政権交代での目玉の一つに国家戦略室があるようだ。普通こうした組織があると業務内容を示すペーパーがあるのだがどうもないようだ。
今日のテレビで管さんが国家戦略室はイギリスの政策ユニットを参考にしたという。なるほど、政策が戦略になったということか。
それにしても政策と戦略の定義はどうなっているのだろうか。
話が逸れるが、これまだ数カ月以上南部アフリカで某国の水資源のレビューを行っていたが、自分自身の理解と当該国で示されてた水資源政策、戦略、実行計画の上下関係はほぼ同じであった。確かに政策や」戦略、実行計画はあるのだが、単に「書かれた」だけで、実施されていない。なぜなら、財政、人材、技術がないからだ。
とは言え、政策や戦略および実行計画の関係は取りあえず書かれてある。
さて、話を元に戻すと、日本では政策と戦略の区別はあるのだろうか。
サウジで地方の水資源管理開発計画を実施していた時には、幹事会社の団長から団員まで、
水資源政策
水資源戦略
実行計画
マスタープラン
の差異と関係を理解していた人は一人もいなかった。おかしなことだが事実である。これがコンサル会社の現実だ。
さてさて、簡単に言えば、
政策:ヴィジョンやミッションの下、当該セクターの方向性を示すもの
戦略:当該政策を遂行する道筋を示すもの
実行計画:具体的な計画群(マスタープランなどを含む)を示し、財政的根拠、責任担当機関、計画年を明らかにしていることが条件
ではないか。
南部アフリカでは、政策、戦略、時効計画が書かれていたが、残念ながら、財政的な根拠がゼロだったし、ロングリストで優先順位がなかった。
国家戦略室が基となる国家政策はどこにあるのだろうか??
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