2012年6月17日日曜日

1394:日曜の朝

これで今度の出張も5分の1終わったことになる。1週間はあっという間だ。 去年はガーナの大学を回ったが、今回はこの国の地方の大学もまわる。 ガーナの大学も立派だが、世界的な水準では、ランクなしに等しいが、教授陣もプライドだけはあるらしい。研究者も野心家が多いから仕方がない。この国でも同じ。世界ランキングでは100位には遠く及ばない。アメリカあたりで博士号を取って帰ってきて英語のできる若手研究者もいるが、所詮2,3流のアメリカの大学だから知れている。 これまで30年ほど天才的な世界的な学者とお付き合いをさせていただいているので、ガーナでもこの国でも2流以下の研究者の下品さが見えてしまうのは困ったことだ。世界的に著名な学者ほど上品で穏やかなのだから。 ガーナでもこの国でも、精々ケンブリッジ、ハーバード、MITなどの出身者なら認めるけどね。ノースキャロライナとかコロラド州大、東大・京大とかじゃね。偏差値が40から50程度ですかね。彼らを見ていて、すごくみじめで哀れを感じてしまう。 日本ではポスドク問題もある。ドクターとっても日雇い労務者でしかない。 ドクターより、まずは人格形成が大切だ。クレメシュなんかは博士号なんて朝飯前だし、ドクター取ってから膨大な論文を書いているし、世界的な学会論文集に毎年採用されていたからすごい。彼の弟子で本当によかったよ。品性という共通項があったのだろう。 この間、関西だったかの大学が、Water Resources Researchにやっと載ったと大学全体で喜んでいたが、その程度では世界ランキングは30位止まりだ。 せめて、ドクター論文がアメリカ土木学会誌に載ってほしい。それが最低線。今は没落した国際水資源協会程度ではドクター論文として認めたくないね。N社の後輩がコロラド州大で博士号を取って、その論文を国際水資源協会の論文集に出したがたぶん適当な査読だったと思う。WRRでは査読に1年ほどかける。クレメシュとかコーネル大のラウスなどは毎年1度は載っていたからすごい。クレメシュはある意味哲学者だったしね。 ポスドクを救うなんて無駄だと思う。下野する覚悟で実務で頑張ればいい。まあ、それができないのが博士取得者の深刻な病気なのだが。博士号を取るまでの努力や時間を無駄にしたくないのだろう。医者や弁護士と同じだ。悲惨だね。 ガーナで思い出したが、R社が間抜けにも見事に失注した中部の都市計画の調査も進んでいるだろう。あそこも行ったが一目で都市計画の必要性を感じた。コンサルも頑張ってほしいね。違法で廃業したP社の残党がいるオリ社が取ったとか。

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