2009年2月24日火曜日

104:IWRM:イギリスの反応

IWRMないしはIRBMに対するイギリス人学者の反応は至って冷静である。手放しで賛同しプロモートする学者ないしは学会は少ない、というか、多分ないだろう。おられるなら紹介して欲しい。

2つの例を挙げる。立場は違うが画一的なアプローチを否定し批判的な議論を展開する必要性を説いている。

1.British Hydrological Society (BHS)

2004年発表されたBHSの書籍でIWRMの問題点を論じている。

「Integrating the biophisical and social science frameworks for IWRM/IRBM: rationality and realty」

2.Royal Geographical Society

2007年12月に発表された「Critical Perspectives on Integrated Water Management」
にIWM(IWRMではなく)の実施への課題が6つの論文で紹介されている。

ネットで検索できるので興味ある方は探して読んでいただきたい。

要するに、IWRMを否定はしないが、冷静で批判を議論できる良識が備わっているということだ。こういった背景があり、最近発表された11流域の流域管理計画に至っているのではないかと推測している。

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