2016年12月16日金曜日

2756:マニュアルの作成プロセスと課題

マニュアル作成のステップ

マニュアルを作成する目的の明確化
対象者の分析と現状認識
現状分析と情報項目の洗い出し
業務体系の確立と業務改革
マニュアル内容の検討と制作
マニュアルの導入・定着化教育
運用とブラッシュアップ


上に示したのが、まあ一般的なマニュアル作成のプロセスだ。当たり前だね。でも、意外と無視されてしまって、作っても誰も使わないことがかなり多い。しかし、それをあんまり表に出さないのも通例だ。
 
 
困ったことだが、僕が間接的に係わった事例もまさにそれに当たる。
 
 
1.目的の明確化:これもねえ、はっきりしないで進めることが多々あり。利用する対象者さえ書いていないものも多い。
 
 
2.対象者の分析など:これもほとんどない。必要性もないまま作る感じね。
 
 
3.業務の見直し:これなんですね、実際必要なのは。マニュアル作成で業務が改革されないとね。組織制度の改革なくしてマニュアルの存在理由はないね。
 
 
4.作成プロセス:これもねえ、作成者の理解のまとめみたいなものが多い。それじゃ、作る意味ないね。
 
 
5.導入・定着:希望的観測で、うまく行きましたと、評価分析屋は書くね。これも嘘。
 
 
6.運用と改善:マニュアルは改訂されるのが普通。概ね、そこまで行くケースはない。だいたい運用されない。
 
 
工学的なものはいいが、計画的なマニュアルはほとんど制作者の自画自賛だけ。
 
 
今までだと、統合的水資源管理とか村落給水管理とか作っても誰も使わない。クライアントさんも薄々気づいていらっしゃると思うんですが。。。
 
僕も来年またマニュアルを作ることになるが、完璧に工学的なんでほっとしている。




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