2017年3月3日金曜日

2778:技術士の必要性

平成28年10月18日の科学技術・学術審議会技術士分科会 第9回制度検討特別委員会において、技術士試験における変更が報告されました。
早ければ2018(H30)年度の試験から変更になります。
委員会が技術士制度の参考とした国際エンジニアリング連合会(IEA)が定める「エンジニア」には、資格取得段階で明白な解決策がないような複合的な問題を技術的に解決できる能力が求められています。日本の技術士にも同様の問題解決能力を求める必要があるとして、その能力をより的確に把握するには択一式より記述式の方が適しているとの委員会の判断で変更となりました。

 
主な変更点
1)必須科目を記述式に切り替える。
2)選択科目では専門知識及び応用能力を問う論文の記述枚数を現行の600詰め用紙4枚以内から3枚以内に削減することで、受験生の負担を軽減する。


上記は、2年後に技術士の試験方法が変更されるという記事だ。

国際基準に沿って、「明白な解決策がないような複合的な問題を技術的に解決できる能力」を求めることとなっている。

なるほど、確かにそうですね。国際開発管理コンサルタントにとっては、必須の能力である。

ですが、僕の場合、コンサルになって36年だが、技術士は一つも取っていない。専門分野が幅広なので取る必要性があれば、4から5個の技術士の取得が必要だ。無くても仕事を受注できるという事情がある。国内専門のコンサルだと業務主任は技術士でないとなれない。

海外の場合は、100点満点で16点が学位と資格に当てられている。学位は、学士、修士、博士だろうし、資格と言えば技術士が代表格だ。16点の内訳は公表されていないが、まあ8点でしょうか。

専門性の高い技術士を持っていれば、自動的に8点得られるとすれば、持っていないより持っていた方が受注確率は高くなる。僕のようにない人でも多くの案件の1位指名を得ているので8点差以上の得点を別の評価で得たわけだ。

類似案件経験の多さ・高い(48点)
実施方法の提案力(20点)
語学力(16点)

これらの点数で他社(技術士所得者)の人より8点以上差をつければ合格だね。技術士を持っている程度で勝てないのはそういう理由。

無くても合格するのは、経験知見の多さだね。そういう人は複合的な課題を技術的に解決できるわな。技術だけじゃないところも海外途上国では必要ですし。

会社も推奨するが、20代30代で技術士を目指すのもいいけど、あんまり効果がないのも実情である。

技術士取って、TOECIの点数が高いだけではだめなんですね。

また、専門性も幅広でないと仕事は枯渇してしまう。一つの技術士でカバーする領域は非常に狭い。

僕の場合だと、

水資源
防災
電力
自然環境
給水

の5分野をカバーしているので、息の長いコンサル人生を送っている。

世界最高の技術の取得を日々目指しているので、5分野に対応する技術士取得の暇はないんですね。


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