2020年6月10日水曜日

2899:流域管理計画の問題点

僕は2002年の9月から流域管理計画に関わり始めた。

日本一と言っている某コンサル会社を退社し、日本一の電力会社の子会社コンサルに入社した時の最初の案件だった。

JICAではなく、JETROの提案型案件。今はもうJETROの案件はないね。JBICも提案型を公募していたが、それもない。あるのは、如何わしい中小企業向けの提案型がJICAであるだけ。

さて、流域管理案件だが対象地域はマレーシアのキャメロンハイランド。土壌浸食による土砂の河川への流出堆砂で水力施設は大被害。その対策のFSである。

当時から土壌浸食モデルは当然あって、我々も参考にした。これがないと対策工の優先順位が付けられない。

次の流域管理案件はJICAで対象はインドネシアのウオノギリダム。ダム堤体位置が悪く、流入土砂が最も多い支流からの土砂流入堆砂が深刻に。同じように、3番目の案件もインドネシア。南スラベシのバカルダム。ニュージェックが調査、設計、工事監理を行った自信作。JBICの案件で土砂対策のFSを実施。本命のニュージェックは指名第2位。受注できなくてびっくりしただろうね。

次は南米パラグアイ。イグアス湖の流域管理だ。案件形成、調査、計画まで実施した。一人でね。

だから、これまでマレーシア、インドネシア、パラグアイで合計6件したことになる。

先日は、ミャンマーの流域管理案件受注を模索したが、すでにフェーズ1を工営が実施して、乗っ取りはできなかった。でも、案件自体が流域管理計画ではなく、上流域の林業治山対策のみ。変だね。下流の問題を無視している。こういう中途半端な計画は意味がない。土壌浸食モデルすら言及されない。林野庁さんがでてくるといつもこうしたことになる。もういい加減やめてほしいがお役所だからねえ。。。

これからどんな流域管理計画がでてくるか興味津々だがねえ。。。

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