以前中央アジア・シルダリア川の渇水騒ぎについて書いた。
UNDPが中心となって渇水影響と地域連携の必要性について主導的に動いた。社会経済への影響が懸念されたが、元世銀の副総裁であるリン博士から協力要請がありUNDPやUNDPが雇用したコンサルタントに資料提供や技術的な支援を行なった。この際、シルダリア川最上流域のトクトグルダムへの流入量は急激に減少してはおらず、水位の低下はキルギスの冬季電力運用による人工的なものであると報告した。
去年の9月ごろのことだったが、それ以降トクトグルの流入量と水位変化をモニターすると小生の報告が概ね正しいことが分かった。
昨月までのトクトグルの流入量と水位などの変化は以下の通り、
SIC-ICWCが計画値として設定した流出量を大幅に低下させ、計画基準の容量に近づいてきた。これで何とか4月からの灌漑用水が確保されるであろうか?
キルギスも電力運用を絞り込み過度な水位低下を防いでいる。最低水位の容量は55億トン。何とか最低水位に達せずに冬を越せるであろうか。キルギスの友人からは停電が続く毎日だそうだ。後1ヵ月半を見守ろう。
UNDPの活動でキルギスも少しは耳を傾けたのであろうか。
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