2009年10月16日金曜日

438:Barren Area

昨日は久々テレビドラマを見た。不毛地帯。山崎豊子の原作だ。

彼女の作品は岩窟王的な作品が多いようだけれど、映画やテレビ向きの内容かもしれない。

以前イランの水力発電ダム現場にいた時、奥さんから新作の「沈まぬ太陽」を送ってもらったが、精神が病んでいた所長は、「こんな本を読むんじゃない!!」と喚いていたっけ。まあ精神病ではしょうがないと反論はしなかった。彼も今はある最大手コンサルの海外部門の最高責任者だから、今は病気も治ったのだろう。所長が気がふれてはまずいし、自分がクリスチャンでなかったら自殺に追い込まれていたかもしれない。若手の社員もいじめられ泣いていた。結局彼はうつ病で退職した。所長は不毛地帯の主人公とは真逆だ。

「二つの祖国」もNHKの大河ドラマにもなったが、英語での会話に不自然さを感じてしまって、のめりこむ気にはならなかった。MISの苦しさはあまり伝わってこない。

さて、不毛地帯だが、全てが美化しすぎだろう。帝国軍人や商社マンに感情移入する気にはならない。

軍人とのお付き合いは全くないが、商社マンのいやらしさにはこれまで随分呆れてきたから。まあ義理の父親が日商岩井の商社マンだったけれど、彼は例外的に良識とやさしがある。

商社マンとは適当に付き合ってきたが、05年のメトロセブの海淡F/Sでは調査団の一員にさせてしまった営業屋のお陰で随分嫌な思いをした。

コンサルの営業屋も文系崩れで入っているし、商社マンとは同業者のようなものである。

そんな嫌なことを思い出してしまった。まあしかし、ドラマ的には面白いので見続けようか。とは言え半年も続くようだし、最後までは見れない。

中央アジアでも捕虜となった日本人が作ったダムや構造物が多い。お墓もあるようだった。自分自身不毛地帯での調査も好きな方だが、そんなところに10年以上も生存するには何らかの語れない「秘策」があったのではないか?

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