2009年10月3日土曜日

433:Olympic Bid

昨日は2016年夏季オリンピック大会開催国の最終決定過程を見ていた。

candidateというよりbidderだから厳しい戦いだ。そういう意識で各国或いは各都市がせめぎ合っているのだが、見ていてかなしい思いを持った。これまでの苦労が数時間のbidで決定だ。

第1回のbidで過半数を取ることはないのだから、3回のbidは3年ぐらいで実施したほうが諦めがつく。最後まで引っ張られてほんの一瞬で決まるのでは虚しい。

利権があるし最後の最後まで4都市が熾烈な競争をするのはいいのだろうが、下位の2都市は勝てる見込みが薄いのに最終レースに参加させられる立場はかわいそう。

bidderが出そろえば概ね勝者なのか敗者なのかは予想がつく。南米で最初の開催をもくろむリオの有利さは素人でも分かるはず。その難関に挑戦するだけのものを持っているかが問題である。

シカゴも東京もそういう意味からは勝つ見込みはなかったはずだ。マドリッドは2回目の挑戦だから同情票もあるだろう。勝つ見込みのない勝負に挑む難しさを感じた。

コンサルも難易度の高い案件に挑戦し勝利することはあるが、大逆転するだけの内容がないと永遠に勝てない。小生の30年の経験でも数件しかない。

その場合は、本命のコンサルの戦略を徹底的に分析して1点でも高い点を取れるようにしたことで受注している。本命は自信過剰で手を抜く可能性があり、その弱点を徹底的に攻める。勿論、要員は最高の人員で固め、CVは徹底的に精査する。提案書の作成も1カ月ぐらいかけてJV各社で協働で行う。

競争入札という厳しいプロセスを熟知したコンサルも最近は少なくなってきた。残念なことだ。

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