IWRMないしはIRBMに対するイギリス人学者の反応は至って冷静である。手放しで賛同しプロモートする学者ないしは学会は少ない、というか、多分ないだろう。おられるなら紹介して欲しい。
2つの例を挙げる。立場は違うが画一的なアプローチを否定し批判的な議論を展開する必要性を説いている。
1.British Hydrological Society (BHS)
2004年発表されたBHSの書籍でIWRMの問題点を論じている。
「Integrating the biophisical and social science frameworks for IWRM/IRBM: rationality and realty」
2.Royal Geographical Society
2007年12月に発表された「Critical Perspectives on Integrated Water Management」
にIWM(IWRMではなく)の実施への課題が6つの論文で紹介されている。
ネットで検索できるので興味ある方は探して読んでいただきたい。
要するに、IWRMを否定はしないが、冷静で批判を議論できる良識が備わっているということだ。こういった背景があり、最近発表された11流域の流域管理計画に至っているのではないかと推測している。
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