Aさんのブログはたまに拝見しているが、ダムの最適規模について思いがけない考えを示されていてびっくりした。

「普通ダムは,高くすれば高くするほど経済性が良くなる,それをコントロールするのは,ダムサイトの地形地質と水没移住の規模です。ラオスのナムニエップを日本工営が規模縮小した時も,私は随分気を使いました。ダムサイトというのは,その国にとっては大きな財産なのです。それを小さくしろというのは,大変な話なのです。」

なるほど、ダムサイトと水没移住規模ですか。

何か忘れてませんか?

水文。あるいは長期的平均流量の推定と利用水量と貯水容量の関係。

これらをまず検討し、徐々に上記の条件などを入れて最適規模を絞り込んでいく。経済性をコントロールするのは水文というのが普通ではないのか。

普通といういい方が微妙だけどね。

若手のダム計画屋には誤解を与える可能性があるかも。

普通、タイやベトナム、中南米などでは、利用水量がかなり大きく設定され、その結果ダム高即ち貯水容量が過大になっているケースが多い。まれに、長期的平均流量を超える容量になっている間違いを起こしているケースもある。

最適ダム高の決定は、いわゆるパレートオプティマムであり、平均流量の7割程度になることが多い。長期的平均流量を考えずに、とにかくダムは高い方がよろしいという発想も昔はあった。

水文屋はいつまでたってもダム屋の補助なんでしょうかね。

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