2010年7月25日日曜日

712:Inception

暑い中、今度行く調査のインセプション・レポートを書いている。コンサルならインセプション・レポートはプロポのある意味焼き直しプラスだということを知っていると思う。

inception report

progress report

interim report

draft final report

final report

と調査の進みに従って書くことになる。

ところで、inceptionという単語を普段使うことは少ないと思う。

だから、公開中の映画「Inception」に違和感を覚える。これもプライベート・ライアンと同じで安易なタイトルの付け方だと思う。

コンサル活動でもinception report以外で使うこともないしね。

今週中に開始報告書を仕上げることになる。

余談だが、10年くらい前だったか、比国ルソン島北部の流域総合開発計画調査の副団長からインセプション・レポートを代理で書いてほしいと命令があった。通常、副団長かそれに近い側近が作るのが常識だが、いい加減な副団長は、調査に全く関係ない部下に作成を命じたのだった。その後、団長であるカミソリX氏がそれを聞いて副団長に激怒したという。当然だ。

副団長の出来が悪いとこういう不始末をする。副団長だった上司は、パキスタンの水力開発F/Sでも同じような無責任な行動を取った。パキスタン全体の電力施設投入計画を全く調査に関係ない小生に2週間で仕上げるよう命令した。

上記2例とも無難に仕上げたが、彼から感謝の言葉を聞いたことはなかった。彼もどうしているのだろうか?60歳の定年間際なんだろうか。

調査計画は、プロポ作成から最後の最終報告書まで自分の力で作りたいね。

ところで、サウジの水資源開発管理計画調査は、ドラフトファイナルレポートが相手国側から厳しいコメントがあり、追加の解析を求められ、最終化は10月になったそうな。こういうことばかりではコンサル会社は儲からないね。ドラフトファイナルの段階で再解析ですからね。本末転倒である。

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