2020年6月9日火曜日

2897:2019年ENR国際デザインファーム順位レビュー

久々の検討である。2年ぶりか。以前にも書いたが、日本工営海外部門内でよく回覧されていたENR。中でもこの年間順位表の結果は楽しみであった。

80年代、工営の順位が上がり、いよいよ国際コンサル会社としてなを上げていたのであった。バブル期だね。

さて、昨年の順位は、

1.1位から10位

1位:WOOD イギリス
2位:WSP カナダ
3位:JACOBS アメリカ
4位:AECOM アメリカ
5位:ARCADIS オランダ(工営がイギリスのコンサルを買収しようとして邪魔されたね)
6位:SNC-LAVALIN カナダ
7位:WORLEYPARSONS 豪州
8位:STANTEC カナダ
9位:DAR UAE
10位:FLOUR アメリカ

やはりアメリカがダントツ。ただしイギリスが1位を久々取った。いつもながらカナダがいいねえ。3位のJACOBSはCH2Mを買収し水部門を強化したね。去年かな。半導体工場の建設に2年間携わったが、フックアップはCH2Mが担当していて、気づいたらJACOBSになっていた。CH2Mの社員が3.5万人だったからJACOBSの規模はどれほどなのかね?

2.100位までの国別数

ア)アメリカ:23社
イ)カナダ:4社
ウ)イギリス:4社
エ)フランス:5社
オ)オランダ:4社
カ)中国:13社
キ)韓国:4社
ク)日本:2社
ケ)シンガポール、台湾、インド合計:4社
コ)その他EU:24社
サ)中近東:6社
シ)豪州、ニュージーランド合計:4社

どうですか、まだまだ中国の威勢が高い。日本は韓国にも数で負けている。

3.日本

ア)日本工営:37位
イ)オリコン:61位
ウ)JGC:110位(日揮だったかな)
エ)長大:125位
オ)PADECO:126位
カ)パシコン:132位
キ)八千代エンジ:135位
ク)鹿島:161位(設計ね)
ケ)日水コン:181位

語るに及ばない結果ですね。工営も国内NO1なんて言っているようではだめだね。パシコンもPCIが廃業して10年、やっと海外部門に出てきたが、時すでに遅し。オリコンと合体しても工営に届かない。廃業前は、工営より順位を上げていてすでに工営を凌駕していたのにね。残念至極。犯罪は犯しちゃいけないね。ドイツのラーメイヤーやカナダのハウザーも同じ。

以前は、プラントの専業3社である、東洋エンジ、日揮、千代田化工は工営よりランクが上だったが昨今の低迷はひどいね。

途上国であったトルコ、韓国、台湾、なども100位以内に入っている現状を見せられると、日本のコンサルの低迷、衰退がよくわかる。兎に角、JICAなどODA依存型から脱却しないとこんな状況が続くね。


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