2013年4月11日木曜日

1483:コンサル他社の牙城に入れ

この32年ずいぶんといろんな国でコンサル活動をしてきたが、時には有力なコンサルが長年活動を続け牙城を築き、他社の侵入を許さない状況を垣間見ることが多い。

自分が属していた会社の牙城もそうだ。インドネシア、ケニア、ベトナム、スリランカなどなど。

また、他社さんの牙城に切り込んでいくこともある。トルコがそうだったし、古巣の元いた会社の牙城に切り込んでいくこともある。これはなかなか面白い。内情はよく知っているから、担当者のビビリは尋常ではない。

村落給水衛生の領域では、大手コンサルがあまり実施しないので、中小のコンサルさんが長らく同じ国で楽々と受注を続け、他社の侵入を許さないことが多い。

同じコンサルが長年独占して活動を続ける利点もあるが、相手国政府とのなれ合いなどによって技術力が高まらないという欠点もある。理想的には、いろんなコンサルが切磋琢磨することで高い技術力を常に提供することにつながると思う。

他社さんのいい面は尊重し、見逃している点などは改善していく柔軟性が必要である。また欧米のコンサルにも学ぶ点も多く、最新技術や管理計画手法など多くを学んだ経験がある。

個人的には、会社という偉大な(?)看板がなくても個人芸で生きていける技もなくてはいけない。

「看板」はなくても「評判」がついてくる。

今度行く国は、PCIの牙城だったが、会社が崩壊してしまったね。本丸が消えては牙城はなくなるね。ある意味残念だし、水セクター案件も途絶えてしまったのだ。

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