2009年2月14日土曜日

93:トルコの思い出3

どうも記憶に間違いがあり、92年はイスタンブールで93年がアダナだった。アルツハイマーか?

92年には世銀のT/A参加のためイスタンブールにいた。90年は確か大渇水で水道事業の拡張が急がれていた。初めての世銀T/Aで最初は緊張したが英国及びアメリカ人のいい加減さとごまかし、専門性の無さなど身近で観察できた。何だ、この程度かと呆れたものだ。

それまではアンカラが仕事の中心だったが商業都市での生活もまんざらでもなかった。商社や銀行などの海外出張と転勤は大都市だからコンサル稼業とは随分違う。コンサルの家族も最初は現地に付いて行くが二度目からはごめんなさいとなる。

さて、T/Aは上下排水のマスタープラン作成であり、カウンターパート機関はイスタンブール水道局(ISKI)。3月に開かれるWWF5はDSIとISKIの共同開催と聞いている。DSIはコチコチの土木屋さんが多いが、ISKIは少しは知的で辛らつ。DSIのほうが随分と付き合いやすい。兎に角、エンジニアがいないのでデータ収集に苦労したがDSIやEIEの友人のお陰で何とかした。また英国人の水文屋が小生の師匠をよく知っていて、それで信頼が得られた。欧米コンサルからは殆ど信用されていないのが実情だ。国際的なコミュニティーに属していないことの表れかもしれない。IWRMも同様で、世界で活躍していないと自己主張は難しい。国際機関に行くチャンスはとっくに過ぎたが、メールのお陰で結構名前が知られることもありまだまだ頑張れるのである。ただし、メールだけで信頼されるには高い英語力が必須である。

WWF5も後1ヶ月。何とかうまくDSIにやってもらいたいが、どうなることやら?

イスタンブールに行ったらぜひ対岸のアジアに行き、黒海方面の漁港に立ち寄ってほしい。イボガレイのフライと白ワインは最高だ。ただしお値段は張る。

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