2012年3月3日土曜日

1339:consultor nacional

休み明けの金曜である。

朝早くクライアントの事務所に行き、ローカルコンサルが提出した報告書を頂く。

事前にローカルコンサルとは協議していたが、またも成果が乏しい。

乏しいというより、かなりのチョンボだ。

衛星画像を基にした土地利用図が荒いので改善を要求したのだが、結果として出てきた土地利用図は衛星画像を反映していない。

どうも手作業で適当に判別したようだ。

こちらは精度の高い土地利用図を別機関から入手済みだから、彼らのチョンボがすぐ分かってしまう。

何たることか!

これがローカル、最近はナショナル・コンサルタントとちょっと言い方が優しいが、こうしてチョンボをされるとやっぱりローカルはね、と期待感はなくなってしまう。

以前、インドネシアのハッサン・ヌーディン大学の研究者に依頼した時は、土壌侵食モデルもよく解析しており、土地利用図を手作業でするチョンボはなかった。責任者が素人だったこともあるが、南米のローカルコンサルの実力もなさそうだ。プレゼンだけはやけに偉そうなんだけれど。それだけで、中身がない。

できないことは、できないと言ってほしかったが、薄っぺらなプライドだけは強い。

困ったことだが、彼らの仕事はきちんと評価することとなる。

他にも否定的なコメントは多々あるのだが、ほめるところがない。現地情報もおおざっぱ。結局、こちらで新規に入手したほどだ。

インターナショナル・コンサルタントの違いを示すことができそうだ。

今日はある有名な国際NGOと協議したが、彼らは非常に有能で情報も豊富。小生が考える流域保全の考え方を詳細にメモを取っていた。

この国でまともな英語をしゃべる人も滅多にいなかったが、NGOの若手は英語も使える。

アフリカでもそうだが、意外とNGO職員はいい給料をもらっているので、実力者がいるようだ。

コンサルよりいい人材がNGOに流れることだけは避けたいものだ。

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