2009年2月17日火曜日

97:ADB:IWRM Roadmap

ADBが行なったIWRM RoadmapのT/Aはこれまで3つある。中央アジア地域、カンボジア、インドネシア。以前ご紹介したMFFへの道筋をつけるものである。ただし、中央アジアは組織制度整備が中心。

ロードマップは戦略計画とほぼ同意語であり、実行計画を含む。これがADBが進めるIWRM事業へのMFFとして定着しそうだ。まずはインドネシアで進む気配である。

日本では馴染みがないので、まだコンサルには理解不足である。JICAにも水資源マスタープラン前の水戦略フレームワーク策定があるが、まだTORが定着していないのが現状である。新JICAになったのでADBにような傾向が出てくる可能性もあるが。

これに関してはもう一つの流れがある。SEA (Strategic Environmental Assessment)である。プロジェクトベースではEIAだが、IWRMにはSEAの適用が認識されているが,これもまだ日本では研究段階で実際のIWRM計画には適用されていない。

フィリピン人の環境専門家でスタンフォード大大学院で主席でドクターを取った友人はその専門家である。彼もインドネシアのADB・IWRMロードマップ作成に係っていた。なるほど彼なら任せられる。

日本のコンサルなどもADBのT/Aでロードマップ作成を任せられる場合はしっかりお勉強をしておくとよい。日本式のプロジェクトベースの検討は適用できない。ADBには大変厳しい担当者がいるそうである。半年で何百ページもの報告書を日本人に書けるであろうか??日本から専門家を集めることができるだろうか?これまでロードマップ作成に係った日本人はいないので十分要員配置に留意すべきである。

IWRMと環境については次回に。環境データに関する面白い記述を発見。

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