2020年6月15日月曜日

2907:コンサルに学位や資格は要るのか??

国内コンサルをやっている方とお話をすると、大体技術士か博士号取得の話題が出る。彼らからしてみると、それらの学位や技術士は仕事をするうえで必須だという。

確かに、学会での報告会や主任技術者をやるうえで必須なのだ。だから新入社員のころから会社単位で取得に必死。

一方、海外コンサルでも会社によってはそういう必要性を語る方もいる。しかしねえ、JICAなどのクライアント側の評価方法から見て、学位や資格は大した意味がない。一応、100点満点中で16点くらいか。どのように配点されるかは公表されていないが、学位(学士、修士、博士)のレベルで半分以下か、あとの半分で関係する技術士の有無で数点か。その程度の影響しかない。

一方、技術的方法論や類似関連プロジェクトの経験は、それぞれ20点、45点くらいで、合計すると60点を優に超える。

だから、学位や資格でJICA案件を受注することは実質不可能。持っていてもいいけどね。

1点とかそれ以下で1位指名が決まる場合、やはり総合的な判断が行われる。通常、プロポ審査委員は6名程度?現地事務所からも委員がいるね。委員長もいて、最終的な議論があり、最終的に委員長判断が行われるだろう。推測ね。

過去いろんな案件で僅差で勝ったり負けたりしたが、学位や資格で負けたことは多分一度もないと思う。

だから、海外コンサルタントで、学位や技術士にこだわるのはちょっと笑ってしまう。そういう人結構いるんですね。優秀な人は名刺に一切書かないのが普通ですね。

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