2011年8月16日火曜日

1262:まっ白いキャンパスに絵を描くか?

今日は首都での作業。別途、宿題もあり夕食はホテルとして午後からずっと作業をしていた。

夕食でお酒でも飲んでしまうと作業が出来なくなる可能性ありと判断したからだ。

お陰で、7時過ぎには終わった。作業優先がコンサルの日常である。

さてと、主題である。

海外の開発コンサルタントという職業を世間に理解されていないのはもう30年も前も言っていた。僕の場合は、大学院の授業で八十島義之助先生からODAに団長として係った話を聞き、紹介された日本工営とPCIの存在を知った。また、親父も埼玉県の役人で農業土木の専門家だったし家でもコンサルの業務についてはある程度知っていた。

この21世紀になって今更若者にコンサルの仕事を説明するのもおかしな話だ。

ある先輩があるウェブサイトで海外開発コンサルの生きがいをロマンティックに語っている。彼の性格も知っているが決してロマンティストではないと思っている。どうしてそんなアマちゃんな話をするんでしょうかね。

彼曰く、海外でのコンサルの仕事は「真っ白なキャンパスに絵を描くのに似ている」と。

確かに昔はそういう傾向もあった。

しかし、今はねえ。

既存計画など無数にある。まずはそのレビューと評価が大事だ。

特に、F/Sではなく、D/Dでは例えば水文量など推定する最後のチャンスだから、全ての既存調査をレビューし精査し再評価し、水文量推定の最終段階として慎重に実施する。

確かに、今は水セクターの政策や戦略そして実行計画まで行うし、能力開発という摩訶不思議な業務もある。

しかし、彼が言う真っ白でもないんですね、状況は。

勿論、真っ白なほどやり易いが、真っ黒、或いは灰色でも絵を描く続ける哲学が必要なのだ。

哲学を語れるコンサルが望まれている。単なるロマンでは海外で評価されない。NGOにでも行くことを勧めたい。

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